東京モーターショー2012で発表した2つの新商品は来場されたお客様の関心を集めましたが、それぞれのコンセプトについて萩原が語ります。まずはADVAN
Racing GTについて。
「昨年発表したTCVは18インチでしたので、19や20にインチアップするにはそのままの形でインチアップ化するという手法もあったのですが、折角なのでRZ-DFが持っている3つのリム深さというアイディアを組み合わせて、鍛造製の新しい5本スポークを生み出しました。その際にはよりスポーツライクに振ったイメージで描き直して、ブランドもGTとしてリリースしました。
GTというブランドネームは、自信が無いと使えないでしょうね。私もGTという名称は、情けないホイールではつけられないと思っていました。だからこそ『これならば相応しい』という商品を作り上げることが出来ました。5本スポークというオーソドックスなデザインですが、長年培ってきたデザイン的な線の描き方みたいなものを、改めて明快に描いてみました」
続いてADVAN Racing RSUについて。
「RSは発売から6年が経ちましたが、今もヨコハマ・ホイールの代表選手的な存在です。こういう人気のある定番商品をモデルチェンジするのは勇気もいることですが、ここに来てRSでちょっとだけやり残した部分をRSUとして表現したいな、という気持ちが出てきて、今回意を決してRSUの発表に踏み切りました。
ラインは同じ10本スポークですが、イチから描き直しています。立ち上がり部分に大きな凹みを作りつつ、そこから一気に立ち上げてセンターに落とし込んでいく。最大のフューチャーであるサイドカット部分を入れて、全体のイメージとしてはよりメカニカルな世界を表現しています」
ADVAN Racingの新しいフラッグシップを目指して、デザインとスペックの両面で最高のスポーツモデルを目指す、というコンセプトを掲げていよいよ4月にデビュー(予定)するのが、「ADVAN
Racing GT」。