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SUPER GT Round 9
開催日程
予選 : 2008年11月8日(土)
決勝 : 2008年11月9日(日)
開催場所
富士スピードウェイ (静岡県)
天 候
路 面
ドライ&ウェット
決勝周回数
66周 (1周 = 4.563km)
参加台数
42台 (ADVAN装着 18台)
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全9戦で戦われる2008年のSUPER GTシリーズも大詰めとなり、総決算となる最終戦が富士スピードウェイで開催された。雨に見舞われる生憎の天候となったが、週末を通じて5万人近いファンが詰めかけ、シーズンを総括するハイスピードバトルを堪能した。

週末に向けて天候は下り坂で、金曜日の練習走行は午前中が曇り/ウェット→ハーフウェット。午後には曇り/ドライと持ち直したが、土曜日の公式予選は1回目2回目ともにウェットでスリックタイヤの出番はなかった。
ドライ用のスリックとともに、レイン用のウェットタイヤでも厳しい開発競争が続いているが、ADVANのウェットタイヤは目覚ましいまでに性能が向上。
GT500クラスの2台は揃ってスーパーラップに進出し、午前中のセッションでトップタイムをマークした、「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手は1コーナーで頑張りすぎて少しオーバーランしたものの2番手タイムでフロントローをゲット。金曜日の練習走行からトップタイムをマークしてきた好調さが予選日も大いにアピールされた。
「ECLIPSE ADVAN SC430」のルーキー、石浦宏明選手もタイヤを温めるタイミングが早過ぎて4番手に留まったものの、アタックラップの前の周のセクター3からアタックラップのセクター1、セクター2で換算するなら上々のタイムをマークするなど、レインタイヤのパフォーマンスを証明した

一方のGT300クラスでは、「ウェッズスポーツIS350」の織戸学選手が3番手に着けた他、「WILLCOM ADVAN VEMAC 408R」の柴原眞介選手や「ユンケルパワータイサンポルシェ」の谷口信輝選手、「プリヴェKENZOアセット・紫電」の加藤寛規選手らが上位グリッドで続き、好天が予想される決勝レースでの好バトルに期待が高まっていった。

日曜日に行われた決勝レースは、目まぐるしく変わるコンディションに翻弄されることになった。
スタート進行が始まった頃からポツリポツリと雨粒が落ち始め、各車がダミーグリッドに整列する頃にはハーフウェット状態となってしまった。
スタートをスリックで行くかインターミディエイトで行くか、各チーム頭を悩ますことになるが、「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」や「ECLIPSE ADVAN SC430」など、GT500クラスのほとんどはインターミディエイトを選択。
一方GT300クラスでは、上位陣の多くがスリックタイヤに賭けることになった。

そしてスタート。 路面温度が低かったことからローリングラップを2周したのち、正式なスタートが切られることになった。注目されたコースコンディションだが、どうやら次第に乾く方向だったようで、まずはスリックを選択したチームに有利な状況となってくる。
そんな中、「WOODONE ADVAN Clarion GT-R」は、インターミディエイトからスリックに交換するタイミングも良く、最初からスリックでスタートした2台には少し差を付けられていたものの、インターミディエイトでスタートしたグループの中ではトップとなる総合3番手に進出した。だが、その直後駆動系のトラブルが発生。修理のために予定外のピットインを強いられて後退してしまった。

一方の「ECLIPSE ADVAN SC430」は、前半をベテランの土屋武士選手が担当。スリックタイヤに交換した後は4番手まで進出した。
だが、レース中盤から再び降り始めた雨とルーテインピットのタイミングで後れをとってしまう。
しかし後半を担当したルーキーの石浦選手が粘り強いドライビングでレースを走り切ってチェッカー。石浦選手は8位入賞でデビューシーズンを締め括る。

多くのドライバーがスリックタイヤでスタートしたGT300クラスでは、「ウェッズスポーツIS350」の織戸選手と「ユンケルパワータイサンポルシェ」の谷口選手が主導権を持ってレースが始まった。
オープニングラップで2位にポジションアップした織戸選手は、2周目にはトップに進出するが、これにピタリとつける格好で谷口選手が続く。同じADVANのスリックだが織戸選手はソフト目の、谷口選手はハード目のものを選択していたが、その違いが18周目に現れ、序盤から織戸選手の後方に食らいついていた谷口選手がストレートスピードのアドバンテージを活かしてトップに立ったのだ。

ポジションを入れ替えた2台は、その後もトップ2で走行を重ねていき前半のスティントを終え、勝負は後半のスティントに持ち越された。この頃になると再び雨が落ち始め、コースは完全なウェットコンディションへと変わっていく。当然、全車、ドライバー交代と同時にタイヤをウェットに履き替えたが、そのタイミングも「ユンケルパワータイサンポルシェ」は絶妙だった。
一年ぶりにSUPER GT復帰を果たしたドミニク・ファーンバッハー選手は、谷口選手が築いたアドバンテージを少しずつ拡大し、そのままトップチェッカー。今回が最後のSUPER GTという千葉泰常チーム代表に、嬉しい今季初優勝をプレゼントすることになった。

その後方では少しポジションの入れ替わりがあった。やはりスリックタイヤでスタートしトップ2の後方に付けて隙を窺っていた「WILLCOM ADVAN VEMAC 408R」の柴原眞介選手/黒澤治樹選手組がルーティンピットでポジションを入れ替えたのだ。「WILLCOM ADVAN VEMAC 408R」は、その後も着実に周回を重ね、苦戦のシーズンを嬉しい初表彰台で締め括った。
Driver's Voice
谷口信輝選手  
 【今回の成績 : GT300クラス 優勝】
ウチのチームはタイトルも関係なくて、目標は、最終戦のレースに勝つことだけだったので、守りに入るんじゃなく攻めていこう、とスリックを選びました。フォーメーションラップでほとんどコースが乾いていたので賭けに勝ったな、と。ウェッズスポーツIS350がソフト目のタイヤを選んでいたのは知っていたから、我慢して着いていけば絶対に抜ける、と思っていました。
あとは、一年ぶりに帰ってきたドミニク・ファーンバッハー選手がいい仕事をしてくれて、もう完璧。最後は最高の瞬間になりましたね。
実は「タイサンとしては最後のレースになるから勝ってくれ」と千葉代表に言われていたのですが、勝利をプレゼントできて、本当に良かったです。
J-P・デ・オリベイラ選手  
 【今回の成績 : GT500クラス 15位】
クルマは走り始めからいい仕上がりで速さもあった。だからこそ1コーナーでちょっと行き過ぎてしまいました。ブレーキングで頑張りすぎて、ちょっと遅めのタイミングでブレーキングしたらホイールロックさせてしまい、まっすぐ行ってしまいました。
でも、セクター2と3ではライバルたちよりも速かったから、フロントローを獲ることができたし、あのミスがなければポールポジションにも届いたと思います。
決勝は駆動系のトラブルで残念な結果に終わりましたが、予選で良いパフォーマンスを発揮できたので良かったです。
ENGINEER VOICE|エンジニア・ボイス
島田淳
今回は、富士での合同テストのデータを入れて仕上げたタイヤを用意しました。考え方としては、低荷重時に接地を稼ぐ方向でチューニングしてきました。
予選では2台揃ってスーパーラップに進出し、オリベイラ選手が頑張りすぎてポールを逃したけれどもフロントローは確保。石浦宏明選手は、4番手に留まりましたが、実はアタックラップに入る前の3セクターはベストタイムで、アタックラップのセクター1、セクター2と合わせると、もっとタイムアップしていたはず。
決勝は、マシンのトラブルもあって残念な結果に終わりましたが、タイヤのパフォーマンスとしては充分だったと思います。
GT300クラスはユンケルパワータイサンポルシェが今季初優勝。タイトル争いに絡むことは出来ませんでしたが、有終の美を飾ることが出来ました。
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