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JDC Round 3
開催日程
2008年6月8日(日)
開催場所
オートスポーツランドスナガワ
(北海道)
天 候
曇り のち 晴れ
路 面
ウェット → ドライ
参加台数
129台 (ADVAN装着 23台)
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全日本ダートトライアル選手権は、北海道に舞台を移し第3戦を迎えた。
北の大地には何箇所かのダートラ場があるが、このスナガワは石狩川の河川敷を利用して作られたコース。やはり全日本戦が開催されるジムカーナ場が隣接しているが、ダートラのコースは河川敷の段差を利用した2段のフィールドを使った構成で、上下の段で微妙に路面のコンディションが異なるという特殊な条件になっている。
また、4速に入る非常に長い直線を持ち、非常に高い最高速のレイアウトを取ることも可能で、その「高速セクションは北海道らしいもの」と選手からも評判を呼んでいる。

前日の公開練習は残念ながら小雨が降り続き、セミウェットのコンディションが続いた。
だが、翌日の本番を迎える頃には天候も回復。徐々に青空が広がり、昼頃には絶好の晴天の中で激戦が繰り広げられることになった。

数年前までの砂川は、下の硬い路面が顔を覗かせ、路面にブラックマークができるほどだった。
ところが、2年前から路面の養生の方法が変わり、路面の変化が特殊な感覚になってきている。
表面を覆っている砂利が飛んだ後に下の路面が顔を見せ始めるが、そこから下の路面が掘れ始め、場所によって大きな穴が出来てしまう。
砂利が飛んだ部分は超硬質ダートの上にパウダーが乗った状態、本来の走行ラインを一本外れると飛ばされた砂利のフカフカな路面があるなど、常に様々な路面が点在するという状況なのである。

しかも、水捌けの悪い部分は前日の雨が残ってしまっている。
ADVAN A031からADVAN A036までの路面が存在しているわけで、選手にとってはタイヤチョイスが非常に困難な状況にあった。
実際、走行順が遅いSA2の荒井信介選手は、ADVAN A036を選んで優勝を飾ったが、その後の走行順の選手もウェットタイヤを選ぶ選手もいた。

下段の路面状況は目で確認できないため、走行を終えたばかりの選手から状況を聞き出すことになる。
その情報も主観による感触で、人によって表現が様々。
勝負を掛けてADVAN A036で挑むと、ラインを外してしまった時のロスが大きく非常にリスキー。
N3の谷津選手は、ラインをほんの少し外したことが致命傷になってしまった。
荒井選手より走行順の遅いSC2の鈴木功敏選手はリスクを避けてADVAN A035をチョイスし、確実に走って優勝を勝ち取った。

路面状況の読みと走らせ方の対応の巧さ、今回の第3戦は、そんな全日本らしい総合技術力の戦いが各クラスで見られることになった。

また、N3クラスで、ランサーエボXが全日本戦デビュー。
その勇姿を応援しに奴田原選手が駆けつけるなど、注目の的となった。まだ足の熟成などが進んでいないようで、思ったようなタイムを出すには至らなかったが、ドライバーの斉藤選手からはポテンシャルの高さを強調するコメントが聞かれた。
その戦闘力が最前線に近づくのも、そう遠い話ではなさそうだ。
Driver's Voice
荒井信介選手  
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
今回のコースは本当にタイヤを悩みました。
本来なら、リスクを避けてADVAN A035を履くのが正解なのかも知れません。
だけど、回りがそういう選択をしたら条件は一緒。本当に一か八かでADVAN A036を履きました。
途中、本当にアウトの砂利が深い所があって大変でしたが、上段の後半セクションでタイムを詰められると信じてクルマを抑え込んでいきました。
これで勝てたのは、本当に嬉しいですね。勝てて良かった。
それが今回の正直な感想です。

鈴木功敏選手  
 【今回の成績 : SC2クラス 優勝】
前回、ADVAN A036でミスしたのが頭に残っていて、今回はADVAN A035で攻める走りにしようと考えたのです。
荒井さんがADVAN A036で勝っているのでその方が正解なのかなという気持ちも少しはありましたが、ボクは悩んで走ると失敗してしまうことが多いので、自分を信じて攻めました。
結果的にはADVAN A035の方が正解だったと思います。荒井さんの優勝は、本当にミラクルだと思いますよ。

斉藤吉衛選手  
 【今回の成績 : N3クラス 22位】
エボ]は非常に安定感が高く、しかもエンジンもパワフルです。暫定とはいえ、走らせやすく走破性のいい足でした。
成績が出せないのはボクの腕の問題。上手いドライバーが乗ったら、今の状態でもかなり上位の成績が残せる気がします。
頑張りますのでボクの走りとクルマを見に来て下さい。
TECHNICAL INFORMATION|テクニカルインフォメーション
今回のコースレイアウトは、砂川では珍しい右回りの設定になっていた。右回りの場合、スタートして間もなく下段に入る形になり、柔らかめの路面を走ることになる。
結果的に、路面とベストなタイヤチョイスは存在せず、自分の走りのスタイルに合わせるのが正解だったようだ。
だが、それぞれのタイヤの特性を熟知しておけば、荒井選手のような勝ち方もできる。
全日本を勝ち残るには、そうしたスキルも備えておく必要があるようだ。
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