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CIVIC INTER Round 4
開催日程
2009年6月28日(日)
開催場所
富士スピードウェイ (静岡県)
天 候
路 面
セミウェット
決勝周回数
15周
(コース : 4,563m)
参加台数
13台
(タイヤはADVANワンメイク)
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岡山国際サーキットで幕を開け、続く2戦は鈴鹿サーキットと、ここまでは西日本エリアのサーキットを舞台としてきた、ホンダエキサイティングカップ シビックインターシリーズ。
今季初めて東日本エリアに舞台を移し、富士スピードウェイで第4戦が行われることになった。

ここまで優勝を挙げているのは松井隆幸選手とトモアキ選手。しかし、このふたりは1戦ずつノーポイントのレースがあるため、コンスタントに上位入賞を重ねる小林康一選手がランキングのトップに立っている。
この3人は、いずれも鈴鹿育ちのドライバー。もちろん、岡山国際でのレース経験も多く、いわばホームコースで確実に結果を残して、現在に至っている。

つまり、そのことは彼らにとって富士はアウェーであるということも意味する。逆に、目下ランキング3位の後藤比東至選手や同5位の水越真一選手たちにとっては、巻き返しをはかる絶好の機会というわけだ。
富士も旧レイアウトの頃に比べれば、かなりテクニカルな要素も現在のレイアウトには加わったが、日本最長のストレートは特殊な駆け引きを要することで知られている。

それはスリップストリーム合戦。
約1.5kmも全開で駆け抜けるうちに、一度のみならず二度、状況によっては三度もスリップストリームを効かせ、抜きつ抜かれつを繰り返すことができるのだ。それはまた、予選においてはタイムアップの要素ともなる。

予選が行われた土曜日は好天に恵まれ、タイムアタックには絶好の条件が整えられた。
しかしながら、梅雨の切れ間の富士は気温が約30度まで上昇し、路面温度にいたっては40度を悠にオーバー。計測時間は20分だが、これをフルに活用し、走り続けていては決勝レースでのタイヤの負担が非常に大きくなる。
したがって、これまでのレース以上に一発勝負の様相が強まっていた。

そんな中、誰より速くアタックをかけて1分58秒341をマーク、いち早くトップに躍り出たのは'06年のインテグラ東日本チャンピオンであり、まさに富士育ちの後藤選手。
「地元勢として、絶対にポールを獲りたかった」と気合も十分ながら、その野望をトモアキ選手が束の間のものとしてしまう。1分58秒137をマークして逆転、そして4戦連続でポールポジションを獲得したのだ。
「1周だけ、いい仕事をしました(笑)。でも、ストレートで5速から6速に上げる時、少しミスしているんですよ。
でも、追い風だったのと予選の頃は温度も下がって、かなりトラクションがかかるようになったんで、帳消しになったんでしょう。午前中の暑さだったら、これだけのタイムは出なかったかもしれません。
決勝は……まぁ、逃げ切れないでしょう。4台ぐらいで混戦になると思うので、僕は最初のうちは様子を見つつ、最後の5周で勝負を賭けます」とトモアキ選手。

3番手には松井選手が続いて、ここまでが1分58秒台をマーク。そして、ポールのトモアキ選手から1秒と遅れず、さらに水越選手、小林選手、そして太田侑弥選手が続くことになった。

決勝レースが行われる日曜日は、打って変わってどんよりとした梅雨時特有の空模様に。いつ降り出してもおかしくない状態だったが、"何とかシビックレースまでは・・・"という思いも空しく、マシンがグリッドに並べられる頃にはポツリポツリと小雨が落ち始めた。
だが、瞬く間に路面を濡らすまでの勢いではなかったことから、全車スリックタイヤを装着。

「スタートに失敗した。でも、横の後藤選手も良くはなかった」と、ポールシッターのトモアキ選手。
その言葉どおり2台は並び合って、互いを牽制しつつ1コーナーに進入。そして、背後には松井選手が迫っていた。
勢いづく松井選手は100Rで後藤選手をかわして、2番手に浮上。その激しいバトルも相まって、後続集団も迫ってくる。
そして運命の分かれ道が、タイトコーナーの連続するセクター3で訪れる。

"ひとつでも前に・・・"の思いがそれぞれに高まり、接触が相次ぐ。
コーナーをひとつクリアするたび順位が変動する中、そのトラフィックに唯一巻き込まれずに済んだのが、トップのトモアキ選手だった。
後続のバトルを尻目に、ストレートへ姿を現した時には確実なマージンを手にすることに。コントロールラインを駆け抜けた時、実に4秒4もの差をつけていた。

そのオープニングラップ終了時点での2番手は太田選手ながら、ストレートで松井選手が脇をすり抜けていく。その後方では後藤選手が残る車両すべてを引き連れていた。
次の周には水越選手が抜け出したが、後藤選手はまだ振り切ることができない。単独の5番手となるには4周を要することとなった。

その間に先行する4台は、遥か彼方。松井選手と太田選手、そして水越選手が約1秒間隔で続く中、それより約4秒先を走っていたのがトモアキ選手だ。
この頃、最速タイムを刻んでいたのは松井選手ながら、さすがに1周目にトモアキ選手が築いたマージンはあまりに大き過ぎた。
わずかに差を詰めるに留まったばかりか、「最後の5周勝負」と語っていたトモアキ選手は、終盤にラストスパート。その頃には雨粒がウィンドウを濡らすようになっていたが、お構いなしにより差を広げることとなり、第2戦以来の2勝目をマークすることとなった。

松井選手と太田選手も、最後まで単独走行。中盤以降のバトルは唯一、11周目に後藤選手が水越選手をかわすに留まり、予想とは裏腹に淡々としたレース展開になっていた。
しかしながら、1周目のバトルの際に左フロントのホイールを傷めた小林選手がリタイアしたため、シリーズランキングでは劇的な展開になった。

なんとトモアキ選手と松井選手が同ポイントで並んで、ランキングトップに浮上したのである。
2勝ずつ分け合う両雄が並び立って、タイトル争いはより激化。次回の鈴鹿ラウンドが天下分け目の戦いとなる可能性は、かなり高そうだ。
Driver's Voice
トモアキ 選手
 【今回の成績 : 優勝】
後ろで何があったのか、よく分かっていないんですが、ストレートを立ち上がってミラーを見たら、誰もいないんでビックリしました。あっさり差が開いたんで、プッシュする気もしばらく起こらなかったし、あんまりレースした感じがありません。
雨はなるべく気にしないようにしていたんですが、窓を濡らすようになっていたんで心理的には嫌でした。
ただ、タイヤ的にはあの程度の雨なら問題はまったくなかったですね。多少100Rとセクター3でグリップしにくくなっていた程度です。
後続の混乱がなければ、松井選手とのバトルがすごくなっていたでしょうね。前半は彼の方がペース良かったみたいですし・・・。
それでもふたり同点でランキングのトップに立ったと思うので、僕らとしてはすごく面白いことになりました!」
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