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SUPER GT SUPER GT SUPER GT SUPER GT
SUPER GT
SUPER GT JAF Grand Prix
[GT300 Class]
開催日程
2010年11月12日(金)
〜14日(日)
開催場所
富士スピードウェイ (静岡県)
天 候
晴れ 時々 曇り
路 面
ドライ
周回数
22周 (コース : 4,063m)
参加台数
22台 (ADVAN装着 : 17台)
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いつもはGT500と混走するGT300だが、FUJI SPRINT CUPでは独自のレースとして行われた。
GT300チームに多大なサポートをするADVANは、今回も22台中17台のチームにタイヤを準備する。
レース形式はGT500同様に100kmのスプリントレースを土曜、日曜と2回開催し、激しいバトルが期待されるスプリントレースだ。スタートもGT500と同じスタンディングスタート。若いドライバーの多くはフォーミュラなどのスプリントで経験済みだが、ベテランの中にはスタンディングスタートは久し振り、というドライバーも少なからずあり、どういったスタートシーンになるのかも見所だった。

金曜日の公式練習でトップタイムをマークしたのは66号車「triple a Vantage GT2(吉本大樹選手/松田秀士選手)」で86号車「JLOC ランボルギーニ RG-3(関口雄飛選手/山西康司選手)」が僅差で続く。長いストレートを大きな特徴とする富士だけに、トップスピードの高さをアドバンテージに持つFIA-GTマシンがトップ2を独占した格好となった。

午後の予選でも、この傾向は変わらなかったがFIA-GTにトップスピードで遅れをとるJAF-GTマシン勢も頑張り、シリーズチャンピオンに輝いた3号車「TOMICA Z(星野一樹選手/柳田真孝選手)」と46号車「アップスタート MOLA Z(阿部翼選手/横溝直輝選手)」の2台のフェアレディZも上位グリッドを確保した。
また決勝第2レースの予選では5号車「マッハGOGOGO車検408R」の黒澤治樹選手がフロントローを確保。こちらはFIA-GT車両ではないが、やはりストレートスピードが高く、富士に適したマシンと言うところだろう。

土曜日の決勝第1レースは午後2時から。前日に比べると天候は下り坂で、薄雲が空を覆っていたが雨の心配はなく、路面も完全なドライコンディション。
注目されていたスタンディングスタートで、見事なダッシュを決めたのは66号車の吉本選手だった。目前のマシンが出遅れるの素早くかわすと5番手グリッドから一気に3位へとジャンプアップ。
また46号車の阿部選手が6番手グリッドから3つ、7号車「M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC-7」の折目遼選手も10番手グリッドから3つポジションアップしてオープニングラップを終えている。

吉本選手は一度、46号車の阿部選手に先行を許したが、2周目にはこれを再び抜き返し、以後はトップ追撃に掛かった。ペースの上がらない43号車を5周目にかわすと、高いトップスピードのアドバンテージを活かしでグングンとトップに近づいていく。
そして10周目には一気にこれをパスしてトップの座を奪い取った。だが、後方からはさらにトップスピードの高い11号車のフェラーリが接近してきており、終盤でのデッドヒートに期待が高まった。
18周目には11号車が2番手に進出し、いよいよ2台によるマッチレースが展開されることになる。

コーナーでは精一杯のドライビングで、猛チャージを凌いでいた吉本選手は19周目のストレートから20周目の2コーナー先までサイド・バイ・サイドで粘りを見せる。しかし惜しくも11号車に先行を許してしまったが、2位はキープ。そのままのポジションでチェッカーを受けた。
だが、このドッグファイトの最中に11号車と接触したことで吉本選手には、ドライビングスルーペナルティに相当する30秒加算のペナルティが課せられて13位まで降格。7号車の折目選手、3号車の星野選手が4、5位に入った。

日曜日の決勝第2レースは、第1レースと同様午後2時にスタートする。
ここでフロントローに並んだ2台がシグナルがブラックアウトする前に動いてしまいジャンプスタートと判断され、ドライビングスルーのペナルティを課せられて後退。5号車の黒沢選手もせっかくの好ポジションをふいにしてしまった。

これでトップに立ったのは46号車の横溝選手で、3号車の柳田選手が続いてフェアレディZ勢が1-2体制を築くことになる。
その後方には25号車「ZENT PORSCHE RSR」の土屋武士選手と11号車、2台のFIA-GT勢がバトルを繰り広げている。ただし、同じFIA-GT勢でも11号車のトップスピードは一際高く、やがて土屋選手も11号車に先行されてしまった。

トップを争う2台のフェアレディZは、横溝選手の駆る46号車に対して柳田選手の3号車の方が、セッティングの違いから僅かにストレートスピードが高く、コーナーで離されてはストレートで追い付く展開を繰り返していたが、14周目の1コーナーで遂に立場が逆転する。その後、柳田選手は横溝選手を少しずつ引き離していった。

そんなトップ2に11号車が追い付いてきたのはレース後半。JAF-GTのフェアレディZとFIA-GTのフェラーリのトップスピードの差は如何ともし難く、17周目のストレートで横溝選手が、続く18周目のストレートでは柳田選手が、それぞれ11号車の先行を許さざるを得ない展開に。
それでも、柳田選手と横溝選手は最後までコンスタントな周回を続け、2位と3位でチェッカーを受け、シーズンを締め括った。
STAFF Voice
長谷見昌弘 監督
今回のレースは、富士が舞台と言うこともあって苦戦は覚悟していましたが、それでも一樹(星野一樹選手)が6位、柳田(真孝選手)は2位でチェッカーを受けることができました。内容的には柳田の方が、上位陣が潰れるハプニングもあって上位に来ていますが、2人の実力は本当に互角で、クラスでは最高のドライバーだったともいます。
それにしても、FIA-GTのストレートの速さは何とかして欲しいですよね(苦笑)。
GT300クラスは、今シーズンから久々に復帰したんですが、何も情報がないところから始めました。それにテストする機会もないから、いろんなパーツを作ってもぶっつけ本番になってしまうことが多かった。だから、2人のドライバーが(GT300クラスの)フェアレディZというマシンをよく知っていることがプラスになりました。
またADVANのエンジニアも一生懸命サポートしてくれて、大いに助けてもらいました。タイヤに関しては何も不満はなかったですね。スティントの途中でタイヤがタレてきてどうしようもなくなったってことは、全くなかった。
来年のことはまだ未定ですが、今年1年間、GT300クラスを戦ってみて、改めてこのクラスの面白さと難しさを実感しました。
FEATURED DRIVER
シリーズ第3戦の富士でデビューし、ほぼ1シーズンを戦ったSAMURAI Team TSUCHIYAが、この特別戦でも健闘。土屋武士選手(写真左)がドライブした決勝第2レースでは表彰台に後一歩となる3位入賞を果たしている。
エースドライバーであると同時にチーム代表も務める土屋選手にとって、そして新たなチームにとって、2010年はどんなシーズンだったのだろう。
デビュー戦となった富士でのインタビューで土屋選手は「都筑くん(コンビを組む都筑晶裕選手・写真右)にとってもチームにとっても、今年は成長しなければいけないシーズンで、それが今から楽しみです」とコメントしている。
それぞれどんな成長を見せたのだろうか?

「都筑くんは、もう完璧な成長ぶりでしたね」と土屋選手。もちろん「まだまだ発展途上だから満点を付けることは出来ないけれども、成長ぶりは期待したとおり」と太鼓判を押している。その一方でチームに関しても「ドライバーと同じで毎戦のように課題を設定して、それをクリアできるよう全員が頑張ってくれました」と。
ただしドライバーの成長も同じだが「ひとつ課題をクリアしたら、また新たな課題が見えてくるので、本当にキリがないですね」と苦笑する。

そしてチームの主宰者としては「土屋春雄の存在の大きさを改めて実感させられました」と、土屋エンジニアリングの代表を務める父親を見直したと告白した。
さらにドライバーとしても「鈴鹿のアクシデントで、チーム代表でありながらも、ドライバーとして走る以上は完璧を求められるんですが、その余裕がなかったことに気付かされました。あれがチームのターニングポイントになりました」と反省を隠さない。
そんな土屋選手だが、チームを主宰するに当たっては「本当に面白いメンバーが集まったんです。都筑くんの関係からボクの知り合い、もちろん土屋エンジニアリングのメカも含めてですが、新しいことにチャレンジする面白さも含めて、ボク自身も大きな刺激を受けました」と顔を綻ばせる。

来シーズンを見据えて1年目を戦ってきたと言うだけに、来シーズンも彼らの活躍からは目が放せそうもない。
Engineer's Voice
荒川 淳
GT300クラス用にはスーパーソフトとソフトの2種類を用意しています。構造に関しては幾つかのありますが、それは(様々な車種の多くの台数に供給するために)多くのサイズがあるからで、基本的には1サイズに1構造×2コンパウンドとなっています。
ウチは予選も決勝も同じスペックで行こう、ということで、多くのチームがスーパーソフトを選んでいますが、金曜日の公式練習でライフも確認できており、決勝でも充分に走りきれました。
予選では結果的にポールを奪うことができず、また決勝でも優勝を逃してしまいましたが、マシンが些細なトラブルに見舞われたり、アクシデントもあったりした結果で、タイヤのパフォーマンス的には納得できるものがあったと自負しています。
3号車がシリーズチャンピオンに輝いて、このクラスのタイトルを連覇できましたが、来年もさらに連覇できるよう、これからもタイヤ開発を続けていきます。
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