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JAF-CUP GYMKHANA
開催日程
2010年11月14日(日)
開催場所
モビリティおおむた(福岡県)
天候/路面
曇り のち 晴れ/ドライ
気 温
16度 〜 24度
路面温度
18度 〜 28度
参加台数
167台
(ADVAN装着 : 37台)
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2010年の全日本ジムカーナ選手権も、10月初旬に本庄で開催された最終戦で終了。今シーズン残るビックイベントはJAF CUPのみとなった。
JAF CUPに出場出来るのは、北海道から九州までを全国8地区に分けて開催される地区戦の上位入賞者と推薦された者と、全日本選手権のシリーズ入賞者のみ。地区戦選手にとっては、同じコースで全日本選手との差を把握できる貴重なチャンスであり、地域振興という目的でも意義のあるイベントだ。

2010年の開催地は大牟田市にあるモビリティパークおおむた。
参加台数は167台を数える盛況となったが、中でも近畿より西の地区だけでおよそ120台を集めた。次いで関東と中部の各地区からともに20台前後が、遠路九州まで遠征してきた。

全日本常連組ではSCクラスに9連覇を果たした無敵のチャンピオン・谷森雅彦選手が参戦。Dクラスの小林キュウテン選手、九州が地元でSA2クラスに参戦する藤本泰則選手、N4クラスで好調だった喜勢竜一選手といった顔ぶれが参戦してきた。

モビリティおおむたといえば、全日本選手権については酷暑の時期に開催されるのが常となっているコース。そんな背景もあり、11月の晩秋から初冬に入る時期にどのタイヤを使えばいいのかといったデータを持つ選手は少ない。加えて今回のイベントは4本の使用制限がつかないこともあって、タイヤ選択に悩む選手が多かった。

実はここモビリティおおむたをホームコースとする、地元の山家丈夫選手も同じ悩みを抱えていた。
「この時期の開催は九州の人間にとっても珍しいイベントだったんです。先週あたりは寒波が来てかなり冷え込んだんです。だから曇りの間でこんなに天気が良くなるなんて予想もしてませんでした。
テストはその寒い時期にやったんで、ADVAN A050のG/2Sコンパウンドで決め打ちだなって思っていたんですけれど、土壇場になって天気予報が良くなってきた。だからG/Sコンパウンドも持ってきていたんです。
1本目は寒かったので当然G/2Sでいって2本目に悩みました。今年、ボクもG/Sは夏の暑い時くらいしか履いていなかった。ここって路面温度40度とかそれ以上いっちゃうので、冬場にG/Sで走行っていうデータが自分自身に無かったんですね」と語る。

山家選手のコメントにもある通り、午前中に行われた1本目は思った以上に気温が上がらず上着などが必要な状態。お昼ごろになると太陽が顔を出し、気温とともに路面温度もどんどん上昇した。参加者たちは、様々な情報を集めそれぞれのクルマに合わせたコンパウンド選択をしていたようだ。

結果はADVANユーザーが上位を独占。
N1クラスは2本目に逆転で劇的な勝利を小倉雅則選手がおさめ、N2クラスは朝山崇選手が1本目のタイムで逃げ切り、2番手に佃真治選手が続いてADVAN勢がワン・ツー。

N3クラスは2本目のタイムアップで、2位を0.093秒かわしれ山家丈夫選手が逆転優勝。さらにN4クラスでは今シーズンの全日本第2戦で初優勝を飾り、シリーズ5位となった喜勢竜一選手が2本目のタイムで逆転優勝。
N1〜N4クラスまでをADVAN勢が制覇して強さを見せた。

SA2クラスでは、全日本シリーズ3位の藤本泰則選手が1本目をトップで折り返す。これを2本目で地元の山下友秀選手が逆転、そのまま逃げ切って初めてのJAF CUPを獲得。藤本選手が2番手で続いてN2クラス同様にADVAN勢のワン・ツーとなった。

全日本ジムカーナで無敵の強さを誇るSCクラスの谷森雅彦選手。今回はいつもサービスで帯同する高橋一浩選手とのダブルエントリーでの参加となった。1本目に1分19秒256を叩き出すとそのまま逃げきって優勝を飾った。

今シーズンは全日本シリーズ3位に終わった小林キュウテン選手。自らDクラスの振興を図るため出場できるイベントと位置づけてJAF CUPには毎年参加している。今回は2本目にミッショントラブルでリタイアとなってしまったが、1本目のタイムで逃げきり優勝を飾った。

結果、併催も含む全13クラスのうち半数以上の7クラス、しかもJAF CUPタイトルのかかるクラス9クラス中、7つのクラスで優勝を飾るという圧勝ぶりだった。

ここ数年の傾向として、JAF CUPで優勝した選手たちは、翌年の全日本選手権で大きな飛躍を遂げている。そんなこともあって、今シーズン最後のイベントは来年に向けて大きな期待を持たせてくれる結果となった。
Driver's Voice
小倉雅則 選手
 【今回の成績 : N1クラス 優勝】
G/SコンパウンドとG/2Sコンパウンドのどちらを使うか迷っていましたが、昨日の路温が低いところでG/Sを使ってそんなにタイムが悪くなかったのでどっちでも行けるなと。それで今日はバクチを打って、前後ともG/Sで行っちゃいました。
JAF CUPはこれで2個目の獲得です。前回は伊那のJAF CUPで、まだC1クラスのシティ乗ってた頃だから、もしかしたら8年くらい前じゃないでしょうか。なんかボク、九州と相性良いみたいですね。全日本もココで勝ってますしね。


朝山崇 選手
 【今回の成績 : N2クラス 優勝】
今日は2トライともフロントが新品のG/Sコンパウンド、リヤはG/2Sコンパウンドで行きました。今回は全日本と違ってタイヤ本数の規制が無かったので、せっかくだからいっちゃおうって。
昨日の練習会の時は1本目で寒い時にG/Sを使って、暖かくなった2本目でG/2Sを使いました。2本目は中間まで、すごくタイムが上がったんですが後半にガクンと落ちた、というデータが取れたので、昨日と同じくらいの寒さならG/Sで行けるかなと。
今年は全日本クラスのイベントで2回勝てたので、いい形で終われますね。インテグラに乗り換えた最初の2年間はかなり苦労したので、やっと恥ずかしくない走りができるようになってきました。
 
山家丈夫 選手
 【今回の成績 : N3クラス 優勝】
今年は全日本に6戦出ました。でも今回は九州地区のチャンピオンとしての参加です。エキシージにはN/A(自然吸気)のころから合わせると5年くらい乗っています。でも難しいので、なかなか柴田さんのようには行かないですね。
タイヤは2本の走行ともに前後G/2Sコンパウンドで行きました。RX-7勢は路温域25〜30度くらいでG/Sにチェンジするんですね。車重が軽いエキシージだともう少し上がらないと、と考えていました。でも今日はいくら測っても30度くらいしかいかなかったんですね。
ギリギリまで悩んだんですけれど、車重が軽い分だけタイヤの温度が上がってもこっちの方が耐えられると踏んで、G/2Sにしました。
 
喜勢竜一 選手
 【今回の成績 : N4クラス 優勝】
JAF CUPには直前まで出ようと思っていなかったんですけれど、(全日本最終戦の)本庄で勝つつもりが悔しい結果になってしまって。なんとか勝ちで締めくくりたいなと思って参加しました。
タイヤ的には路面状況や路温の関係もあったと思うんですけれど、G/2Sコンパウンドがうまく使えずタイムが出なかったんですよ。今日の朝は寒かったけれど、1本目からフィーリングの合っているG/Sコンパウンドで走りました。2本目には路温も上がって全然G/Sで行ける範囲になったんですけれど、「これで落としたら今日帰れねぇ」ってドキドキでしたよ。
僕も今年からADVANを使い始めたんですけれど、色々と勉強させてもらいました。今日の勝ちをつなげて、来年はもっと勝てると思うので、またよろしくお願いします。
 

山下友秀 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
タイヤは1本目が前後G/2Sコンパウンドで、2本目はG/Sコンパウンドでした。2本目は大分温度が上がったので、これなら行けるかなと。2本目はG/2Sで行ってもこれ以上タイムが上がらないかなと思って、G/Sで行きました。
藤本選手とは3年前くらいに一緒に地区戦に出ていました。その時はずっと負けっぱなしで、1回だけ勝てたんですよ。だからそれ以来、対戦成績では2回目の勝ちですね。JAF CUPも勝てたし藤本選手にも勝てて、全部嬉しいです。
今回の勝因は2本目のG/Sコンパウンドが合ったところですね。おおむたは、意外と突っ込み重視でも行けるのかなと。突っ込んだ感覚でも行けるのはありますよね。


谷森雅彦 選手
 【今回の成績 : SCクラス 優勝】
6個目のJAF CUPらしいですね(笑)。
今回はダブルエントリーということもありましたが、天候的にもG/Sコンパウンドでしたね。喜勢くんも天日でG/Sということだったんで、ウォーマーも少なめにして走りました。
今年はチャンピオンもJAF CUPも獲れたし、タイヤ的にもG/Sが最高の性能を発揮してくれたんでていい年でした。でもG/2Sコンパウンドを雨でしか履けていないので、これからシーズンオフにでも試してみようと思っています。SCクラスはウォーマーが使えるので、いろんなデータを取れればなと思ってます。
あとはJAFの表彰式だけなんですが、翌日に西日本フェスティバルが開催されるので(谷森選手はJMRC中国のジムカーナ部会長を務めているため)、トンボ帰りでおおむたに来なければ・・・(笑)。


小林キュウテン 選手
 【今回の成績 : Dクラス 優勝】
おおむたは今回のような低速の設定だと、ドライバーにかかる要素が大きくなりますね。だからなるべくロスを減らしてアベレージスピードで勝つと。細かく稼ぐしかないというのが現状ですね。今日はライバルを基準にどう走るかということに集中できたので、そういう意味では走りやすかったですね。1本目は前半ちょっとシラケてましたけど、後半はターンで引き離した感じで、あれ以上出ないタイムで走れましたね。
最近はコンマ差の争いをしてるせいか、Dクラスを見てる人は面白いみたい。ドライバーはたまらんけどね(笑)。ここ10年くらい隼がチャンピオンだったのが、今年はTGが初めてチャンピオンを獲りました。そういう意味では今後、面白みは出てくると思います。周りからはチャンピオン獲れんかったねといわれますけど、僕らとしてはこの体制で走れることを目一杯楽しんで感謝しないと、それが一番ですよね。
TURNING POINT
今回のJAF CUPは全日本選手権とは異なり、タイヤ4本の使用制限が無いイベント。そんなこともあって、1〜2本目にかけてタイヤやセッティングをガラっと変更する選手も多かった。特に1〜2本目の温度差も大きく、全日本選手や地元選手のタイヤチョイスは大きなヒントになったようだ。そんなアドバイスも初めて遠征して来る地区戦選手たちには貴重な情報と現場対応の経験になったはずだ。
また優勝した選手の多くが語っているように、11月中旬という時期でモビリティおおむたの走行データを持っている選手が少なかった。それは地元に選手にとっても同様で、山家選手のように開幕戦など寒い時期のデータからタイヤを選択することも多かったようだ。
Technical Information
低温域から高いグリップ力を発揮するADVAN A050・G/2Sコンパウンド。中高温域でもゴールするまで性能変化が少ないG/Sコンパウンド。このふたつのタイヤを組み合わせれば、どんな季節にも対応できる。
ただ、使い方は駆動方式やセッティングなどそれぞれのクルマによって異なる。

「前日の練習会では1本目の寒い時にG/Sコンパウンドを使って、暖かくなった2本目でG/2Sコンパウンドを使ったんです。2本目は中間まで、すごくタイムが上がったんですが後半にガクンと落ちる、というデータが取れたので、昨日と同じくらいの寒さならG/Sで行けるかなと思いました。
ここ10年近く全日本で大牟田には来てるんですけれど、この時期のデータって全く無いですね。だから地元の藤本(泰則)さんに聞いてみたりもしたんですけれど、自分で試さんないと分からんですからね」
と、N2クラスで優勝した朝山選手が語るように、たとえその季節のデータが無かったとしても、練習走行の時から仲間とともにしっかりと実戦データを集めれば本番に生かせるデータを作ることができる。

同じ駆動方式のクルマの走りを見ることはもちろんタイムを比較することで、自信を持ってタイヤチョイスができるようになるだろう。
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