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全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権
全日本ラリー選手権
JRC Round 2
開催日程
2010年5月7日(金)
〜9日(日)
開催場所
宮崎県・美郷町 近郊
天候/路面
DAY1 : 晴れ/ドライ
DAY2 : 晴れ/ドライ
SS総距離
108.36km (10SS)
総走行距離
331.77km
参加台数
40台
(ADVAN装着 : 13台)
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全日本ラリー選手権第2戦は、宮崎県美郷町を舞台に開催された。森深い緑豊かな美郷町の山岳路を走るこのラリーは、グラベルラリーの緒戦でもある。
SS総距離は108.36kmに延長され、得点係数は2倍。開幕戦を不運なエンジントラブルで落としてしまった奴田原文雄選手にとっては、ぜひともこのグラベルラリーで挽回しておきたいところだ。

ところが、ラリー開幕直前に宮崎県で発症した牛や豚など家畜の伝染病、口蹄疫の問題で、ラリーそのものが中止もしくは延期を検討しなければならないという局面に立たされていた。口蹄疫は人には感染せず、感染肉を食べても人体には影響はないが、家畜への感染被害を防ぐために、宮崎県各地で祭りなどのイベントが中止という措置が相次いでいる。
その中、自治体の協力により競技車、サービスカー、搬送車、オフィシャルカー、メディア車、ギャラリー車といったラリーに関わる全ての車両の消毒作業を行うことを条件にラリーが開催されることが決定。延べ200台を超える車両全車が早朝4時から消毒作業を行い、無事ラリーが開催されることとなった。

2DAY・3セクションで構成されたラリーは、DAY1に7本のSS(トータル70.63km)、DAY2に3本のSS(トータル37.73km)が用意されている。基本的には4カ所の林道をそれぞれ2本ずつ、逆走を2本走るという設定だ。
路面は、いずれも硬質ダートの上に大きめの尖った石が点在し、タイヤにとっては耐摩耗性、耐バースト性のどちらにとってもハードな条件となっていた。タイヤの使用本数制限は14本。この14本のタイヤを2日間に渡りどう使っていくかも、勝負の大きな鍵となる。

昨年、このハードなラリーを制した奴田原文雄選手は、今年もこれまでの実績から205/65R15サイズのADVAN A035・Mコンパウンドをチョイス。
まずは2.17kmという足馴らし的な短い区間のSS1・八重原1をアタック。ここは勝田範彦選手がトップタイムを奪うものの、奴田原選手もコンマ1秒差でピタリとつける。

だが、続く12.86kmのSS2・珍神1では思わぬ苦戦を強いられる。
「いつもの年よりも石が多かった」というこのSSでは、先頭ゼッケンの奴田原選手は完全に砂利かき役を強いられることになり、トップから1.3秒遅れの2番時計。
全車が通過し、路面の砂利が捌けたリピートステージのSS4・珍神2では逆に2番時計の勝田選手に3.9秒差のベストタイムを奪っているだけに、奴田原選手にとってのデイ1は、路面の砂利との戦いともなった。

この傾向はDAY1のセクション2でも続き、ファーストステージとなるSS5・山神下1でもトップから9.4秒差の2番時計。
すでに路面の砂利が掃けているSS6・珍神SLでは0.2秒差、SS5のリピートステージSS7・山神下2では0.6秒差という僅差の勝負だ。

DAY2は、DAY1の成績順でスタートするため、奴田原選手の出走順は2番手となる。トップとの差は9.1秒。一気に挽回を狙いたいところだが、今度は前走車が巻き上げるホコリが行く手を阻むこととなった。

早朝スタートとなるSS8・山神上1は、いわゆる”朝凪”の状態となり、全くの無風となってしまった。そのため、厚いホコリのカーテンが視界を遮る中でのアタックとなり、「まるで濃霧の中を走っているような状態だった」という奴田原選手は、ここでトップから7.1秒離されてしまう。

これで、トータルではトップとの差は16.2秒。残るSSは8.53kmのSS9・珍神Sと14.60km・山神上2の2本。
ここで万事休すと思われたが、コース上に風が吹き始めて視界が戻ってきたSS9では5.3秒差のベストタイムをマーク。さらにSS10でも5.6秒追い上げるが、ここでラリーはフィニッシュ。
終盤に強烈な反撃をみせたものの、トップから5.2秒差で2位という結果となった。

だが、次の第3戦は奴田原選手が最も得意とする超ハイスピード&ロングステージのラリー北海道。得点係数もシリーズ最大の2.5倍となる1戦だけに、次戦での挽回を期待したい。
Driver's Voice
奴田原文雄 選手
 【今回の成績 : 総合2位 (JN4クラス 2位)】
ギャラリーステージにもなっている山神下(SS5、SS7))どうもランサーエボリュション]の特性とマッチしていなく、特につづら折りにクネクネと下ってくる区間では強めのブレーキングが必要となってくるため、タイム差がついてしまったようです。
それでもまずは今年の初ポイントを獲得することができましたし、このポイントを活かす上でも、次のラリー北海道は全力で優勝を狙っていきたいと思います。
 
難波巧 選手
 【今回の成績 : 総合9位 (JN4クラス 6位)】
今までコルトで全日本ラリーに参戦していましたが、ランサーで出場するのは今回が初めてです。実はこのランサーは2004年に購入したのですが、今までラリー本番では使用しないままずっと所有していたんです。
タイヤはADVAN A035のSコンパウンドです。クルマが軽いのでSコンパウンドでも行けるんじゃないかと思って。各セクションごとにフロントタイヤを中心に交換して、最後までもたせることができました。
ただ、ランサーに乗るのが久々だったので、パワーとスピードになかなか目がついていかず、楽しく走れたんだけどそれがタイムに結びつかなかったのが残念です。
 
徳尾慶太郎 選手
 【今回の成績 : 総合10位 (JN4クラス 7位)】
DAY1のSS7を2km走った時点で右リアタイヤをスローパンクチャーさせてしまい、一気に順位を落としてしまいました。
ADVAN A035のMコンパウンドは剛性が上がっているような感じで路面をしっかりと食ってくれますね。
自分自身がうまく走れていないのは、まだうまくセッティングを煮詰めることができていないのが一番の原因なので、タイヤの特性を活かすセッティングを見つけるというのがこれからの課題だと思います。

中西昌人 選手
 【今回の成績 : 総合20位 (JN1クラス 2位)】
SS2のゴール付近でリアホーシングブラケットにトラブルが出て、SS4をスタートしてすぐに左右のリアショックが外れてしまい、その後はスプリングだけで走らなければならなく、大きくタイムロスしてしまいました。
サービスでなんとか修復したものの、ショックはノーマルショックという状態。タイム敵にもクルマ的にも無理できない状況だったので、SS6からはずっと完走ペースで確実にポイントを獲るという作戦に切り替えました。
開幕2連勝を狙っていただけに残念な結果ですが、先に繋がる2位のポイントを得られたのがなによりの収穫でした。
FEATURED DRIVER
今年で61歳になる平山十四朗選手は、ラリー歴38年という地元・九州のベテランドライバーだ。
全日本ラリーには2輪駆動部門時代から参戦しているが、特にこのひむかラリーにはめっぽう強く、07年クラス2位、08年クラス3位、09年クラス2位と圧倒的に高い入賞率を誇る。
その平山選手が装着するタイヤは、参加選手中唯一となるADVAN A031。なぜA031なのか?

「タイヤの重さが軽い方を使っているだけ。バネ下重量は軽い方がいいからね」と平山選手。
「バネ下重量が軽ければパワー不足を補えるし、ドライブシャフトの負担も少ない。自分のようなプラベーターにとっては、軽いタイヤはクルマの戦闘力不足と耐久性を補ってくれる」ということだ。

ちなみに平山選手は、全日本ラリーでは過去一度もバーストしたことがないという。
「タイヤがまっすぐに転がるように走ればよか。ハンドルこじったらいかん。鋪舗装は度胸で走れるけど、ダートは度胸だけでは走ることができないからね」

今年は残念ながら表彰台を逃すクラス4位となったが、来年ももちろんいぶし銀の走りで表彰台を狙う。
TURNING POINT
同一コースを2回走るという今回のラリー設定は、先頭ゼッケンを走る奴田原選手にとって1周目が砂利かき役となってしまうため、タイムに大きく影響してしまった。また、出走順が2番目となったDAY2は、今度は前走車が巻き上げるホコリが敵となった。
特に無風状態となったSS8では、「まるで濃霧の中を走っているよう」という猛烈なホコリが視界を奪いペースダウン。
ここでのタイム差が結果的には成績に大きく響き、今回はひむかの大自然に翻弄される結果となった。
Technical Information
路面が硬く大きな石が多いひむかラリーの路面は、タイヤの摩耗には厳しいステージでもある。今年も昨年同様のステージを使用するため、これまでの実績とデータからADVAN A035のMコンパウンドを投入した。
今年は、大会本番まで雨が少なかったこともあって例年以上に路面が硬く、特に先頭ゼッケンを走るDAY1はタイヤの耐摩耗性にとっては厳しい条件だった。
一方DAY2は、タイヤ使用本数制限ルールのため1セット4本のタイヤでSS8、SS9,SS10(トータル37.73km)を走らなければならないという状況だったが、その中で後半のSS9、SS10で連続ベストタイムを奪えたことは、ADVAN A035・Mコンパウンドの耐摩耗性の高さを実証する結果となった。
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