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全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権 全日本ラリー選手権
全日本ラリー選手権
JRC Round 8
開催日程
2010年11月6日(土)
〜7日(日)
開催場所
福島県・棚倉町 近郊
天候/路面
晴れ/ドライ
※グラベル(未舗装路)
SS総距離
67.99km (13SS)
総走行距離
522.68km
参加台数
全日本選手権 45台
※オープンクラスを除く
(ADVAN装着 : 17台)
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2010年の全日本ラリー選手権は、福島県棚倉町を拠点に開催される「MSCC東京ラリー2010」で最終戦を迎える。
ラリーのスタート&フィニッシュ、HQ、サービスパーク、ギャラリーステージを、乗馬やテニス、プールなどのスポーツ施設が充実したギリシャ風白亜のリゾートホテル「ルネサンス棚倉」に集約したこのラリーは、SSの総距離が67.99kmとここ最近の全日本ラリーとしてはSS距離が短いラリーだが、ステージが広範囲に渡って分散しているため、引き締まった硬質路面から浮き砂利、さらには轍の中に鋭石が隠れているガレ場やハーフウエット状態のスリッピーな路面など、それぞれの地域によって性格が異なる路面が次々に現れるという攻略が難しいラリーとなっている。

また、今シーズンの最終戦となる今回のラリーには、昨年このラリーを制している奴田原文雄選手を筆頭に、グラベルラリーには圧倒的に強い大嶋治夫選手と岩下英一選手に加え、今シーズン、ラリーに復帰したベテランの大西康弘選手、さらには全日本ラリーは5年ぶりという鎌田卓麻選手が出場と、サービスパークはシリーズ最終戦に相応しい賑わいと顔ぶれが揃った。

ラリーは、序盤からADVAN装着車が主導権を握るという形で展開していく。
まずはDAY1、12.05kmのSS1「ManahataYamizo1」のリピートステージとなるSS2「ManahataYamizo2」でベストタイムを奪った奴田原選手がラリーをリード。その奴田原選手を鎌田選手がコンマ差で追いかけていく。

続くSS3&4は、ルネサンス棚倉の敷地内で行われるギャラリーステージ。わずか500mという距離のSSだが、ここでも奴田原選手はベストタイムを積み重ね、さらに鎌田選手も奴田原選手にピタリと追従し、3番手以降とのタイム差を確実に広げていく。
だが、SS6「Tsuruishiyama1」(8.50km)のスタートから約1.5km付近で鎌田選手が右フロントタイヤを破損してしまい、それまでの2位から6位にまで順位を下げてしまった。それでも、残りの約7kmを「左コーナーはベタ抑えで、右コーナーは全開で攻めた」という鎌田選手は、このステージをベストタイムから約1分遅れのタイムでフィニッシュし、ロスタイムを最小限に食い止める。

その努力が実り、続くSS7「Higashinobokuya R2」(2.67km)とDAY1最終ステージとなるSS8「Tsuruishiyama2」(8.50km)の2本のSSで順位を4位にまでリカバリー。DAY2も順位をしっかりと守りきり、結果は4位ではあったが、その存在感はしっかりとアピールしてみせた。

一方、DAY1でトップを快走する奴田原選手だったが、DAY1最終ステージのSS8で、いきなりアクシデントが襲った。
「SS8の残り2km地点でいきなりターボチャージャーが壊れ、エンジンが吹けなくなった」という奴田原選手は、2位の勝田範彦選手に対し最大4.8秒のマージンを築き上げていたが、このSSで逆に6秒のビハインドとなり、順位を入れ替えるかたちに。
その後、「リタイア覚悟でサービスに戻った」という奴田原選手だが、メカニックが1時間のサービス時間内にタービン交換を敢行。見事、規定時間内に作業を終了し、DAY2はしっかりと2位の座を守りきり、今季最終戦を締めくくった。

JN3クラスは、このクラスの大本命・田中伸幸選手がSS1の約1km地点でリタイアと、波乱の幕開けとなった。
また、明治慎太郎選手も、序盤は「今回はラリー前になかなか時間を取ることができず、クルマのセッティングをうまく合わすことができませんでした」と、DAY1はタイムが伸び悩み、下位に低迷してしまう。
DAY2も、「なかなか良いセッティングが見つからなかった」と苦しいラリー展開となったが、SS10とSS12でベストタイムをマーク。順位をクラス7位に押し上げ、フィニッシュした。

JN2クラスは、今年の新城ラリーに全日本ラリー初出場でクラス3位入賞を果たした若手の川名賢選手と、以前はシビックに乗り東日本シリーズで活躍していたベテランの相羽博之選手が、熾烈な2位争いを展開した。
ロングステージでは経験豊富な相羽選手が先行するものの、ギャラリーステージのSS4では川名選手がベストタイムをマークするという展開となったが、DAY1は相羽選手が2位の座を守り終了。
DAY2は、「ヘルプサービスの大庭(誠介)先生からの助言もあり、路面状況に合わせタイヤをADVAN A035からA031に変更した」という川名選手が好タイムを連発し、ついにSS12で相羽選手を捕らえクラス2位に浮上してくる。
だが、相羽選手もベテランの意地をみせ、最終SSとなるSS13で川名を再逆転。トータル3.5秒差で相羽が2位を奪い返すという結果となった。
Driver's Voice
奴田原文雄 選手
 【今回の成績 : 総合2位 (JN4クラス 2位)】
SS8のターボトラブルでリタイアも覚悟しましたが、チームスタッフのおかげでDAY2も無事走りきることができました。チームスタッフには本当に感謝しています。
今年は残念ながらチャンピオンを逃してしまいましたが、来年はもちろんチャンピオン奪還を目標に、一生懸命戦っていきたいと思います。今シーズン、応援ありがとうございました。
 
大嶋治夫 選手
 【今回の成績 : 総合16位 (JN4クラス 15位)】
SS2の5km付近でタイヤがスローパンクチャー状態になって、距離の長いSSだったのでSS中にタイヤ交換したんだけれど、その時にマッドフラップがタイヤに絡んだ状態になってたんだよね。これがなかなか外れなくて、タイヤ交換に手間取ってしまった。ここでのタイムロスが約5分。
気合いを入れて挑んだラリーだっただけに、ラリー序盤のタイムロスで僕自身のテンションもすっかり下がっちゃったっていう感じかな。

岩下英一 選手
 【今回の成績 : リタイア (JN4クラス)】
今回はSS1で右フロントタイヤを破損してしまい、その時にACDのハーネスも切ってしまったようで、SS2では何度もコースから飛び出しそうになり大変でした。実際、何回か飛び出しただけどね(笑)。
結果的にはSS4でリアのアッパーアームの付け根を破損してしまいリタイア。今年最後のラリーだっただけに、結果を残せなかったのが一番残念でした。

吉澤哲也 選手
 【今回の成績 : リタイア (JN4クラス)】
今シーズンはラリー活動を一時休止していたんですけれど、今回のラリーは僕と同世代のドライバーがたくさん出場してくるということを聞き、出場することを決めました。今年最後の締めくくりということもありますし。
結果はというと、ブランクが開いたこともあって、自分自身の中では全然ダメでしたね。グラベル路面に対する走り方が鈍っているというか。悔しいままシーズンを終えてしまったので、来年またリベンジしたいと思います。

大西康弘 選手
 【今回の成績 : 総合9位 (JN4クラス 9位)】
SS3のギャラリーステージで突然アクセルペダルの根元が折れてしまい、ビックリしました。今までラリーをやってきた中でも初めてのトラブルです。なんとか動くことができて、ラッキーでしたね。
新しいコースのSS(SS6&8)は、「なんで今更こんなところで苦労しなきゃならないんだよ」っていうぐらいのクネクネ道(笑)。このSSにはかなり苦労しました。だいぶラリーの勘は戻ってきたと思っていたんだけど、まだまだ馴れていない部分が多いですね。今の僕にはまだ難しいし、しんどい(笑)。
来年の全日本はグラベルが多いと聞いているので、できる限り出場したいなと思っています。

田中伸幸 選手
 【今回の成績 : リタイア (JN3クラス)】
まさかSS1の1kmでリタイアとは夢にも思わなかったよ。
ペースノート的には6から4という緩いコーナーからきつくなるコーナーで、コ・ドラも「6から4」って読んでくれていたはずなのに、なぜか僕の頭の中は「6」。気付いた時には完全にオーバースピーで、3速全開のままスピンモードで止まることはできたんだけど、クルマが横を向いたままコースを塞いでしまった。
完全に僕のミス。かなり悔しいね。
FEATURED DRIVER
プロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)やアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)などのインター格式ラリーで活躍していた鎌田卓麻選手が、久々にラリーの現場へ帰ってきた。
鎌田選手自身にとっては、全日本ラリー選手権出場は2005年シーズン以来、ラリー出場も2008年のAPRCチャイナラリー以来となる。
ちなみに今回の東京ラリーは、鎌田選手が全日本ラリー初優勝を奪ったラリーでもある。その鎌田選手が、序盤戦からブランクを感じさせない速さを見せてくれた。

「SS1は、久々の全日本戦ということもあってうまくペースを掴むことができなかったけど、SS2からはそれなりのペースで走ることができたと思います。
でも、奴田原選手の速さはやっぱり別格でしたね。道が荒れたSSでもタイムのバラつきが少ない。奴田原選手だけじゃなく、全体的に2005年当時よりもドライバーとクルマのレベルが高くなってるなと実感しました」と鎌田選手。

SS6のアクシデントで順位を総合4位に下げてしまったが、それまでは奴田原選手とコンマ1秒を争う展開でトップ争いを展開していた。

「国内は国内の面白さがありますよね。海外と比べて1本のSSの距離は短いかもしれないけど、逆に短距離ならではの難しさもある。チャンスがあればまた出場したいですね」と、全日本ラリー復帰に意欲をみせてくれた。
TURNING POINT
SS1のリピートステージとなるSS2でトップを奪取。その後はトップの座を譲ることなく盤石の強さでDAY1をフィニッシュするはずだった奴田原選手にとっては、DAY1最終ステージとなるSS8でのターボトラブルは、まさに青天の霹靂ともいえるアクシデントだった。
だが、そこでラリーを終えることなく、トータルではトップと6秒差という僅差の2番手でDAY1をフィニッシュ。

さらにサービスではメカニックの懸命な作業により規定時間内にトラブルを修復し、DAY2を無事に走りきることができた。
一時はリタイアも辞さないという状況だったが、チームの総合力で掴んだポディウムでもあった。
Technical Information
ステージが広範囲に渡っているため、対応する路面の守備範囲が広いADVAN A035の特性が活きるラリーでもあった。
JN4クラスではMコンパウンド、JN3クラスとJN2クラスはSコンパウンドのマッチングが良かったが、例年の6月開催とは違い11月開催の今年は、早朝や夜の気温が5度以下、日中の気温が20度前後と、予想以上に温度差が激しかった。
そういった状況の中、気温が低い時間帯のセミウエット路面区間では、MコンパウンドよりもSコンパウンドの方が路面とのマッチングが良かったようで、同一路面のステージでも気温差に対応する作戦が必要なラリーだった。
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