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HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2010 / Round 3 and 4 News Index
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WTCC Round 3&4
開催日程
2010年4月30日(金)
〜5月2日(日)
開催場所
マラケシュ (モロッコ)
天 候
第3戦 : 晴れ
第4戦 : 晴れ
路 面
第3戦 : ドライ
第4戦 : ドライ
決勝周回数
第3戦 : 13周
第4戦 : 13周
(コース : 4,624m)
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3月初旬にブラジルで開幕した2010年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は、メキシコでの第2大会が自然災害の影響で中止されてしまったため、2ヶ月ほどの長いインターバルをはさむこととなってしまった。
迎えた戦いの舞台は昨年からカレンダーに加えられたモロッコ。マラケシュの市街地に特設コースを設けてのストリートファイトが今年もアフリカ大陸に上陸を果たした。

事前に発表されていた今回の参加台数は21台。その中にはYOKOHAMAインディペンデントトロフィーにバンブーレーシングからシボレー・ラセッティが新たに3台加わるとアナウンスされており、かつ3台のドライバーは地元・モロッコ人ということもあって注目を集めていた。
しかし残念ながら金曜日のテストセッションでイスマイル・スバイ選手はクラッシュを喫し、ユーゼフ・エル-マニッシ選手は7周を刻んだもののマシンにトラブルを抱えた状態、さらにラルビ・タドラオイ選手に至ってはピットからマシンを出すことすら叶わず。
結局、予選そして決勝と姿を見せたのはスバイ選手のみという残念な結果になってしまった。

WTCCでは欧州地域外での開催、若しくは市街地レースについては金曜日にもテストセッションが設けられる。その両方の条件をモロッコは満たしていることになるが、金曜のテストセッションでトップタイムをマークしたのはセアト・レオンTDIを駆るノルベルト・ミケリス選手。
土曜日のフリー走行2本目でも2番手のタイムをマークする好調ぶり、そして注目の予選1回目ではなんと名だたる強豪を抑えて堂々のトップタイムを叩き出した。

上位10台が進出した予選2回目。しかしここではミシェル・ニュケア選手とノルベルト・ミケリス選手、セアト・レオンTDIを駆る二人が市街地コースの"餌食"となってしまいクラッシュを喫する。中でもミケリス選手はタイムを残すことが出来ず、自動的に10番手グリッドが確定した。
一方、好調な走りを見せたのは開幕のブラジル大会で優勝を飾っているガブリエレ・タルクィーニ選手(セアト・レオンTDI)。ただ一人、1分45秒台をマークして堂々のポールポジション獲得となった。

好天に恵まれた日曜日の第1レース(第3戦)。気温は26度、路面温度は47度のドライコンディションでスタートを迎えたが、ローリングスタートから周回毎にトップの座を確固たるものにしていったのがタルクィーニ選手。
後方では8番手スタートのフレディ・バース選手(セアト・レオンTDI)がジャンプアップ、オープニングラップで3番手にまで浮上して、さらに前を行くイヴァン・ミューラー選手(シボレー・クルーズ)にプレッシャーをかけていく。

しかしここはディフェンディングチャンプのミューラーが一枚上手、巧みなマシンコントロールでバース選手の先行を許さず。逆にバース選手はティアゴ・モンテイロ選手(セアト・レオンTDI)にパスされて4番手にドロップ。

レースは折り返しをすぎて後半に突入、まだまだ激しいポジション争いが繰り広げられると思われた矢先に、BMW320siを駆るアンドレイ・ロマノフ選手が単独クラッシュでコース上にストップ。
このアクシデントに対してセーフティカーが導入されたが、結局は回収作業に時間を要し、セーフティカー先導のままでレースはフィニッシュを迎えることとなった。
タルクィーニ選手はポール・トゥ・ウィンでWTCC通算12勝目を獲得。ロブ・ハフ選手とモンテイロ選手がこれに続いて表彰台を獲得した。
またYOKOHAMAインディペンデントトロフィーはフランツ・エングストラー選手(BMW 320si)が最上位。オープニングラップから素晴らしい走りを見せたバース選手は表彰台にあと一歩と迫る総合4位を獲得した。

第2レース(第4戦)は、第1レースの上位8台をリバースグリッドに配して幕を開ける。
このポールポジションについたのはBMWのアンディ・プリオール選手、第1レースでシボレーのアラン・メニュ選手と激しい8番手争いを繰り広げて勝ち取ったポジションだった。

スタンディングスタートが採用される第2レース、FR(後輪駆動)のBMWが有利と言われる中で注目のスタート。勢い良く飛び出したプリオール選手、対して2番手グリッドについていたノルベルト・ミケリス選手はスタート出来ずグリッド上に留まったまま。
次々にスタートを切った後続車は何とかこれを避けていくが、シボレーのロブ・ハフ選手がスピンからコンクリートウォールにクラッシュ。さらにBMWを駆るセルジオ・ヘルナンデス選手、シボレー・ラセッティを駆るハリー・ボルガード選手とダリル・オーヤン選手もこのアクシデントに巻き込まれてしまい、ホームストレート上は大混乱に落ちいった。

事故処理のためにレースはオープニングラップからセーフティカーが導入され、実に隊列走行は6周目まで続いた。
ようやくコースクリアとなり、6周目のターン15でセーフティカーはルーフのコーションランプを消灯してそのままピットイン。プリオール選手を先頭に最終コーナーを立ち上がってきた各車はスタートシグナルとともに戦いを再開した。

ところが、リ・スタートから数十秒もしないうちに再びコース上では激しいクラッシュが発生してしまう。
5番手を争っていたBMWのアウグスト・ファルファス選手とシボレーのアラン・メニュ選手のバトルはターン4からサイド・バイ・サイド状態に持ち込まれたが、イン側に位置していたファルファス選手がフロントタイヤをロックさせてメニュ選手を押し出すようなかたちになってしまう。
メニュ選手は体制を崩してスピンをしたまま激しくコンクリートウォールに衝突、レースはまたもセーフティカー導入となってしまう。
マシンは深刻なダメージを負ったが、メニュ選手が無事だったのは不幸中の幸い。しかしこの第2レースではシボレー勢3台のうち2台が深刻なクラッシュからレースを終える結果となってしまった。

結局、第2レースのセーフティカーは12周目まで導入され、レース再開と同時にファイナルラップに突入するという珍しい展開に。
そのファイナルラップではトップを行くプリオール選手がターン7で若干姿勢を乱してヒヤリとさせられる場面もあったが、そのままポジションを守りきって今季初のウィニングチェッカー。
2番手にはシボレーのイヴァン・ミューラー選手、3番手はセアトのトム・コロネル選手が入って、表彰台を3銘柄のマシンで分け合うかたちとなった。
なおYOKOHAMAインディペンデントトロフィーは、地元モロッコのメルディ・ベナニ選手が最上位でフィニッシュした。
Driver's Voice
ガブリエレ・タルクィーニ選手
 【今回の成績 : 第3戦 優勝/第4戦 6位】
第1レースはいつもより短めで終わってしまいました。
スタートから間もなく私は若干のマージンを築きましたが、セーフティカーが導入されたことによって解消されてしまいました。
マシンには何の問題もありませんでした。この勝負を分けたポイントは、ハフ選手がスリップストリームを使って私を抜ききれなかったことにあると思います。
このモロッコでの週末は、私にとって満足出来るものになりました。(開幕戦の舞台となった)クリティバはとても良いコースでしたが、ここマラケシュも素晴らしかったですね。
次のモンツァは、補正ウェイトの内容にもよりますが、良い戦いをまた出来るのではないかと思っています。

アンディ・プリオール選手
 【今回の成績 : 第3戦 8位/第4戦 優勝】
今回のレースは全く予想出来ないほどにタフなものとなりました。そんな中、開幕のブラジル以降チームが一所懸命に努力してきて、今日の結果につながりました。
振り返ると、第1レース(第3戦)ではメニュ選手を抜いたことで第2レース(第4戦)のポールポジションを獲得出来て本当に良かったです。しかしファンの皆さんにとっては(セーフティカーの導入によって)レースをしている時間が短かったことは物足りなかったかもしれません。しかし(セーフティカーが導入されていない)2ラップは大変なものでした。セーフティカー中もタイヤにしっかり熱を入れ続けなければなりませんでした。
BMWチームRBMは素晴らしい仕事をしてくれました。チームのみんなに感謝しています。

フランツ・エングストラー選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第3戦 優勝/第4戦 3位】
私はレースの序盤でポジションを下げてしまいました。しかしインディペンデントトロフィーのトップを獲得できて嬉しく思います。
レース中にはセーフティカーが導入されましたが、(自らトップ走行中に、不用意にコースインしたセーフティカーと激突してレースを終えた)昨年のポーよりは遥かに良かったです。

メルディ・ベナニ選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第3戦 3位/第4戦 優勝】
私は今、とても満足しています。
ブラジルではシーズン緒戦で3位を獲得し、ここモロッコでも第1レースで3位になり、その後さらに良い成績を得ることが出来ました。第2レースの優勝によって、私はインディペンデントトロフィー獲得を現実的な目標として戦って行けると思います。
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