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HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2010 / Round 7 and 8 News Index
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WTCC Round 7&8
開催日程
2010年6月18日(金)
〜20日(日)
開催場所
ゾルダー (ベルギー)
天 候
第7戦 : 曇り
第8戦 : 曇り
路 面
第7戦 : ドライ
第8戦 : ドライ
決勝周回数
第7戦 : 13周
第8戦 : 13周
(コース : 4,006m)
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世界最高峰のスプリント・ツーリングカーレースであるWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)がベルギーに帰って来た。
2005年、シリーズ発足初年度以来の開催となるベルギー戦、その舞台となるのはゾルダー・サーキット。往年のF1開催コースとしても知られるが、前回のベルギー戦はスパ-フランコルシャンでの開催。つまりゾルダーというコースについてはWTCCにとって初めての開催となる。

初開催コースということで過去のデータが無いのは全てのチームに共通する課題。そのため、今回は金曜日にテストセッションが30分設けられ、各チームはこの貴重な時間で走り込んでマシンのセッティングを詰めて行った。

そして土曜日は30分間×2回のフリー走行が午前中に行われ、午後から予選を迎えるというスケジュール。フリー走行ではセアト勢が速さを見せ、1回目はティアゴ・モンテイロ選手を筆頭にトップ3を独占。2回目もジョルディ・ジェネ選手がトップタイム、2番手にモンテイロ選手がつけて、やはりディーゼルターボエンジンを搭載するセアト・レオンが上位にその名を連ねた。

このまま予選もセアト勢の圧勝かと思われたが、予選1回目でトップタイムをマークしたのはシボレーのアラン・メニュ選手。モンテイロ選手やガブリエレ・タルクィーニ選手といったセアト勢を僅差で抑えることに成功した。
ところが予選1回目のトップ10台が進出する予選2回目では、終盤に雨がコースを濡らしてしまった。この前にアタックを終えていたセアト勢、タルクィーニ選手がトップタイムで第1レース(第7戦)のポールポジションを獲得、ジェネ選手が2番手に続いてセアトがフロントロー独占に成功。若干、雨の影響を受けたシボレー勢はメニュ選手、イヴァン・ミューラー選手、ロブ・ハフ選手と3番手以下に3台が並んでつけたが、BMWのアンディ・プリオール選手とアウグスト・ファルファス選手は雨の影響を受けてしまい9番手と10番手に留まった。

日曜日の空模様は曇り。
ローリングスタートの第1レース(第7戦)、2番手スタートのジェネ選手がスタート直後から仕掛け、第2ターンから第3ターンにかけてサイド・バイ・サイドから先行することに成功してトップを奪う。後方集団では接触によるアクシデントが発生、14番手スタートのダリル・オーヤン選手が最下位までポジションを下げてしまったが、レースの続行には支障なくそのまま各車は周回を重ねていく。

起伏の大きいゾルダーのコース、快走を見せたのはジェネ選手でレース中盤で2秒以上の差をつけてトップをキープ。そのまま終盤もタルクィーニ選手にポジションを脅かされることは無くトップチェッカーを受けて2008年以来となる自身2回目の表彰台中央に立つこととなった。
しかしこの表彰式での栄冠は残念ながら幻と化してしまう。決勝後の再車検でジェネ選手のマシン、そのリストリクターが規則に合致していないことが発覚し、レース除外という裁定が下った。そのため最終結果はタルクィーニ選手が優勝、2位がミューラー選手、3位はメニュ選手というオーダーに。

またYOKOHAMAインディペンデントトロフィーは中盤にかけて激しい接近戦が展開された。その主役は今季初参戦となるセアト・レオンのガソリンエンジン車を駆るピエール-イブ・コルタル選手と、BMWを駆るクリスチャン・ポールセン選手。インディペンデント最上位となる13番手スタートのコルタル選手に対して15番手スタートのポールセン選手が果敢に仕掛け、テール・トゥ・ノーズの攻防戦を展開。
この勝負は8周目にポールセン選手が前に出ることに成功、後半をそのまま逃げきって嬉しいインディペンデントトロフィー初優勝を飾った。

第2レース(第8戦)、ポールポジションに陣取ったのは第1レースで8番手でチェッカーを受けたプリオール選手。正式結果はジェネ選手の除外によって7位となったが、リバース配列となるスターティンググリッドはチェッカー順がそのまま適用された。
ジェネ選手は決勝スタートまでにエンジンの改修を行いフォーメーションラップに出走したが、完調とは言えずそのままスタートを迎えることなくピットに戻ってしまった。

スタンディングスタートの第2レース、プリオール選手はレッドシグナル消灯と同時に好スタートでしっかり1コーナーをトップで通過。一方、2番手グリッドにつけていたセアトを駆るZengo-Dension Teamのノルベルト・ミケリス選手は痛恨のスタートミスでポジションを大きく下げてしまう。

結局、ミケリス選手が後退した分を1つずつ繰り上げる形で先頭集団が形勢されて周回を重ねていく。トップのプリオール選手と2番手のハフ選手、BMWとシボレーを駆る2人のイギリス人ドライバー対決となり僅差のラップが続くが、上位陣は互いに隙を見せず膠着状態のまま終盤戦に突入。
ファイナルラップまでこの隊列走行は崩れることが無く、プリオール選手が今季3勝目を飾ることに成功した。ベルギーのメッヘレンに本拠を構えるBMW Team RBMにとっては、地元での優勝でこれからのシーズンを戦う上でも弾みになる一勝であろう。そして2番手はハフ選手、3番手はモンテイロ選手となり、期せずして表彰台は3メーカーのマシンが仲良く分け合う形になった。

一方のYOKOHAMAインディペンデントトロフィーは、第1レースに続いて白熱した戦いに。インディペンデント最上位でスタートしたのは第1レースを制したポールセン選手、しかし4周目でポジションをドロップしてトップの座はBMWを駆るScuderia Proteam Motorsportのセルジオ・ヘルナンデス選手に奪われてしまう。

8周目から9周目にかけてはポールセン選手が怒濤の追撃で激しく後ろからヘルナンデス選手を突ついていくが、姿勢を乱すことなくヘルナンデス選手がポジションをキープ。この争いに終止符を打ったのはセアトのトム・コロネル選手、9周目の中盤で両者の間に割って入り、ヘルナンデス選手がそのまま逃げきって開幕戦以来の今季3勝目を挙げることに成功した。
Driver's Voice
ガブリエレ・タルクィーニ選手
 【今回の成績 : 第7戦 優勝/第8戦 6位】
ジェネ選手は紳士的なドライバーなので、1コーナーでは私もフェアに戦いました。ジェネ選手はアウト側からインに入ってこようとしましたが、これが彼ではなく他のチームの選手だったら、私も自分のポジションを必死に守ったことでしょう。
最初の2周はジェネ選手が良いペースで走っていたので私もペースアップしましたが、少し頑張りすぎたかもしれません。ジェネ選手の速さは、新品タイヤを装着していたことも要因のひとつでしょう。
最終のシケインで少しミスをして、タイムロスを喫してしまいました。ひとたびスリップストリームから外れてしまうと、あとは守りの走りに徹しなければなりませんでした。
(注 : コメントはフィニッシュ直後のもの。この後、ジェネ選手のレース除外により、タルクィーニ選手が優勝となった。)

アンディ・プリオール選手
 【今回の成績 : 第7戦 7位/第8戦 優勝】
チームの地元ということで応援してくれる観客がたくさんいたので、僕自身も地元のブランズハッチ(イギリス)で戦っているような気分でした。第1レースの方が激戦になると予想していたのですが、コロネル選手を猛追して最終的にパスすることが出来て良かったです。これが第2レースの勝利につながったのですから。
第1レースでも勝ちたいのは当然ですが、僕たちは予選で苦戦を強いられているので、今のところは第2レースで勝つチャンスの方が大きいのです。

クリスチャン・ポールセン選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第7戦 優勝/第8戦 2位】
昨シーズンは全てのサーキットが「勉強しながらのレース」だったので大変でしたが、今シーズンは2回目の出場で表彰台に立つことが出来てとても嬉しいです。良い結果を期待できるだけの準備を整えてくれたチームに感謝していますし、これからもっと良い成績を修めていきたいと思っています。

セルジオ・ヘルナンデス選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第7戦 3位/第8戦 優勝】
簡単に勝てるレースも良いですが、今回のように激しい戦いでの勝利も良いものですね。チームにもマシンにも、とても満足しています。タイトル獲得が最終的な目標ですが、現時点ではリードする立場にいますので、このまま最後まで行きたいですね。
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