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HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2010 / Round 11 and 12 News Index
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WTCC Round 11&12
開催日程
2010年7月17日(土)
〜18日(日)
開催場所
ブランズハッチ (イギリス)
天 候
第11戦 : 晴れ
第12戦 : 晴れ
路 面
第11戦 : ドライ
第12戦 : ドライ
決勝周回数
第11戦 : 16周
第12戦 : 16周
(コース : 3,703m)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)  >> Detail (カテゴリー紹介)
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2006年以降、5年連続の開催となるブランズハッチを舞台としたWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)のイギリス戦。シリーズ発足初年度の2005年のみシルバーストーンで行われたイギリス戦だが、今ではブランズハッチが戦いの場としてすっかり定着している。

先のプレビュー記事でもご紹介したように、ここブランズハッチで圧倒的に強さを見せているのが、シボレーのアラン・メニュ選手。4年連続で優勝を飾ってきており、今回は連勝記録を伸ばすことが出来るのかも大きな注目を集めることとなった。

参加台数は24台、そのうちYOKOHAMAインディペンデントトロフィーが10台、ポイント対象外とされるツーリングカークラスが1台となる。

ツーリングカークラスでの参戦はボルボC30。2007年以降スポット参戦を続けているボルボは、初参戦時からバイオフューエルを使ったことでも知られている。今ではWTCC全車がバイオフューエルで戦っているが、その先駆者がボルボだった。今回もSTCC(スウェーデンツーリングカー選手権)仕様のマシンでの参加となったが、先の発表ではこのイギリスに加えて、10月31日に決勝が行われる岡山国際サーキットでの「FIA WTCC Race of JAPAN」にも参戦するとのことなので、日本のファンにとっても注目の存在である。

またLiqui Moly Team Engstlerからはアンドレイ・ロマノフ選手に代わってティム・コロネル選手が参戦。ご存じ、トム・コロネル選手の双子の兄であるティム選手は、昨年のブルノ戦以来のWTCC参戦。今回はBMW320siを駆り、自己ベストの12位を上回る成績を目指した。
余談だが、双子の兄弟ということでルックスは瓜二つのトム選手とティム選手だが、今回のメディカルチェックでティム選手の方が体重が5kg多いという違いがあることを両選手は初めて知ったそうである。

土曜日、公式予選に先立って行われたプラクティス。30分の走行枠が2回用意されているが、1回目は走行時間の半ばでミシェル・ニュケア選手(セアト)がクラッシュを喫して赤旗による中断を挟むことに。この1回目でトップタイムはロブ・ハフ選手(シボレー)、これにアンディ・プリオール選手(BMW)が続いて、地元・イギリス人のドライバー達が速さを見せた。
2回目の走行でも、やはり地元出身のイギリス人ドライバーがトップタイムを奪取。そのドライバーとはインディペンデントトロフィーを戦うコリン・タルキントン選手(BMW)。北アイルランドのニューリー出身で28歳、2002年からBTCC(イギリスツーリングカー選手権)を戦い、昨年はBMWを駆ってチャンピオンを獲得したドライバーである。

公式予選、「Q2」への進出を賭けてアタック合戦が繰り広げられる「Q1」。イヴァン・ミューラー選手を筆頭にシボレー勢がトップ3を独占、タルキントン選手とフランツ・エングストラー選手(BMW)という2人のインディペンデントトロフィー勢を含む10人が「Q2」への進出を果たす。
そして「Q2」でもシボレー勢の速さは変わらず、ミューラー選手がポールポジションを獲得。ここから3台、鮮やかなブルーのシボレーが第1レースのグリッド先頭に居並ぶこととなった。
そしてその後ろ、4番手のグリッドを獲得したのがタルキントン選手。タルキントン選手のBMW320siはメルディ・ベナニ選手、クリスチャン・ポールセン選手、そしてエングストラー選手のマシンとともに旧モデル扱いとされ、同じ車種でもプリオール選手やアウグスト・ファルファス選手らのマシンよりも補正ウェイトは軽減されている。その効果もあるだろうが、今回のセアトやBMWの強豪勢を押し退けての4番グリッド獲得は快挙と言えるだろう。


晴天に恵まれた日曜日、いよいよイギリス戦は決勝を迎える。

3台のシボレーを筆頭に綺麗なローリングスタート、5番手スタートのガブリエレ・タルクィーニ選手(セアト)が巧みな走りでタルキントン選手をかわして4番手に浮上。
先頭集団はシボレー勢が磐石の体制、"イエロー・トレイン"と称されたセアトに対して、まさに"ブルー・トレイン"といった様相でレースをリードする。しかし4番手のタルキントン選手が2周目、3周目とベストラップを連発、4周目には先程のお返しとばかりに2コーナーでタルクィーニ選手のインを奪ってポジションを取り戻した。

レース中盤に入ってもタルキントン選手の好走は続き、今度は3番手のメニュ選手を激しくプッシュ。ブランズハッチ4連勝中のメニュ選手はすっかり防戦一方といった展開になり、真後ろにつけたタルキントン選手がマシンを右に左に振ってプレッシャーをかけていく。

8周目、シボレークルーズを駆るカルロス・カカ・ブエノ選手のマシンにトラブルから火災が発生、これによりセーフティカーが導入される。
12周目にレース再開、トップ争いはミューラー選手が隙の無い走りでリードを保つが、メニュ選手とタルキントン選手の3位争いはますますヒートアップ。15周目、8コーナー先のストレートで一気にタルキントン選手が並びかけると、そのまま先行して遂に表彰台圏内に食い込んできた。

16周となったレース、トップチェッカーを受けたのはシボレーのミューラー選手で今季3勝目をゲット。2番手はチームメイトのハフ選手、そして3番手にはYOKOHAMAインディペンデントトロフィーのトップでタルキントン選手が入り、堂々の表彰台を獲得した。

第2レース(第12戦)は第1レースの最終結果で7位となったプリオール選手がポールポジションからスタート。これは7番手でフィニッシュしたメニュ選手がフィニッシュ前に急激なスローダウンを行った行為に対して、故意に順位を下げて第2レースの上位グリッドを獲得する意図があったと判定され、30秒加算のペナルティによって順位を落としたことによるもの。プリオール選手は第1レースを8位でフィニッシュしていたが、最終結果では順位をひとつ繰り上げたのだ。

スタンディング方式のスタート、まずホールショットを決めたのは3番手スタートのファルファス選手、メニュ選手とプリオール選手の間を縫ってトップで1コーナーを制した。
しかし3周目、2コーナーでプリオール選手がファルファス選手のインに飛び込み前に出る。さらに後ろからメニュ選手も続こうとしたが、ここで3台は接触。プリオール選手は影響をほとんど受けずに先行したが、ファルファス選手はスピンを喫して大きく後退、メニュ選手は衝撃でステアリングを破損してしまった。

トップ3のうち2台が後退した一方、2番手に浮上したのはタルキントン選手。ファルファス選手は中盤にかけて後方からヘッドライトを点灯して激しい挽回を見せたが、インディペンデント勢のポジション争いなどに阻まれるかたちで思うように順位を上げることを許されない。
しばらくトップ争いは膠着状態となったが、レース終盤の11周目にダリル・オーヤン選手(シボレー・ラセッティ)とメルディ・ベナニ選手(BMW)が2コーナーで接触して、コースサイドのグラベルベッドにマシンがストップ。

この回収作業のためにセーフティカーが導入されたが、再スタート後はプリオール選手が一気に逃げきりを図り、セーフティカー導入によって第1レースに続いて16周とされたレースをトップでフィニッシュ。
2番手にはタルキントン選手が入り、YOKOHAMAインディペンデントトロフィーを2レース続けて制するとともに、選手権ドライバーと肩を並べて表彰台の一角を占めることに成功。3位はガブリエレ・タルクィーニ選手、第1レース後のセッティング修正も功を奏してこちらもしっかりポイントを加算した。
Driver's Voice
イヴァン・ミューラー選手
 【今回の成績 : 第11戦 優勝/第12戦 5位】
第1レースは好スタートを切れました。その後はロブ・ハフ選手とサイド・バイ・サイドで1コーナーに入り、そこでプッシュしました。レース中のセーフティカーではタイヤを温存することが出来たので良かったです。そのお蔭で再スタート後もプッシュを続けることが出来ましたから。
チャンピオン争いではポイント差を拡げられて良かったです。ただ、シーズンはまだ先が長いですが。

アンディ・プリオール選手
 【今回の成績 : 第11戦 7位/第12戦 優勝】
僕たちにとってこの週末は、"逆風"の厳しいものでした。しかし、最終的には故郷で優勝を飾ることが出来て、本当に嬉しいです。激しい攻防が無ければ、本当に良い走りが出来るのですが・・・。
しかしチャンピオン争いで3位になれて本当に良かったです。この先は僕たちと相性のよいサーキットでの戦いが続くので、最終戦のマカオにチャンピオン争いを持ち越せるように頑張っていきます。

コリン・タルキントン選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第11戦 優勝/第12戦 優勝】
私にとってもチームにとっても、最高の週末になりました。好結果を出せたというのは最高ですね。
ここブランズハッチのコースは熟知していますし、今日はとにかく全てが良い方向にいきました。
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