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HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2010 / Round 17 and 18 News Index
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WTCC Round 17&18
開催日程
2010年9月18日(土)
〜19日(日)
開催場所
ヴァレンシア (スペイン)
天 候
第17戦 : 曇り
第18戦 : 晴れ
路 面
第17戦 : ドライ
第18戦 : ドライ
決勝周回数
第17戦 : 13周
第18戦 : 13周
(コース : 4,005m)
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2010年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は、3月に南米大陸のブラジルで開幕して以降、アフリカのモロッコを経て5月にイタリアからヨーロッパラウンドを消化してきた。そして今回の第17戦&第18戦、スペインのヴァレンシアが、ヨーロッパでの戦いの締めくくりとなる。

シーズンが後半に入り、チャンピオン争いには変化も生じてきた。BMW勢が好調なレース展開を見せ、アンディ・プリオール選手(BMW)はドライバーズランキングの2位に躍進。一方でディフェンディングチャンピオンのガブリエレ・タルクィーニ選手(セアト)はやや精彩を欠き、ここ6戦は優勝から遠ざかってしまっている。

注目のヴァレンシア戦、予選でトップを奪ったのは、他でもないタルクィーニ選手その人だった。悲願のマニュファクチャラーズタイトル獲得に向けて勢いあがるシボレー勢を抑えて、堂々の今季3回目、自身WTCC通算13回目となるポールポジションを獲得した。ちなみに通算13回のポール獲得はWTCCドライバーの中で最多獲得回数となっている。


第1レース(第17戦)、ローリングスタートでは3台のシボレー勢を抑えてタルクィーニ選手がトップを堅守。ロブ・ハフ/イヴァン・ミューラー/アラン・メニュの三選手が続き、さらにジョルディ・ジェネ選手と、ティアゴ・モンテイロというセアト勢が隊列で走行。
チャンピオン獲得に向けて上位に食い込みたいプリオール選手はスタートダッシュでポジションを上げて1コーナーで7番手に浮上したが、そこから先はなかなか前に出られず1周目を終えた。

1周を終えた時点ではトップ6台がほぼ0.5秒差間隔で並んでいたが、じわじわとタルクィーニ選手がペースアップ。5周を終えた時にはこの周でハフ選手を抜いて2番手にポジションを上げたミューラー選手との差を1.525秒に拡げていた。

レースが折り返しに近づいた6周目、6位以下のモンテイロ選手、プリオール選手、フレディ・バース選手(セアト)、アウグスト・ファルファス選手(BMW)という4人による接近戦が注目を集める。
まずはリバースグリッドで第2レースのポールを奪うため、8番手獲得に向けてファルファス選手がバース選手に仕掛け、最終コーナーでインにノーズを食い込ませていく。

7周目に入り戦いはヒートアップ、セクター2のターン6ではプリオール選手がモンテイロ選手に軽くプッシングをしてプレッシャーをかける。そして一気に真横に並ぶと直線区間で先行、ターン7を制して6番手にポジションアップ。
さらにターン13ではファルファス選手がバース選手に襲いかかり、サイド・バイ・サイドの応酬から最終コーナーとなるターン14で先行して8番手を奪った。

しかし8周目に入り、バース選手が猛烈な反撃に出る。執拗なプッシングはファルファス選手の右リアバンパーを破損させ、タイヤとバンパーが干渉してファルファス選手は白煙をあげながらの走行を強いられてしまう。そして左に大きくまわりこむターン8でインを取ったバース選手はターン9でサイド・バイ・サイドに持ち込んだがここでファルファス選手と接触、ファルファス選手のマシンは外に弾かれるように体制を崩してポジションを下げてしまった。

このように激しいポジション争いが随所であったものの、トップのタルクィーニ選手は終始安泰でレースをリード。そのポジションを大きく脅かされることなくポルトガル戦の第2レース以来7戦ぶりに優勝の栄冠を手中におさめた。

YOKOHAMAインディペンデントトロフィーで存在感を見せたのは、今回セアトのガソリンエンジン車でスポット参戦を果たしたマーク・キャロル選手。25歳という若手ドライバーは昨年のセアト・レオン・スーパーコパで優勝して2005年以来となるWTCC出場権を獲得した。
このキャロル選手、地元・スペインで素晴らしい走りを見せた。
前半の混乱を生き残り、終盤にはクラストップを行くクリスチャン・ポールセン選手(BMW)を捕らえて9周目にはトップを奪った。翌周にはポールセン選手が再びトップを奪ってそのままチェッカーまでマシンを運んで今季4回目のクラス優勝を飾ったが、地元の若手ドライバーが見せた熱い走りには大観衆から大きな声援が贈られていた。


第2レース(第18戦)はシボレーのメニュ選手がポールポジション。2番手にバース選手、3番手にモンテイロ選手と続くスターティンググリッド。スタンディングスタートを得意とするBMWのプリオール選手は4番手、ファルファス選手は18番手につけた。

レッドシグナルが消灯して一斉にスタート、ここでポールのメニュ選手が出遅れ、バース選手が先行。さらにFR(後輪駆動)の利を活かしてプリオール選手が一気に1コーナーで2番手に躍進、メニュ選手は一時4番手にドロップ。しかしその後メニュ選手が挽回してきたが、ターン4でプリオール選手と接触してしまい両者は大きくポジションをダウン。
その前方、ターン5ではのバース選手に対してサイド・バイ・サイドに持ち込んだモンテイロ選手がイン側がらパスしてトップの座を奪い取る。

スタートで魅せた選手と言えば、6番手グリッドにいたミューラー選手も見逃せない。ターン1〜2でポジションを上げると、接触して後退したプリオール選手とメニュ選手を尻目に3番手に躍進、バース選手の真後ろにつけて1周目を終えた。

そこから上位陣は膠着状態が続いたが、5周目になって動きが。4番手につけていたプリオール選手をタルクィーニ選手がパス。さらにジェネ選手も接触を伴う激しいサイド・バイ・サイドの攻防を制して先行、2台のセアト勢にポジションを譲ったプリオール選手は6番手にドロップ。

続く6周目には2番手のバース選手をミューラー選手が激しくプッシュ。0.344秒という僅差のテール・トゥ・ノーズで7周目に入っても執拗にプレッシャーをかけ続けたミューラー選手、遂にターン2でバース選手がこらえきれずに大きくテールを流して姿勢を乱し、ミューラー選手が2番手を奪取。バース選手はマシンにトラブルが生じてしまったようで、このままピットに直行して戦列を離れる結果となった。

終盤は表彰台争いが激しさを増した。9周目で4番手に復帰したプリオール選手は12周目の最終コーナーでタルクィーニ選手の一瞬の隙をインからついて3番手を奪う。しかし直後、ストレートでタルクィーニ選手がポジションを奪還。

今季のヨーロッパラウンド最後のウィニングチェッカーを受けたのはセアトのモンテイロ選手。ランキングトップのミューラー選手が2位で続き、前大会・ドイツから4戦連続で表彰台を獲得。そして激しい争いを制して3位にはタルクィーニ選手が入った。

YOKOHAMAインディペンデントトロフィーはクリスチャン・ポールセン選手が2戦連続で優勝。総合でも10番手に入り、インディペンデントトロフィー争いでトップのセルジオ・ヘルナンデス選手との得点差を31に縮めた。
Driver's Voice
ガブリエレ・タルクィーニ選手
 【今回の成績 : 第17戦 優勝/第18戦 3位】
選手権争いはまだまだ白熱していますが、自分自身はあまりそのことについては意識していません。私にとっての目標は、レースの最初から最後までを全力で戦い抜くことなのです。
今回は私のまわりを多くの青いマシンたち(=シボレー勢)が取り囲んでいて、私自身も速さで負けられないことを承知していました。そこで決してミスをすること無く速く走るために集中して決勝に臨みました。
タイヤの摩耗については昨日よりも厳しい状況でしたが、それでも最後まで良いペースを維持することが出来ました。

ティアゴ・モンテイロ選手
 【今回の成績 : 第17戦 6位/第18戦 優勝】
今回は大変な週末でした。特に暑さには苦労させられましたが、決勝日の午後になって気温が上がったので少し心配していました。
第2レース(第18戦)は好スタートを切ることが出来、そこからリードを稼ぎつつタイヤを温存することにも集中しました。
チームが良い仕事をしてくれたお蔭で、マシンの状態は第1レースよりも第2レースで格段に良くなりました。
ミスをせずに良いリズムに乗って走ること、それが大切な一戦でしたね。

クリスチャン・ポールセン選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第17戦 優勝/第18戦 優勝】
チェコのゾルダー戦から良い調子で戦うことが出来ています。
日本、そしてマカオと終盤の2大会でも良い結果を出して、YOKOHAMAインディペンデントトロフィーを獲得出来るように頑張ります。
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