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IRC Round 11
開催日
2011年11月4日〜6日
開催場所
パフォス 近郊 (キプロス)
天候/路面
晴れ/ドライ
ミックス
(舗装路/非舗装路混在)
SS総距離
187.58km (11SS)
総走行距離
624.56km
参加台数
IRC部門 : 34台
(ADVAN装着車 4台)
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2011年のIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)第11戦「キプロス・ラリー」が11月3日から5日にかけて、地中海のリゾートアイランド、キプロス共和国を舞台に開催。シリーズを締め括る最終戦に、ADVANを装着する新井敏弘選手がスバルWRX STI・R4でチャレンジした。

ラリー・キプロスは今年で38回目を数えるイベントで、ERC(ヨーロッパ・ラリー選手権)の一戦として定着しているほか、2000年から2006年および2009年にはWRC(世界ラリー選手権)、2007年から2008年にはMERC(中東ラリー選手権)、2010年にはIRCとして開催。
当初はグラベル(非舗装路)戦として開催されていたが、近年はターマック(舗装路)を加えたミックスサーフェスイベントとして開催されるなど、多彩なフォーマットが同イベントの特徴と言える。

ミックスサーフェス戦として開催された今大会のホストタウンはキプロス島西部の港町、パフォスで、その北東の山岳エリアにステージを設定。レグ1が2本のミックス、レグ2がグラベル、ターマック、ミックスの3本と豊富なバリエーションとなっていることから、タイヤ選択の難しいラウンドだ。

しかも、ターマックセクションではスムースな路面と荒れた舗装が混在するほか、グラベルセクションでは固い岩盤に覆われたラフな区間が多い。そのため、ドライバーにとってもマシンにとっても幅広い対応能力が求められる一戦となっているのだが、2001年のWRCで総合4位入賞を果たすほか、2003年のPWRCで勝利を飾るなど、キプロス・ラリーはグラベル時代から新井選手が得意とする大会のひとつ。
加えて、2009年のPWRCで4位入賞を果たすなど、新井選手はすでにミックスサーフェスのフォーマットを経験するほか、WRX STI・R4もグラベル、ターマックともにマシンの熟成が進んでいることから、新設のプロダクション部門でタイトル争いを展開する新井選手の躍進が期待されていた。

その注目のキプロス・ラリーは3日の夕刻、パフォス市内のセレモニアルスタートで幕を開けた。スタートランプを駆け上がった各選手は、パフォス市街地に設定された公道ステージ、SS1「LTV Super Special Stage(3.2km)」でタイムアタックを展開しており、事前テストから好走を見せていた新井選手も抜群のパフォーマンスを披露。多くのS2000勢を抑えて6番手タイムをマークした。

このように幸先の良いスタートを切った新井選手は翌4日、山岳エリアを舞台に本格的な競技がスタートしてからも安定した走りを披露。
ターマック35.5%、グラベル64.5%を組み合わせたSS2「Koilinia1(24.15km)」で10番手タイムをマークするほか、ターマック64.2%、グラベル35.8%のSS3「Salamiou1(18.16km)」でも10番手タイムをマークする。
さらにリピートステージとなるセカンドループでもグラベルを主体としたSS4「Koilinia1(24.15km)」で8番手タイムに付けるなどペースアップに成功。ターマックを主体としたSS5「Salamiou2(18.16km)」では残り7km地点でフロントのデファレンシャルギアにトラブルが発生し、リア駆動状態となったことで30秒のタイムロスを強いられたが、新井選手は9番手タイムで走り抜き、総合8位でレグ1をフィニッシュするほか、タイトル争いの渦中にあるプロダクションカップでも後続に約48秒の差を付けてトップでフィニッシュした。

そして、翌5日のレグ2でも新井選手は素晴しい走りを披露している。
フルグラベルのSS6「Gialia1(14.82km)」で8番手タイムをマークするほか、フルターマックのSS7「Stavros1(15.91km)」、ターマック40%、グラベル60%のSS8「Anadiou1(19.15km)」でも10番手タイムでフィニッシュ。
さらにセカンドループのSS9「Gialia2(14.82km)」では山岳エリアにおける自己ベストの7番手タイムを叩きだし、総合順位でも7番手に浮上する。その後も新井選手はSS10「Stavros2(15.91km)」で8番手タイムをマークするほか、SS11「Anadiou2(19.15km)」では再び7番手タイムを叩きだすなど好タイムを連発。

その結果、新井選手は総合7位で入賞を果たし、ベストリザルトで2011年のIRCを締め括る。
これと同時に新井選手はプロダクション部門でも第10戦「ラリー・スコットランド」に続いて今季2勝目を獲得し、プロダクション部門でチャンピオンに輝いた。
 
Driver's Voice
新井敏弘 選手
 【今回の成績 : 7位 (プロダクション部門・シリーズチャンピオン確定)】
ミックスサーフェスのキプロスは2009年に経験しているんですけれど、今年の大会はグラベルがバンピーだったし、走ったことのあるターマックステージもインカットで路面が荒れていたのでタイヤ選択が難しいラリーでした。
今回はADVAN A036とADVAN A053の2種類のタイヤがあったので、レグ2はステージごとにタイヤの組み合わせを変えながら走っていました。今大会でA036を初めて使いましたが、ターマックでは速くてアドバンテージになっていたと思います。それに、A053も進化していて、シーズンイン当初のタイヤとはまったく違うほど良くなっていました。
最後に2連勝してプロダクション部門でタイトルを獲得することができましたが、このリザルトはWRX STI・R4と同時にタイヤの進化が大きかったと思います。
 
Driver's Voice
八重樫 剛
今大会は18インチのターマックタイヤが禁止され、15インチのラリー用タイヤのみ使用できることから、ターマック用のADVAN A006Tをラインナップせずに、グラベル用のADVAN A053、硬質ダートからターマックをカバーするADVAN A036の2種類をラインナップ。レグで2はステージごとにタイヤを交換するなど路面状況に合わせてADVAN A053とADVAN A036を選択していました。
今大会は特殊なミックスサーフェス戦だったんですけれど、ラフなグラベルでもパンクはなかったし、タイムやドライバーのフィーリングも良かったですからね。タイヤ的には狙いどおりの結果だと思っています。
今年は1年をかけてタイヤ開発を行なってきましたが、どんな路面にも対応できるタイヤに仕上がりました。今大会で使用したA036を含めて今年の経験を市販タイヤへフィードバックしていきたいと思います。
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