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JDC Round 6
開催日
2011年8月21日(日)
開催場所
オートパーク今庄 (福井県)
天 候
曇り 一時 雨
路 面
ウェット
参加台数
136台
(ADVAN装着車 27台)
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全日本ダートトライアル選手権は、残すところこの大会を含めて3戦。
好調に優勝を重ねているSC3クラスの谷田川敏幸選手をはじめとして、3クラスでシリーズチャンピオンが確定する可能性を秘める大会となった。

「シリーズは、実は今の時点では意識していないよ。ここを含めて、例えば2位だったとしても大丈夫な状況だからね。むしろ、この会場の大会は初めてで、だからこそ色んなことを確かめておきたいという気持ちの方が強い。それが、来年以降に繋がるからね」と、本番前日の公開練習に、あえてADVAN A036で走行した谷田川選手は話す。その時点で本番当日の天候は雨の予報だったが、来期に向けた自主テストを行っていたのだ。

その理由のひとつが、全日本戦で初めての会場となったオートパーク今庄の難解な路面にある。部分的にコンクリートの簡易舗装が施され、その上に砂利が敷かれる。さらに、ホコリ防止の松ヤニを含ませた薬品が散布され、独特なグリップ感の路面になっているのだ。

大会の本番当日は、午前中は小雨と曇りという天候。SA2クラスの荒井信介選手が走行する時点では、部分的にホコリが舞い上がるほど路面が乾き始めていた。
だが、ウェットの部分と乾いたコンクリート部分のグリップが極端に異なること、乾いたように見える砂利の部分が意外とグリップしないことなど、非常に攻めにくい路面になった。

「おそらく、松ヤニの影響だろうね。乾いているのに、ヌルヌルしたような感触で、クリップをキープすることも難しかった。逆に、雨が降ってくれてヌルヌルを流してくれた方がいいタイムが出るかも知れない」と、1本目の走行後の荒井選手。
場所によってグリップが異なり、しかも見た目と実際のグリップ感に差異があるという、とても難解な路面だったようだ。

そして、午後の慣熟歩行の頃から雨が降り出す。2トライ目のN1クラスの頃は土砂降りになってしまう。
ところが、雨の中をドライタイヤで走った選手がベストタイムを更新するという状況に。荒井選手が言っていたように、表面のヌタヌタが洗い流され、下の硬い路面がグリップしたようだ。逆に言えば場所によってさらにグリップの差が出てしまったことになり、タイヤチョイスが困難になったのだ。

「走行直前まで、ドライにするかウェットにするか迷った。SA2はウェットを履いた選手が勝っていたからね。でも、グリップを極める運転、硬いところをキープできれば絶対にドライタイヤの方がタイムが出ると読んだんだ。ちょうど1コーナーは下がコンクリートという路面で、そこをイメージどおりに走れてこれは行ける、と確信した。でも、途中で足をすくわれそうになったりして、本当に難しかったけどね」というSC3クラスの谷田川選手。
しかし、その難解な路面できっちりとベストタイムを叩き出して今期4勝目を挙げ、見事に今年もシリーズチャンピオンを獲得した。

SA2クラスの荒井信介選手は3位。シリーズ制覇の可能性を残すものの、惜しい結果に。
他のクラスでは、N2クラスの小川静夫選手がアルトを絶妙にコントロールしてトップとコンマ1秒差の2位に。

第1戦を制しているSA1クラスの岡田晋吾選手は、初めて走ったこのコースでトップとコンマ4秒差の2位になり、シリーズ制覇の可能性を残した。
また、Dクラスの浜田隆行選手が3位で初表彰台に上るなどの健闘を見せた。
 
Driver's Voice
小川静夫 選手
 【今回の成績 : N2クラス 2位】
たぶん、オレがこのコースに一番近い選手かもね。といってそれほど走り込んでいるわけではないけれど、他の選手よりはコースに親しんでいるよね。
でも、いつもの路面とはあまりにも感覚が違っていて、逆に戸惑ったくらいなんだ。走り込んでいる選手の方が、走りにくかったんじゃないかな。今回は、とにかくラインを外さないように走った結果だね。
 
岡田晋吾 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 2位】
サポートしてくれているJ&Sの星野さんがJAFカップでここを走っていて、とにかく難しい路面だという話は聞いていました。
実際、1本目は本当に戸惑ってしまって。2本目は、ボクの頃はかなり雨が強かったんですが、勝負に出てADVAN A035にしたんです。路面は完全なウェットでしたが、下の硬いところを捉えてくれたようで、自分でもそんなに加速するの、というくらいトラクションが出て、気持ちよく走れました。
今回は、路面のこととかタイヤのことなど、本当にいい勉強になりました。

荒井信介 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 3位】
とにかく、難しい路面だったね。クルマもドライバーも調子が戻ってきて手応えを感じていたんだけどね。次のコスモスは好きな所だし、狙っていきますよ。

谷田川敏幸 選手
 【今回の成績 : SC3クラス 優勝】
走行直前までどっちで行くか悩んだんだけれど、結果的には可能性に掛けて正解だったね。
今年は、とにかく際どい争いだった。周りの選手が速くなってきているんだ。それなのに、北海道でエンジンを壊して、スペアエンジンで戦うことになった。
お陰さまで今年もシリーズを獲ることができました。応援してくれた方たち、サポートして下さっているヨコハマタイヤをはじめ色んな人たちにお礼を言いたいですね。そして、次までにはエンジンのパワーも上げられると思うので、残りを連勝して満点優勝を狙いたい。
 
TECHNICAL INFORMATION
初めて全日本戦を開催したオートパーク今庄。小川選手の言葉のように、走り慣れている人には逆に戸惑うような路面だったようだ。砂利の下は硬い路面、場所によっては簡易コンクリート舗装の路面で、その上に撒かれた砂利にはホコリ防止の松ヤニを含んだ薬品が撒かれた。その松ヤニが乾いている時にグリップを低下させてしまう。降雨で上部のヌルヌルが流れた所は、濡れていてもドライタイヤがマッチする。様々なグリップが混在するという路面だった。
そういった状況の中で、ドライタイヤを活かすように、インの硬いところをキープする走りに徹した谷田川選手から、「タイヤの特性を理解して走りを組み立てることが重要なんだ」というアドバイスがあった。
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