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JAPANESE F3 Round 6&7
開催日
2011年7月16日-17日
開催場所
富士スピードウェイ (静岡県)
天候/路面
第6戦 : 晴れ/ドライ
第7戦 : 晴れ/ドライ
決勝周回数
第6戦 : 15周
第7戦 : 21周
(1周 = 4.563km)
参加台数
14台
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前回に引き続き、富士スピードウェイが舞台の全日本F3選手権、その第3ラウンドは通常どおり「1大会・2レース」として開催された。
前回と大幅に異なるのは天候だ。あの時は不安定な天候に誰もが翻弄されたが、今回は好天どころか、真夏日状態に。絶えず気温は30度、路面温度は50度を超える状態が続き、ドライバーだけでなく、マシンやタイヤにかかる負担も大幅に増すこととなった。

実際、レコードタイムの1分33秒台に対し、金曜日の練習走行では1分37秒台を記すのがやっと。行われた2セッションともトップタイムをマークしていたのは、関口雄飛選手。


その勢いは土曜日の予選でもしっかり保たれ、セットアップもより進んだ第6戦の予選では、1分36秒179をマークして関口選手がポールポジションを獲得。しかも、周回を誰より少ない4周に留め、タイヤを温存する余裕さえ見せていた。2番手には安田裕信選手が1分36秒316で、3番手には蒲生尚弥選手が1分36秒381と僅差で続くことになった。

Nクラスでは三浦和樹選手が1分37秒744をマークして、初めてのポールを獲得。2番手は野尻智紀選手が、3番手は中山雄一選手が獲得している。


続いて行われた第7戦の予選でも、関口選手の快進撃は留まらず。アウトラップともう1周をタイヤの熱入れに充てた後、1分36秒352をマーク。いったん1分36秒160を出した安田選手に逆転を許したものの、すぐに1分36秒136にまで短縮して逆転、「クルマがすごく良かったんで、2戦連続でポールが獲れました」と関口選手。
3番手は蒲生選手で、トップ3のグリッドは第6戦とまったく変わらなかった。

Nクラスでは野尻選手がポールを奪い、2番手は中山選手。「攻めすぎた」という三浦選手は、佐々木大樹選手に続く4番手から第7戦に挑むこととなった。


決勝レース第6戦のスタート進行は、12時35分から開始された。暑さに衰えなどあろうはずもなく、ここまででいちばん厳しい条件のレースになるのは間違いなかった。
本来、関口選手はスタートを苦手としているものの、今回はそつなく決めてトップを死守。これに予選順位どおり安田選手、蒲生選手が続いていく。

Nクラスでは三浦選手もトップを守ったばかりか、思惑どおり2番手の野尻選手との間に、Cクラスのマシンを挟むことに。しかし、野尻選手は序盤のペースが今ひとつで、3周目に入って間もなく、中山選手と千代勝正選手に相次いで抜かれてしまう。千代選手こそ9周目に抜き返したものの、その時には前のふたりは安全圏に逃げていた。

9周目にCクラスのマシンが三浦選手の前に出てから、一気にペースが上がっていったのが中山選手。次第に差を詰め、12周目の1コーナーでは横に並んで続くコカ・コーラコーナーでの逆転を試みた。しかし、アウト側が非常にダスティになっており、無念のコースアウト。2番手はキープしたものの、これで三浦選手が逃げ切りに成功。初めてのトップチェッカーを受けることとなった。

一方、スタートを決めてトップで1コーナーをクリアしていった後の関口選手には、もはや敵など存在せず。1周目だけで1秒の差をつけ、その後も着実に後を追う安田選手との差を広げていく。3番手の蒲生選手はチームメイトのリチャード・ブラッドリー選手を抑えるのがやっとで、やはり差は広がっていく一方だった。

終盤はペースをコントロールしてもなお、6秒以上の差をつけて関口選手が優勝。これで今季2回目となる、表彰台の中央に立つこととなった。


開けて日曜日に行われた決勝レース第7戦は、ストレート上にさわやかな風が吹くようになり、路面温度が50度をわずかながらも切ることとなったが、それでも厳しい状態であるのは変わらず。
注目のスタートでは、またも絶妙のダッシュで関口選手がトップに。

Nクラスでは、野尻選手がスタートに出遅れ、中山選手の先行を許してしまったばかりか、その後、佐々木選手にも逆転されて、オープニングラップ終了時の順位は3番手に留まってしまう。
さらにスタート直後には千代選手にギャリー・トンプソン選手が接触。1コーナーではブラッドリー選手と蒲生選手が接触し、千代選手とブラッドリー選手が早々とレースを終える羽目となった。

1コーナーのアクシデントにより、黄旗が提示されていたため、3周目までは抑えていたと関口選手。しかし、解除されるや否や1分36秒969という驚異的なファステストラップを記録して、一気に後続を引き離しにかかり、その後はペースを抑えてもなお誰の接近も許さなかった。

ところが、レースが終わって間もなく、ペナルティが関口選手に告げられる。マーキングしていないタイヤをレースに使用してしまったため、結果に40秒が加算されてCクラスの5位へ降着となってしまう。
繰り上がって優勝を飾ったのは安田選手。関口選手には離されてしまったとはいえ、自身も絶えず安定したタイムを刻んで、山内英輝選手をまったく寄せつけずに今季3勝目をマークした。

その山内選手に続いてゴールしたのは、オープニングラップのアクシデントで順位を落としていた蒲生選手。Nクラス勢を抜き続け、そして11周目には西本直樹選手をもパスし、関口選手のペナルティもあって、結果的には2戦連続で表彰台に上ることとなった。

Nクラスでは中山選手が最後までトップを譲らず。一時、佐々木選手の接近を許したものの、終盤になって再び引き離しさえした。3位は野尻選手が獲得し、ランキングのトップを守っている。
 
Driver's Voice
関口雄飛 選手
 【今回の成績 : Cクラス 第6戦 優勝/第7戦 5位】
今週は走り始めからすごくマシンの調子も良くて、レースに向けて不安は何もなかったので、あとは毎回のようにミスしてしまうスタートに集中していました。第6戦では結果的にめちゃくちゃ良いスタートというわけではなかったですが、普通にスタートが切れましたね。これで第7戦もスタートがうまくいくと思って、実際そのとおりになったのですが、レース後に思いがけぬ結果が……。
前回は僕のミスで落としているから、まぁ仕方ないです。次のもてぎはデータがないという不安はありますが、今回これだけ納得の走りができたんで、今度こそすっきり勝たせてもらいます。
 
安田裕信 選手
 【今回の成績 : Cクラス 第6戦 2位/第7戦 優勝】
スタート前にエンジンをかける時、オフィシャルが関口選手に対して何か指示していたんで、それで彼のタイヤが違うのは確認できていたんです。
まぁ、それはともかくスタートで前に出ようと思っていたんですが、昨日からクラッチに微妙なところがあって、また出遅れてしまって……。クルマ自体は第6戦よりも良くて、リヤタイヤの消耗も少なかったのですが、この高い気温の中で水温がかなり上がってしまい、5周目あたりから本来のパワー感がなく、ちょっと辛い状態になってしまいました。
しかし、今週これで2位、1位とポイントを加算できたので、シリーズ争いを考えればかなり良かったかな、と思いますね。
  
三浦和樹 選手
 【今回の成績 : Nクラス 第6戦 優勝/第7戦 4位】
予選ではクルマのバランスが良かったので、今まで抱えていたドライビングの課題をクリアしようと努力していたんですが、まさかポールまで獲れるとは思いませんでしたね。第6戦の決勝では特に緊張しないように心がけ、まずまずのスタートが切れた上にCクラスの間を挟むことができたから、序盤のうちにギャップを作ることができました。念願の初優勝ということもあって、チェッカーを受けた後はちょっと涙ぐんでしまって……。
第7戦では予選こそ4番手からスタートが決まったのに、前のクルマを抜くことができず、中盤からはペースも上げられなくなって、自分とって悔しいレースになってしまいました。
 
中山雄一 選手
 【今回の成績 : Nクラス 第6戦 2位/第7戦 優勝】
第6戦は3番手スタートで、クラスではひとつ順位を挙げられたんですが、間にCクラスのマシンが入ってしまったのは、ちょっと誤算でした。終盤に三浦選手に並びかけたんですが、路面の悪い部分に乗ってコースアウトしてしまって……。
第7戦は練習からスタートのフィーリングが良かったんで、自信を持ってスタートすることができたから、予選2番手からトップに立つこともできました。周回を重ねるごと自分の走りができるようになって、いったん近づかれた佐々木選手も引き離して。後半も第6戦同様、ペースがあまり落ちなかったので、落ち着いてマシンの限界を引き出して勝つことができました。
 
FEATURED DRIVER
2009年にフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)で圧倒的な強さを見せ、昨年HFDP RACINGから全日本F3選手権にステップアップを許された三浦和樹選手。だが、正直なところチャンピオンとなったチームメイトの小林崇志選手の陰に隠れるばかりで、優勝を飾ることは許されなかったばかりか、4回表彰台には上がったものの、ランキングでは6位に。
2年目の今年も、しっかり完走を果たしてポイントを重ね続けていたのだが、トップ争いに加わることはできず、再び新たなチームメイト、野尻智紀選手の陰に隠れてしまうのか……と一時は感じさせていた。

ところが、富士での第3ラウンドでは、第6戦の予選でポールポジションを獲得。決勝レースにおいても堂々たる走りで一度もトップを明け渡すことなく、初優勝を遂げることとなった。

「特に前回のレースが散々な結果だったので、1か月休みがあったこともあって、ちょっと実家に帰ってリフレッシュしてきたんですが、それがいい方向に行ったのかもしれません。
もちろん、夏場のレースに向けて、もう本当に気持ちを入れ変えたというのもあります。メンタルもフィジカルもしっかりトレーニングし直してから、今回のレースに挑んだので、それがいちばん良かったんじゃないでしょうか。あと、クルマに関しても僕の意見を取り入れていただけるようになり、徐々に走りにあってきたというのもあるのかもしれません。
本当に今まで長かったです、初優勝まで。チームの皆さんには本当に感謝しています」

続く第7戦では予選結果のまま、4位という結果に留まり、連勝こそ果たせなかったものの、ひとたび流れをつかんでからの爆発力はFCJの時代に実証済。あの再現を期待したいものだ。
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