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JRC Round 8
開催日
2011年10月22日-23日
開催場所
愛知県・新城市 近郊
天候/路面
DAY1 : 曇のち雨/ウェット
DAY2 : 曇のち晴/ウェット
総走行距離
235.00km
SS総距離
64.22km (12SS)
得点係数
1.0
(舗装路 50km-100km未満)
参加台数
全日本選手権 48台
(ADVAN装着車 25台)
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2011年の全日本ラリー選手権は、愛知県新城市で開催される「新城ラリー2011」で幕を閉じる。
平成16年に国の進める「地域再生計画」の認定を受け、民間と地方自治体が協力し実施する初のケースとしてスタートしたこのラリーは、無料で観戦することができるギャラリーステージやデモラン、トークショーなど数多くのイベントが盛り込まれたラリーショーが開催され、毎年多くの観客が会場を訪れている。また、今年は中部・近畿地方選手権ラリーとTRDヴィッツチャレンジが併催され、全日本ラリー選手権52台と併せて128台のラリーカーが出場するというビッグなラリーとなった。
昨年は21,000人の観客を動員した新城ラリー、今年は土曜日があいにくの雨となってしまったため2日間の観客動員数が15,000人と昨年を下回ったが、それでも多くのラリーファンが会場を訪れた。

今年の9月に日本を襲った台風12号の被害により、当初予定していたステージが土砂崩れのために使用できなくなるなどのアクシデントがあり、SS総距離が64.22kmと例年より若干距離が短くなったが、道幅が狭い上にドライでも滑りやすい路面が続く「雁峰北」(12.83km)など攻略が難しいステージが用意され、降り注ぐ雨の影響もあり、2日間で13台がリタイアするというタフなラリーとなった。
今年のラリー北海道を制した柳澤宏至選手組も、ラリー開始早々のSS2「雁峰北1」で雨に足を取られコースアウトし、序盤から戦列を離れてしまうという波乱の幕開けとなった。

奴田原文雄選手組も、DAY1は雨に翻弄されてしまう結果となった。雨の状況は降ったりやんだりという状況で、雨量そのものは多くない。だが、ステージでは予想以上に雨の量が多く、雨量が少ないと判断したタイヤチョイスが裏目に出てしまい、DAY1はトップから1分03秒7の5番手と、予想外の苦戦を強いられる。
DAY2に用意されたステージは、全長で21.02km。雨はすっかり上がったものの、ステージの距離も2.49kmの「ほうらいせんショート」、3.34kmの「ボーイスカウト」、4.68kmの「大平」など距離が短いステージが続くため、挽回するのが難しい状況だ。
だが、「最後まで諦めずに全力を尽くす」という奴田原戦選手は、SS8のステージベストを皮切りにSS9、10、11を連取。順位も3位まで押し上げ、今年最後のラリーを締めくくった。今年は残念ながらシリーズチャンピオンのタイトルを逃す結果となってしまったが、最後まで諦めずに掴んだ3位表彰台の結果は、きっと来年のリベンジに繋がるはずだ。

最終戦までタイトル争いがもつれ込んだJN3クラスは、プロトンのサトリアネオでラリー北海道を制した牟田周平選手組と、シリーズを通してコンスタントにポイントを重ねる筒井克彦選手組のADVANを装着する2台の戦いに注目だ。その中、ラリーをリードしたのはラリー洞爺でサトリアネオに初優勝をもたらした明治慎太郎選手組だ。
今回はプライベート参戦のためスターレットターボで挑んだ明治選手は、序盤からステージベストを連発し、DAY1を終了した時点で2番手に34.4秒もの大量リードを築き上げる。DAY2に入っても明治選手の勢いは止まらず、中盤からはライバルたちのタイムを見ながらペース配分するという横綱相撲で、今季2勝目を勝ち取った。
また、注目のシリーズチャンピオン争いは、ウエット路面をS2000で果敢に攻める筒井選手が2位をキープし逆転チャンピオンを狙うが、SS5「雁峰北2」でオーバーヒートの症状が出てしまいタイムダウン。今回は明治とともにプライベート参戦のため、いつものサトリアネオではなく急遽用意したインテグラ・タイプRで挑んだ牟田周平が、「前半はマシンに慣れずペースを掴めず苦戦したけど、自分なりに最大限の努力をして最後まで走りきることができました」と5位でフィニッシュ。自身初となるJN3クラスのタイトルを手中におさめた。

JN2クラスは、序盤戦ではハイランドマスターズ以来の出場となる丹羽和彦選手組がラリーをリードするが、DAY1の最終ステージとなるSS6「ほうらいせん・リバース2」でコースアウトし、無念のリタイアとなってしまった。だが、それまで3番手に付けていた若手の川名賢選手組が、このステージ2番時計の中西昌人選手組に7.4秒差をつけるベストタイムをマーク。トータルでもすでにタイトルを獲得しているライバルに11.3秒のマージンを築き、DAY2へ挑む。
迎えたDAY2、オープニングとなるSS7「ほうらいせん・ショート1」でハーフスピンを喫した川名選手は、ここで一気に貯金を吐き出してしまうのの、それでもトップの座は譲らない。だが、2.8秒リードで迎えた最終SSのゴール手前500mで痛恨のコースオフ。なんとか抜けだしクラス9位で完走は果たすものの、掴みかけていた初優勝をフィニッシュ寸前で逃すという悔しい結果となってしまったが、JN3クラスを制した明治選手、JN3クラスのチャンピオンを獲得した牟田選手とともに、次世代ドライバーの一角として来年の活躍を予感させる好勝負を最後までみせてくれた。
 
Driver's Voice
奴田原文雄 選手
 【今回の成績 : 総合3位 (JN4クラス : 3位)】
新城ラリーは、新城市に横浜ゴムの新城工場があり、言わばADVANにとってはホームゲーム。多くのみなさんがいつも応援に駆けつけてくれて、今年はなんとしても優勝して有終の美を飾りたかっただけに、タイヤ選択を失敗して優勝を逃してしまったのはとても残念です。
それでも、DAY2は最後まで諦めずに走り、なんとか表彰台の一角を奪い締めくくることができました。この結果を来年に繋げたいですね。
 
明治慎太郎 選手
 【今回の成績 : 総合10位 (JN3クラス : 優勝)】
今回、久々にスターレットに乗ったんですけれど、非力なスターレットでも全日本ラリーで優勝できることを証明できて、大変うれしいです。全国の地区戦にはまだ多くのスターレットのユーザーがいるので、ぜひみなさんにも頑張って欲しいです。
タイヤは、2日間ともADVAN 050のG/2Sコンパウンドを装着しました。特に雨のDAY1は滑りやすい路面にも関わらず、不安なく攻めることができました。今回は2日間でタイヤ4本しか使っていません。最後まで安定して走ることができたのも、タイヤのおかげだと思います。
今年はサトリアネオとスターレットで優勝でき、グラベルとターマックの両方で優勝することができて、自分にとっては最高の1年でした。

牟田周平 選手
 【今回の成績 : 総合14位 (JN3クラス : 5位/シリーズチャンピオン確定)】
シリーズチャンピオンの可能性があったので、本当はスケジュールには入っていなかったのですが、急遽ダートトライアル仕様のインテグラをターマック仕様に変更して出場することにしました。クルマを用意してくれたJ&Sの星野元さんや準備してくれたスタッフのみなさん、ラリーをサポートしてくれたクスコのみなさんのおかげでチャンピオンを獲れたと思います。
ラリーはタイムうまく出せず苦戦しましたが、とにかく最後まで自分のラリーをやろうと一生懸命走りました。JN3クラスのチャンピオンは本当に嬉しい。支えてくれたみなさんに感謝しています。

筒井克彦 選手
 【今回の成績 : 総合16位 (JN3クラス : 6位)】
雨が降ったことで周りから「FRは不利なのでは!?」という声もあって、それが逆に僕の闘志に火をつけてくれました(笑)。
ADVAN A050は雨でもしっかり効いてくれて、途中までシリーズ逆転可能なクラス2位をキープすることができました。それだけに、雁峰北のオーバーヒートは残念です。このステージを、ほとんど2速ホールドのまま走るセットアップで挑んだのですが、結果的にはそれがエンジンに負担がかかったということなので、自分なりにはしょうがないと思っています。
来年もタイトル争いができるよう頑張りたいと思います。それには、まずは優勝することが最大の目標ですね。

川名賢 選手
 【今回の成績 : 総合36位 (JN2クラス : 9位)】
最終SSのコースオフは、攻めて走った結果なので自分の中では納得しているのですが、応援してくれているサービスの皆さんには大変申し訳なく思っています。ただ、たとえリードしていたとしても抑えて走って勝てるほど全日本は甘くないと思っているので、最後まで精一杯走りました。来年はプレッシャーに勝てる強い精神力を鍛えたいと思います。
タイヤは、2日間ともADVAN A050のG/2Sコンパウンドを装着しました。特に雨のステージでは、不安なく走ることができました。DAY1の夜のステージ(SS6)で逆転できたのは、自分ではそれほどハードに攻めていたわけではないので、やはりタイヤ性能が一番大きかったと思います。来年も優勝目指して頑張ります。

葛西一省 選手
 【今回の成績 : 総合34位 (JN1クラス : 3位)】
今回はコ・ドライバーの安田弘美選手にシリーズチャンピオンの可能性があったので、なんとか彼にチャンピオンを獲ってもらいたいということで出場することにしました。目標はとにかく完走してポイントをしっかり獲ること。人生初めてのターマックラリーでしたが、無事ゴールすることができ、安田選手のチャンピオンも決まって大変嬉しいです。
青森県初の全日本チャンピオンです。僕がラリーに復帰するきっかけを与えてくれた大西康弘選手もなしえなかった快挙です(笑)。その大西選手も駆けつけてくれて、とても喜んでくれました。
ラリーに復帰して本当に良かった。1年間、お世話になりました。応援してくださった皆さん感謝しています。
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