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WTCC Round 5&6
開催日
2011年5月14日〜15日
開催場所
モンツァ・サーキット
(イタリア)
天 候
第1レース : 晴れ
第2レース : 晴れ
路 面
第1レース : ドライ
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 9周
第2レース : 9周
(1周 = 5,793m)
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これまでに2大会/4戦を終了しているWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。
シボレーが3勝を挙げて強さを見せている序盤戦だが、このイタリア大会からは車種ごとの性能調整を図る「補正(カンペンセイト)ウェイト」が導入される。直近大会の結果に基づき、決められた計算式に従って各車の性能差を平均タイムで比較し、その差に応じて規定の最低重量に対して40kgまでの搭載、もしくは20kgまでの軽減が図られる。つまり最大で60kgの補正となるわけだが、モンツァではシボレー・クルーズ1.6Tが40kgを搭載、ボルボC30とBMW320siが20kgの軽減という措置がとられた。

舞台となるモンツァはWTCC開催地の中でも屈指の高速形コースとして知られている。こうしたレイアウトを得意とするのがシボレーだが、結論から言ってしまうと40kgのウェイトによるハンデをまったく感じさせず、その高いポテンシャルを改めて見せつける結果となった。

土曜日に行われた公式予選。まずはトップ10台を絞り込むQ1が行われ、ここでは1分59秒907をマークしたトム・コロネル選手を筆頭に、ノルベルト・ミケリス選手、クリスチャン・ポールセン選手とBMW320TC勢がトップ3を独占した。
シボレー勢のトップはYOKOHAMAトロフィー登録のダリル・オーヤン選手が4番手、これにマニュファクチャラー登録のアラン・メニュ選手が続く。イヴァン・ミューラー選手は7番手、ロブ・ハフ選手は9番手と一見奮わない結果になったが、今季から改められた規則を思い出せばこのポジションが決して悪いものではないことに気付く。
そう、今季からはQ1のトップ10台について、リバースで決勝第2レースのスターティンググリッドに配されるのだ。つまり第2レースのポールはQ1で10番手だったセアトのティアゴ・モンテイロ選手となり、ランキングトップのハフ選手はセカンドグリッドの獲得に成功したのである。

続いて行われたQ2ではシボレーのマニュファクチャラー勢が、まるでQ1は第2レースの前方グリッド獲得を狙ってのポジションだと言わんばかりに、その速さを遺憾なく見せつけた。トップタイムを叩き出したのはハフ選手、なんと開幕から3大会連続でQ2のトップを奪い、指定席となりつつある第1レースのポールポジションを手中におさめた。
その後方にはミューラー選手とメニュ選手が続いて、シボレーがトップ3を独占。BMW勢のトップはYOKOHAMAトロフィー登録のミケリス選手で4番手、5番手がセアトのティアゴ・モンテイロ選手というオーダーになった。


一夜明けた日曜日は午前中のウォームアップ走行は夜半の雨が残ってダンプ路面となったが、決勝レースまでにコンディションは回復して2レースともにドライ路面での戦いとなる。

第1レース(第5戦)は現地時間の13時(日本時間の15日・20時)にフォーメーションラップがスタート。最終ターンを立ち上がってくる2列縦隊、もちろん鮮やかなブルーに彩られた3台のシボレーが主役となってレッドシグナル消灯を迎えた。
スタートしてまず迎える右、そして左と切り返すシケインをトップ3はグリッド順通りに通過。それに続いたのは好スタートを切ってミケリス選手をパスしたモンテイロ選手。

オープニングラップの後半から激しい展開を見せたのは、シボレー同士のポジション争い。サイド・バイ・サイドでストレートを立ち上がってきたミューラー選手とメニュ選手、最初のシケインでメニュ選手がインを突いてミューラー選手の前に出ることに成功する。

コースが5.793kmと長いため、今大会は9周と比較的短い周回数で競われる。
中盤に入るとトップ3は後続を引き離してグループを形成。一方で、ベルギーで1勝を挙げているセアトのガブリエレ・タルクィーニ選手が、クリスチャン・ポールセン選手(BMW)と接触した際にフロントサスペンションを破損してしまったため、3周を終えてピットガレージへとマシンを戻してしまった。

レースが折り返しを迎えた後も、シボレー同士の熱いバトルが続く。
トップを行くハフ選手を執拗に追うメニュ選手、6周目にアスカリ・コーナーで両者は軽く接触。若干テールが流れたものの、ハフ選手はマシンを立て直してポジションを譲らなかったが、リアをヒットされたためにリアバンパーは半分引きずられるような格好になってしまう。

そして最終ラップ、2番手のメニュ選手に対して3番手のミューラー選手が激しくプッシュをしていたのだが、レスモ・コーナーの手前で両車が接触。メニュ選手は大きくバランスを崩して右へとスライド、ガードレールにヒットすると反動でコースをまたいで左側のランオフエリアに突っ込んでしまった。
こうしたアクシデントを尻目にトップを守りきったのはハフ選手、見事なポール・トゥ・ウィンで今季3勝目をマーク。これにミューラー選手が続いて、シボレーがワン・ツー・フィニッシュとなった。

3番手争いは終盤に白熱した。
8周目の最終コーナー立ち上がりからサイド・バイ・サイドとなった3番手のモンテイロ選手と4番手のミケリス選手。コントロールラインを通過してファイナルラップに入った直後にミケリス選手が先行してポジションを入れ替える。そのままテール・トゥ・ノーズでファイナルラップを周回した両車は、再び横並びで最終コーナーを立ち上がり、チェッカードフラッグが振られているフィニッシュラインへと向かう。
両陣営のピットがモニターに釘付けとなる中、結果は僅か0.23秒差でモンテイロ選手が逆転に成功、ミケリス選手はYOKOHAMAトロフィーの今季初優勝を飾ったものの、惜しくも総合の表彰台には一歩届かなかった。


今回はサポートレースの決勝をひとつ挟んだため、1時間以上という長めのインターバルを経てスタートを迎えた第2レース(第6戦)。
Q1の結果に基づき、モンテイロ選手がポールポジション、以下ハフ選手、タルクィーニ選手、ミューラー選手、メルディ・ベナニ選手(BMW)、メニュ選手、オーヤン選手、ポールセン選手という順でグリッドについた。

スタンディングスタートで始まる第2レース、やはりレッドシグナルが消灯すると勢い良くダッシュを決めたのはFR(後輪駆動)のBMW、中でもイン側のラインをとったポールセン選手はスタート直後には3番手までポジションを上げた。
これとは対照的にスタートが奮わなかったのは、ポールポジションに陣取っていたモンテイロ選手で、あっさりとシボレー勢の先行を許してしまった。

オープニングラップを終えてトップは2番手スタートのハフ選手、これにミューラー選手が続く。第1レースでリタイアを喫したメニュ選手は最後尾からのスタートとなっていたが、早くも13番手にまでポジションを回復してきた。

トップ2台から一呼吸置いて3位グループが形成されていたが、5周目に入って最初のシケインで小さな接触が生じる。このグループは5周目に入ってモンテイロ選手、ミケリス選手、そしてポールセン選手という並びだったが、果敢に仕掛けたミケリスが一寸モンテイロ選手の前に出たものの、オーバーラン気味になってしまって大きく後退。この混乱に乗じるかたちでポールセン選手が一気にモンテイロ選手の前に出て3番手を奪い、さらに若干のマージンを稼ぐことにも成功した。

レースが後半に入ると、ハフ選手とミューラー選手のトップ争いがヒートアップ。
6周目には最終コーナーの進入でハフ選手が通常より手前でブレーキング。真後ろでプレッシャーをかけていたミューラー選手は思わずハードブレーキング。しかし止まりきらずにミューラー選手が追突した格好となり、ハフ選手は若干バランスを崩してしまう。それでもポジションを譲ることはなく、逆に7周目に入るとミューラー選手には危険行為に対する警告を意味する白と黒の二分割旗がオフィシャルから提示されてしまった。

結果、このままハフ選手が逃げきりを果たして第1レースに続いてウィニングチェッカーを受けることに成功。同一大会における2レース制覇は、2005年にセアト時代のミューラー選手が初めて記録、'07年にアルファ・ロメオに所属していたジェームス・トンプソン選手が続いて以来となり、WTCC史上三人目の快挙を達成した。

YOKOHAMAトロフィーはポールセン選手が堂々の総合3位表彰台を獲得。前大会のベルギーを終えた時点で2番手のハビエル・ガルシア選手と3点差だったトロフィー争いは、ミケリス選手、オーヤン選手、そしてガルシア選手が33点で並び、その上にトップのポールセン選手が45点で君臨するという展開になった。
 
Driver's Voice
ロブ・ハフ 選手
 【今回の成績 : 第5戦 優勝/第6戦 優勝】
[第5戦終了時]
これまでのレース人生の中でも、とても厳しいレースのひとつになりました。レース中のほとんどは後ろを見ながら、メニュ選手とミューラー選手がどう攻めてくるのかを考えながら走っていました。最終ラップでは勝てるのか不安もあったのですが、そんな時にメニュ選手とミューラー選手が接触したため、私は二人との差を拡げることが出来ました。そこからはとにかく慎重に最後まで走りました。

[第6戦終了時]
私も決して良いスタートは切れませんでしたが、モンテイロ選手もスタートが上手くいかなかったようで、すぐにトップに立つことが出来ました。その後はミューラー選手に詰め寄られましたが、彼は決してアンフェアな攻め方をしてこないドライバーです。
私はイン側のラインを守って、彼をアウト側に追いやろうと考えていました。
今シーズンはこれ以上無い素晴らしい幸先の良さです。しかしまだシーズンは序盤戦。レースはこれからも沢山ありますからね。
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