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WTCC Round 23&24
開催日
2011年11月18日〜20日
開催場所
ギア・サーキット (マカオ)
天 候
第1レース : 曇り
第2レース : 曇り
路 面
第1レース : ドライ
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 11周
第2レース : 11周
(1周 = 6,117m)
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2011年もWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は、伝統のマカオグランプリで最終戦を迎えた。全長6.1kmのチャレンジングなストリートファイト、ここで繰り広げられるチャンピオンを懸けた最終決戦には、世界中のモータースポーツファンから大きな注目を集めることになる。

他のシリーズ戦とは異なり、木曜日にテストセッション、金曜日に2本のフリープラクティスと公式予選が行われ、土曜日はお休みとなり日曜日にウォームアップを経て2回の決勝が行われるというフォーマットで開催される最終戦。テストセッションと2回目のフリープラクティスでは、市街地レースで強さを見せてきたシボレーのロブ・ハフ選手がトップタイムを奪い、逆転チャンピオンに向けて好スタートを切った。

ドライバータイトル争いはハフ選手と、チームメイトのイヴァン・ミューラー選手による一騎討ちとなっている最終戦。両者の得点差は20、もちろん大逆転もありえる熾烈な戦いとなる。パッシングポイントの限られるストリートレースゆえに、まず注目されたのは予選結果。
予選1回目ではシボレーのアラン・メニュ選手が、BMWを駆ってスポット参戦するアンドレ・クート選手とコース上で絡んでしまい、13番手に沈んで2回目の予選への進出権を失うという波乱の展開となった。一方でトップタイムを奪ったのはボルボのロバート・ダールグレン選手、以下、ダリル・オーヤン選手(シボレー)、ミューラー選手、クート選手、メルディ・ベナニ選手(BMW)、ガブリエレ・タルクィーニ選手(セアト)、トム・コロネル選手(BMW)、ハフ選手、ミシェル・ニュケア選手(セアト)、フランツ・エングストラー選手(BMW)という面々が予選2回目へと駒を進めた。

第1レース(第23戦)のスターティンググリッドを決する2回目の予選は15分間で競われるが、開始5分ほどでダールグレン選手がパイオウ・ベンドで激しい単独クラッシュを喫してしまう。フロント部を大破したマシンからは一瞬炎もあがり、路面にはオイルが撒かれてしまった。このためセッションは25分ほど中断され、残り時間ではなく15分間のフルタイムで再開されて仕切り直しとなる。

予選が再開され、大観衆の眼を釘付けにしたのはミューラー選手とハフ選手による壮絶なタイムアタック合戦だった。終盤には両者が激しくトップタイムを奪い合ったが、最後の最後でハフ選手が唯一の30秒台となる2分30秒881に叩き込み、今シーズン4回目のポールポジションを獲得。マカオグランプリでは3年連続のポール獲得で、速さを見せつけた。2番手で続いたのはミューラー選手、チャンピオンを懸けて戦う両者が第1レースのフロントローに陣取る展開となった。


日曜日、まずは迎えた第1レース(第23戦)のスタート。空模様は曇り、路面はドライコンディションながら、ややダスティな部分が残る中で、フォーメーションラップがスタートした。ローリング方式でスタートする第1レース、山側区間から海側に出てきたマシンはフィッシャーマンズ・ベントの先で2列縦隊になり、ストレートへと戻ってくる。レッドシグナルが消灯して各車が一斉にフル加速、マンダリンからリスボアにかけてトップのハフ選手は追ってくるミューラー選手に付け入る隙を与えず、ポジションを守り抜いて山側区間へと入っていく。

しかしその後方では混乱が生じた。マンダリンでクート選手が大きくスピン、ガードレールにはじき返されて反転したところでメニュ選手と"ご対面"する格好になってしまい、メニュ選手もさすがに避けきれず衝突を喫してしまった。このクラッシュでメニュ選手のマシンは足回りに大きなダメージを受けて自走が出来なくなってしまい、車両回収作業のためにセーフティカーが導入される。

5周目にレース再開となったが、リ・スタート直後のリスボアで、今度は軽い接触を伴いながらアプローチしたオーヤン選手とメルディ・ベナニ選手(BMW)が絡み、姿勢を乱したオーヤン選手がコースを半分ふさぐ格好でクラッシュ。これで再びセーフティカーの導入となってしまった。

8周目でレースは2回目の再開となったが、規則によって決勝は当初予定の9周から11周に延長されたものの、残り周回数は僅かとなってしまう。2回目のリ・スタート後、2番手のミューラー選手はマシンを左右に振って前をいくハフ選手にプレッシャーをかけるが、ハフ選手も冷静に対処してトップを譲ることなく得意の市街地コースを快走していく。

9周目にはアレクセイ・デュデュカロ選手(セアト)がモーリッシュ・ヒルで単独クラッシュを喫したが、ここはセーフティカーが導入されず、ダブルイエローのフラッグ提示でレースを続行。9周を終えてハフ選手とミューラー選手の差は僅かに0.366秒、ミューラー選手はマンダリンの先で一気に加速するとリスボア進入手前でアウト側からハフ選手のマシンに半身並びかけるが、ここでも先行するには至らず。

最終的にハフ選手が4年連続でマカオの表彰台中央を勝ち取り、2位でフィニッシュしたミューラー選手との得点差を13へと縮めることに成功。
またYOKOHAMAトロフィーは、8番手からスタートしたニュケア選手が今シーズン5回目の優勝。シリーズのトロフィー争いは総合7位/YOKOHAMAトロフィー3位でフィニッシュしたクリスチャン・ポールセン選手(BMW)が、第2レース(第24戦)を待たずして手中におさめた。


短いインターバルをはさんで行われる第2レース(第24戦)。第1レースを制して逆転チャンピオンへの望みをつないだハフ選手は3番手、対するミューラー選手は8番手グリッドからのスタートとなる。なお、予選1回目の結果を受けたグリッド、ポールポジションはエングストラー選手、2番手にはニュケア選手がついた。

スタンディング方式でスタートする第2レース、レッドシグナル消灯と同時に間隙をついて飛び出したのは4番手グリッドのコロネル選手。一寸マシンを左に振るもニュケア選手に行く手を阻まれると、迷わずマシンをセンター側に振り返して一気に前の3台をパスしてトップを奪った。一方、同じくBMWを駆るエングストラー選手は出遅れてしまい、ハフ選手は3番手で山側区間に入っていく。

逆転チャンピオンに向けて連勝を飾りたいハフ選手は果敢な走りを見せ、なんと山側区間にあるポリス・ベンドの手前でイン側から軽く接触しながらニュケア選手をパス。2番手に浮上すると、先行するコロネル選手の追撃にかかる。対するミューラー選手も1周目を終えて5番手にポジションを上げている。

2周目をファステストラップで周回したハフ選手は、3周目に入ったストレートで一気にコロネル選手に詰め寄った。そしてマンダリンの先でマシンをアウトに振ると、よどみない加速でコロネル選手をかわしてトップでリスボアコーナーへと入っていく。対するミューラー選手もベナニ選手をかわし、こちらは4番手に浮上した。

ところがマンダリンでクラッシュ車両が発生して、セーフティカーが導入される。このままのポジションでハフ選手とミューラー選手がフィニッシュすると合計得点は同点となり、優勝回数でも並ぶことから、2位の獲得回数が多いミューラー選手にタイトルの軍配はあがるという展開になる。

果たしてミューラー選手が何位でフィニッシュするのかが焦点となっていくが、6周目からレースが再開されるとニュケア選手にミューラー選手が牙を剥いていく。8周目のマンダリンからニュケア選手のインを奪いにいくも、ここはリスボアでポジションを入れ替えるまでに至らず。
しかしコース終盤のフィッシャマンズ・ベンド、そして"R"ベンドとニュケア選手の真後ろにつけて明らかに先ほどよりもハイペースでコーナーを駆け抜けてきたミューラー選手は、ストレートからマンダリンで再びニュケア選手の真後ろにピタリとつけた。そしてイン側にマシンを振ると、今度は一気にニュケア選手をかわして3番手でマンダリンコーナーに入っていく。

この結果、第2レース(第24戦)は再びハフ選手が優勝を飾り、モンツァに続く自身2回目の同一大会2レース連勝を達成して意地を見せた。しかしチャンピオン争いでは3位表彰台を獲得したミューラー選手に軍配があがり、2年連続、セアト時代を含めて3回目となるタイトルを手中におさめ、シボレー&ミューラー選手の黄金期を象徴する表彰台風景となった。
 
Driver's Voice
イヴァン・ミューラー 選手
 【今回の成績 : 第23戦 2位/第24戦 3位 (シリーズチャンピオン確定)】
ハフ選手は、タイトルを獲得するに値する走りを見せてくれました。本当に今日の彼は速かったのです。
第1レースは比較的、楽な展開でした。私がするべきことは、ハフ選手の後を追うことでした。そして、最大のプレッシャーを彼にかけようとしました。その結果、2位でフィニッシュして13点のリードを保てて良かったです。
第2レースは、再びハフ選手が勝利しました。しかし、私は4位でフィニッシュしていればチャンピオンになれることを予め理解していました。そして、結果的に私はそれほどリスクを犯すことなく3位のポジションを得ることが出来ました。
今年はシーズン序盤で苦しんだこともありましたが、徐々に軌道修正をすることができました。3回目のチャンピオン獲得ですが、4回目に向けての闘争心は、次のシーズンに向けたテストが始まったころに本格的に芽生えてくるのでしょうね。
 
ロブ・ハフ 選手
 【今回の成績 : 第23戦 優勝/第24戦 優勝】
今年は私とチームにとって素晴らしいシーズンになりました。私は8レースで勝利し、ポールポジションを4回獲得し、全てのレースで得点を重ねてきました。ミューラー選手との戦いでは僅差でタイトルを逃してしまいました。
第1レースでは2回のセーフティカーがありましたが、私の真後ろにつけたミューラー選手から激しいプレッシャーを与えられ続けました。しかし、結果として最終戦にタイトル争いを持ち越せたので、私としては満足です。
第2レースは終始プッシュしていきました。レースには勝ちましたが……、ミューラー選手が3位でフィニッシュしたことでチャンピオンに足りるポイントを得たので、私の得点では届きませんでした。
ミューラー選手は、本当に良くやったと思います。そして私も、とても幸せな気持ちです!

レイ・マーロック 代表
 【2011年・マニュファクチャラーズチャンピオン】
今回は素晴らしい戦いを見ることが出来ました!
ミューラー選手とハフ選手は、二人とも世界チャンピオンの称号に相応しいドライバーであることがわかりました。そして私は彼らを祝福したいと思います。今年の戦いぶり、そして結果について、私は本当に誇りに思っています。
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