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Japanese F3 Round 3&4
開催日
2012年5月12日-5月13日
開催場所
ツインリンクもてぎ(栃木県)
天候/路面
第3戦 : 晴れ/ドライ
第4戦 : 晴れ/ドライ
決勝周回数
第3戦 : 14周
第4戦 : 20周
(1Lap = 4.801km)
参加台数
13台
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ヨコハマタイヤがADVANレーシングタイヤをコントロールタイヤとして供給するようになって、2シーズン目の全日本F3選手権。その第2ラウンド/第3戦&第4戦が、ツインリンクもてぎを舞台に5月12日から13日にかけて開催された。

このところ週末になると天候が崩れ、その結果セットアップが十分に進まないレースが多かったのだが、このレースウィークは終日天候には恵まれ、それぞれ走るたびタイムが短縮されていくことに。金曜日に行われた専有走行では山内英輝選手がトップで、1分46秒914をまずはターゲットタイムとした。

わずか10分間の予選で、アタックのチャンスは2〜3周のみ。まずは中山雄一選手が1分46秒629でトップに立つが、次の周に平川亮選手が1分46秒347で逆転。中山選手はタイムアップならず、さらに山内選手にも上回られてしまう。
Nクラスではルーキーの平峰一貴選手が1分47秒167をマークし、開幕ラウンドで連勝の佐々木大樹選手を抑えてトップに立つ。

続いて行われた2回目の予選では、平川選手がいきなり1分46秒484をマークしてトップに立ち、次の周のアタックではタイムアップならなかったものの、そのまま逃げ切ることに成功。3戦連続でポールポジションから決勝レースに挑むこととなった。2番手は中山選手で、3番手は野尻智紀選手。
Nクラスでは1分46秒169をマークした佐々木選手が、今度は平峰選手を従えることとなった。


決勝レース第3戦は土曜日のスケジュールの最後に行われた。スタート進行は4時を過ぎていたのにも関わらず、気温は20度を、路面温度も30度を超える厳しい条件に。
ここで好スタートを決めたのが予選2番手の山内選手で、1コーナーにインから飛び込んでポールの平川選手を逆転。また、その後方では予選5番手だったリチャード・ブラッドリー選手が2コーナーで3番手に浮上したのに対し、中山選手はふたつポジションを落として、野尻選手を間に挟む。

トップを奪われたとはいえ、平川選手は山内選手に食らいついて離れず、逆転の機会を待つ。しかし、山内選手はプレッシャーに屈せず、最後までミスのない走りで逃げ切りに成功。今季初優勝を飾ることとなった。
一方、5番手に退いた中山選手ながら、2周目の90度コーナーで野尻選手のミスに乗じ、ひとつ順位を上げた後、ブラッドリー選手にも迫っていったものの、逆転するまでには至らなかった。

Nクラスではスタートを決めた平峰選手が、佐々木選手を抑えてトップからレースを開始。間に挟んだラファエル・スズキ選手を、佐々木選手が抜きあぐねている間にリードを広げ、やがて単独走行に。F3デビュー3戦目にして優勝を飾ることとなった。


日曜日に行われた決勝レース第4戦は、10時過ぎのスタートとあって、より厳しいコンディションに。そんな状況の中、またしてもポールの平川選手を上回る好スタートを切ったのは、予選2番手の中山選手だった。
1コーナーで前に出られた後、すぐに3コーナーで再逆転を狙った平川選手ながら決め手を欠いて、まずはぴたりと着いてチャンスを待つことに。しかし、中山選手はミスを冒さず、周回を重ねていった。また、終盤になると野尻選手に山内選手が近づき、ゴール間際のバトルに期待がかかった。

しかし、中山選手は平川選手の、そして野尻選手は山内選手のチャージを最後までしのぎ切る。その結果、中山選手が初優勝を飾り、野尻選手が3位に。平川選手がゴール後、脱水症状で倒れてしまったが、大事には至らず。そんな辛い状態でありながら、中山選手に食らいついていった不屈の精神に拍車を送りたい。

Nクラスでは平峰選手が好スタートを切って、1コーナーにはトップで飛び込んでいく。しかし、抜かれた佐々木選手もすぐ後ろにつけたが、周回を重ねるごと差を広げられ、最後は平峰選手の独走に。もてぎでの週末に2連勝を果たすこととなった。3位はこれが3戦連続となる勝田貴元選手が獲得している。
 
Driver's Voice
山内英輝 選手
 【今回の成績 : 第3戦 優勝 / 第4戦 4位】
やぁ、もう“ヒデキ感激”です!(笑)
予選が不本意な結果だったのですが、それを補えるスタートが切れたのが、第3戦で勝てたいちばんの理由だと思います。練習走行ではしっかりロング(連続周回)もできて、周回を重ねるとどうなる、というのを把握できていたのも良かったと思いますし、またそういう状況を踏まえてセッティングすることもできました。
抜かれない自信はあったけれど、前の鈴鹿のように最終ラップでガス欠になっても大丈夫なぐらい、チェッカーまで全力で走り続けました。
中山雄一 選手
 【今回の成績 : 第3戦 4位 / 第4戦 優勝】
今は嬉しいのと、ホッとしたのが両方ですね。第4戦では2番手からスタートしたんですが、そんなにいいスタートではなかったんです。でも、1コーナーに飛び込んでいく時、ここで競り負けてたまるかと強気で行ったのが良かったのかもしれません。路面温度が高くて、決してマシンのバランスは良いとは言えませんでしたが、それでも安定したペースで走ることができました。
今回は2レースとも最後まで走り切れて、特に第4戦はいいレースだったと思います。このまま勝ち続けてチャンピオンを目指します。
平峰一貴選手
 【今回の成績 : 第3戦 6位(Nクラス優勝) / 第4戦 7位(Nクラス優勝)】
2戦ともスタートが決まってトップに立てたので、ペースを最後まで崩さずトップでチェッカーを受けることを目標にして走りました。クルマはすごく調子が良かったので、チームの皆さんに感謝しています。
初優勝の第3戦も嬉しかったんですが、第4戦は佐々木選手とバトルをして勝てたんで、より嬉しいですね。それぞれ速いところ、遅いところが違うので、向こうの速いところをしっかり抑えることができたのも、勝因になったかもしれません
 
FEATURED DRIVER
■初優勝のベースにあるのは強い精神力!
  ライバルとの切磋琢磨で、さらなる飛躍を目指す平峰一貴選手


今回のもてぎラウンドで連勝を飾った平峰一貴選手は、FCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)出身のルーキー。強豪ひしめくクラスにおいて、わずか3戦目で初優勝を飾った躍進が期待されるドライバーでもある。

しかし、そのFCJでは決して輝かしい成績を収めたわけではない。
1年目の2010年はランキングこそ3位だったものの、優勝には恵まれず、勝負をかけた2011年も前半戦こそ6戦3勝と好調だったものの、その後マシンにトラブルが相次いで最終的なランキングは4位に。結果だけの評価であれば、ステップアップには値しなかったかもしれない。

評価されたのは走りの内容であり、また強い精神力であったのは間違いないだろう。厳しい状況においても諦めることなく。プッシュし続けていたことを「見る人は見ていた」からこそ。
開幕ラウンドの鈴鹿でこそ、3年目の佐々木大樹選手に2戦とも封じ込められ、2位に甘んじた。だが、そんな状況の中でも背後から経験豊富なドライバーの技を盗むことも忘れず、身につけたことをしっかり今回の2レースで表現した。

「監督を始め、チームの人たちといろいろ話し合って、それをレースで試すことができているので、毎回すごく勉強になります。単純に走り方だけでなく、自分の気持ちの持ち方とか。初優勝も嬉しかったんですけど、バトルしていなかったから、何かそういう気持ちがどこかに行っていたんですよ。でも、2勝目はしっかりバトルできたんで、本当に心から嬉しいというか。これからもいっぱい勉強して、もっと強いドライバーになりたいと思います」

今後しばらくは佐々木選手とマッチレースを続けるであろう平峰選手。ライバル同士、切磋琢磨し合って、日本のレースを支える存在にまでなることが期待される。
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