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JGC Round 2
開催日
2013年4月14日
開催場所
TSタカタサーキット (広島県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
参加台数
131台
(ヨコハマタイヤ装着車 42台)
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全日本ジムカーナも第2戦に突入した。今回の戦いの舞台は広島県にあるTSタカタサーキットで、131台の参加台数を集めて開催された。同コースは基本的にはカートコースだが、今回は各所にパイロンターンセクションを置く絶妙なレイアウトが採用された。

SA1クラスに参戦しているベテラン斉藤邦夫選手が、「今回はハイスピードセクションもあればターンセクションもあって、走行時間も2分近くて長いし、色々な要素が詰まっているコースだね。タカタらしいダイナミックなコースレイアウトじゃないかな。面白かったよ」と語るように、前半にはコース中盤に180度ターンやフリーターンが設けられ、さらに最終セクションにはテクニカルなパイロンターンが設定されていた。

そのパイロンセクションに入る直前もかなりスピードが乗り、ハイスピードからターンに入らなければならず、レベルの高いブレーキングが要求された。さらにフリーターンもギリギリでターンしようとするあまり、ゲートパイロンを超えずにターンしてしまい、ミスコース扱いとなる選手も見られ、非常に難易度が高いレイアウトだったと言えるだろう。

そんな難コースでギャラリーをうならせるターンを披露したのが、パイロンキングと異名を取るPN4クラスの岡野博史選手だった。今年の開幕戦にADVAN NEOVA AD08Rが投入され、PN部門4クラスのうち3クラスを制すという衝撃的なデビューを果たしたのは記憶に新しいところ。そのADVAN NEOVA AD08Rを装着して開幕戦を制した岡野選手が、今回もどんなターンを披露するのかがギャラリーの注目の的となっていた。

第1ヒートではまず、昨年の最終戦で全日本初優勝を遂げた石川県の角岡隆志選手がベストタイムをマークする。続く新井範正選手は角岡選手には届かなかったものの2番手をキープ。そしてラストゼッケン岡野博史選手の登場だ。パイロンタッチ寸前のギリギリのラインを狙い、0.1秒のタイムを削り取る研ぎ澄まされたターンを次々と披露する岡野選手のタイムは、なんと角岡選手を3秒以上も引き離すスーパーベストタイム。

「フリーターンはリスク覚悟でギリギリを狙いました。昨年からPNクラスは1本目勝負になることが多いので、今回も1本目は気を抜かずに攻めたのが良かったのかもしれませんね」とコメント。結局、第1ヒートにマークしたタイムは、第2ヒートに入っても誰にも抜かれることなく優勝。2位には角岡選手、3位には第2ヒートでタイムアップを果たした遠藤康浩選手、4位には新井範正選手が入り、開幕戦に続き表彰台上位4台をADVAN NEOVA AD08R装着車が独占した。岡野選手はこれで開幕2連勝を達成し、タイトル争いを優位に展開する結果となった。

一方、SA3クラスの天満清選手もタイトル奪回に燃えているひとりだ。SA3クラスは常に僅差のバトルが繰り広げられ、誰が勝ってもおかしくないというハイレベルな戦いが展開されている。そのなかで、今回は天満選手がライバルを圧倒する走りをみせた。

「今回は金曜日の練習日から順調でしたね。本番も好調をキープできたと思います」と語るように、第1ヒートからベストタイムをマーク。第2ヒートはタイムを落とすドライバーが多いなかで天満選手はさらにタイムアップを果たし、両ヒートでベストタイムをマークするという完全勝利を果たした。

今シーズン、タイトル連覇を狙うのがSA2クラスの柴田優作選手とSA1クラスの斉藤邦夫選手だ。柴田選手は昨年SA2クラスに移籍していきなりタイトルを獲得し、今年はそのタイトルを守る立場となった。だが、今年の開幕戦を制した柴田選手の勢いは、今回も止まらない。「ライバルたちが速くなってきているので多少不安はありましたが、セッティングもしっかり合わせ込むことができました」と、両ヒートを制して優勝。開幕2連勝を飾った。

またSA1クラスでは、開幕戦でマシントラブルや体調不良に悩まされ、まさかの4位という結果に終わってしまった斉藤選手が、今回は復活の走りを披露してくれた。「2本目はパイロンのギリギリを攻めた結果、パイロンタッチになってしまったけど、そこまで攻めることができる状態になってきたのも確か」と言う斉藤選手は、第1ヒートにマークしたタイムが誰にも破られず貫禄の優勝。SA1クラス連覇に向けてようやくいいスタートが切れたと言えるだろう。

そして初タイトル獲得に燃えているのが、昨年のSA2クラスからN3クラスに戻ってきた若杉将司選手だ。若杉選手はここ数年常にタイトル争いに絡むものの、惜しいところで逃している。それだけに、今年はどうしてもタイトルが欲しいところだろう。開幕戦を見事に制した若杉選手は、今回もその好調をキープ。第1ヒートから小林辰朗選手に1秒近い差をつけベストタイムをマークし、第2ヒートもコンマ1秒のタイムアップを果たして開幕2連勝を果たし、初タイトルに向けて順調な滑り出しをみせた。

Dクラスは、絶対王者小林キュウテン選手のシートを譲り受けた関東チャンピオン小川謙輔選手が、ついに全日本初優勝を果たした。今シーズンのキュウテン選手は、小川選手のアドバイザー役としてチームに同行しているが、小川選手も「キュウテンさんのレクチャーが良かったのが勝因です」と笑顔で語ってくれた。
 
Driver's Voice
岡野博史 選手
 【今回の成績 : PN4クラス 優勝】
今回は1本目にベストタイムを出せましたが、ブレーキを突っ込みすぎてロスした部分が多く、2本目は路面にクルマのセッティングを合わせようと限界を上げて挑みました。逆に向きが変わりにくくなってしまい、やや辛い面はありましたが、ドライビングに大きなミスはありませんでしたね。
今回はロングコースでしたが、ADVAN NEOVA AD08Rも最後までタレることなく高いグリップ力を発揮してくれました。ハイスピードセクションでもターンセクションでも、どちらにもマッチしてくれるオールマイティなタイヤだと思います。
若杉将司 選手
 【今回の成績 : N3クラス 優勝】
今回はADVAN A050のG/Sコンパウンドを選びましたが、ばっちり合っていましたね。1本目はターンでミスしてしまったので、2本目はそこを修正できればいけると思っていました。
路面は2本目が多少砂っぽくて滑りやすかったですが、逆にそんな挙動をうまく使って走ることができたと思っています。タイヤも最後までしっかりグリップしてくれたので十分に攻め切れました。
斉藤邦夫 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 優勝】
今回はクルマをしっかりと直すことができ、だいぶ乗りやすくなりホッとしているところです。
タイヤは4輪ともADVAN A050のG/Sコンパウンドを装着しました。例年、この季節にはリヤに低温向けのG/2Sコンパウンドを装着することが多いですが、このコースはタイヤへの攻撃性が高いので、リアもG/Sコンパウンドを選択しました。特にこのコースは1本目勝負だと思ったので、最初からタイムを出せたのが勝因でしょう。
柴田優作 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
今回は2本目に少しミスをしてしまいタイムを落としてしまいましたが、1本目にしっかりタイムを残せておけたのが良かったですね。
タイヤは4輪ともADVAN A050のG/Sコンパウンドを装着しました。1本目はやや路面温度が低くてタイヤと路面のマッチングがあまり良くなかった感じがありましたが、路面の舗装の目が粗くてタイヤへの攻撃性が強いということもあり、あえてG/2Sコンパウンドを装着せずにG/Sコンパウンドを選びました。1本目の前半は少し負けていたところもありましたが、後半区間で取り戻せましたね。
天満清 選手
 【今回の成績 : SA3クラス 優勝】
ここ2年ほど決勝が雨に祟られていたので、ずっとドライ路面で走りたいと思っていました。その点で今回は両ヒートともドライ路面で走れたのは良かったですね。細かいミスはありましたが、とりあえず2本目はセッティングを変えてタイムアップを果たせたので満足です。
タイヤはADVAN A050で、中高温向けのG/Sコンパウンドを4輪に装着しました。特に今回のような攻撃性の高い粗い舗装路面とは相性がいいみたいですね。タイヤに関しては、まったく問題なく走れました。
小川謙輔 選手
 【今回の成績 : Dクラス 優勝】
このコースは初めてですが、キュウテンさんからしっかりとレクチャーを受けられたのが勝因だと思います。1本目は確実にタイムを残すことを考えて走りました。2本目は守りの走りをすることも考えたのですが、ライバル選手のタイムを聞いて、いけると思ったので攻めることにしました。その結果、フリーターンで不通過になってしまいましたが、優勝することができたので自分では満足しています。
決勝日は気温が高く、タイヤもタイヤウォーマーで100度までしっかりと温めてスタートできしっかりとグリップしてくれたので、安心して走ることができました。
 
FEATURED DRIVER
■PN1クラス : ダンディ赤城 選手

なかなか洒落たライセンスネームで、その明るい性格から全日本ジムカーナの名物男ともなっているのがダンディ赤城選手だ。
年齢は58歳と還暦も近いが、「ジムカーナをやっていると若い連中が一緒に遊んでくれるのがいいんですよね(笑)」と笑う。そのモータースポーツ歴は長く、今から34年前の24歳の時にAE86レビンでラリーを始めた。

しかし「結婚したので経済的にも辛くなり、ラリーを始めて5年ほどで手軽に楽しめるジムカーナを始めたんです」と言うのがジムカーナを始めたきっかけだ。「それに、ラリーに出ている頃から、下りのヘアピンカーブでサイドを引いてドリフトするのが信条でしたから、ジムカーナをやるのも違和感はありませんでしたね」と苦笑する。

当時はAE86やEP71スターレットで関東ジムカーナ選手権などに参戦していたが、その後はS13シルビアやGA2シティで東京ジムカーナツアーシリーズに参戦。当時のジムカーナを知る貴重な現役ドライバーでもある。その後は何年かおきに参戦休止もあったが、2011年にPNクラスに復帰してきた。

「ラリーと違ってジムカーナはクルマが壊れないのがいいですね(笑)。手軽に競技に参加できるのもいい。それに今のPNクラスはタイヤがラジアルなので、より手軽に参加できるようになったと思いますね。横浜ゴムさんもADVAN NEOVA AD08Rを発売してくれて、自分の成績もぐんと上がったのも嬉しい」と語る。

開幕戦では久しぶりに5位入賞を果たした。しかも前日の公開練習では今回も含めてトップタイムをマークすることも。「自分はクルマ遊びしか知らないんです(笑)。できるだけ長く続けていきたいですね」と笑顔で語ってくれたのが印象的だった。
 
TECHNICAL INFORMATION
今回は気温が高く、ADVAN A050の場合、ほとんどの選手が中高温向けのG/Sコンパウンドを選んでいた。特に午後には路面温度も30度を超えていた。まだG/2Sコンパウンドと迷う温度域ではあったが、路面がサーキット舗装で目が粗く、ウォームアップ性には問題はなかった。

ただ、路面のタイヤへの攻撃性が高かったため、新品タイヤを使用した選手が有利だったかもしれない。決勝コースは公開練習で走行していないセクションも含まれていたが、そこをしっかりと攻め込めた選手が好成績を収めていた。
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