Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / JGC 2013 / Round 4 News Index
  ひとつ前にもどる  
JGC Round 4
開催日
2013年6月16日
開催場所
オートスポーツランドスナガワ
(北海道)
天 候
曇り
路 面
ドライ
参加台数
全日本選手権 67台
(ヨコハマタイヤ装着車 21台)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)  >> Detail (カテゴリー紹介)
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
[Photo]
ラージサイズ画像表示
全8戦で行われる全日本ジムカーナ選手権は、折り返しの4戦目を迎えた。舞台は北海道のオートスポーツランドスナガワ。昨年のこの大会は雨に祟られたが、今年はやや雲が多かったものの、完全なドライ路面で勝負が繰り広げられた。

コースはスナガワらしく前半に豪快なハイスピード区間を設定し、パドック前の広場には最終パイロンセクションを設定するなど、バラエティに富んだコースレイアウトで、選手はもちろんギャラリーも大いに楽しめるコースとなっていた。そんなコースでの一戦、内容的には逆転劇あり、開幕4連勝を決めるクラスもありと、厳しい戦いが各クラスで繰り広げられた。

その開幕4連勝を決めたひとりが、SA2クラスの柴田優作選手だ。昨年、N3クラスからSA2クラスに移籍した柴田選手は、9戦中8戦を制すという圧倒的な強さでタイトルを獲得したが、その勢いは今年も変わっていなかった。
「前戦の名阪ラウンドではマシンに少しだけトラブルが発生してしまい、勝つことは勝ったのですが、走りとしてはあまり満足できるものではありませんでした。今回はそのトラブルを解消するために事前にしっかりと準備してきました」と、万全の体制で挑んできた。その甲斐あって、第1ヒートは2番手の新井大輔選手に1秒以上の差をつけるベストタイムをマークする。

「今回の走りはばっちりでしたね。コースとの相性は、以前はそれほど良くなかったのですが、ここ数年は勝たせてもらっているのでスナガワが好きになりました(笑)」と、見事な走りを披露。第2ヒートはさらに0.05秒のタイムアップを果たし、両ヒートを制して完全優勝を果たすとともに、開幕4連勝を飾った。
また、2位には新井選手、3位には久しぶりの表彰台となった松崎充意選手が入り、ヨコハマタイヤ装着車が表彰台を独占する結果となった。

一方、同じく開幕4連勝を果たしたのが、N3クラスの若杉将司選手だ。若杉選手は今年からN3クラスに移籍。開幕から「必ずタイトルを獲ります」と公言し、その言葉どおり開幕3連勝を決めて順調にポイントを稼いでいる。
今回も、第1ヒートから2番手につけた小林辰朗選手に1秒以上の差をつけるベストタイムをマーク。若杉選手はライバル陣がこぞってタイムを落とす第2ヒートもベストタイムをマークし、柴田選手同様、完全優勝を果たした。

「両ヒートとも1000分の1秒までまったくの同タイムだったのです。自分のジムカーナ人生でこんなことは今までなかったのでびっくりです(笑)。2本目は路面コンディションが悪くてタイムダウンすると思ったのですが、1本目のミスを修正できた分、タイムロスをすることなく同タイムだったので満足な結果でした」と、若杉選手。
同じく2位に小林選手、3位に野原茂選手が入賞しN3クラスもヨコハマタイヤ装着車が表彰台を独占した。

PN4クラスの岡野博史選手は、「スナガワをADVAN NEOVA AD08Rで走るのは初めてだったので、うまくセッティングを合わせ込めるか不安もあったのですが、土曜日の公開練習からいい感じで走れました」 と、こちらも開幕4連勝を達成。
同じく2位には角岡隆志選手、3位に遠藤康浩選手が入り、PN4クラスもヨコハマタイヤ装着車が表彰台を飾る結果となった。

また、N2クラスでは「スナガワは好きなコースです。ミスも少なく走れたのが良かったのでしょう」と語る箕輪雄介選手が名阪ラウンドに続いて2連勝。
PN3クラスでも名阪ラウンドを制した森嶋昭時選手が「1本目が大切だと思ったので、最初からしっかりタイムを残そうと思いました。2本目も1本目のミスを修正してタイムアップできたので満足できる戦いでした」と2連勝で今季3勝目をマークした。

SA1クラスでは、第1ヒートで名手・斉藤邦夫選手がまさかのミスコース。「ミスコースなんて3年ぶりくらいかなあ(笑)」と苦笑いする斉藤選手だったが、第2ヒートでは「2本目だけの一発勝負だったのでワンミスが命取り。攻めるという感じではなく、ねじ込むというイメージで走りました」というベテランらしい落ち着いた走りで見事な逆転優勝を決めた。

SA3クラスは天満清選手が「2本目はタイヤを信じて攻めました。ブレーキを詰める走りではなく、あくまでアクセルを開けていくという積極的な走りを心がけたのが良かったのでしょう」と逆転優勝。今季2勝目を挙げた。

このようにクラスが成立した10クラスの中でヨコハマタイヤ勢は7クラスを制覇。そのタイヤの優秀性を見事に披露する1戦となった。
 
Driver's Voice
森嶋昭時 選手
 【今回の成績:PN3クラス優勝】
1本目の走りをビデオで解析して、2本目に細かく走りを修正できたのが良かったのでしょう。スナガワはタイヤへの攻撃性が高い路面ですが、そんな路面でも剛性感をしっかり感じることができましたし、手前のパイロンセクションの路面は比較的滑りやすいのですが、そこでも確実にグリップしてくれました。
ADVAN NEOVA AD08Rが、トータル的にオールマイティな仕事をしてくれたのが勝因のひとつだったと思います。
岡野博史 選手
 【今回の成績:PN4クラス優勝】
今回も自分の走りとしては問題なく、まあ90点というところでしょうか。
スナガワをADVAN NEOVA AD08Rで走ったのは初めてだったのですが、公開練習のウエット路面でもしっかりとグリップしてくれましたし、本番のドライ路面でも路面とタイヤのマッチングが良かったです。タイヤへの攻撃性が高い路面でしたが、想像以上にタイヤの摩耗も少なかったですね。
箕輪雄介 選手
 【今回の成績:N2クラス優勝】
今回はADVAN A050のG/Sコンパウンドを4輪に装着して挑みました。特にドライ路面のスナガワとタイヤの相性が良く、コントロール性が高いので安心してしっかりと攻められたと思います。以前はテクニカルセクションが苦手だったのですが、タイヤの進化とともに自分でも自信を持って走れるようになりました。それもタイヤのおかげですね。
うまく2連勝できたので、この勢いを殺さずに今後も頑張りたいと思います。
若杉将司 選手
 【今回の成績:N3クラス優勝】
スナガワの路面はタイヤへの攻撃性が高く、いつも2本目は厳しい戦いになるのですが、今回はADVAN A050のG/Sコンパウンドが安定してグリップしてくれたので自信を持って攻めることができました。土曜日の公開練習は1本目がウエットだったのですが、そこでもドライと同じくらいのタイムをマークできたので、タイヤ選択に迷いがなかったのも有利だったと思います。
ヨコハマタイヤ勢全体としても好タイムをマークできたのもうれしいですね。
斉藤邦夫 選手
 【今回の成績:SA1クラス優勝】
今回は1本目でミスコースをしてしまったのですが、そこまでのタイヤのフィールは抜群でした。それにミスコースということで途中棄権となったのは、2本目に向けてタイヤを温存できたという意味で、不幸中の幸いでしたね。でも、途中までアタックしても2本目にあれだけのタイムが出せたということは、それだけタイヤに余力があったのでしょう。
今回はADVAN A050のG/Sコンパウンドを4輪で使用しましたが、タイヤに助けられた大会でした。タイヤに感謝したいと思います。
柴田優作 選手
 【今回の成績:SA2クラス優勝】
今回はADVAN A050のG/Sコンパウンドを4輪に装着しました。これまで、スナガワの路面は表面が粗いので、新品状態が最もタイムが出せていたのですが、今回2本目にタイムアップできたことは収穫でした。2本目はサスペンションのセットも少し変えたのですが、路面温度も適切で、フィニッシュまでまったく問題なくグリップしてくれました。
次で勝てばタイトルに王手がかかるので、5連勝できるように頑張ります。
天満清 選手
 【今回の成績:SA3クラス優勝】
SA3クラスは少しでもミスをするとあっという間に置いていかれるクラスなので、一瞬たりとも気を抜けません。今回も緊張感をもって最後まで集中して走りました。特にスナガワは2本目にタイムが落ちると言われていますが、ランサー用のタイヤサイズはキャパシティが大きいので安定感がありトラクションも抜群でした。
2本目にうまく逆転できましたが、路面温度も下がりコンディションが向上したのも勝因のひとつだと思います。
 
FEATURED DRIVER
■SA2クラス : 松崎充意 選手

石川県金沢市出身の松崎充意選手は、途中9年ほどブランクはあるものの、24歳からジムカーナをはじめた49歳というベテランドライバーだ。

「昨年はトラブルも多く、なかなか思ったとおりの成績が出ませんでしたが、今年に入ってようやくマシンのセッティングも決まってきました」と、今回のスナガワラウンドでも3位入賞を果たし、久しぶりにメダルをゲットした。

「スナガワはもう3〜4回ほど出場していますが、今までは5位が最高だったので嬉しいですね。コースにも慣れてきたということかもしれません。路面は地元のイオックス・アローザに似ていて比較的粗いのですが、スピードレンジが高いですし、"スナ"ガワというくらいですから、路面が砂っぽいんです(笑)。
でも、今回装着したADVAN A050のG/Sコンパウンドはすごくグリップしてくれました。今後はもっと努力して少しでも上の順位に行けるように頑張りたいですね」と松崎選手。

さらなる活躍が期待されるベテランの走りには、これからも要注目だ。



■R-1クラス(非全日本選手権) :吉崎智貴 選手

今回、併催となったJMRC北海道ラジアルシリーズに設定されているラジアルタイヤのR-1クラスで優勝を飾ったのが、ジムカーナでは珍しいR53型のMINIを駆る吉崎智貴選手だ。

「ジムカーナは職場の同僚に誘われて5年ほど前からはじめたのですが、ライセンスを取得して本格的に参加するようになったのは昨年からです。最初は地区戦の見学に連れて行ってもらったのですが、試しにクローズドイベントに出たら、もうジムカーナにハマってしまいました(笑)」と吉崎選手。

ジムカーナは普段の生活では味わえない、クルマを全開で走らせられるところが魅力だと語る吉崎選手。今回は自身の初優勝ということでかなりの喜びようだった。

「今はまだレーシングスーツがないので奥さんに頼んで購入しようかと思います」と苦笑する吉崎選手だが、今度はぜひレーシングスーツ姿で表彰台の頂点に登る場面を見せてほしいところだ。
 
TOPICS
■奴田原文雄選手が全日本ジムカーナを観戦

今回、日本を代表するトップラリードライバーで、先の全日本選手権・福島ではADVAN A053のデビューウィンを圧勝で飾った北海道在住の奴田原文雄選手が、スナガワに全日本ジムカーナ見学に足を運んでいた。
奴田原選手の目から見たジムカーナとは?

「みなさん上手ですね。無駄のないスムースな運転をしていると思いました。
ラリーとジムカーナではまったく異なる競技だと思われがちですが、実はクルマを速く走らせる運転という意味では共通する部分が多いのです。グラベルラリーは路面のミューが低いため、大きく姿勢を変えるのでジムカーナとはかけ離れているように見えますが、動かし方は同じですし、もちろんターマックラリーではよりジムカーナに近い走り方が要求されるので、その点では今回のみなさんの走りは非常に参考になりました。
特にランサー勢は自分が使用しているADVAN A050と同じサイズですし、縦方向のトラクションをしっかり引き出しながら走っているところなどは、かなり参考にさせてもらいました」

ジムカーナのトップドライバーの走りは、ラリーで活躍する奴田原選手にとっても参考となったようだ。
 
TECHNICAL INFORMATION
オートスポーツランドスナガワの路面は、コースの奥側が鋭利な印象で、ADVAN A050のG/2Sコンパウンドではやや負担が大きくなる傾向があったため、クラスにかかわらずほとんどの選手が中高温向けのG/Sコンパウンドを選んでいた。ただし、路面の攻撃性が高い部分でもTSタカタサーキットほどではなく、今回は第2ヒートにタイムアップを果たした選手もおり、2本目でもグリップの低下が少ないADVAN A050 G/Sコンパウンドの高いポテンシャルが示される結果となった。
その点では多くのヨコハマタイヤユーザーがタイヤの性能を十分に発揮することができた大会と言える。
ひとつ前にもどる