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JGC Round 7
開催日
2013年9月15日
開催場所
HSR九州・ドリームコース
(熊本県)
天 候
晴れ 時々 曇り
路 面
ドライ
参加台数
114台
(ヨコハマタイヤ装着車 38台)
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全8戦で開催される全日本ジムカーナ選手権も終盤戦に突入し、残すところあと2戦となった。迎えた第7戦は熊本県の北部に位置するHSR九州。日頃は4/2輪の安全運転講習会などが開催されている施設で、全日本ジムカーナが開催されるのは今回が初めてとなる。

HSR九州のコースは、舗装された長方形のスペースに白線でコースが描かれており、コーナーのイン側には小さく盛り上がった縁石が設けられている。今回はそのコースを使用しながらも、部分的に白線の外側にパイロンを置いてターンを設定するなど、コースジムカーナとパイロンジムカーナの両面を併せ持つ独特なレイアウトが施された。

この週末は台風18号が日本列島に接近していたが、九州地方への影響は少なく、公開練習が行われた土曜日は真夏に逆戻りしたかのような暑さとなった。決勝日も多少曇っていたものの雨は降らず、ドライコンディションでの戦いとなった。
ただ、日曜日の午後から風が強く吹き荒れ、隣接するモトクロスコースから土などが飛散したこともあり、時間とともに路面状況が悪化してしまった。そのため、第2ヒートでタイムを落とす選手が多く、結果的にほとんどのクラスで第1ヒートのタイムが決勝タイムとなった。

今シーズンはヨコハマタイヤユーザーが第6戦までに4つのクラスでチャンピオンを獲得する強さを発揮しているが、今大会でもさらに2つのクラスでヨコハマタイヤユーザーがタイトルを奪う活躍をみせた。

その先陣を切ったのが、シリーズポイントトップで第7戦を迎えたSA3クラスの天満清選手だ。
既にシリーズ2位以下に18ポイント差をつけている天満選手は、全8戦中上位6戦のポイントで争われる有効ポイント制により、今回3位以上に入ればチャンピオンが決定する。ところが、なんと第1ヒートはまさかのパイロンタッチでクラス10番手と大きく出遅れてしまう。とはいえ、パイロンタッチがなければタイム的にはクラストップという実力を見せた。
その天満選手が、仕切り直しとなった第2ヒートではベテランらしい持ち味を発揮し、3位入賞を果たして3年ぶり通算9度目のチャンピオンを奪い取ってみせた。

「この週末は公開練習の時から調子が良かったのですが、決勝の第1ヒートは気負いすぎましたね。第1ヒートのパイロンタッチペナルティの5秒を差し引いたタイムと比べると、第2ヒートの方がタイムダウンしていますが、自分ではそれなりの走りができたと思っています。本当は優勝して(チャンピオンを)決めたかったのですが(笑)」と天満選手。

一方、Dクラスは過去に7度のチャンピオンに輝いている王者・小林キュウテン選手のマシンを受け継いだ小川謙輔選手が、全日本フル参戦初年度にもかかわらず、ここまで3勝を挙げてポイントリーダーの座を死守している。ところが、第1ヒートではスタートの光電管を切ったあとにエンジンストールし、エンジンを停止させてしまうというミスを犯す。
「完全に舞い上がってしまった自分のミスです。すぐにエンジンを再始動させましたが、その後は気が動転してうまく走れませんでした」という小川選手。しかし、第2ヒートでベストタイムをマークし、見事な逆転で自身初となる全日本チャンピオンの座を掴んだ。

「第2ヒートは絶対にミスをしないように自分を信じて丁寧に走ることを心がけました。自分としては初めての全日本チャレンジでしたし、K-oneという強いチームに所属できたことのプレッシャーもありましたが、何より素晴らしいタイヤを供給していただいたヨコハマタイヤさんのサポートと、応援してくれたチームのみなさんのおかげだと思っています。本当にありがとうございました」と喜びを爆発させていた。

開幕戦から激しいチャンピオン争いが繰り広げられているN1クラスでは、昨年のチャンピオン・平田裕三選手が第6戦もてぎラウンドで今季初優勝を果たし、シリーズポイントでも追い上げている。その平田選手が、第1ヒートでベストタイムをマークし、第6戦に続き今季2勝目を挙げた。
「今回は台風の影響もあって、第2ヒートの天候がどう変わるか分からなかったので、とにかく第1ヒートからしっかりタイムを残そうと思っていました。最終戦も優勝すれば逆転チャンピオンを獲れるので頑張ります」と平田選手。2年連続のタイトル獲得に向け、最終戦へ望みをつなぐ結果となった。

第6戦で若杉将司選手が自身初となる全日本チャンピオンを決めたN3クラスは、その若杉選手が「チャンピオンを獲って気が抜けたわけではないのですが、ミスだらけの運転になってしまいました」と語るように、いまひとつタイムが伸びない。
その一方で、第5戦仙台ラウンドで今季初優勝を遂げたシリーズ2番手の小林辰朗選手が「今回はパイロンコースだと予想してトラクション重視のセッティングにしてきました。運転は難しくなりましたが、セットは当たりましたね」と第1ヒートからベストタイムをマーク。そのまま逃げ切り今季2勝目を挙げた。また2位に若杉選手、3位に野原茂選手、4位に飯塚信男選手が入賞し、ヨコハマタイヤ装着車が上位を独占した。

SA1クラスは、第6戦でチャンピオンを決めた斉藤邦夫選手が今回も好調だ。
「金曜日にテストして決めたセットアップが正解で、土曜、日曜とまったくセッティングを変えずに楽しく走れました」と、2位以下に1秒以上の大差をつけ、今季4勝目を挙げた。

すでにチャンピオンを決めた柴田優作選手がどこまで連勝を伸ばせるかが注目されたSA2クラスは、「このコースは全体に勾配がついていて攻略が難しかったのですがなんとか対応することができました」という柴田選手が、2位に1.4秒という大差をつけて優勝。開幕戦から負け知らずの7連勝を達成した。

また、チャンピオンの岡野博史選手が今回はPN3クラスに移ったPN4クラスでは、優勝した新井範正選手、2位の角岡隆志選手、3位の小野田了選手、4位の遠藤康浩選手、5位の宇野剛選手と、1位から5位までをヨコハマタイヤ装着車が独占。チャンピオンが不在でもその強さを存分に発揮する結果となった。
 
Driver's Voice
新井範正 選手
 【今回の成績 : PN4クラス 優勝】
ここは自分としては初めてのコースで、探りながらのドライビングになったのが逆に丁寧さにつながり、結果が出たのだと思います。昨年も九州ラウンドで全日本初優勝できたので九州は相性がいいのかもしれませんね。タイヤはADVAN NEOVA AD08Rですが、高いポテンシャルを発揮してくれました。
平田裕三 選手
 【今回の成績 : N1クラス 優勝】
タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドを4輪に装着しました。特に第1ヒートの段階ではやや路面温度が低かったのですが、そういった状況でもしっかりとグリップしてくれました。自分としては持っている力はすべて出したつもりです。最終戦で勝てれば逆転でタイトルを獲得できるので、最後まで頑張ります。
小林辰朗 選手
 【今回の成績 : N3クラス 優勝】
今回はコースがパイロンコースだと予想して、セッティングもパイロン向けにしてきたのが当たりましたね。タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドを使用しましたが、今回の路面に対して明らかにマッチングが良いと感じましたし、しっかりとしたグリップ力を感じました。優勝できたのもタイヤのおかげだと思っています。
斉藤邦夫 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドの新品を4輪に装着しました。ライバルたちはみんな比較的グリップの悪い路面だと言っていましたが、自分はそれほど悪いとは感じませんでした。セッティングとタイヤと路面のマッチングが良かったからだと思います。ベストセッティングでしたね。今回は非常に楽しく走ることができました。
柴田優作 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
今回も気持ち的にはいつもどおり冷静に走ることを心がけました。コースは全体的に傾斜していたので、ターンの向きによっては荷重が抜けそうになるなど難しい面もありましたが、金曜、土曜としっかりテストをしたことで対応できました。タイヤのグリップも完璧でしたね。
天満清 選手
 【今回の成績 : SA3クラス 3位 (シリーズチャンピオン確定)】
本当は勝って格好よくチャンピオンを決めたかったので、今回の成績は複雑な心境ですね(笑)。もちろんチャンピオン獲得は嬉しく思っていますが、今シーズンは序盤にいろいろトラブルがありましたが、北海道ラウンドあたりから調子が戻ってきました。ドライやウェット、いろいろな路面コンディションのなかでの戦いでしたが、様々な路面に対しADVAN A050がしっかりとカバーしてくれたのも勝因のひとつだと思います。
小川謙輔 選手
 【今回の成績 : Dクラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
今回は念願だった全日本チャンピオンを獲得することができ、非常に嬉しく思っています。金曜日からフレッシュタイヤでテストをすることができ、早い段階でコースにマッチするセッティングを出せたのが勝因のひとつだと思います。それに、路面状況も変化が早く対応が難しかったのですが、ヨコハマタイヤを信頼してしっかりと走れたのも良かったのだと思います。
 
FEATURED DRIVER
■N4クラス : 喜勢竜一 選手

ジムカーナ歴10年の喜勢竜一選手は、2002年に初めて全日本戦に挑戦して以来、これまで一貫して4WDターボ車に乗り続けてきたドライバーだ。

「以前はAE86で峠を走っていたのですが、何か競技をやりたくてジムカーナを始めました。その時、やはり乗るなら一番速い4WDだと思ったわけです」という喜勢選手は、当時の全日本チャンピオンマシンを入手し、N4クラスに参戦してきた。

当初、強豪が多いN4クラスではそう簡単に成績を残すことができなかったが、2010年シーズンには第2戦名阪ラウンドでついに全日本初優勝を飾った。また、その年のJAFカップでも優勝を飾り、昨シーズンも1勝するなど、今ではN4クラス表彰台の常連のひとりだ。今回も3位に入賞している。

「やはり一番速いマシンで、かつレベルの高いクラスで走りたいという気持ちが強いので、なかなかほかのクラスには移れないですね(笑)。それに、いつも優勝するトップドライバーに勝ちたいという気持ちがジムカーナを続けるモチベーションになっています」

ジムカーナ以外ではサーキットの耐久レースにも参加しているという喜勢選手だが、「耐久レースは特に完走するために我慢の走りになることが多いのですが、ジムカーナは純粋にタイムで勝負ができるのが魅力ですね」と、ジムカーナの魅力を語ってくれた。

ランサーからインプレッサに乗り換えた今シーズンはまだ優勝がないが、インプレッサでの初優勝にも期待がかかる。
 
TECHNICAL INFORMATION
全日本ジムカーナでは初の開催となったこのコースは、路面は一般的な舗装だがタイヤへの攻撃性が高く、タイヤの摩耗具合は他のコースに比べてやや多い状況だった。ただし、路面のグリップはそれほど高くなく、タイヤとマシンセッティングの難易度が高い路面でもあった。

気温は公開練習の土曜日は真夏のように暑かったが、決勝の日曜日は風もあり比較的涼しい状況。だが、ADVAN A050ユーザーはほとんどが高温向けであるG/Sコンパウンドを採用。適正温度幅の広さを活かし、各クラスでしっかりと好成績を残すことができた。
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