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JRC Round 8
開催日
2013年10月12日-13日
開催場所
岐阜県・高山市 近郊
天候/路面
(2日間とも) 晴れ/ドライ
ターマック(舗装路面)
総走行距離
415.97km
SS総距離
82.52km (10SS)
得点係数
1.0
(舗装路 50km〜100km)
参加台数
40台 (オープンクラス含)
(ヨコハマタイヤ装着車 16台)
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全日本ラリー選手権は、第7戦の「Rally Hokkaido」を終えて終盤の三連戦、隔週開催というタイトなスケジュールに突入。第8戦の「M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ」は岐阜県の高山市をホストタウンに、今年で第41回を数える伝統の一戦だ。

昨年同様に道の駅でもある飛騨位山モンデウススキー場の駐車場にサービスパークを構え、Day1は「駄吉下り(6.16km)」、「大山線(5.54km)」、「牛牧上り(8.52km)」を各2回ずつ走行。Day2は「鳥屋(6.41km)」、「牛牧→無数河(14.63km)」を、やはり各2回ずつ走行する全10本のSS(スペシャルステージ)、合計距離82.52kmで競われるターマック(舗装路)ラリーである。

高速ステージからテクニカルステージまでバラエティ豊かな道が選手たちを待ち受けるが、カレンダーも既に10月半ばを迎えていることから飛騨の山々は秋の気配も色濃くなっている。ステージには紅葉した落ち葉も多くみられ、さらに金曜日の夜から土曜日の未明にかけては雨も降ったことから、路面コンディションの予想も難しい展開となった。

他の大会に比べてDay1スタート時刻が遅いハイランドマスターズ。ゼッケン1をつける奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組のスタートは11時ちょうど、ギャラリーの歓声にも見送られてまずはオープニングステージとなるSS1「駄吉下り・1」へと向かう。

シリーズチャンピオン獲得には、デイポイントも含めた満点優勝が唯一の条件となる奴田原選手組。いつものようにラリー序盤から速さを見せるスタイルでの戦いぶりに期待が高まる中、12時ちょうどにSS1をスタート。快調に駄吉林道を駆け抜けていった奴田原選手組だったが、スタートから2.4km地点の左コーナー先、路面を覆い尽くしていた濡れ落ち葉に足をすくわれてしまいまさかのクラッシュ。
王座獲得に向けてオープニングステージから攻めの走りを展開した結果であったが、残念ながら早々に戦線を離脱してしまった。これにより、JN4クラスのチャンピオン争いは最終戦の新城ラリーに持ち越されることとなった。

奴田原選手組が姿を消した後のJN4クラスで奮闘を見せたのは、若手の吉澤哲也選手とベテランの井手上達也選手のコンビ。SS8では3番手タイムをマークするなど安定した戦いぶりで、クラス4位でフィニッシュした。

JN3クラスはAE111型トヨタ・カローラレビンの山口清司選手/島津雅彦選手組がトップ争いを展開。ハブのトラブルからブレーキフィーリングの悪化を抱えた中、Day2ではクラストップで満点デイポイントを獲得する速さを見せる。
終盤のSS9「鳥屋・2」とSS10「牛牧→無数河・2」では連続ステージベストも刻んで戦いを締めくくり、熟成の域にあるAE111の持つ高いポテンシャルを実証した。

JN2クラスは、前戦・Rally Hokkaidoでシリーズチャンピオンを確定している川名賢選手が、小坂典嵩選手とのコンビを復活して参戦。しかし、SS1のフィニッシュ手前でドライブシャフトが折れてしまい、天野智之選手組を3.3秒引き離すステージベストを刻んだものの早々と姿を消してしまった。

その後はベテランと若手、二人のヨコハマタイヤを装着するドライバーが優勝争いを演じていく。
ベテラン代表は石田雅之選手、遠山裕美子選手とのコンビで第5戦のモントレー以来となる初代トヨタ・ヴィッツでの参戦だ。Day1はSS4とSS5、Day2はSS9でステージベストをマーク、最終ステージを残してトップの天野選手組に1.0秒差をつけてのクラストップというポジション。
しかしSS8のリピートとなる最終ステージで、天野選手が自身のSS8のタイムを10秒以上上回るチャージを見せ、惜しくも石田選手組は2番手にドロップ。石田選手組は惜しくも優勝こそ逃したものの、モントレーに続いて速さとベテランらしいラリー運びの巧さを見せる結果を残した。

一方、若手代表として存在感を見せたのが加藤辰弥選手。SS4とSS6でトップ争いを繰り広げる2人に続く3番手タイムをマーク、Rally Hokkaidoに続いてターマック戦でも3位入賞を飾り、今後ますますの成長を期待させた。

JN1クラスは、マツダ・RX-8同士の一騎討ちという様相でラリーは進んでいった。ヨコハマタイヤを装着する難波巧選手/石下谷美津雄選手組は2本のステージベストを奪ったDay1を終えて1.6秒差の2番手でラリーを折り返す。
一夜明けたDay2、ロングステージとなる「牛牧→無数河・2」でベストを叩き出してトップを猛追したが、惜しくもあと一歩及ばず2番手でのフィニッシュとなった。

また、オープンクラスでは新井大輝選手が伊勢谷巧選手とのコンビで、Rally Hokkaidoに続いてGRB型スバル・WRX STIで出場。免許取得後1年未満の選手は全日本選手権での参加登録が出来ないことからオープンクラスでの出場となったが、初のターマックラリーということでその走りには注目が集まる存在となった。

そんな新井選手は、経験値の少なさからセットアップに苦労しながらの戦いとなったが、SS3/SS7/SS9/SS10と4本のステージでJN4クラスの3番手に相当するタイムをマーク。
最終結果もオープンクラスの優勝を飾り、トータルタイムではJN4クラスの5番手に相当する結果を残し、最終戦の新城ラリーでも活躍が期待されることとなった。
 
Driver's Voice
山口清司 選手
 【今回の成績 : JN3クラス 2位】
ブレーキが辛い状態で戦ったのですが、特に駄吉や大山線で我慢の走りを強いられる展開となってしまいました。ただ、そんな中でもDay2ではクルマにも慣れてきて、デイポイントも満点を獲得できたので良かったかな、という思いです。
チャンピオンは86に奪われましたが、まだまだAE111も高い戦闘力を維持している事は証明できたと思います。次の新城まで時間は短いなかですが、細かい部分をしっかり修復した上で、新城という特殊なステージに対して去年のデータを検証しながらセッティングを見直して臨んでいきます。
新城は地元なので、自宅から1時間で行けるんです。だから移動時間が短い分を事前の念入りな準備にまわして、万全の体制で一年を締めくくりたいと思います。
石田雅之 選手
 【今回の成績 : JN2クラス 2位】
前回参戦したモントレーは結果的に勝てたのですが、マシンとしては手直ししたほうが良い部分も見えてきました。そこで今回はいろいろと手を加えて来ました。タイヤサイズを変更したのもその一環で、これらのことは全て良い方向に答えが出ました。
でも、結果的には自分の頑張りがちょっと足りなかったかな……(苦笑)。
路面はかなりタフな感じで、水が流れて土砂が道に出てくるようなところは、ペースノートを作る段階でも注意しましたね。
始まってみたら川名選手が早々にリタイアしましたが、京都で川名選手が速かったという話を聞いていたので、気になる存在ではありました。自分は舗装になってからのモントレーは一度も出た事がなかったので、十分に警戒していたんですよ。
来年については未定ですが、やはり走って優勝争いすると楽しいですよね。今年はお蔭様で楽しく2戦を走る事ができました。
加藤辰弥 選手
 【今回の成績 : JN2クラス 3位】
前戦からのインターバルが短い事もあって、ちょっと準備不足で臨まざるを得ない一戦となりました。ブレーキパッドが辛くなってしまって、タイムをロストしたステージがありました。自分としてはまだ行けたという感じもあったので、そこは残念でしたね。
今回の経験から、いろいろとやりたいことも改めて見えてきました。ミッション、ブレーキ、クラッチなどなど、やはりRally Hokkaidoを走ったためか、至るところに消耗が見られます。次の新城まで時間は限られた中ですが、出来る限りしっかりとマシンを仕上げていきます。
2戦連続の3位でしたが、やはり川名選手と天野選手は速いですよね。そこに割ってはいるために無理をするとリタイアのリスクも高まるので、いまはシリーズポイントをしっかり獲得してランキングで1つでも上に行けるように、岡田(孝一)選手に勝てるように頑張っていきます。
難波巧 選手
 【今回の成績 : JN1クラス 2位】
RX-8同士の戦いになり全開で走っていったのですが、最後にあと一歩届きませんでした。同じ車種同士の戦いということで、意識する部分はありましたね。相手の方がエアロパーツの装着などで少し車両重量が大きいという話もあるのですが、実際に走ってみると同じようなタイムを出してきますしね。違いといえば、こちらの方がタイヤサイズが小さいのは、ハンデになっている部分として否めないような気もします。
新城は参戦しないので今回が締めくくりですが、ちょっと消化不良な終わり方になってしまいました。でも、デビュー戦の唐津こそリタイアを喫したものの、その後はRX-8が持つポテンシャルの高さで存在感を見せられたと思います。まだ伸びしろもありそうなので、デビューイヤーとしては満足出来る内容だったと思っています。
新井大輝 選手
 【今回の成績 : オープンクラス 1位】
初めてのターマックラリーでしたが、何もデータなどが無いなかで手さぐりの戦いでした。
自分の父親(新井敏弘選手)が、これはいらないとなった足回りをもらって装着して来ました。「どうで壊すんだから、これでいいだろ」と毎回言われて(笑)。だから最低限の標準セッティングにしてきましたが、極端に言えば車高が下がっているだけに近い状態でもあったのです。
だから、特に序盤はセッティングを探りながらの走りだったのですが、ターマックの難しさを実感させられましたね。
ADVAN A050も初めて履いたのですが、空気圧をしっかり管理してやれば曲がりやすいタイヤですよね。アクセルでトラクションをかけてやるだけで曲がっていく感じで。
ギャラリーステージでは1本目でスピンしてしまいました。ターマックで初めてのサイドターンだったので……(笑)。でも、2本目はバッチリ決めたんですが、どうして綺麗に決まった2本目を誰も見てくれていないんでしょうか!?
 
AREA GUIDE
歴史ある町並みが特徴の飛騨高山は、国内外から多くの観光客が足を運んでいる。特に近年は外国人観光客からの人気が高まっており、市内の観光スポットや飲食店では欧米やオセアニアからの観光客を多く見かけるようになった。

こうした外国人観光客に人気なのが、高山陣屋や合掌造り、そして写真の飛騨国分寺に代表される日本の伝統的建築物だ。
飛騨国分寺は757年頃に建立された高野山真言宗の寺院で、本堂や木造薬師如来坐像などは国の重要文化財に指定されている。また、1820年に再建された三重の塔は、岐阜県指定重要文化財となっている。

今年のラリー開催前、10月9日から10日にかけては「秋の高山祭」が行われた。残念ながら日程の一部が雨の影響を受けたものの、伝統衣装に身を包んだ数百人の大行列である「御神幸」や、秋の高山祭のみで行われる「屋台曳き廻し」をお目当てに、多くの観光客が訪れていた。
 
TECHNICAL INFORMATION
高山地方は10月半ばということで、秋の色合いも濃くなっていた。日中の寒暖差も大きく、Day1がスタートした土曜日のお昼は23度近くまで最高気温が上がったが、Day2の朝は最低気温が6度近くにまで下がった。また、鳥屋峠などは標高が1,300m近くの高所であり、この傾向がさらに強かったと言える。
そんな中、ADVAN A050は幅広い温度対応域を持つという特徴を遺憾なく発揮。さらに車種を問わない優れたコントロール性能は、幅広い選手層のドライバーにとって扱いやすく、タフなラリーを楽しめたという選手の声が多く聞かれた。
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