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WTCC Round 3&4
開催日
2013年4月5日-7日
開催場所
マラケシュ・市街地コース
(モロッコ)
天 候
第1レース : 晴れ
第2レース : 晴れ
路 面
第1レース : ドライ
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 13周
第2レース : 13周
(1周 = 4,545m)
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WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)の第2大会は、モロッコのマラケシュで開催された。2009年にWTCC初のアフリカ大陸進出で話題を集めたモロッコ戦は、2011年はスキップされたが、昨年に続いての開催で4回目を数えることとなる。
エキゾチックなマラケシュの市街地、一般公道を封鎖しての特設コースで競われる一戦はエキサイティングかつチャレンジング。今シーズン、ポルトガルとマカオを含めた3大会がカレンダーに載っている市街地レース、その初戦として各選手が火花を散らしあう展開が期待された。

市街地レース、かつ欧州外での開催ということで、金曜日にはテストセッションが設けられた。しかしこの日はバケツをひっくり返したような豪雨に見舞われてしまい、テストセッションはキャンセルされてしまうことに。

一夜明けた土曜日は天候が回復、青空の下で2回のフリープラクティスが行われたが、これはともに開幕二連勝を飾っているイヴァン・ミューラー選手(シボレー)がトップタイムをマークして快調さをアピールする。

そしてスケジュールは公式予選へ。ここでミューラー選手を抑えて速さを見せたのはガブリエレ・タルクィーニ選手(ホンダ)、Q1で唯一の44秒台となる1分44秒910をマークしてリザルトのトップに名を刻むと、続くQ2でも勢いは留まることなく1分44秒358にタイムアップ。
マラケシュは毎年シケインの形状が異なるために直接的な比較は出来ないが、アラン・メニュ選手が昨年マークしたコースレコード(1分43秒753)には届かなかったものの、2番手のジェームス・ナッシュ選手や3番手のミューラー選手ら、シボレー勢に後塵を浴びせて堂々の初ポールポジション獲得を成功させた。

市街地レースということで、圧倒的に有利な立場で第1レース(第3戦)の決勝を迎えることとなったタルクィーニ選手。過去のデータでも一般的なサーキットコースでの第1レースポール・トゥ・ウィン率が60%ほどであるのに対して、市街地レースでは85%を超えている。さらにマラケシュの過去3大会は、第1レースは全てポール・トゥ・ウィンで決着しており、2010年には当時セアトを駆っていたタルクィーニ選手自身も勝利を手中におさめている。

日曜日は朝方に濃い霧が発生したものの、走行開始時点では晴れのコンディション。しかし朝のウォームアップ走行でクラッシュが続出、コース復旧に時間を要してタイムスケジュールは遅れ気味での進行となる。
それでもオーガナイザーの尽力によって、WTCCの第1レース(第3戦)はオンタイムでスタートの時を迎えた。

セーフティカー先導のフォーメーションラップ、鋭角左の最終コーナーをターンしてメインストレートに戻ってきた隊列の先頭はタルクィーニ選手。レッドシグナルが消灯して各車が一斉に加速、緩い右のターン1から左のターン2、さらに右のターン3と続く第1シケインに飛び込んでいく各車、この注目のポイントでタルクィーニ選手はしっかりトップを守る。
その後方では4番手スタートのミシェル・ニュケア選手(シボレー)がミューラー選手とナッシュ選手をかわして2番手に浮上した。そしてコースの後半では4番手にドロップしたミューラー選手を、7番手スタートのロブ・ハフ選手(セアト)が激しく追いたてて先行、順位を入れ替えた。

ハフ選手とミューラー選手、両者の戦いは2周目に入ってますますヒートアップ。ストレートでマシンを左右に振ってプレッシャーをかけるミューラー選手、両者が互いに一歩もひかず後半のバックストレートに入っていく。そしてミューラー選手はターン12から14にかけてのシケインでサイド・バイ・サイドに持ち込んだが、ここはハフ選手が抑える。さらにその先の最終コーナーでミューラー選手はハフ選手のインにマシンの鼻先を入れてくるが、ここもハフ選手が守りきって3周目に。

こうしたポジション争いを尻目にタルクィーニ選手はニュケア選手とナッシュ選手を従えて、3台のトップグループを形成。ターン4でニュケア選手が仕掛けてきたが、そこはベテランらしい対処でポジションを譲らない。一方、この3周目の最終コーナーでは再びミューラー選手がハフ選手のインを差しに行ったが、これはミューラー選手らしい鮮やかなパッシングでハフ選手の一寸の隙をつき、ポジションを入れ替えることに成功。
ところがその先で、アクシデントで一旦ピットに戻っていたメルディ・ベナニ選手のBMWが周回遅れでコースに復帰しており、ミューラー選手以下は塞き止められるかたちになってしまう。ミューラー選手はヘッドライトを点灯してコースを譲るように激しくアピール、半周ほどでラインが空いてかわしていくも、ややロスを喫する流れに。

5周目を終えてトップのタルクィーニ選手と2番手のニュケア選手の差は、僅か0.372秒。6周目に入って引き続きテール・トゥ・ノーズでの周回、“その時”を待っていたニュケア選手は最終コーナー手前のシケイン進入までで一気にタルクィーニ選手をパス、先行してシケイン、最終コーナーとクリアしてトップを奪った。

ちょうどそのころ、コース上でティアゴ・モンテイロ選手(ホンダ)がクラッシュ、この回収のためにセーフティカーが導入されることに。
この回収作業は時間を要し、レースはファイナルラップの1周のみを残すかたちでの再開となる。
超スプリントでの決着、タルクィーニ選手もライトオンでニュケア選手にプレッシャーをかけていくが、ニュケア選手は落ち着いた走りでポジションを守って嬉しい総合初優勝のウィニングチェッカーを受けることに成功。2010年から参戦しているニュケア選手、53戦目にして表彰台の真ん中を手中におさめ、YOKOHAMAトロフィーの優勝も飾った。
タルクィーニ選手は2番手でフィニッシュ。そして3番手はナッシュ選手が自身初の表彰台獲得となった。

第1レース(第3戦)の終了から、30分ほどでスタートというタイトスケジュールで始まった第2レース(第4戦)。第1レースでクラッシュを喫したモンテイロ選手を除く21台がスタンディングスタートで幕を開ける一戦に臨んだ。

Q2のトップ10をリバース配置するグリッド、上位4台はセアト勢が占める。ポールポジションはフェルナンド・モンヘ選手、2番手にペペ・オリオラ選手、3番手はマルク・バッセン選手、4番手にはロブ・ハフ選手という顔ぶれだ。

注目のスタートは誰一人ミスすることなくターン1へと向かっていく。しかし、より巧みにスタートを決めたのはオリオラ選手、一気にモンヘ選手に並ぶとターン1への進入におけるブレーキング競争を制してトップを奪うことに成功。また9番手スタートのナッシュ選手はシグナル消灯と同時にマシンを手一杯アウト側のラインに振って先行車をかわし、1周目を終えて3番手にまでジャンプアップを果たした。
また、ロブ・ハフ選手はターン4でモンヘ選手のインにマシンをねじ込んだが、これはやや無謀だったようでコンクリートウォールにヒットしてしまい、ここでレースを終える結果に。ところがハフ選手からポジションを守ったモンヘ選手は、2周目のターン10でジェームス・トンプソン選手(ラーダ)と接触してマシンを破損、リタイアした上に危険行為が認められてペナルティを科されてしまった。

トップを快走するのはオリオラ選手、これをミューラー選手と6番手からポジションを上げてきたトム・チルトン選手、2台のRML勢のシボレーが追う展開で進んでいく。しかも、チルトン選手はミューラー選手に仕掛けていき、6周目にはサイド・バイ・サイドに持ち込むチームメイト・バトルも勃発。もっとも、ここはミューラー選手が難なく抑えて2番手を譲らず。コース上は先のクラッシュ処理でセクター3はイエローコーションが提示されていることもあって、パッシングが難しい状況だ。

そんな中、8周目にまさかのアクシデント。ターン10を駆け抜けたガブリエレ・タルクィーニ選手のシビックが姿勢を乱し、アレックス・マクドワル選手のシボレーを巻き込むかたちでコンクリートウォールに激しくヒット。このクラッシュにより第1レースに続いて第2レースもセーフティカーが導入される荒れた展開となってしまう。

セーフティカーの先導は12周目まで続き、またもファイナルラップのみで決着をつけるかたちとなったモロッコ戦。注目の再スタート、オリオラ選手はターン1も制してトップを譲ることなく、そのままゴールまでマシンを運ぶことに成功。
2位はミューラー選手、3位にチルトン選手を従えて、こちらも嬉しい初の総合優勝を獲得した。また、YOKOHAMAトロフィーは4位でフィニッシュしたナッシュ選手がウィナーとなった。
 
Driver's Voice
ミシェル・ニュケア 選手
 【今回のYOKOHAMAトロフィー成績 : 第3戦 優勝 (総合 優勝) / 第4戦 2位(総合 7位)】
この勝利は、ナッシュ選手やミューラー選手に対して巧くスタートを切れたところから始まりました。
その後は、タルクィーニ選手をかわす方法を見いだすことに集中して走りました。そして、第2シケインでタルクィーニ選手はミスをして、私は追い抜くチャンスに恵まれたのです。
トップに立ってからは、如何にそのポジションを守り抜くかが課題でした。そしてセーフティーカー先導の隊列走行が終わった後、最後の一周でタルクィーニ選手を寄せつけないかが求められたのです。私はファイナルラップで何か起きるのではないかと、少し神経質になっていたかもしれません。
しかし、今はこのレースに勝つことが出来て、本当に嬉しく思っています。初めてのWTCCでの優勝、それは口で表現するのは難しいほど素晴らしいものです!!
ペペ・オリオラ 選手
 【今回の成績 : 第3戦 8位 / 第4戦 優勝】
私は、このレースには勝てる可能性があると思っていました。まずモンヘ選手を追い越しましたが、ミューラー選手とチルトン選手のマシンも続いてきました。彼らからフィニッシュまでポジションを守ることは、決して容易ではないという思いがしましたね。
そんな中でセーフティカーが導入されたことは、私にとってタイヤとブレーキを労ることが出来て助けてくれる結果にもなったのでラッキーでしたね。
正直、このままセーフティカーランのままでレースが終わってくれないか、とも思いました。しかしセーフティカーのコーションランプが消えてレースが再開されると知った時、できる限りミューラー選手を抑えていかなければならないと思いました。そして、何とか彼にポジションを譲ることなくフィニッシュできました。
今回のレースは、私にとってこれまでで最高のものとなりました!!
 
FEATURED DRIVER
■ペペ・オリオラ 選手 (Tuenti Racing Team)

2011年からWTCCへの参戦を開始しているペペ・オリオラ選手は、2004年にレーシングカートからモータースポーツキャリアをスタートさせた期待の若手ドライバー。4輪レースは2007年にセアト・レオン・ユーロカップでデビュー、この時は14歳という若さで1勝を挙げている。

オリオラ選手の生まれは1994年7月。WTCCデビュー時は実に16歳、もちろん現役最年少のWTCCドライバーとして注目を集めた。参戦初年度はYOKOHAMAトロフィーのシリーズ8位、そして2年目となる2012年は開幕のモンツァでYOKOHAMAトフィー初優勝を飾ると、開幕4大会連続で優勝という破竹の快進撃を見せた。
しかし、残念ながら中盤戦以降はアンラッキーな展開もあって勝ち星を思うように伸ばせず、YOKOHAMAトロフィーランキング争いは2位という成績になった。

2013年は非YOKOHAMAトロフィー扱いでの参戦となるが開幕戦をノーポイントに終えて出遅れを喫したものの、今回のモロッコで嬉しいWTCC初優勝を飾ったオリオラ選手。
満年齢18歳での快挙となるが、FIA世界選手権の最年少優勝記録を見ると、F1のセバスチャン・ベッテル選手(21歳73日)、WRC(FIA世界ラリー選手権)のヤリ=マティ・ラトバラ選手(22歳11ヶ月)よりもはるかに若くしてのFIA世界選手権ウィナーが誕生したことになる。
 
Technical Information
今シーズンの市街地レース初戦となったマラケシュは、決勝2レースでともにセーフティカーが導入されるなど、荒れた展開となった。
コースそのものはストレートとシケインを主体に構成されているため、ストレートでタイヤが冷えることもあって温度が上がりにくく、路面も常設サーキットの特殊舗装とは異なるので、タイヤにとっては比較的負担が少ないと言える。路面は場所によっては新しくなっていたが、それよりもシケインの縁石が更新されて部分的に角があり、ここにタイヤを引っ掛けるようなドライビングによる損傷が懸念材料となった。

また、市街地コースはクラッシュすると路面に部品が散乱することが多く、事実今回もこうした大きな落下物に接触することでタイヤを壊してしまうケースが見られた。
こうしたアクシデントについてチームは外的要因(落下物等)によるものであると認識しており、アクシデントの多い大会ではあったがタイヤに起因するトラブルは皆無であった。
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