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Japanese F3 Round 3&4&5
開催日
2014年5月10日-11日
開催場所
ツインリンクもてぎ(栃木県)
天候/路面
第3戦 : 晴れ/ドライ
第4戦 : 晴れ/ドライ
第5戦 : 晴れ/ドライ
決勝周回数
第3戦 : 14周
第4戦 : 14周
第5戦 : 20周
(1Lap = 4.801km)
参加台数
15台
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全日本F3選手権の第2ラウンドの舞台は、ツインリンクもてぎ。土曜日に予選を2回、決勝レースを1回、そして日曜日に決勝レースを2回行う、今季唯一の3レース大会として開催された。
勢いに乗れば大量得点も可能なため、シリーズ最初の山場になるのは必至と言える。ストップ&ゴーの繰り返しとなるテクニカルコースはまた、オーバ―テイクポイントが多いとは言い難いため、普段のレース以上に予選が重視された。

今回は木曜日にも専有走行が設けられ、金曜日と併せて5時間もの走行が可能に。入念な走り込みとセットアップの結果、トップに立ったのは2年目の松下信治選手。2番手の佐々木大樹選手にすら、コンマ3秒の差をつけていた。F3-Nクラスでは開幕戦を制した久保凛太郎選手がトップ。

土曜日に行われた予選では、こと松下選手に勢いが保たれたと言えるだろう。2回ともにトップタイムをマークして、初めてのポールポジションを獲得。2番手には山下健太選手、3番手には高星明誠選手、開幕ラウンドで優勝を分け合ったふたりが2戦ともに並ぶことになった。

また、F3-Nクラスでは第3戦で小泉洋史選手が、そして第4戦で山口大陸選手が、やはり初めてのポールポジションを獲得した。久保選手は第3戦で2番手、第4戦で3番手に。第2戦を制した注目の女性ドライバー三浦愛選手は、金曜日にクラッシュを喫した影響もあって、4番手と5番手という結果に留まっていた。


第3戦決勝レースで、誰より鋭いスタートを決めたのは松下選手だった。スタートの苦手な山下選手は1コーナーで高星選手に並ばれるも、何とか逆転は阻止。だが、その後しばらく激しいバトルを繰り広げる間に松下選手は逃げ、オープニングの1周だけで2秒2ものリードを築き上げる。間もなく山下選手も高星選手との差を広げ、それぞれ単独走行となっていった。
中盤以降、山下選手が何度か松下選手のタイムを上回るものの、最初に築かれたギャップはあまりに大きすぎた。プレッシャーを感じることなく、14周を走り抜いた松下選手が初優勝。第5戦のグリッドは、このレースの結果で決まるため、松下選手の3戦連続ポールスタートも確定した。山下選手が2位で、高星選手が3位でフィニッシュ。

F3-Nクラスでは久保選手が、エンジンをストールさせてしまった小泉選手をかわして、トップでレースを開始。いったんは4番手まで退いた小泉選手ながら、その後の追い上げが激しく4周目には久保選手の背後に。強烈なプレッシャーにも屈せず、久保選手は逃げ切りを果たし、今季2勝目をマークした。3位は三浦選手が獲得。


第4戦決勝レースでも松下選手が山下選手を従えて、真っ先に1コーナーに飛び込んでいく。順位を入れ替えたのは4番手スタートの勝田貴元選手で、高星選手をスタートで抜いて3番手に。序盤はこの3人がほぼ変わらぬペースで走り続けたものの、5周目からは山下選手がペースを上げて、まずは勝田選手を振り切っていく。終盤には1秒を切るまでに迫った山下選手ながら、松下選手がしっかり踏ん張り、2連勝を達成した。3位は勝田選手が獲得。

F3-Nクラスでは、スタートで山口選手の前に出た小泉選手が、そのまま逃げ続けてフル参戦3年目にして悲願の初優勝を獲得。3位は湯澤翔平選手が獲得、ここまで表彰台に上がり続けてきた久保選手と三浦選手は、それぞれスタートの遅れが響いて4位に、そしてリタイアとなっていた。


そしてレースウィーク最後の戦いとなった、第5戦決勝レースのスタート直後は、まるで第4戦の再現のような展開に。松下選手がまたも山下選手を従えて1コーナーに飛び込み、勝田選手が高星選手を抜いていたからだ。
しかし、その後の展開はまったく異なっていた。勝田選手はしっかり山下選手に最後まで食らいついていたのに対し、その山下選手は松下選手に引き離される一方だったからだ。前2戦とは異なり、6周多い20周での戦いだっただけに、より松下選手のタイヤマネージメントのうまさが光ることに。最後は独走となっていた松下選手が3連勝を飾ったことにより、ランキングのトップにも浮上。山下選手を1ポイント差で抑えることになった。

F3-Nクラスでは5周目までは、久保選手と小泉選手の一騎討ちに。コンマ差での緊張感溢れる戦いが続いたものの、5コーナーでの接触により、小泉選手はコースアウトして最後尾に後退。久保選手は何とかコースに踏み留まったものの、フロントウィングとタイヤにダメージを負ってしまう。
そんな手負いの状態であったにもかかわらず、2番手に上がった山口選手との間隔をしっかりコントロールして走って今季3勝目をマーク。久保選手がランキングトップを死守することになった。山口選手に続いて3位でゴールしたのは三浦選手だった。
 
Driver's Voice
松下信治 選手
 【今回の成績 : 第3戦 優勝 / 第4戦 優勝 / 第5戦 優勝】
最高の週末になりました。次の岡山も2戦とも勝ちます!
去年までスタートに苦手意識があったのですが、今週は3戦ともうまくいったのが最大の勝因だと思います。2年目ということで僕も経験を積んで、エンジンの特性を理解し、さらにチームが最高のクルマに仕上げてくれたのも大きいです。最初の2戦はちょっと後半きつくなっていたんですが、3戦目は20周と長いレースだったにもかかわらず、最後ちょっとだけタイムが落ちただけで、ずっとプッシュしていられました。ニュータイヤでスタートしたので、それに合わせたセットが完璧だったからだと思います。
久保凛太郎 選手
 【今回の成績 : 第3戦 9位(F3-Nクラス 優勝) / 第4戦 12位(F3-Nクラス 4位) / 第5戦 8位(F3-Nクラス 優勝)】
第3戦ではスタートが決まって勝てたので嬉しかったのですが、第4戦は予選があまり良くなかったので、スタートで前に出ようと思ったら完全に失敗してしまって……。
でも、第5戦は第3戦の結果でポールになれたので、欲をかかずに普通にスタートしてポジションをキープすることに切り替えたら、うまくいったという感じです。おかげで別のクラスの後ろに追いついてしまい、混乱に巻き込まれそうにもなったんですが、去年1年間ここでSuper-FJを経験していることを活かし、うまくクリアできてからは、そのまま前だけ見て逃げていこうと思っていました。その後、接触があってアライメントも狂ってしまったのですが、何とか後ろとの間隔を調整しながらチェッカーまで走り抜くことができました。
小泉洋史 選手
 【今回の成績 : 第3戦 10位(F3-Nクラス 2位) / 第4戦 9位(F3-Nクラス 優勝) / 第5戦 11位(F3-Nクラス 4位)】
比較的スタートは得意な方なのですが、せっかく予選トップだった第3戦は、いつもどおりスタートしたつもりだったのですが、ストールさせちゃって。このレースはスタートに尽きますね。2位に終わりましたが、ペースも悪くなかったので、第4戦にはある程度自信があって、ようやく初優勝を飾ることができました。
まずはフォーミュラトヨタの頃からお世話になっているハナシマレーシングに感謝したいですね。今回は木曜日から練習走行があって、木曜日から金曜日の午前中まで、以前から僕のアドバイザーを務めている石浦(宏明)くんが来てくれて、いろいろ考えてくれて。それも効いていたのでしょう、いいクルマができたので石浦くんにも感謝しています。
 
TOPICS
ホンダの若手ドライバー育成プロジェクトであるHFDP RACINGとして、2012年の第6戦以来の勝利を第3戦で挙げた松下信治選手。
その時はF3-Nクラスだっただけに、プロジェクト発足から初の総合優勝ともなっていた。しかも、勢いに乗って3連勝まで達成。12年のFCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)チャンピオンが、ようやく覚醒したのは間違いない。

カートレースやSuper-FJなどを経て、前述のとおりFCJにステップアップ。当時は1年目は勉強に充て、2年以降から勝負をかけるという常識を覆してしまった松下選手。今はスーパーフォーミュラを戦う平川亮選手を下して王座に輝いただけに、まさに鳴り物入りでのF3へのステップアップだった。

しかし、昨年から全日本F3選手権はエンジン規定が変わり、その開発を兼ねての参戦は、ルーキードライバーにはいささか荷が重すぎたのかもしれない。第15戦を除き、しっかり完走を果たして入賞するなど安定感は光っていたが、優勝だけには恵まれなかった。

今年も開幕ラウンドでは2戦ともに4位。苦悩は続くのかと思われたが、積み重ねてきた経験は無駄にはなっていなかった。
ドライビングに幅を増し、エンジン特性も理解。メカニックとのコミュニケーション能力の向上により、セットアップも急激に進んで、最高のクルマに仕上がると3レースともに完璧な展開に。特に第5戦は長い、20周での戦いだったにもかかわらず、最後までプッシュしていったのは高く評価できるだろう。このままランキングのトップを維持できるのか、大いに注目されるところだ。
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