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JGC Round 1
開催日
2014年3月8日-9日
開催場所
岡山国際サーキット(岡山県)
天 候
晴れ 時々 曇り
路 面
ドライ
参加台数
136台
(ヨコハマタイヤ装着車 36台)
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2014年の全日本ジムカーナ選手権は、3月9日に中国地区の岡山県で開幕を迎えた。
これまで中国地区での全日本ジムカーナは、岡山県の備北ハイランドサーキットと広島県のTSタカタサーキットで開催されてきたが、今回は岡山県の岡山国際サーキットが舞台。全日本ジムカーナとしては初開催となる。
岡山国際サーキットは、1994年、95年にF1パシフィックグランプリも開催された国際格式のサーキット。過去には隣接するミニコースで中国地区のジムカーナ選手権が開催された実績はあるが、本コースを使用したジムカーナは今回が初めてだ。

コース設定は、本コースを順走でスタートし、1コーナー先のウイリアムズコーナーの手前とバックストレート後のパイパーコーナーをショートカットで接続したレイアウト。スタート直後に2ヶ所、ショートカット後に1ヶ所のパイロンターン、さらに後半には高速スラローム、フィニッシュ直前のホームストレート上にもパイロンターンを設定。中盤にはこのサーキット名物コーナーでもあるレッドマンコーナーとホッブスコーナーのダブルヘアピンをそのまま使用し、4速まで入る区間もある。
ジムカーナ本来の難しさとサーキットのダイナミックさを兼ね備えた、攻めがいのあるコースとなった。

決勝当日は快晴に恵まれたが、数日前から日本列島が寒波に見舞われた影響で、早朝の気温は0℃、日中でも10℃に達しないという低い気温の中での戦いとなった。午前の第1ヒートは路面温度が低く、タイヤのグリップを探りながらの戦いとなったが、午後に入ると路面温度もやや上昇。選手たちがコースに慣れたことも重なり、各クラスでベストタイム更新ラッシュとなった。

そのなかで、開幕戦から好調ぶりを発揮したのが、昨年のPN4クラスチャンピオン・岡野博史選手だ。
路面温度が低く難しいコンディションの第1ヒートは、「ターンもうまくいき、タイヤの性能を十分に引き出すことができました」とADVAN NEOVA AD08Rの性能を存分に発揮させ、2番手を2.8秒引き離すベストタイムをマーク。このタイムは第2ヒートに入っても上回るライバルはなく、開幕戦優勝を果たした。

また、第2ヒートでは岡野選手に続くようにチームメイトの新井範正選手が第1ヒートのタイムを2秒近く更新。
「第2ヒートは第1ヒートでミスしたところをうまく修正できました」と、2位表彰台を獲得。ヨコハマタイヤ装着車がワンツーフィニッシュを飾ることとなった。

PN1クラスでは昨年までのN1クラスで3年連続チャンピオンを獲得している平田裕三選手が、今年から移籍した。PN1初参戦となる今回は4位入賞、第2戦以降の巻き返しに期待がかかる。

PN3クラスでは、昨年の開幕戦鈴鹿ラウンドでADVAN NEOVA AD08Rでの初優勝を獲得した森嶋昭時選手が3位入賞を果たした。
「タイヤはしっかりとグリップしてくれたのですが、自分が本来得意であるターンがうまくできず失敗してしまったのが悔やまれます」と戦いを振り返った。

一方、今年よりクラスが改変され、昨年までのN1クラスとN2クラスが統合された新N1クラスは、旧N1クラスの主力マシンだったヴィッツが姿を消し、旧N2クラスの主力マシンであったDC2インテグラのワンメイクとも言えるクラスとなった。
N1クラスでは昨年のN2クラスランキング2位となった箕輪雄介選手が、「ドライビングミスも多く、まだタイムは詰められたと思いますが、それでもなんとか表彰台に登れて良かったです」と第1ヒートのパイロンタッチから復活、第2ヒートの逆転で3位入賞を果たした。

FR(後輪駆動)で争われる昨年までのN3クラスはN2クラスとして新たにスタート。
昨年N3クラスでランキング2位となった小林辰朗選手は、「難しいコンディションのなかで精一杯頑張ったのですが、トップにわずかに届かず残念です」と惜しくも優勝を逃したものの確実に2位表彰台をゲット。今年こそは念願のタイトルを手にしたいところだ。
3位にもヨコハマタイヤを装着する昨年のJAFカップを制した上本昌彦選手が入賞する健闘を見せた。

SA1クラスではディフェンディングチャンピオンの斉藤邦夫選手が、第1ヒートを「特にミスはしていなかったのですが、自分で思っていた以上に走りが甘かったようです」とまさかの4位スタート。だが、第2ヒートにはしっかりと挽回して2位入賞を決めた。
3位には仙台から遠征し、「走るアナウンサー」として知られている工藤典史選手が入賞を果たした。

SA3クラスは、ディフェンディングチャンピオンの天満清選手が第1ヒートは5位でスタート。
第2ヒートは、「自分がコースに不慣れだったこともあり、第1ヒートでは部分的にミスを犯してしまいました。ただ、ミスした原因は分かっていたので第2ヒートはそこを修正してもっと攻めました」と、トップにはわずか0.2秒届かなかったが逆転で2位入賞を果たした。
 
Driver's Voice
森嶋昭時 選手
 【今回の成績 : PN3クラス 3位】
本当は優勝したかったのですが、なんとか表彰台に乗れてほっとしているというのが現状です。ここは初開催ですし、テスト不足だったことはあるかもしれません。
言い訳になってしまいますが、セッティングの方向性をコーナリング重視に変えたので、自分のリズムでターンがうまくできませんでした。これは次戦への課題です。ただ、全体としてクルマの完成度は高いので、僕自身のモチベーションは上がっていますね。
岡野博史 選手
 【今回の成績 : PN4クラス 優勝】
第1ヒートではADVAN NEOVA AD08Rの特徴である縦方向の高いトラクションを意識した走りを心がけました。スタート直後のターンでは小さく旋回するとアクセルコントロールしなければならないので、よりアクセルを踏み込める大きく旋回するターンを選択しました。
それは正解だったと思いますが、その甲斐もあってタイヤの性能を確実に生かすことができたのが勝因だと思います。ぜひこの調子を維持して2連覇したいですね。
新井範正 選手
 【今回の成績 : PN4クラス 2位】
第1ヒートは開幕戦ということもあって少し抑えた走りをしてしまいました。ADVAN NEOVA AD08Rはグリップに余裕があり、僕自身がブレーキを余らせてしまったところもありました。そのため、第2ヒートはなるべく短い距離を走るラインを心がけると同時に、アグレッシブに攻めていくことも考えました。
タイムも大きくアップできましたし、今後はさらに岡野選手に近づくよう頑張ります。
箕輪雄介 選手
 【今回の成績 : N1クラス 3位】
タイヤはADVAN A050を使用しましたが、今回は気温や路面温度が低く、フロントタイヤに高温向けのG/Sコンパウンドか、低温向けのG/2Sコンパウンドのどちらを装着するか迷いました。でも前半にターンもあったので発熱も早くなると予想しG/Sコンパウンドを選択しました。
コースも比較的ロングだったのでタイヤも十分に適正温度まで上がってくれ、最後まで高いグリップを発揮してくれました。結果的には正解だったと思います。
小林辰朗 選手
 【今回の成績 : N2クラス 2位】
路面温度が比較的低かったこともあり、タイヤにはADVAN A050の低温向けとなるG/2Sコンパウンドを全輪に装着しました。そのおかげでスタート直後から安定してグリップを発揮してくれましたね。特に第2ヒートは多少路面温度が上がったこともあってさらにグリップしてくれました。
タイムも1秒近くアップできましたが、残念ながらトップタイムには届きませんでした。次は絶対に優勝を狙いたいと思います。
上本昌彦 選手
 【今回の成績 : N2クラス 3位】
今日はGPSロガーの比較をしながら、どこをどう走るかを考えながら戦いました。コースは楽しいですが、単純に走り慣れていないので、もう少し走り込みたかったという気持ちはあります。ただ、自分としては思い切った走りができていなかったと反省しています。
小林(辰朗)選手が同じG/2Sコンパウンドを装着していたのにさらにいいタイムを出しているので悔しいですが、それでもこの順位にいられたのは良かったと思っています。
斉藤邦夫 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 2位】
コース自体は、サイドターンもしくはグリップで走れるターンを何ヶ所か使い、サーキットコースもハイスピード区間とテクニカル区間があって、とてもバランスがいいレイアウトだったと思います。ただ、自分の走りは正直攻め切れませんでした。不完全燃焼ですね。
タイヤはADVAN A050でフロントに高温向けのG/Sコンパウンド、リヤに低温向けのG/2Sコンパウンドを装着しましたが、コースとのマッチングは良かったと思います。
工藤典史 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 3位】
とりあえず全日本では久しぶりの入賞なので嬉しいですね。エンジンとミッションのオーバーホールをしてきましたが、その甲斐がありました。
自分は仙台在住ですが、こんなに低温のコースは走ったことがなかったので多少迷いはありました。でもタイヤのグリップは抜群でしたね。走りとしては、テクニカル区間で少し失敗したかなという感じです。ですが、このコースを走ったデータもないなかではいい走りができたのではないかと思います。
天満 清 選手
 【今回の成績 : SA3クラス 2位】
トップとは0.2秒差だったので、あともう少し頑張れば、というところでしたね。第2ヒートは中間タイムもかなり良かったのですが、後半は乗っている感覚と実際のタイムに少しずつずれが出ていたようで、それが敗因でしょうか。
タイヤは4輪ともADVAN A050の255/40R18で、コンパウンドは低温向けのG/2Sを装着しました。このタイヤは極低温とかウェットに向いているので、その点では安心して攻めることができましたね。
 
FEATURED DRIVER
■PN3クラス : 山家丈夫 選手

これまで、トヨタ86&スバルBRZのワンメイク状態となっているPN3クラスにニューマシンを持ち込んできたのが、九州の山家丈夫選手だ。
なんとエンジン排気量が5,000ccで最高出力は311kW(423ps)というハイパワーFR車のレクサスIS Fに、ADVAN NEOVA AD08Rを装着して参加してきた。

レクサスIS Fは、2012年1月以降にJAF登録された車両。PN3クラス車両規定に合致し、「もしかしたら86/BRZに対抗できるかも」と噂されていた1台だ。だが、車重が重たいことと、なによりも高額な車両価格のため、これまで実戦に投入してくる選手はいなかった。話題のレクサスIS Fがどんな走りを見せてくれるのか、注目を集めた。

ドライバーの山家選手は、19歳からジムカーナを始めて今年25年目というベテラン選手だ。

「ジムカーナを始めたきっかけは、父から『クルマが好きならちゃんとやれ』と言われてモータースポーツチームに投げ込まれたからです(笑)。もちろん自分も何か舗装の競技がやりたかったので好都合でした。
最初はバラードCR-Xに乗っていましたが、これまで25年間ずっとジムカーナを続けています。実は今回はBRZでPN3クラスに出場するつもりで車両を製作中だったのですが、準備が間に合わなかったので、自分の通勤車を急きょジムカーナ仕様に仕立てたんです。
でも、このパワーでハイスピードサーキットコースなら、なんとかいけるのではと思ったのも事実です。ただ、サイドブレーキが足踏み式なので、ターンはかなり難しい(笑)。公開練習ではターンのない前半区間ではパワーを活かして3番手タイムでしたが、やはり本番ではターンで遅れてしまいましたね」

決勝での順位は9位だったが「ジムカーナは面白い競技ですし、いつまでも続けて行きたいと思っています。次はBRZで走りますが、またチャンスがあればIS Fでも走ってみたいですね。ターンが少ないコースであれば、可能性はあると思います」と笑顔で語った山家選手。ぜひ今後の活躍を期待したい。
 
TECHNICAL INFORMATION
過去にはF1も開催された国際サーキットが舞台となった開幕戦だが、決勝当日は気温がかなり低く路面温度も上がらないという特殊な条件のもとで戦うことになった。

そんな中でADVAN A050を使用したクラスでは、4WD勢が低温向けコンパウンドであるG/2S、FF勢がフロントに高温向けコンパウンドのG/S、リヤにG/2Sを装着。PN部門ではADVAN NEOVA AD08Rを各車が装着したが、装着厳しい条件のもとで戦った中ではともに優れたグリップ性能を発揮し、全体を通して十分に健闘した成績を残した。
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