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WTCC Round 3&4
開催日
2014年4月12日-13日
開催場所
ポール・リカール (フランス)
天 候
第1レース : 小雨
第2レース : 曇り
路 面
第1レース : ウェット
第2レース : ドライ
決勝周回数
第1レース : 16周
第2レース : 18周
(1周 = 3,841m)
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モロッコの市街地レースで開幕したWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は、インターバルを置かずに二週連続開催というタイトなカレンダーで第3&4戦のフランス戦を迎えた。戦いの舞台はポール・リカール・サーキット、フランスでのWTCCは5年ぶりだがポール・リカールでは初開催となる。
復活したフランス戦、やはり地元であるシトロエン勢、中でもフランスを母国とするイヴァン・ミューラー選手とセバスチャン・ローブ選手の戦いぶりに注目が集まる中、レースウィークがスタートした。

前戦のモロッコではガブリエレ・タルクィーニ選手(ホンダ)と、トム・コロネル選手(シボレーRML)のマシンが大きなクラッシュを喫した。タルクィーニ選手はなんとかフランス戦に出場するマシンを用意できたが、コロネル選手は修復叶わず欠場に。ポール・リカールには、合計18台のマシンが出走することになった。

金曜日のテスト走行、土曜日は2回のプラクティスを経て迎えた公式予選。ここで圧倒的な速さを見せたのがシトロエンで、Q3ではローブ選手がトップ、ホセ・マリア・ロペス選手、ミューラー選手と続き、3台ともに1分29秒台をマークした。ところが予選後の車両検査でローブ選手とロペス選手のマシンには規則に適合していない箇所が認められ、予選タイムが抹消されるペナルティを科されてしまう。これにより両選手は最後尾グリッドに降格となり、ミューラー選手が第1レース(第3戦)のポールポジション、2番手がタルクィーニ選手、3番手にヒューゴ・ヴァレンテ選手(シボレーRML)というオーダーになった。

決勝が行われる日曜日は、朝から生憎の空模様。コースは雨が濡らし、第1レースは小雨模様の中でのウェットレースとなった。18台全てがレインタイヤを装着してグリッドオン、気温10.6℃/路面温度12.2℃というコンディションでスタートを迎える。

しかし、スタートではポールポジションのミューラー選手がやや出遅れ、一方でタルクィーニ選手が抜群のロケットスタート。これにミケリス選手4番手から続いて1コーナーへ。先頭に立ったタルクィーニ選手はマージンを稼ぐためにプッシュしてターン4までに後続をやや離すが、ミューラー選手が猛追を見せて差を一気に挽回してミケリス選手をパス、、ターン9ではタルクィーニ選手のインを奪いにいく。
ここはトップ奪還ならなかったものの、2周目の最終ターンで真後ろにつけるとストレートで一気に並び、3周目の1コーナーでインを奪ったミューラー選手がトップに立った。

その後方では激しいポジション争いが随所で演じられた。中でも健闘を見せたのはラーダのロブ・ハフ選手。10番手スタートからオープニングラップで5番手にポジションアップ、さらにヴァレンテ選手に真後ろからプレッシャーをかけて4番手の座を狙っていく。だが、そんなハフ選手の背後に迫ったのが17番手スタートのローブ選手で、4周目の1コーナーアプローチでハフ選手をパスすると、そのままターン4でヴァレンテ選手もかわして4番手のポジションに。

ローブ選手の巧みなレース運びはさらに続き、10周目にはタルクィーニ選手とのテール・トゥ・ノーズへと持ち込む。11周目に入って両者は激しい攻防を展開、大ベテランのタルクィーニ選手も、そう簡単にローブ選手にインを明け渡すことは無い。小雨の中で見守るファンが一喜一憂するなか、14周目のターン2でタルクィーニ選手が一瞬姿勢を乱した隙をついて、アウトから一気にローブ選手が先行して2番手に浮上、シトロエンのワン・ツー体制となった。

このような攻防を尻目に、ミューラー選手はトップを一人旅。13周目には2番手との差を10秒以上に拡げる余裕のレース運びでフィニッシュ、シトロエンでの初優勝を母国・フランスで飾ることに成功した。2番手はローブ選手、そして3番手はタルクィーニ選手で、ホンダが今季初表彰台を獲得した。
また、YOKOHAMAトロフィーはBMWを駆るフランツ・エングストラー選手が3戦連続でトップチェッカーを受けた。

第3戦終了からおよそ3時間のインターバルをはさんでスタートを迎えた第4戦。雨はあがり、路面はドライへと転じつつあったため、全車スリックタイヤを装着してのスタートとなる。

リバースグリッドにより、ホンダのメルディ・ベナニ選手がポールポジション、ティアゴ・モンテイロ選手が3番手からスタート。2番手はレネ・ミュニッヒ選手4番手がジャンニ・モルビデリ選手とシボレーRML勢と交互に並んでいる。

このスタートを決めたのはモンテイロ選手、インからベナニ選手をかわして1コーナーをトップで通過。タルクィーニ選手も好スタートで9番手からセクター2入り口で4番手にまで浮上した。さらに2周目にはミュニッヒ選手もかわし、ホンダがトップ3を独占して“シビック・トレイン”を形成する。

だが、シトロエン勢の猛追は目を見張るものがあった。4周を終えてロペス選手が4番手、ミューラー選手が5番手にまで浮上。ローブ選手も8番手で追従してホンダ勢に接近する。5周目には2番手が入れ替わってタルクィーニ選手が浮上、一方でトップのモンテイロ選手は約4.5秒差をつけてマージンを稼いでいる。

6周目、ロペス選手とミューラー選手がベナニ選手をかわすと、7周目にはターン3から4でアウトとインから両者がタルクィーニ選手を一気に抜きさって2番手と3番手にポジションアップ。約5秒のマージンを得ていたモンテイロ選手は更に逃げきりを図りたいところだったが、ここで3台並びの接近戦を演じていたうちの一人であるローブ選手がタイヤバリアにヒット、バリアが破損してコース上に散乱した。

この事態に対してレースコントロールはセーフティカーを導入。これによりモンテイロ選手の“貯金”が一気に吐き出されてしまう。10周目にレース再開、ところが今度はエングストラー選手とセアトのジョン・フィリッピ選手が接触、フィリッピ選手のマシンがクラッシュを喫してコース上にストップしてしまったため、再びセーフティカーとなる。

13周目にレース再開、最終コーナーを3台並びで立ち上がった先頭グループは、14周目の1コーナーこそモンテイロ選手が守ったものの、ターン5でロペス選手がインを奪ってトップに立つ。さらにターン6でもミューラー選手がインを突いて、モンテイロ選手は3番手に後退。

このまま18周とされた決勝はシトロエンがワン・ツーでフィニッシュ、ロペス選手が今季2勝目を挙げてシトロエンは開幕4連勝。2番手がミューラー選手、3番手がモンテイロ選手でホンダも2戦連続で表彰台を手中におさめた。
YOKOHAMAトロフィーはトップでスタートしたフィリッピ選手がリタイアとなったことから、エングストラー選手が開幕から負け無しの4連勝を飾った。
 
Driver's Voice
 【今回の成績 : 第3戦 優勝 / 第4戦 2位】
第1レースではスタートを失敗してしまったのですが、他にも何人かが同じように上手くスタート出来なかったのは運が良かったですね。その後はリカバリーして、ミケリス選手とタルクィーニ選手を抜くことが出来ましたが、タルクィーニ選手の前に出るのは簡単ではありませんでした。先頭に立ってからは、タイヤを温存するべくペースをコントロールしながら周回を重ねたのですが、順調にいったので後半では多少ペースアップしてみました。
今年から導入されたTC1車両について、ウェットではまだあまり走った経験がありません。ですからセットアップも煮詰まっておらず、まだ多くのチームやドライバーが模索中という段階でしょう。ゆえに小雨でしたがみんながレインタイヤを選んだのではないかと思います。その点、私は少しためらいもあったのですが、リスクを冒さないことに最後は決めました。
ホセ・マリア・ロペス 選手
 【今回の成績 : 第3戦 4位 / 第4戦 優勝】
第2レースで重要なのはスタートでした。接触を避けて5〜6台をパス出来たので、上手くいったと思います。その後も第2シケインでちょっとした混乱がありましたが、それは私とミューラー選手が結果として好成績をおさめることにつながる要因のひとつにもなりました。2回のセーフティカー、その後はモンテイロ選手を捕らえて一気にパスしました。
18番手スタートというのは勝つ自信を持てませんでしたが、逆に言えば私は失うものが何もなかったので攻めのレースを実行することが出来ました。
フランツ・エングストラー 選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAトロフィー 第3戦 優勝(総合 16位) / 第4戦 優勝(総合 16位)】
予選ではスピンをしてしまいましたが、その後はチームの素晴らしい働きに助けられました。決勝では特に大きな問題もなく、BMWはウェットでホイールスピンを起こしやすいので、その点に私は集中してドライビングしていました。
 
Technical Information
開幕戦が市街地コースだったため、今シーズン初の常設サーキットを舞台にしたレースとなったポール・リカール。小さめの石で比較的ザラザラした路面だが、コーナーのライン上は石が磨かれてツルツルした感じという、典型的なヨーロッパのサーキットコースである。

決勝は第3戦がウェットから徐々に水量が減っていく中で全車レインタイヤ、第4戦はダンプ路面からドライへと変化していく中でのスリックタイヤで競われる運びとなったが、両レースともに随所で激しいポジション争いが演じられた。そのバトルを18インチの新しいWTCC用タイヤがしっかり支え、スリック/レインともに全くのノートラブルであった。

また、第4戦では2回のセーフティカーランがあったが、今年のWTCCはアルファロメオの4Cがセーフティカーの大役をつとめている。この走りを支えているのもヨコハマタイヤで、今回は「S.drive」を装着。
レース中のアクシデント時、そしてスタート前のフォーメーションラップにおけるWTCCマシンを率いての隊列走行では、レーシングレベルでの安全マージンを確保したスピードで走るが、一般道路のレベルよりははるかにスピード域が高い。そんな走りをウェット路面でもしっかりヨコハマタイヤが支え、こちらも優れたポテンシャルを見せていた。
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