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FIA 世界ツーリングカー選手権
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PREVIEW
モロッコ、フランスと2大会/4レースを終えて、ここまでシトロエンが連勝街道を独走している2014年のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。勝ち星はホセ・マリア・ロペス選手が2勝、イヴァン・ミューラー選手とセバスチャン・ローブ選手が1勝ずつを分け合っているが、参戦初年度の緒戦から負け無しの4連勝というのは、正直なところ想像を超える強さであると言えるだろう。

しかし、一週のインターバルをはさんで迎えるハンガロリンクでのハンガリー戦は、シトロエンの連勝に待ったがかかる可能性も高い。

まず前戦を振り返ってみると、開幕のモロッコで決勝への出走が叶わなかったホンダのガブリエレ・タルクィーニ選手が、急ピッチで修復されたシビックWTCCを駆って第1レース(第3戦)を3位表彰台、第2レース(第4戦)も表彰台にあと一歩と迫る4位でフィニッシュした。この2レースでの得点により、選手権争いでもシトロエン勢に続く4番手に登場している。
ホンダ勢を見ると、第4戦はタルクィーニ選手のチームメイトであるティアゴ・モンテイロ選手が3位表彰台を獲得。さらに5位にもProteam Racingのメルディ・ベナニ選手が食い込んでいる。

このホンダ勢をはじめ、シトロエン以外のマシンを使うチームにとっては、ハンガリーから補正(カンペンセイト)ウェイトが発動になることも重要な要素となる。
WTCCの特徴的な規則のひとつであるこのウェイトシステムは、直近2大会の結果に基づき一定の計算式で車種間のタイム差を導き出し、その結果に応じてウェイトを増減させるというもの。ハンガリーに向けての発表では、シトロエンにのみプラス60kgとされるため、この重量差が特にハンガロリンクのタイトコーナーからの立ち上がりでどのように影響するのかが気になるところだ。
さて、ハンガリー戦での注目選手として、2人のシビック・ドライバーをご紹介しよう。

一人目は地元ハンガリーのヒーロー、ノルベルト・ミケリス選手だ。毎年ハンガリー戦では注目選手として紹介しているが、Zengo Motorsportから今年はTC2クラスの新規定マシンとなったシビックWTCCを駆って参戦している。
2011年、初めてハンガロリンクで開催されたWTCCでは地元ファンの声援を背に大活躍、2位表彰台を獲得したことも記憶に新しい。さらに翌年のハンガロリンクでは総合優勝、昨年も熾烈なトップ争いの末に2位表彰台と、ホームコースを得意として好成績をおさめてきている。
今年はこれまでの4レースで最高位が7位と少々出遅れた感じもするが、地元ファンの大声援はミケリス選手にとって躍進の大きな原動力となることに違いない。

そしてもう一人、日本から参戦する谷口行規選手(左写真)もシビックで参戦する。

こちらはNIKA Racingからのエントリーで、マシンは昨年までの規定に準じたTC2Tクラス。このクラスはYOKOHAMAトロフィーの対象となるが、谷口選手といえば2010年の日本ラウンド・岡山国際サーキットでYOKOHAMAトロフィーの優勝を飾ったドライバーだ。そして今もなお、このYOKOHAMAトロフィー優勝は、日本人ドライバーとして唯一の輝かしい功績である。

YOKOHAMAトロフィーはベテランのフランツ・エングストラー選手がここまで連勝しているが、それに“待った”をかけてくれか注目される谷口選手。シビックとともに見せる“大和魂”での熱い走りに期待したい。
TV ONAIR
第5&6戦・ハンガリーの模様は、テレビ大阪で5月9日(金)の25時25分〜25時40分、BSジャパンで5月11日(日)の9時15分〜9時30分に、それぞれダイジェストが放送されます。こちらもぜひ、お見逃し無く!!
 
STANDINGS
 
【選手権 ドライバー部門・ポイントランキング (第4戦終了時点)】
順位 クラス No. ドライバー 車 両 ポイント
1 TC1 37 ホセ・マリア・ロペス シトロエン・C-エリーゼ WTCC 85
2 TC1 9 セバスチャン・ローブ シトロエン・C-エリーゼ WTCC 73
3 TC1 1 イヴァン・ミューラー シトロエン・C-エリーゼ WTCC 65
4 TC1 2 ガブリエレ・タルクィーニ ホンダ・シビック WTCC 31
5 TC1 7 ヒューゴ・ヴァレンテ シボレーRML・クルーズ TC1 31
6 TC1 18 ティアゴ・モンテイロ ホンダ・シビック WTCC 30
7 TC1 3 トム・チルトン シボレーRML・クルーズ TC1 30
8 TC1 25 メルディ・ベナニ ホンダ・シビック WTCC 16
9 TC1 98 ドゥサン・ボルコビッチ シボレーRML・クルーズ TC1 15
10 TC1 5 ノルベルト・ミケリス ホンダ・シビック WTCC 14
11 TC1 12 ロブ・ハフ ラーダ・グランタ 1.6T 10
11 TC1 14 ミハイル・コズロフスキー ラーダ・グランタ 1.6T 10
13 TC1 10 ジャンニ・モルビデリ シボレーRML・クルーズ TC1 10
14 TC2T 6 フランツ・エングストラー BMW 320TC 6
15 TC2T 27 ジョン・フィリッピ セアト・レオン WTCC 4
16 TC2T 8 パスカーレ・デ・サバチーノ BMW 320TC 2
17 TC1 11 ジェームス・トンプソン ラーダ・グランタ 1.6T 2



【YOKOHAMAドライバーズトロフィー・ポイントランキング (第4戦終了時点)】
順位 クラス No. ドライバー 車 両 ポイント
1 TC2T 6 フランツ・エングストラー BMW 320TC 45
2 TC2T 8 パスカーレ・デ・サバチーノ BMW 320TC 30
3 TC2T 27 ジョン・フィリッピ セアト・レオン WTCC 21
 
CIRCUIT
ハンガロリンク (ハンガリー)

ハンガリーの首都・ブタペストの北東およそ20kmに位置するハンガロリンク。1986年にオープン、同年には東欧初のF1グランプリが開催されたことでも知られる国際サーキットコースだ。

2011年からWTCCが開催されているが、昨年の開催前には路面改修が施されて全体的なグリップが向上。全長4,381m、アップダウンもあり攻略が難しいコースのひとつといえる。

またタイヤの摩耗に対してはやや厳しいコースであり、各選手はタイヤマネージメント能力も試される。無理にパッシングを何度も仕掛けるのではなく、真後ろからプレッシャーをかけ続けて先行車のタイヤ摩耗を進めさせ、ここ一番の勝負どころで一気に抜き去る、というような組み立て、そして駆け引きが随所で演じられることになるだろう。

コースレコードは2013年の予選でシボレー・クルーズを駆るイヴァン・ミューラー選手がマークした1分53秒426(平均車速 139.04kph)。決勝ファステストラップは同年の決勝でやはりミューラー選手が1分55秒801(平均車速 136.19kph)を記録記録している。
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