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HOME / MOTORSPORTS / DRIFT 2007 / Round 7 News Index
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開催日程 2007年10月20日(土) 〜 21日(日)
開催会場 富士スピードウェイ (静岡県)
天 候 晴れ (決勝)
路 面 ドライ (決勝)
入場者数 16,732 人(土・日曜日合算)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)
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秋模様が日に日に色濃くなってきているが、いよいよ2007年のD1グランプリもシリーズ最終戦を迎えた。
会場となる富士スピードウェイ、決勝が行われる日曜日は朝から気持ちよい青空に恵まれて多くのファンが来場。今回も本コースを逆走し、「ADVAN」タワーがあることでもお馴染みのヘアピンコーナーに審査席を設けるレイアウト。ヘアピンを見下ろすことが出来る観客席は満員となり、各選手の走りに大きな声援が寄せられた。
 
シリーズチャンピオン争いはYOKOHAMAを装着するランサーで戦う熊久保信重が16点差の2番手につけており、D1史上初となる二連覇を飾ることが出来るかが最大の注目点となった。
 
土曜日の予選を通過した30台による単走1回戦。
ここで圧倒的な強さを見せたのはやはりYOKOHAMA勢で、前戦・オートポリスで久しぶりの決勝進出を果たした上野高広が堂々の100点満点をマークして好調さをアピール。車速も187km/hでトップ、文句なしの1位通過を決めた。
これに続いたのが二連覇を狙う熊久保。スピードこそ上野に1km/h及ばなかったものの、高いスピードからキレのあるドリフトを見せつけてこちらは2番手につける。

結果、ADVAN Neova AD07を装着するYOKOHAMA勢が予選をワン・ツーで通過、さらにAE86の吉岡稔記と180SXの内海彰乃を加えた4選手がベスト16トーナメントへと駒を進める。
 
現在のD1では、トーナメントの組み合わせは1回戦通過順位に応じて自動的に決定する仕組みが採用されている。つまり、1回戦1位は16位と、2位は15位と・・・、という具合なのだが、ここでチャンピオン争いの行方を左右する大きな注目を集める組み合わせが成立した。
もしかするとチャンピオンを狙う熊久保以上に緊張を強いられることになったかもしれないのが吉岡。熊久保とチャンピオンを争っている川畑真人と対戦することになったのだ。
戦いを前にしてパドックのYOKOHAMAステージで行われたトークショーでも「緊張しています」と語り、ファンに向けて「皆さんの声援で勝たせてください!」とアピールしていた吉岡だったが、素晴らしい走りを見せることになる。
 
トーナメント1回戦。前半組となった上野は残念ながら僅差で敗退したものの、気迫のハイスピードドリフトを披露した。
後半組に戦いは移り、登場したのは内海。こちらも果敢な"攻めの走り"を繰り広げ、ハイスピードから審査エリアへ豪快に進入。しかし惜しくも2本ともにスピンを喫してしまい、2回戦への進出は成らなかった。

そして迎えた1回戦7組目の対戦。いよいよ吉岡と川畑の対決である。
1本目、後追いとなる吉岡はスピードに乗せてヘアピンに進入すると、前を行く川畑の懐深くにガッチリと食い込んでアドバンテージを奪うことに成功。
そして注目の2本目では、川畑が緊張からかスタートのタイミングを掴めずに先行した吉岡が再スタートを余儀なくされる。
これで吉岡のリズムが狂うことも懸念されたが、それは全くの杞憂だった。先行する吉岡が文句のつけようがない走りを見せたのに対して、川畑は付いていくことが出来ずに大きく離されて勝負は決した。吉岡のベスト8進出決定により川畑の自力チャンピオンは無くなり、一方の熊久保が2位以上でチャンピオン獲得となる展開に。
 
その熊久保は荻野目久を全く寄せつけずにベスト16を勝利してチャンピオンへと一歩近づいた。
 
ベスト8、注目の熊久保が対戦する相手は吉岡。偶然の巡り合わせではあるが、YOKOHAMA勢同士の戦いとなった組み合わせは再び大観衆の注目を集めるカードとなった。
もちろん同じYOKOHAMA勢とは言っても勝負は駆け引きなしの"ガチンコ対決"。
1本目で先行した吉岡に対して、後を追った熊久保の振り出しが遅れて判定は6:4で吉岡にアドバンテージ。
前後を入れ替えた2本目では逆に吉岡が熊久保に離されてしまい勝負はドロー、サドンデスに持ち越しとなった。

サドンデス1本目、チャンピオンに向けて勝つしかない熊久保は後追い。今度はピッタリと吉岡についていき得意のクイコミも披露、5.5:4.5で熊久保優勢に。
NOSボンベを交換した吉岡が後追いとなった2本目では、両者好走を見せたが、審査席前で吉岡が若干戻ってしまい激戦は決着。熊久保はベスト4進出を果たし、また一歩逆転チャンピオンへと近づくことに成功した。
 
勝負のたびに観客席前に設けられたオーロラビジョンには、あと一勝で逆転チャンピオン獲得となる熊久保がスタートラインにつく姿と、既に敗退しているために自ら走ることが出来ない川畑の姿が交互に映し出される。
 
注目の対戦相手は古口美範。
1本目、間違いなく熊久保にはプレッシャーが緊張が襲いかかるであろう場面であるが、持ち味の豪快なドリフトを見せて貫祿を感じさせる走りを実践。惜しくも若干のアンダーステアが出てしまったことで判定は五分となってしまったが、ディフェンディングチャンピオンらしい戦いぶりはその走りを支えるADVAN Neova AD07のハイパフォーマンスと相まって観客を虜にする。
 
2本目は熊久保が先行。再び熊久保はスピード、角度共に文句の無い走りを見せるが、追走してきた古口もピッタリとついてきてヘアピンで熊久保の前に出た。
この結果、惜しくも熊久保はベスト4で敗退となってしまい、僅か1点差で二年連続シリーズチャンピオン獲得に届かなかった。
 
しかし、大いなる注目を集めたシリーズ最終戦で常にベストを尽くす走りを見せて、チャンピオン候補ドライバーらしい戦いぶりでベスト4まで駒を進めた熊久保信重。
その走りに魅了された多くの観客から大喝采が贈られていた。

(文中敬称略)
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