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HOME / MOTORSPORTS / DRIFT 2008 / Round 1 News Index
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開催日程 2008年3月29日(土) 〜 30日(日)
開催会場 エビスサーキット・南コース (福島県)
天 候 晴れ (決勝)
路 面 ドライ (決勝)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)
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新しいモータースポーツとして今や日本のみならず世界中で盛り上がりを見せるドリフト。その最高峰に君臨するD1グランプリは8年目のシーズンを迎える。
多くのファンが待ち望んだ開幕戦は桜前線とともに東北・福島県に上陸。用意されたステージは、ドリフトの聖地とも言えるエビスサーキット・南コースである。
 
2008年シーズンはニューモデルの登場が大きな話題。しかし開幕戦で新車種を投入したYOKOHAMA勢は無く、これは次戦以降のお楽しみとなった。
またタイヤについてはライバル勢が新製品を投入。対するYOKOHAMA勢はドリフト界においてもグリップ力とコントロール性能において定評あるADVAN Neova AD07で迎え撃つ。
 
エビス南コースは昨年同様のレイアウトで、最終コーナーを抜けたストレートで全開加速しながら1コーナーへアプローチ。そのまま審査員席前を通過して左ターンの2コーナーと3コーナーを駆け抜け、振り返して右ターンの4コーナーに至るエリアが審査対象となる。
しかしレイアウトこそ不変ながら、このオフシーズンに路面改修が施されて舗装は全面的に新しくされた。これにより路面のグリップが上がっているため、各選手は昨年までとは違った攻略法を見いだす必要がある。
 
土曜日の予選は19台が通過、そのうちの7台がYOKOHAMA勢。中でもインプレッサの田中一弘は最高速が僅かに1km/h低かったために順位こそ2番手となったが、最高得点の99.90をマークした。また、同じチームオレンジの末永直登も99.85点で続き、ホームコースでの活躍に期待が高まる。
 
日曜日の決勝ではシード権を有する熊久保信重、上野高広、吉岡稔記に加えて、田中と岡村和義の5人がベスト16トーナメントへの進出を果たした。
このトーナメントの組み合わせは、単走1回戦における順位によって決められる。具体的には1回戦1位と16位、2位と15位、3位と14位・・・、とされている。

この規則によって期せずして実現したのが、熊久保信重 vs 田中一弘というチームオレンジ同士のドリームマッチ。
審査員も対戦前から「この戦いはサドンデスになる」と断言したが、果たして両者の対戦は会場中を虜にして、この日のメインイベントと言っても過言ではない盛り上がりを見せた。
1本目、先行する熊久保のランサーに対して、田中のインプレッサが猛烈なクイコミを見せる。続く2本目では全く逆の立場になり、今度は田中のイン側に熊久保がピタリとつけて、驚異的な接近ツインドリフトを披露。しかし厳密には1本目は6:4で田中にアドバンテージ、2本目は両者五分の判定となる。
 
しかしこのドリームマッチ、2本だけで会場を埋めたファンが満足するはずはない。その期待に応えて勝負はサドンデスに突入するが、サドンデス1回目も再び両者五分の判定に。
続く2回目、中盤までは五分の展開となるが、終盤で熊久保がまさかの失速。この大きなミスで10:0で田中が圧倒的に有利になるも、前後を入れ替えた次の走行では田中が故意にハーフスピンを演じて今度は熊久保に10:0のアドバンテージ。
更なるサドンデスの応酬に期待を持たせたチームオレンジらしいファンサービスであったが、今期からサドンデスを含めて3回の対戦で勝負を決することが規則化されたことにより、1回目の対戦の結果を踏まえてこの勝負は田中が制してベスト8への進出を果たした。
 
このほか、ベスト16では上野高広が1本目で重量級のソアラを巧みに操り、先行する手塚強のインにつけてアドバンテージを奪ってベスト8に勝ち残りを決める。
吉岡稔記は日比野哲也とのAE86対決、全く互角の勝負を演じたものの、僅かの角度差で惜しくも敗退を喫した。また岡村和義は高橋邦明と、こちらも1回目は五分の真っ向勝負を展開。サドンデス持ち越しとなった1本目、果敢にハイスピード進入を試みたが、まさかのオーバーランからスポンジバリアの餌食となってしまった。しかし観る者の期待を裏切らない岡村の熱い走りに、スタンドのファンから大きな拍手が寄せられた。
 
ベスト8では上野は川畑真人を相手に1本目は五分の走りを見せたが、惜しくも2本目で6:4の僅差で敗退。
一方、注目の田中は吉岡を下した日比野を相手に圧倒的な強さを見せ、後追いの1本目では日比野のインにガッチリとつけて得意のクイコミを披露。2本目では追いすがる日比野を全く寄せつけず、堂々のベスト4入りを勝ち取った。
 
準決勝で田中の対戦相手は野村謙。1本目、2本目ともに五分の戦い、特に田中が後追いとなった2本目では野村のイン深くを捕らえるクイコミを見せる。勝負はサドンデス持ち越しとなったがギリギリの攻めに挑んだ田中が戻してしまって万事休す。
 
残念ながら田中の決勝進出は成らなかったものの、開幕戦で堂々の3位を獲得してADVAN Neova AD07の高い戦闘力を遺憾なくアピールした。
 
[文中敬称略]
CIRCUIT
エビス南コースのポイントとしてまず挙げられるのが、最終コーナーと3コーナー、および4コーナーで確実にクリップを捕る走りを実践すること。その上で最終コーナーについてはクリップでカウンターが当たっていることが必須とされる。ここでの角度は重要な審査ポイントとされる。

ストレートは1コーナーに向けて最終コーナーからドリフトをつなげた上で、アウトに寄せなければならない。ここにはコンクリートウォールが待ち構えているので、如何に壁際ギリギリに寄せられるかも試される。
 
また、審査員席前でもきっちりアウトに寄せることが求められる。そして2コーナーはクリップは捕らなくても良いが、流されると減点対象となるので要注意ポイントだ。

なお、追走では先行車に対して後追いが勝っているか負けているかを審査の基本とした上で、もし後追いが先行車のインにノーズを入れた場合は、先行車は必ず1台分のスペースを空けてフェアな戦いをしなければならない。
今回、ベスト16以降は最終コーナーと2〜3コーナーに副審を各1名配して細かい部分までをチェックされた。
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