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HOME / MOTORSPORTS / DRIFT 2010 / Round 7 News Index
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開催日程 2010年10月16日(土)
開催会場 富士スピードウェイ (静岡県)
天 候 晴れ (決勝)
路 面 ドライ (決勝)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)
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2010年のD1グランプリもいよいよシーズンは大詰めを迎えた。
10月16日(土)に第7戦、17日(日)にはエキシビジョンとして 第7戦に出場した選手達によって争われる「単走世界一決定戦」と 「追走ベスト24」が開催される2DAYイベントが一年の締めくくりとして開催された。

爽やかな秋晴れのもと開催された第7戦。
年間チャンピオンは第6戦エビスで決定しているが、 来シーズンのシード権を巡る争いには熾烈を極めている。

今回は予選が開催されず、そのため全選手が単走1回戦に出場する事となった。
その単走1回戦をYOKOHAMAユーザートップで通過したのは、 800馬力オーバーのパワーを武器に豪快な走りで1位となったマークIIの斉藤太吾。続いて4位にスープラの織戸学。さらに順位順にRX-7の高山健司、ソアラの地主亮治、 ランサーの熊久保信重、RX-7の藤中学と続き、6名のYOKOHAMAユーザーが午後に行われる追走トーナメントへ進出した。


追走トーナメントベスト16。
YOKOHAMAユーザー1組目は藤中学。180SXの川畑真人との対戦だ。
藤中が後追いの1本目、“ケツ進入”が武器の川畑に翻弄されたか、藤中本来の走りができずに終わる。
先行となる2本目では、300Rを3ローターエンジンで武装したRX-7の快音を響かせながら立ち上がる藤中だが、川畑も負けじと食い込んできて勝負あり。藤中は惜しくもここで敗退となった。

続いて登場は地主亮治、スカイラインの手塚強との対戦だ。
地主にとって富士は得意なコース。ここで存在感を示して 来シーズンに向けてアピールしたいところだったが、後追いの1本目、300Rの進入で前を行く手塚と接近した際に ドリフトが戻ってしまいアドバンテージを奪われる。
先行の2本目こそ互角の走りを見せたが、1本目で奪われたアドバンテージが響いてベスト8に駒を進める事はできなかった。

今シーズン、初のフル参戦となった織戸学は、第6戦エビスで年間チャンピオンに決まったシルビアの今村陽一と対戦。
織戸先行の1本目。ドリフトが若干戻ってしまうも、今村に対してアドバンテージを奪う。
入れ替わって後追いとなる2本目では、ヘアピンでドリフトが戻った今村に深いドリフトアングルで接近する織戸。あわや追突かと思われたが、間一髪かわし今村を追い越して一気にヘアピンを立ち上がり、チャンピオン今村に圧勝した。

熊久保信重は、エビスの大クラッシュから復活してきたスカイラインの野村謙と対戦。
熊久保はウォームアップでマシンに何か異変を感じたのか、スタート前にマシンをチェックする。幸いにもトラブルは無くスタートラインに並ぶ事ができて、注目のベテラン対決がスタート。
まずは、熊久保後追いの1本目。300Rで先行の野村に見事な食い込みを見せるが、食い込みすぎてヘアピンで失速。
入れ替わって2本目は、形勢逆転。今度は野村に食い込まれ突き放す事ができずに敗退。今シーズンは不調に終わった熊久保だが、野村との対戦では来シーズンの巻き返しを期待させる見事な接近戦を演じてみせた。

続いて高山健司がチェイサーの高橋邦明と対戦。今シーズン好調な走りが続く高山は、自身初のシリーズトップ10入りも見えるポジションにつけている。
高山先行の1本目。300Rを速い速度で豪快に抜けてきた高山に大きなアドバンテージ。
2本目こそ高橋の巻き返しを喰らうも 1本目のアドバンテージが功を奏しベスト8へと勝ち進んだ。

ベスト16、最後の対戦は斉藤太吾とGS350の廣田友和というビッグセダン対決。
斉藤先行の1本目、800馬力の大パワーを全開で路面に叩き付け、300Rをあり得ない量の白煙と共に立ち上がってくる斉藤に、廣田は合わせ切れずにコースアウト。斉藤は大きなアドバンテージを獲得することに成功。
前後入れ替わった2本目もやはり斉藤の独り舞台となり、300Rをド派手に立ち上がってきた斉藤は、ヘアピンに向けて廣田にビタビタに食い込み、両者ピッタリ並んだままヘアピンを抜け立ち上がって行き、斉藤の完勝をおさめた。


3名のYOKOHAMAユーザーが進んだベスト8。まずは織戸が手塚と対戦カードからスタート。
織戸先行の1本目、両者互角の走りを見せたが、手塚が僅かににアドバンテージを奪う。続く2本目はまったくのイーブンとなり、勝負はサドンデスに持ち込まれた。
サドンデス1本目、織戸は300R立ち上がりで失速してしまうが、前後入れ替えた2本目で見事な食い込みを見せて決着は付かず、さらにサドンデスに持ち越されてギャラリーは大いに盛り上がる。
織戸はここでリアタイヤを交換してニュータイヤで勝負を賭ける。
ところが注目の1本目で手塚に食い込まれ、大きなアドバンテージを奪われてしまった。逆転を狙って勝負に出た2本目、豪快な進入を見せたがヘアピンで痛恨のスピン。
織戸の2010年シーズンはここで終わることとなったが、スタンドを埋めた観客を大いに魅了した走りが印象的だった。

勢いに乗っている高山は、ベテランの野村と対戦。
高山の後追いで始まった1本目、審査員に絶賛される見事な走りを見せた高山だったが、採点はイーブン。
前後入れ替えた2本目では、勢いあまった野村が高山を押し出して勝負あり。高山が前戦に続いてベスト4進出を決めた。

ベスト8最後の対戦は斉藤とクラウンの時田雅義。
斉藤の後追いで始まった1本目、前を行く時田にピッタリ食い込みアドバンテージを奪う。
勢いに乗った斉藤は、前後を入れ替えた2本目でパワー差を見せつけて時田を圧倒。巻き上がるタイヤスモークで後ろのクラウンが見えないほどの豪快な走りを披露した。


ベスト4に進出したYOKOHAMAユーザーは高山と斉藤の2人。そして対戦カードはこの両者の直接対決となり、今大会では初めてYOKOHAMA勢同士の戦いとなった。
正確なライン取りで美しいドリフトの高山か、パワーを武器に豪快なドリフトの斉藤か。注目のカードとなったこの勝負は、高山の先行で始まった。

300Rを美しくそして正確に流してくる高山に、ヘアピンでぴったり食い込む斉藤。2人の競演に会場も大盛り上がりだ。前後入れ替えた2本目は2人そろってミス、互角だった1本目の結果と合わせて、勝負はサドンデスに持ち込まれた。

高山先行の1本目。スムーズな走りの高山と対象的に、斉藤はヘアピンでドリフトが戻ってしまう。続く2本目は、なんと高山が同じように 戻ってしまい勝負が付かず、またまたサドンデスに。

1本目。先行する高山に食らいつく斉藤だが、ヘアピンで減速しきれずに行き場を失い失速してしまった。斉藤先行の2本目、引き離したい斉藤だったが高山がぴったり食いつき、この勝負は高山に軍配が上がる。 この結果、高山が自身初の決勝進出を決めた。


初の決勝での出走となった高山、対するは川畑だ。
1本目は後追いの高山、緊張からか川畑のスピードに付いて行く事ができず、アドバンテージを奪われてしまう。
しかし2本目、車速で攻める川畑に対して、ヘアピンで理想的とも言えるきれいなドリフトを決めた高山。1本目で奪われたアドバンテージをしっかり取り戻し、勝負はサドンデスに持ち込まれる。

サドンデス1本目。ここでもスピードで勝る川畑に大きなアドバンテージを奪われてしまったが、高山は2本目に再び巻き返し、さらに決着はサドンデス2回目目へ。
1本目、高山に大きなミスは無いものの、アドバンテージは川畑という採点。2本目、接近戦を演じた2人だが、僅差ながら川畑が優勢で勝負を演じて決着がつくことに。

残念ながら初優勝は次回以降に持ち越された高山だったが、自分の持ち味を出し切った満足感からか、表彰式では晴れ晴れとした笑顔を見せた。この笑顔は、来シーズンのさらなる飛躍を期待させるものであることに間違いない。


(文中敬称略)
Driver's Voice
高山健司 選手
今年シードに上がれた事で、ずっとシードに居続けたいなって思っていたんです。
実際、シードに居続けられた事で自分に自信もついたんですけれど、優勝はまだ妄想のレベルだったのが本当のところ。今回、決勝まで行けた事で優勝という言葉がだいぶリアルなものに感じられるようになりましたね。
自分の理想とするドリフトができて、それが認められてすごく嬉しいです。今まで、上手いんだけれど迫力が無いって言われることが多くて、去年までは「迫力ある走りってどういうのだろう?」と、自分なりに悩む部分もありました。
今年になって調子が良くなってきた頃から、もう割り切って自分の持ち味である“スピード”と“正確なライン”できれいなドリフトにさらに磨きをかけて行こう、って決めたんです。今年はマシンのパワーが上がった事もあって、迫力の部分はマシン任せで(笑)。
来年は優勝できるように頑張るので、皆さん応援よろしくお願いします!
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