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開催日程 2010年10月17日(日)
開催会場 富士スピードウェイ (静岡県)
天 候 晴れ (決勝)
路 面 ドライ (決勝)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)
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2010年のシーズン公式戦は前日の第7戦で幕を閉じたが、 この日の富士ではエキシビジョンマッチと題して、午前中に単走世界一決定戦が行われた。シーズンランキングの下位から出走して得点を争い、シード選手を除く14名が午後に行われる追走ベスト24トーナメントに進出できるという争いだ。
シーズンを終えたドライバー達の派手なパフォーマンスに期待が集まる。

単走世界一に輝いたのはマークIIの斉藤太吾。辺り一面にこれでもかとタイヤスモークをまき散らし、持ち前のパワーで豪快なドリフトを見せた。
続いて2位にはスープラの織戸学。300Rでは速くて豪快な、そしてヘアピンでは深いアングルのドリフトを見せ、変幻自在の器用さをアピール。
ADVAN NEOVA AD08を装着したマシンが堂々のワン・ツーを獲得して、グリップレベルとコントロール性の高さを改めて実証した。


午前の単走世界一決定戦に続いて、午後に行われた追走ベスト24トーナメント。単走からの勝ち上がり8名と3名のシード選手を合わせた11名のYOKOHAMAユーザーが出走した。

1組目に登場はRX-7の藤中学とソアラの地主亮治で、YOKOHAMA対決から戦いは幕を開けた。
藤中の先行で始まった1本目。地主は300Rでピッタリ付けるもヘアピンでコースアウトしてグラベルに捕まってしまう。前後入れ替えた2本目は接戦となったが、1本目をソツ無くまとめ上げた藤中が勝利した。

続いてシルビアの中村直樹が、スカイラインの手塚強と対戦。
中村の後追いで始まった1本目、ヘアピンに向けて手塚にグイグイ食い込んで行く中村だが、コースアウトを喫してしまった。
2本目は手塚にピッタリと食いつかれ勝負あり。アグレッシブな走りを見せた中村だったが、残念ながらここで敗退となった。

ランサーの末永直登はGS350の廣田友和と対戦。
後追いの末永は、1本目の300Rで若干振り遅れてしまった。巻き返そうとヘアピンに向けて廣田に食い込んで行くが、あと一歩及ばず。2本目は廣田にピッタリと寄せられてしまい、勝ち残りは許されなかった。

エビスで大クラッシュを喫してマシンを失い、新たなシルビアで参戦してきた松井有紀夫。同じくシルビアを駆る佐久間達也との対戦カードとなった。
完成したばかりの新たなにマシンにまだ馴染めないのか、1本目で後追いの松井は300Rで接触スレスレ、さらにヘアピンでグラベルに飛び出してしまい、佐久間に大きなアドバンテージを奪われる。
2本目でもリズムを掴みきることが出来ず、ニューマシン投入の洗礼を受ける形で敗退を喫した。

続いて登場したのが、ランサーの熊久保信重。チェイサーの高橋邦明との対戦だ。
後追いの1本目、先行の高橋にピッタリ食いついていた熊久保だったが、ヘアピンでドリフトが戻ってしまうまさかのミス。2本目での逆転に賭けたが、高橋も健闘を見せて熊久保も残念ながら勝ち進むことは出来なかった。

次に180SX顔のシルビア、“ワンビア”の内海彰乃が180SXの古口美範と対戦。松井と同じくエビスで大クラッシュを喫した内海もマシンを替えての参戦だ。
後追いの1本目で古口にわずかに離されてしまった内海。前後入れ替えての2本目、先行の内海は深い角度と高い速度のドリフトを見せつけで見事な大逆転を演じて勝利した。

ベスト24最後に登場はシルビアの水畑力。AE86の田所義文との対戦だ。
単走でのパフォーマンスは光るものがある水畑。追走でもアピールしたいところだったが、1本目でまさかのマシントラブル。残念ながら思わぬかたちで姿を消してしまう事になった。


戦いはベスト16に進んだ。

まずは藤中がシルビアの今村陽一と対戦。藤中の後追いで始まった1本目、今村にピッタリ寄せられ大きなアドバンテージを奪われてしまった。しかし2本目で好走を見せて互角の争いに持ち込み、サドンデスに突入。
サドンデス1本目でまたまたアドバンテージを奪われた藤中。今度は2本目でもチャンピオン今村の貫禄の走りに食い込まれてしまい、今村に軍配が上がった。

続いてシード枠のスープラの織戸学がクラウンの時田雅義と対戦。
織戸の先行で始まった1本目。300Rを勢いに乗って飛び出して来た織戸に対して、時田はヘアピンでドリフトが戻り、織戸にアドバンテージ。
続く2本目。織戸はヘアピンでわずかにドリフトが戻るもののピッタリと食いついて そのまま勝利を決める。

シード枠のマークII・斉藤太吾は高橋と対戦。
1本目は先行の斉藤が高い車速で高橋を圧倒。前後入れ替えた2本目でも300Rから先行の高橋にピッタリとくらい付きヘアピンで見事な食い込みを見せて斉藤が貫祿の勝利をおさめた。

残る1人のシード枠、RX-7の高山健司は内海と対戦するYOKOHAMA勢対決。
高山の先行で始まった1本目は互角の争い。2本目は内海が300Rで振り出しが遅れるも、これまた互角で勝負はサドンデスへ。
サドンデス1本目、きれいに流してくる高山に内海も負けじと食らいつくがここは高山が優勢。2本目、深い角度でヘアピンに飛び込む内海に対し高山は若干ドリフトが戻るも、 この勝負は高山の勝利。前日に準優勝を飾って勢いに乗っている高山らしい快走だった。


ベスト8に残ったYOKOHAMAユーザーは、織戸、高山、斉藤の3名。

まずは織戸が今村と対戦する。
両者ともに一歩も引かない接戦を広げるが、織戸は守りに入ったのか、ここまでのキレ味が若干薄まって最終的には今村に軍配が上がった。

続いて、斉藤とRX-7の末永正雄が対戦。
斉藤の後追いで始まった1本目、300Rで前を行く末永にピッタリと食らいついた斉藤は、そのままヘアピンでも 見事な食い込みを見せる。
前後を入れ替えた2本目、先行の斉藤は猛烈なタイヤスモークを上げながら高い車速で末永を引き離しにかかる。斉藤の圧倒的な走りに末永は合わせきれず この勝負は斉藤の勝利。

ベスト8最後の対戦は、RX-7の高山とAE86の田所義文。
1本目、先行の高山は300Rで田所を一気に引き離すと 車速の乗った角度の深いドリフトでアドバンテージを奪う。さらに後追いの2本目も、正確なラインで前を行く田所をとらえてガッチリと食い込み、見事に勝利しベスト4へ進出を決めた。

高山と斉藤のYOKOHAMA対決となったベスト4。そう、前日のシリーズ最終戦と同じ対戦カードとなり、両者の激しい攻防に注目が集まった。
斉藤の先行で始まった1本目。これまでと同様にパワーを武器に300Rで一気に引き離す斉藤に対し、パワーでは歯が立たないと見た高山はヘアピンでの食い込みに賭ける。しかしここは、迫力に勝った斉藤がアドバンテージを奪取。
前後を入れ替えた2本目は、斉藤が前を行く高山の速度に うまく合わせながら見事な食い込みで勝利を奪い決勝に進出。斉藤は前日の借りを返したかたちとなった。


決勝戦は斉藤とスカイラインの野村謙との対戦。
斉藤の後追いで始まった勝負は、1本目も2本目も両者ともに速度、角度ともに見事な走りを見せまったくのイーブン。勝負はサドンデスに持ち込まれる。
その1本目、後追いの斉藤は野村に対してピッタリと食い込み接近戦をしかけるが、ヘアピンで野村に接触してしまう。
前後を入れ替えた2本目。斉藤は速い速度のドリフトで野村を引き離しにかかるも、負けじと野村も食らいつく。

勝負の結果は走行後のコース上で発表される。
結果は野村の勝利。単走世界一を獲得し、追走トーナメントでもその勢いを見せてくれた斉藤だったが、惜しくも一歩及ばず2位となった。

シリーズ戦とはひと味違う雰囲気となったエキシビジョン。
シリーズの重圧から開放されたドライバー達による、一年を締めくくる一発勝負の迫力ある走りには、詰めかけた観客から最後まで惜しみない拍手が贈られていた。


(文中敬称略)
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