昨年日本に初上陸したWTCC、その記念すべき第1レースで優勝を飾ったのがリカルド・リデル選手。
 
1967年にスウェーデンで生まれ、17歳でレーシングカートへの参戦を開始。国内選手権で好成績をおさめると4輪レースにステップアップ、スウェーデンとイギリスのF3に参戦を重ねる。

そして1992年に全日本F3選手権に本格的に戦いの場を移し、同年のマカオGPで優勝を飾る。1993年も全日本F3にフル参戦、シリーズ2位を獲得したことを覚えている日本のモータースポーツファンも多いことだろう。

その後1994年にはBTCC(イギリス・ツーリングカー選手権)に参戦、サーキットでは異色の存在だったOMEGAカラーの「ボルボ850エステート」を駆る。

WTCCには前身のETCC(ヨーロッパ・ツーリングカー選手権)を経て発足初年度の2005年からセアトで参戦。

昨年の岡山・第1レースでは5番手スタートながら冷静なドライビングで序盤の混戦を生き残り優勝につなげたリデル選手。冷静な分析力とレースを組み立てる才能に秀でたドライバーの一人だ。
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