2005年のWTCC発足から3シーズンに渡ってチャンピオンを独占してきたアンディ・プリオール選手。
圧倒的な強さを見せてきたプリオール選手だが、そのキャリアは二輪のモトクロスが原点であった。
 
1974年にイギリスで生まれ、16歳でモトクロスやヒルクライムの競技に参加を始める。
1998年から4輪レースに転向、1999年にはイギリス・ルノー・スピダー・カップに参戦、シリーズ全勝を飾ってチャンピオンを獲得したのはもちろん、11のファーステストラップを記録して群を抜く速さを見せつけた。

その後はF3を経て2002年にはBTCC(イギリス・ツーリングカー選手権)に参戦、ホンダシビック・タイプRを駆って3回のポールポジションを獲得、1勝を飾った。

2004年にETCC(ヨーロッパ・ツーリングカー選手権)にBMW320iで参戦して王座に輝くと、翌年からはWTCCに引き続きBMWで参戦して連覇をなし遂げた。
 
35歳と年齢的には中堅ドライバーというポジションになるが、その磨かれたテクニックと戦術の巧みさは折り紙付き。短期決戦のWTCCにおける"勝ち方"を最も知っているドライバーであり、日本ラウンドでBMW陣営の"要"となる選手であることは間違いない。
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