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SUPER GT
JDC Round 6
開催日程
2010年8月29日(日)
開催場所
モーターランド野沢 (長野県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
参加台数
120台
(ADVAN装着 : 23台)
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今シーズンの全日本ダートトライアル選手権も、この「NOZAWAダートトライアル」を含めて3戦を残すのみとなった。注目を集めるのはシリーズの行方だが、この大会でPN、N2、SA2、SC3の4クラスでチャンピオン確定の可能性があるという状況にあった。
だが、終盤の重要な一戦ながら、長野県の野沢温泉村にあるこの「モーターランド野沢」で全日本戦が開催されるのは今回が初めて。馴染みの少ないコースだけに、逆に多くの選手が事前に練習を兼ねたテストを行うなど、開催前から熱気に溢れていた。

シリーズに王手を掛けている一人が、今年からADVANで全日本を戦い、これまでに4勝を挙げているSC3の谷田川敏幸選手だ。
一方、SA2で昨年のチャンプの座を射止めた荒井信介選手は、マシンをエボリューション]に乗り換えてその熟成に手間取り、ライバルの北村和浩選手に水を開けられた状況に追い込まれている。ここで北村選手に勝たれるとシリーズ優勝を持って行かれることから、背水の陣でそれを阻止すべくこの一戦に全力を傾ける。

会場となるモーターランド野沢のコースは、前戦の切谷内のコースと同様に切り開いた山の斜面に作られている。コースに傾斜がある関係から、部分的にアスファルトを混ぜて踏み固められ、その部分だけ舗装のような硬い路面になっている。場所によっては、ブラックマークが残るほどだ。
だが、その硬い路面の上に砂利が敷かれ、しかも随所にギャップがある。砂利が深いところはホコリが立ち上がる量も多く、その細かいパウダー状のホコリは「野沢パウダー」などとも呼ばれている。

通常、地区戦などの際は散水は行われないのだが、全日本では2トライ前に塩化カルシウムの散布と散水が入った。 1トライ目は硬い路面の上に多めの砂利、2本目は硬い路面の上に塩化カルシウムと散水、そしてパウダーが乗っているという、路面状況が複雑に変化するのもこのコースの特徴の一つだ。

「下が硬いからADVAN A036での勝負になる。オレは昨日の練習の段階からADVAN A036しか履いていない」という谷田川選手。
「急に天候が変わることもあり得る。2本目は間違いなくADVAN A036の路面になるだろうけど、1本目はADVAN A035できっちりタイムを出しておきたい」と荒井選手。
ベストタイムが更新されるだろう2本目に全てを集中させる谷田川選手と、その時点での状況判断でタイヤを換えて挑む荒井選手。タイヤチョイスにもこうした違いが見られた。

注目の2トライ目だが、各クラスともにタイムを更新していくが、やはり散水と塩化カルシウム、ダストの影響でそれほど大きなタイムアップにはなっていない。
まずは荒井信介選手だが、シリーズ決定を阻むべく果敢に攻めるが、パワーを掛けすぎてコーナーの出口でドリフトアングルが残ってしまい、苦戦を強いられる。結果は、荒井選手にとっては最悪の6位。ライバルの北村選手が優勝を奪い、今期のシリーズタイトルを残念ながら逃してしまった。

一方、谷田川選手は「見た目以上に滑る部分があって、しかもコーナリング中にギャップの影響を受けたりする。グリップのいい硬い路面はラインが狭いけど、ギャップを避けるために意図的にラインから外さなければならない所もあった。
「少なくても、オレが走りたいラインはみんなのラインと少し違っているみたい。そういう意味では難しいトライだったね」というが、2位に2秒近いタイム差をつけて圧勝。今期5勝目を挙げ、ADVANでの嬉しいシリーズ制覇を成し遂げ、シリーズ連覇を見事に達成した。

また、N3では全日本に初挑戦した山田武史選手が3位入賞。SA2の上村智也選手が荒井選手の順位をひとつ上回る5位に入る健闘を見せている。
Driver's Voice
荒井信介 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 6位】
(シリーズチャンピオンを)持って行かれちゃったな。
正直、今は色んな意味で暗闇に取り残されたような感じだよ。早く方向性を見いだして抜け出さないと。
路面とタイヤの相性は悪くなかったんだけど、気が急いていたのかな。


谷田川敏幸 選手
 【今回の成績 : SC3クラス 優勝】
とにかく、目標だったシリーズ連覇が達成できて嬉しい。今日はラインを変えたりして大変だった面もあるけど、オレとしてはかなり頑張ったよ。
今年からADVANで戦うようになって、ヨコハマも色々とやってくれている。成績を残せたことで、少しは肩の荷が降りてホッとしているのも事実だけど、これからの残り2戦、そして来年に向けてさらに頑張るよ。


上村智也 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 5位】
今日は路面的には完全にADVAN A036の路面でしたね。ただ、思った以上に滑る感覚で、難しかったです。
ようやくクルマや走らせ方が分かってきた感じかな。
FEATURED DRIVER
谷田川選手と同じパドックで活動するSP山田の奥村直樹選手は、谷田川選手と同様に今年からADVANで全日本を戦っている。

「タイヤが変わって、色々な部分に影響がありましたね。道具が違うのだから、簡単にギリギリまで使いこなすのは難しい。そういう意味でも、谷田川さんは様々なテクニックを持っていると思う。ボクはまだ調子が戻ってきていないけど、少しずつ感覚が掴めるようになってきている。
今日はタイヤを壊してしまって結果が残せなかったけど、随分といい感じで走れるようになってきたので頑張ります」と奥村選手。

ここ一発の速さを持っているだけに、今後の成長に期待が掛かる選手の一人だ。
TURNING POINT
2トライ目の前に行われた散水は、塩化カルシウムを撒いた後に散水を行い、さらにそれをローラーで踏むという作業が行われた。
見渡しのいいコースでそうした作業が見える時は、散水の量なども確認しやすい。路面補修の影響がどう残るのか、そういう部分も慣熟の時の留意点にした方がいい。
見た目とは違うグリップのいいラインを意図的に避けて、しかし様々な影響を少なくした谷田川選手の走りはさすがと言えるだろう。
Technical Information
超硬質の路面が顔を覗かせるグリップのいいラインは狭く、しかもコーナリングの途中にギャップがある部分もあった。また、砂利深い所を通過すると自分が巻き上げたホコリで視界が悪くなってしまい、コースの先が見えなくなるほど。
実際、ホコリでコースを見失い、姿勢を乱す選手もいた。ギャップを避けるなど、意図的にラインを変えて走る際はそうした面も考慮して大きめの姿勢変化をさせずに曲げることも必要。
そういう部分まで考慮した谷田川選手の洞察力と決断の早さがタイムに結びついた。
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