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Super Taikyu Round 7
開催日程
2010年11月27日(土)
開催場所
ツインリンクもてぎ・
スーパースピードウェイ
(栃木県)
天 候
晴れ のち 曇り
路 面
ドライ
決勝距離
50Laps×2 (コース : 2,493m)
参加台数
28台
(タイヤはADVANワンメイク)
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全7戦のカレンダーとなっていた2010年のスーパー耐久も、ツインリンクもてぎで最終戦が開催された。その舞台は昨年同様に国内唯一のオーバルレーシングコースである「スーパースピードウェイ」。
このオーバルコースは4つのターンで2本の直線をつなぐレイアウトとなるが、そのうちの第1ターンと第3ターンにパイロンでシケインが設られる。また、レースの内容も50周の決勝を1日に2回行うというもので、決勝中のピットストップは1回のみのミニ耐久。
通常のシリーズ戦に比べると特異なレースとなるが、この最終戦にST-2、ST-3、ST-4の各クラスはシリーズチャンピオン争いが持ち越されている状況であった。

パッシングの機会が限られるレースであるが故に、予選でひとつでも前の決勝スターティンググリッドを獲ることが重要視された。
A/B登録された2人のドライバーが記録したベストタイムの合算順で決勝スターティンググリッド決するのがスーパー耐久の独特な規則であるが、今回これは決勝第1レースのグリッドに対して適用。第2レースは2人のドライバーが記録したセカンドタイムの合算でグリッドを決することになるため、予選では最低2回のアタックランを各選手は行うこととなる。

予選でトップに立ったのはST-1クラスが8号車・「ART TASTEGT3(竹内浩典/立川祐路/清水康弘 選手組)」。既にチャンピオンを決めている1号車・「PETRONAS SYNTIUM Z4M COUPE(柳田真孝/イムラン・シャハロム/谷口信輝 選手組)」などを抑えて、997型ポルシェの速さを遺憾なく見せつけた。

ST-2は逆転チャンピオン獲得に向けては予選すら絶対に落とせない状況だった3号車・「エンドレス・アドバン・コルトスピード](峰尾恭輔/村田信博/山内英輝 選手組)」がランキングリーダーの20号車・「RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太 選手組)」を、合算タイムで約1.5秒上回って予選ポイントの1点も獲得。タイトル争いを決勝レースに持ち込むことに成功した。

このほか、ST-3は34号車・「asset.テクノZ34・nismo(藤井誠暢/佐藤公哉/前嶋秀司 選手組)」、ST-4では62号車・「ホンダカーズ東京 G/M インテグラ(塩谷烈州/太田侑弥/吉橋孝之 選手組)」が、それぞれ合算でクラストップタイムとなった。


ピットウォークをはさんで、まず行われるのが第1レース。
ここでスタートからそのパフォーマンスを大いに見せつけたのが、ポールポジションに陣取っていた8号車のポルシェ。スタートを担当した竹内選手が、28号車のファリーク・ハイルマン選手、1号車のイムラン・シャハロム選手が駆るBMW Z4Mをまったく寄せつけない走りを披露。
21周でピットインしたポルシェは竹内選手から立川選手にドライバーを交代、リアタイヤを交換して後半の戦いへ。結果的にはポジションを脅かされることなくチェッカードフラッグ受け、1号車・谷口信輝選手組の連勝を阻止することに成功して今季初優勝を飾った。

ST-2クラスは3号車のエンドレスランサーがスタートから間もなくしてまさかの緊急ピットイン。これで有利に立ったRSオガワだったが、猛追をかけたのが26号車・「エンドレスアドバンウェッズランサー(朝倉貴志/井尻薫 選手組)」。RSオガワ勢がピットインしている間に一気に差を詰めてトップを奪い、そのままマシンをフィニッシュまで運んで嬉しいチーム初優勝を獲得。RSオガワの20号車は2位でフィニッシュ、シリーズチャンピオンを確定した。

ST-3クラスは予選の上位2台が序盤で次々にリタイアする波乱の展開。これでトップに立ったのはランキングリーダーの27号車・「FINA ADVAN BMW M3(伊橋勲/廣田秀機/三澤伸輔 選手組)」だったが、ピットストップの間に15号車・「岡部自動車ディクセルIWASAKI RX-7(長島正明/岩崎祐貴/杉林健一 選手組)」がトップを奪い、さらに14号車・「岡部自動車T-MANオイルTeam Tetsuya Z(田畑勇/田中徹/小松一臣 選手組)」が2番手で続く。
そのまま後半の周回もしっかりポジションを守りきった岡部自動車勢が今季初のワン・ツー・フィニッシュを飾り、15号車が今季初優勝。BMWは3位でフィニッシュ、E46型M3が初めてシリーズチャンピオンの座を手中におさめた。

ST-4クラスはポールポジションからスタートした62号車・インテグラが快走、終始ポジションを守り抜いて初優勝を飾った。ランキング争いはトップの18号車・「コスモソニック21FKingsDC5(浅野武夫/笠原智行/森正行 選手組)」が2位でフィニッシュしたことから、第2レースの結果を待たずしてこちらもチャンピオンを確定。浅野レーシングサービスは悲願の初チャンピオンを獲得した。

第2レースも第1レース同様に50周で競われる。
お昼までは晴れていたツインリンクもてぎだったが、第2レーススタートの頃には雲に上空が覆われてしまい、気温/路面温度ともに下がった中で今季を締めくくるレースがスタート。

ST-1クラスは再びポールポジションからスタートした8号車・ポルシェは第1レースと変わらぬ快走を披露。追うBMW勢だったが、序盤でまさかのチームメイト同士の接触アクシデントもあったことから展開は有利に。
8号車も他車に接触されてリアバンパーの一部を失うアクシデントはあったが、そのままフィニッシュまでマシンをトップで運び、堂々の2連勝を飾った。

ST-2クラスは3号車・エンドレスランサーがスタートから快走。アクシデントとは無縁の好調なレース運びを見せて総合2番手につける強さを見せて、今季最後の一戦を優勝で締めくくった。2位に入ったのは第1レースを制した26号車・ウェッズランサー。3位はチャンピオンを獲得した20号車・RSオガワランサーとなった。

ST-3クラスは第1レースに続いて15号車・岡部自動車RX-7が快走。後続にその座を脅かされることなくレースの主導権を握り続け、堂々の2連勝を飾った。
2位は最後尾スタートから猛追した39号車・「TITEC TRACY NSX(川口正敬/植田正幸/佐々木孝太 選手組)」。チャンピオンを獲得した27号車・BMWは3位でフィニッシュ、4位には14号車・フェアレディZという顔ぶれになり、オーバルコースでも多彩な参戦車種が激しいレースを演じた結果となった。

ST-4クラスは62号車・インテグラが第1レースに続いて2連勝。
2番手争いはシリーズを通じてチャンピオン争いの主役となってきた2台の直接対決となったが、既に第1レースでチャンピオンを確定させた18号車・インテグラをかわして95号車・「特許リジットカラーS2000(服部尚貴/木下隆之 選手組)」が先行。車両重量の面でハンディを背負うS2000だが、意地を見せた結果となった。
Champion Voice
ST1クラス
 【今回の成績 : ST-1クラス シリーズチャンピオン】
今年はポルシェ997が素晴らしいドライバーラインナップで参加されたこともあって、正直なところ「負けてしまうかな」と思った面もありました。
しかしフタを開けてみたらポルシェの側が苦労された事が多かったようです。もちろん来年はそう簡単にチャンピオンを獲らさせてくれるとは思えませんから、一層良い争いが出来たらと願っています。

勝因はデータと経験の積み重ねに尽きると思います。
2007年から同じ車、同じセッティングで参戦を続けていますので、車を重くしようとドライバーの顔ぶれが多少変わろうとも、基本となるデータが全て揃っているので、シーズン序盤から時間を効率的に使えました。一年を通じて大きな波もなく、これは積み重ねの結果であると言えるでしょうね。

「継続は力なり」、この言葉に尽きる一年、そしてチャンピオン獲得だったと改めて実感しています。


ST2クラス
 【今回の成績 : ST-2クラス シリーズチャンピオン】
去年はチャンピオンを獲れそうで最終的に逃してしまったので、今年はそれをバネにして絶対にチャンピオンを獲得するという意気込みで臨んでいました。
今年はマシンの足回りを本格的に全面見直しを図って戦闘力が高まりましたし、運が味方してくれることもありました。ポールポジションも5回獲得してそれなりの速さも実証できました。決して楽なレースではありませんでしたが、信頼出来るドライバー陣と、実績のあるマシンがドッキングした結果がチャンピオン獲得なのだと思います。

富士のレース、雨の中で残り20周くらいでトップの3号車をかわして前に出られたこと、その後は花岡翔太選手がきっちりと良い仕事をしてくれて勝てたこと。元々ウチの車は雨の中で速いのですが、そのポテンシャルをしっかり引き出してくれたことはシリーズの流れの中で大きなポイントになりました。
もう一つ勝因をあげるとすれば、自分自身が「負けず嫌い」であること。長年に渡って強敵を相手にしてきた中、十勝24時間レースのような過酷な戦いを接戦で制したりと、逆境に強い部分があると思います。それは信念を持ってレースの臨んでいるからであり、強さの部分であると自負しています。

今年はドライバーもみんな頑張ってくれたので、100点をあげたい一年ですね!


ST3クラス
 【今回の成績 : ST-3クラス シリーズチャンピオン】
今年はNSXと一騎討ちになるかと思って、万全を期して開幕に臨みました。しかし相性のよいもてぎで2位だったので少しガッカリして。気を引き締め直して第2戦のSUGO、ここは余り相性がよくないのですが一所懸命やったらポールポジションを獲得出来ました。しかしレースは序盤でコースアウトしてしまい・・・、それでも諦めずにゴールを目指したら、ライバルがリタイアして、ウチは6位で完走してポイントを獲得しました。諦めずに最後まで戦い抜くことが大切だと改めて実感しますね。

これまではAドライバーは最後に乗って締めくくりをするというのがウチの決勝での戦い方のパターンでしたが、今年はAドライバーが先行して大きくマージンを稼ぐというパターンに変えました。Aドライバーがしっかりリードを稼ぐ新しい勝ちパターンを作れたことが大きな勝因のひとつですね。
E46型のM3も7シーズン目で熟成が詰まりましたし、セットアップもデータが豊富。タイヤも一年を通じて安定していていましたが、タイヤが良くなりすぎて駆動関係に負担かかかるようになってきました。もちろんこの点はこれまでの経験を基に対応しています。

E46型で一度はチャンピオンを獲りたいと思っていたので、念願が叶って本当に嬉しいですね。


ST4クラス
 【今回の成績 : ST-4クラス シリーズチャンピオン】
これがスーパー耐久では初めてのチャンピオンです。途中で数年でなかった時もありますが、N1耐久の時代から出場していますから、参戦歴は長い方だと思います。
今年はドライバーが入れ替わって、自分の得意なコースを選べるという側面があったので、各サーキットでそれぞれコンスタントに走れるドライバーが集まったことになります。これはひとつの大きな勝因ですね。

マシンはかなり完成度が高いところに来ています。チャンピオン争いで絶対にしてはいけないのがリタイア。ノーポイントのレースが無いようにするにはどうしたら良いか?ということをドライバー各自が理解していることと、マシンの“要所”を押さえておくことが必要です。あとはピット作業中のミスを減らしていくなど、基本をしっかり実践することが大切。だからチャンピオンを獲ったからと言って、今年何か特別なことをしたという訳ではありません。

振り返ってみるとターニングポイントになったのは富士。雨のレースで勝ったというのは大きかったですね。この富士を終えて、チャンピオンを意識するようになりました。今年のシーズンを100点満点で自己採点したら80点くらいでしょうか。満点という形にはなかなかなりませんし、結果と自分が納得出来たレースというのは別物だと思います。だから来年も“勝って納得出来る100点のレース”を出来るように頑張っていきます。
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