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HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2010 / Round 1 and 2 News Index
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WTCC Round 1&2
開催日程
2010年3月5日(金)〜7日(日)
開催場所
クリティバ(ブラジル)
天 候
第1戦 : 小雨 → 晴れ
第2戦 : 晴れ
路 面
第1戦 : ウェット
第2戦 : ドライ
決勝周回数
第1戦 : 16周
第2戦 : 14周
(コース : 3,695m)
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"サーキットの格闘技"と称される、ツーリングカーによるスプリントレースの世界最高峰「WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)」が今年もブラジルのクリティバサーキットで開幕を迎えた。
2005年のシリーズ創立から6年目を迎えたWTCCだが、2006年以降その戦いを足元から支えてきたのがADVANレーシングタイヤ。駆動方式や特性が異なる車種が参戦するWTCCにおいて、全てのチームやドライバーから厚い信頼を得ていることは広く知られている。
そんなWTCC用のADVANレーシングタイヤだが、2012年までWTCCへのワンメイクタイヤ供給が既に決まっている中、今季からは従来以上に環境性能を高めた"エコ・レーシングタイヤ"を投入することも話題を呼んでいる。

さて、クリティバに参戦を果たしたのは総勢19台のマシン。既報の通りマニュファクチャラー登録しているのは2台のBMWと3台のシボレーである。このうちシボレーには、一昨年セアトでチャンピオンを獲得したイヴァン・ミューラー選手が移籍しており、その走りが注目される存在だ。

セアトは新たにSR-Sportから昨年チャンピオンのガブリエレ・タルクィーニ選手らが参戦。このチームは自動車メーカーたるセアトとしてマニュファクチャラー登録したものではないが、FIAは開幕に先立ってディーゼルターボエンジン搭載車はインディペンデントトロフィーに分類しないという決定を下した。
このためSR-Sportなどから参戦するセアト・レオンのTDIエンジン車は「セアト・カスタマーズ・テクノロジー」の名の下で、マニュファクチャラー勢との戦いに組み込まれることとなった。


土曜日に行われた公式予選、トップ10台を絞り込む1回目の予選から好調な走りを見せたのはシボレー勢。ロブ・ハフ選手がトップ、2番手にアラン・メニュ選手、そして3番手にイヴァン・ミューラー選手というオーダーになった。
ところがマニュファクチャラーのBMW2台と5台のセアトTDIを加えた予選1回目のトップ10が出走する2回目の予選でチャンピオン獲得経験者らしい貫祿を見せたのがミューラー選手。セアトのジョルディ・ジェネ選手が2番手に食い込んだものの、ミューラー選手はトップを譲らずポールポジションを獲得した上、3番手にメニュ選手、4番手にハフ選手とシボレー勢が上位グリッドに陣取った。


移籍緒戦でポールポジションを獲得したミューラー選手がスターティンググリッド先頭についた、日曜日の第1レース(第1戦)。
生憎、午前中のウォームアップ終了後に雨雲がサーキットを覆ってしまい、コースコンディションはレースウィークを通じて初めてのウェットとなってしまった。その為、2周のセーフティカーランを経てのスタートとなったが、開始から安定した速さを見せたのはやはりシボレー勢。
スタート直後はジェネ選手がトップを果敢に奪いに行くも、エッセ・デ・バイシャ(第1コーナー)でターンしきれずにオーバーランを喫してポジションを下げてしまう。

これでトップ3を独占して隊列走行に持ち込んだシボレー勢は、磐石の走りで後続を寄せつけない。チームメイト同士のトップ争いとなった終盤にはハフ選手が15周目にファステストラップを叩き出してミューラー選手に詰め寄るも、あと一歩及ばず。
そのままミューラー選手がポール・トゥ・ウィンを飾って移籍緒戦を堂々の優勝で飾ると、シボレー勢が表彰台独占の快挙で強さを見せつけた。

YOKOHAMAMインディペンデントトロフィーはシボレー・ラセッティでフル参戦するダリル・オーヤン選手とBMWのステファノ・ディアステ選手が激しいバトルを展開していたが両者が接触。
この隙に午前中のウォームアップ走行後にエンジン交換を行ったため最後尾スタートとされていたセルジオ・ヘルナンデス選手が、一気にトップに躍り出て勝利を手中におさめた。


第1レース途中で雨は止み、急速にコンディションは回復に転じた。第1レース終盤で既にコース上には乾いたアスファルトが姿を見せていたが、小一時間のインターバルを経てスタートが切られる第2レースは幸いに完全なドライコンディションとなり、第1レースがドライで第2レースでウェットに転じた昨年のクリティバ戦とちょうど逆のかたちとなった。

リバースグリッド方式により、第1レースで8位だったトム・コロネル選手がポールポジション、2番手にジェネ選手、3番手BMWのアウグスト・ファルファス選手というグリッド順からスタンディングスタートが切られた第2レース。
ドライに転じたこともあってスタート直後に激しい1コーナーへの飛び込み合戦が繰り広げられるかと思われたが、コロネル選手が痛恨のスタートミス。さらにシボレーのハフ選手と接触してしまいポールポジションの利を活かすことは出来なかった。
さらにスタート直後のアクシデントとしてはBMW勢同士の接触もあった。ファルファス選手のマシンがプリオール選手にヒット、プリオール選手は右フロントの足回りに深刻なダメージを負ってしまう。一方のファルファス選手もその後レースをまとめきれず、残念ながら今年は故郷での優勝を果たせずに終わってしまった。

このアクシデントを尻目にトップに立ったのはセアトのジェネ選手。第1レースの悔しさを晴らすかのような快走でレースをリードするが、3周目の1コーナーでタルクィーニ選手がインからパスしてトップを奪うことに成功。
4周目にはそれまでのファステストラップを叩き出して逃げきり体制に入ると、ファイナルラップまでトップを譲ることなく堂々のウィニングチェッカーを受けることに成功した。

なお第2レースのYOKOHAMAインディペンデントトロフィー争いも白熱。中盤にはヘルナンデス選手をエングストラー選手が猛追したが、ヘルナンデス選手が堂々の2連勝を飾った。


ところで今回は従来よりも環境性能を高めたWTCC向けのADVANレーシングタイヤにとってもデビュー戦となった。昨年とのタイムを比較すると、予選のトップタイム/決勝ファステストラップともに全く遜色ない結果が記録されており、環境性能を大幅に向上させつつレーシングタイヤとしてのパフォーマンスを従来同様の高いレベルで維持していることが改めて実証された。


さて、カレンダーでは次の大会はメキシコ・プエブラで開催されることになっているが、水害により大会は中止されるという情報が入ってきた。既にFIAの国際カレンダーからもメキシコ戦の日程は削除されている。ただし、代替開催があるのか否かは流動的で候補地の名称も一部で挙げられてはいるものの、現時点で公式な発表はされていない。
Driver's Voice
イヴァン・ミューラー選手
 【今回の成績 : 第1戦 優勝/第2戦 4位】
私は第1戦で優勝を飾り、かつ第2戦でも4位を獲得することが出来て、とても嬉しく思っています。
第1戦のスタート時点ではコース上に雨水が残っていたので、難しいレースになりました。時間とともにコースは乾いていきましたが、今度は乾いた路面をウェットタイヤで走ることとなるので、これも決して容易なことではありませんでした。
5周を終えて路面が乾きつつある事を認識したのでタイヤを温存することにしました。しかし、余りにも温存するための走りに徹しすぎたかもしれません。
ハフ選手が私の真後ろにつけた時、私は"目を覚まして"走らなければなりませんでしたから(笑)。

ガブリエレ・タルクィーニ選手
 【今回の成績 : 第2戦 優勝】
私は冬のオフシーズン中、厳しい時間を過ごさざるを得ませんでした。しかし予選で走らせてみて、とても素晴らしいマシンを得ることが出来たと実感しています。
今回の目標は表彰台獲得でした。結果的に優勝を飾れたことは私たちにとって素晴らしいシーズンの幕開けとなりました。
SR-Sportはチームとして素晴らしい仕事をしてくれました。私は今回の勝利にとても満足していますし、この優勝は特別なものだと思います。
昨シーズン、私はタイトル獲得のために戦える環境にありました。しかし体制が変わった今年、私の目標は何勝かを修めることです。そしてまず、最初の1勝を今日飾ることが出来ました。

セルジオ・ヘルナンデス選手
 【今回の成績 : YOKOHAMAインディペンデントトロフィー 第1戦&第2戦 優勝】
私は第1戦を最後尾グリッドからスタートしました。しかし何とかレースを通じてコース上に留まることが出来ましたし、なによりマシンがとても良かったですね。
しかし私が勝利を得られた大きな要因はディアステ選手とオーヤン選手にありますので、二人に「ありがとう」と言いたいですね。
第2戦は第1戦よりも難しい展開だったと思いますが、なんとか前方集団の中に留まっていることが出来ました。
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