Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / WTCC 2011 / Preview News Index
  ひとつ前にもどる  
日程・レポート・結果表 2011年のWTCC WTCCを戦うタイヤ
[LINK] 公式ウェブサイト 参戦車両の概要 主な参戦車種
Preview|次戦のプレビュー
この週末に開催されるWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)の舞台は、ベルギーのゾルダー・サーキットが舞台。ヨーロッパラウンドの緒戦でもあるため、公式日程は金曜日の午後に30分間設けられているテストセッションからスタートする。

ちなみに当初発表された今季のカレンダーで6月の開催が予定されていたモロッコ戦はキャンセルとなったが、その代替としてハンガリーのハンガロリンクでの開催が決定。日程はそのままに6月3日から5日にかけて行われる運びとなった。

今季のWTCCは昨年同様にブラジルで開幕、その緒戦の結果も昨年と同じくシボレー勢の表彰台独占というものだった。では第2大会となるゾルダーはどのような展開になることが予想されるのだろうか。
昨年の結果を見ると、ゾルダーはセアトのガブリエレ・タルクィーニ選手がポールポジションを獲得した。そして決勝は第1レースでは同じくセアトを駆るジョルディ・ジェネ選手がスタート早々にトップを奪ってフィニッシュまでマシンを運んだが、レース終了後に車両規定違反を指摘されてまさかの失格処分に。その結果、タルクィーニ選手が優勝を飾っている。
続く第2レースでは、第1レースを8位でフィニッシュしてリバースグリッドによってポールからのスタートとなったBMWのアンディ・プリオール選手がポール・トゥ・ウィンを飾る結果となった。

このようにシボレー勢は優勝には届かなかったのだが、この結果から今年の展開を予想するのは決して容易ではない。何故ならご承知の通り、今季は主なガソリン車のエンジンが1,600ccのターボに換装されており、さらにリバースグリッドの仕組みも昨年とは変更になっているからだ。

そのような中で、ゾルダー戦で注目すべきトピックスをいくつかご紹介しよう。

まずは日本人として初の年間エントリーを果たしている谷口行規選手が所属するBamboo-engineeringについて。
開幕戦は旧型のシボレー・ラセッティで参戦したが、いよいよゾルダーからは1,600ccターボエンジンを搭載するシボレー・クルーズ1.6Tにマシンをスイッチする。
クリティバでは旧来の2,000ccノンターボエンジン車ゆえにアンダーパワーで苦戦を強いられたBamboo-engineeringだが、谷口選手とチームメイトのダリル・オーヤン選手ともにゾルダーからの巻き返しに期待が高まるところ。水曜日にフランスでテスト走行を実施して準備を整え、ベルギーへと乗り込む予定になっているとのことだ。

次に、このベルギーから参戦を開始するチームとドライバーをご紹介。

Wiechers-SportはBMW320TCで、ウルス・ソンデレッガー選手を起用。46歳のスイス人ドライバーで、これまでにポルシェ996GT3カップやセアト・レオン・ユーロカップなどへの参戦実績を持っている。チームはソンデレッガー選手とベルギーを皮切りにドイツ・オッシャーズレーベン戦までの7大会分を契約。終盤のスペイン大会以降でステアリングを握るドライバーについては、改めて発表するとされている。

またZengo DensionからはBMW320TCを駆ってノルベルト・ミケリス選手が参戦。ハンガリーのモハーチ出身で26歳、昨年WTCCへの初参戦を果たして、最終戦のマカオでは堂々の総合優勝を飾った期待の若手だ。2010年のルーキー・チャレンジでチャンピオンを獲得、さらなる飛躍が見込まれるだけにゾルダーでの戦いぶりには注目したい。
 
RANKING|ランキング
【選手権ポイントランキング (第2戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 2 ロブ・ハフ シボレー・クルーズ 1.6T 37
2 8 アラン・メニュ シボレー・クルーズ 1.6T 33
3 1 イヴァン・ミューラー シボレー・クルーズ 1.6T 33
4 15 トム・コロネル BMW 320TC 30
5 6 カルロス・ブエノ シボレー・クルーズ 1.6T 25
6 3 ガブリエレ・タルクィーニ セアト・レオン 2.0 TDI 14
7 11 クリスチャン・ポールセン BMW 320TC 10
8 18 ティアゴ・モンテイロ セアト・レオン 2.0 TDI 6
9 20 ハビエル・ガルシア BMW 320TC 4
9 17 ミシェル・ニュケア セアト・レオン 2.0 TDI 4
11 12 フランツ・エングストラー BMW 320TC 4
12 74 ペペ・オリオラ セアト・レオン 2.0 TDI 1
12 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 1


【YOKOHAMA TROPHY ドライバーランキング (第2戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 11 クリスチャン・ポールセン BMW 320TC 15
2 12 フランツ・エングストラー BMW 320TC 14
3 20 ハビエル・ガルシア BMW 320TC 13
4 74 ペペ・オリオラ セアト・レオン 2.0 TDI 10
5 17 ミシェル・ニュケア セアト・レオン 2.0 TDI 9
6 9 ダリル・オーヤン シボレー・ラセッティ 5
6 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 5
8 4 アレクセイ・デュデュカロ セアト・レオン 2.0 TDI 4
9 10 谷口 行規 シボレー・ラセッティ 2
9 7 フレディ・バース セアト・レオン 2.0 TDI 2
11 65 マーチー・リー BMW 320TC 2
 
CIRCUIT|サーキット
ゾルダー・サーキット(ベルギー)
 
ベルギーの首都・ブリュッセルから東におよそ90km離れたロケーションに現れるのがゾルダー・サーキット。
オープンは1963年というから、半世紀近い歴史を誇る名門サーキットコースのひとつである。

周囲を「テラーメンの森」と呼ばれる松林に囲まれた敷地に設けられたコースは全長4.108kmで、起伏に富んでいることが大きな特徴。
1970年代〜1980年代にかけてはF1(フォーミュラ1)・ベルギーグランプリの舞台として名を馳せたが、1982年には予選中にジル・ヴィルヌーブ選手が死亡する痛ましい事故も起きている。

WTCCは発足初年度の2005年に開催されて以来、しばらく戦いの舞台から遠ざかっていた。そして2010年に久しぶりにカレンダーへと復活、セアトのガブリエレ・タルクィーニ選手とBMWのアンディ・プリオール選手が優勝を分け合っている。
コースレコードは2010年の決勝でプリオール選手がマークした1分33秒980(143.74kph)。
ひとつ前にもどる