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JGC Round 2
開催日
2012年4月22日
開催場所
TSタカタサーキット (広島県)
天 候
曇り 時々 雨
路 面
ドライ → ウエット
参加台数
133台
(ヨコハマタイヤ装着車 37台)
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全日本ジムカーナ第2戦は舞台を広島県へ移し、昨年から全日本戦に組み込まれたTSタカタサーキットで開催された。TSタカタサーキットは、高速コーナーからタイトコーナーまで、多彩なコーナーがレイアウトされているのが特徴だ。
また、コースの最大高低差が3mあり、コーナーの出口が見えにくいブラインドコーナーやGの抜けやすい逆バンクコーナーなど、全日本の常連選手でさえ一瞬たりとも油断のできない難コースでもある。

昨年は雨に翻弄されたTSタカタサーキットだが、今年もその雨がドライバーたちを悩ませた。
決勝日の朝の天気予報は雨。しかも、大型に発達した低気圧が近づいているため、暴風雨になるという予報が出ていた。降水確率は80%から90%。誰もが第1ヒートからウエットコンディションになることを予想していたが、その雨がなかなか降り出さない。

PN1クラスが出走する朝一番にはコース全体がしっとりと濡れたハーフウエット状態だったが、PN2クラス以降は完全なドライコンディション。しかし、相変わらず空は厚い雲に覆われ、いつ雨が落ちてきてもおかしくない状況だ。出走順を待っている間に雨が降り出すのではないかと半信半疑の選手も多い。

路面状況に合わせたタイヤコンパウンドの選択に加え、マシンセッティングをドライセッティングで行くか、それとも雨に備えてウエットセッティングで挑むか、各クラスの第1ヒートはライバルとの戦いに加えて、気まぐれな天候との戦いにもなった。

そんな難しいコンディションを見事に読み切ったのが、開幕戦でSA2クラスを制した柴田優作選手だ。路面コンディションはドライだったが、気温が想定していた温度まで上がらなかったこともあり、ADVAN A050のG/2Sコンパウンドを装着。
この選択が見事に当たり、第1ヒートのベストタイムを奪った。第2ヒートは完全なウエットコンディションとなったため、結果的には第1ヒートの走りで開幕戦に続く2勝目をマークした。

「コース設定がウエット路面を想定して距離が短かったため、ドライ路面でも後半までしっかりとグリップしてくれると判断しました」と、柴田選手。前半区間でライバルに対して1.3秒のマージンを築き、結果的にはそのタイム差をゴールまで守り切るという、G/2Sコンパウンドの高い信頼性と戦闘力を示した勝利であった。

一方、N4クラスではADVAN A050のG/Sコンパウンドを選択した喜勢竜一選手が、2010年の名阪以来となる全日本2勝目を奪った。
前半区間ではライバルに0.15秒の後れを取ったが、後半区間で一気に追い上げ0.88秒差で逆転。「最終区間の360度ターンで失敗しました」という喜勢選手だが、後半区間で実質1秒近い追い上げを果たしたことになる。
G/2Sコンパウンドで前半区間を勝負所とみた柴田選手に対し、G/Sコンパウンドで後半勝負に出た喜勢選手。それぞれのコンパウンドの特性を活かした走りが、優勝に結びついたといえる。

Dクラスは、チャンピオンの小林キュウテン選手が前日の公開練習でミッショントラブルに見舞われたものの、メカニックの懸命な修復作業により、なんとか決勝日の第1ヒートに出走。
シフト抜けが多発するために、いつもであれば11,000rpmまで回るエンジンを6,000rpmに抑えるという苦しい戦いだったが、それでもライバルを抑え今季2勝目を奪った。

開幕戦を制したPN3クラスの岡野博史選手は、まだ路面が完全ウエット状態にはなっていない第2ヒートに逆転を狙ったが、岡野選手が走行すると同時に雨脚が強くなり、惜しくもタイムアップならず。ライバルのマークした1分16秒325には届かず2連勝は逃したが、しっかりと2位表彰台に立った。

N1クラスの平田裕三選手も、第1ヒートでのシフトミスが響き2連勝ならず。だが、しっかりと2位入賞を果たし、第3戦以降に望みをつないだ。
また、N3クラスではエキシージの野原茂選手が「開幕戦の結果があまりにも不甲斐なかったので、リベンジのつもりで挑みました」と2位に入賞。完全にウエット路面となった第2ヒートも最後まで攻めた小林辰朗選手が3位に入賞した。

SA3クラスは、開幕戦で優勝を飾った天満清選手の連勝に期待がかかったが、ライバルに0.83秒届かず惜しくも3位。路面状況と路面温度の変化によるセッティングに悩みながらも、きっちりと表彰台は奪ってみせた。第3戦名阪ラウンドでの巻き返しに期待したい。
 
Driver's Voice
柴田優作 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝】
第1ヒートは、SA2クラスが出走する頃には完全なドライ路面になっていました。本当はADVAN A050 G/Sコンパウンドで行きたい気持ちもあったのですが、思ったより気温が上がっていなかったのと、コースレイアウトがウエット路面を想定して短めになっていたこともあって、最後まで持ってくれると判断してG/2Sコンパウンドを選択したんです。
結果的には優勝することができたのでG/2Sは僕にとって正解のタイヤだったと思います。この調子で今年も優勝を重ねていきたいですね。
喜勢竜一 選手
 【今回の成績 : N4クラス 優勝】
午前中は雨が落ちてこなくても、午後から降ってくることは間違いないと思ったので、1本目勝負のつもりで攻めました。
タイヤはADVAN A050 G/Sコンパウンドです。まわりのみんなもドライかウエットで悩んでいたようですが、ウエットを履いている人は後半きついのではないかと思い、G/Sに決めました。
予想どおり、中間から後半にかけては良かったですね。最後の360度ターンで失敗しましたが、それでも勝てましたからね。
優勝は2010年の第2戦名阪以来で、全日本では2勝目です。これからも、もっと勝てるように頑張ります。
小林キュウテン 選手
 【今回の成績 : Dクラス 優勝】
土曜日の公開練習の2本目にミッショントラブルが出ました。パワーバンドに入るとシフト抜けが起きるんです。本当は決勝の1本目も走れなかった状態でしたが、とりあえず応急処置で走れるようにしてくれたスタッフには感謝ですね。
エンジン回転を上げるとシフトが抜けるので、早めのシフトで対応しました。その分、突っ込みを重視して進入でタイムを稼ぐという走りでなんとかタイムを出したような状況です。
今年は2連勝していますが、実はまだ一回も納得のいく走りができていません。次はマシンを完璧な状態に整えて、ストレスなく走りたいですね。
平田裕三 選手
 【今回の成績 : N1クラス 2位】
1本目で、3速から2速にシフトダウンするところでシフトミスしてしまい、4速に入れてしまったのです。前半区間の高速コーナーからの進入だったので、結果的にはこのミスが痛すぎました。
2本目は走行している最中に雨が強くなりましたが、こればかりは仕方ないですね。雨の中ではベストタイムだったらしいのが成果です。
野原 茂 選手
 【今回の成績 : N3クラス 2位】
朝からずっと天気予報と雨雲レーダーを見ていて、「1本目勝負しかない!」と思って、ADVAN A050 G/2Sコンパウンドを履きました。路面温度が低く、クルマにも合っていたと思います。ただ、ドライバーがまだタイヤの限界付近まで性能を引き出せていない部分があるので、その辺りが今後の課題ですね。
実は第1戦の結果が悪すぎたので、フロントタイヤを少しスライドさせながら走る練習をしてきました。今回はこの練習が活かせたと思います。次は優勝を狙います。
小林辰朗 選手
 【今回の成績 : N3クラス 3位】
いつ雨が降ってくるのか読めず、結局ドライ路面の1本目をウエットセッティングで走ってしまったんです。結果的にはこれが最大の敗因ですね。勝負するべきでした。
2本目は、PN3クラスの岡野選手が走っている辺りから雨が降ってきたのですが、N2クラスのラスト4台付近から空が明るくなってきて、一時的に小雨状態になり風も強くなってきました。逆転の可能性はドライ路面になるしかない状況でしたから、「絶対路面は乾く!」とドライセッティングで走りました。
結局、雨が降ってしまいましたけどね。2回ほどハーフスピンして終了しました。残念です。
天満清 選手
 【今回の成績 : SA3クラス 3位】
このコースは嫌いじゃない、むしろ好きなコースなのですが、難しかったです。今回は公開練習の時からあまり調子が良くなかったですね。
タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドだと少し硬いような気がして、G/2Sコンパウンドだと柔らかすぎる、そんな路面状況でした。決勝はG/2Sで走りましたが、G/Sだとどうだったのでしょうね!?
ウエット路面になった2本目は、セミウエット的なセッティングを試してみましたが、これはかなり良かったです。楽しく走ることができましたね。
 
FEATURED DRIVER
■PN2クラス : 陰地哲雄 選手

合計3台のトヨタ86とスバルBRZがデビューした全日本ジムカーナ第2戦。その中の1台、「ADVANチャレンジャーBRZ」でPN2クラスにエントリーしたのが、陰地(おんじ)哲雄選手だ。
2008年と2009年に近畿地区のN3チャンピオンに輝いた陰地選手は、2011年の10月にBRZを予約。近畿地区では納車第1号という早さでBRZオーナーとなった。

「新しいFR車に魅力を強く感じたのと、もともとFR車のRX-7(FD3S)に乗っていたこともあって、迷わず予約しました。
今日は、もっとしっかり走りたかったんですけど、実は今までADVAN A050などでのジムカーナしか経験したことがなく、ADVAN NEOVAなどのラジアルタイヤで走ったことがなかったのです。それと、(ジムカーナ仕様に)できあがったクルマで走るのも2回目。走る度にタイムが大きく上がっているというのが現状ですね。
今回は悔しさだけが残る結果だったので、次までにはしっかりと練習してこようと思います」

今年は北海道以外の残りすべてのラウンドに出場予定の陰地選手。これからさらに増えてくるであろう、86とBRZ同士の対決に注目したい。
 
TECHNICAL INFORMATION
TSタカタサーキットは、路面の骨材粒径が大きく、わだちもなくフラットな路面。そのため、ドライ路面ではかなりの高μとなり、タイヤへの攻撃性が高い。一方、ウエット路面では水の含浸が少なく、水はけも悪い。
迎えた決勝日は前夜からの降雨で、朝はところどころセミウエット状態。気温、路面温度ともに17度、さらに強風という厳しい状況の中でのスタートとなった。

午後の天気も確証はなく、タイヤのコンパウンド選択も駆動方式、ライバルとの接戦度合いも含め、各ドライバーとも悩み抜いた。そんな状況の中、ADVAN A050のG/SコンパウンドとG/2Sコンパウンドは、ともにその特徴的減衰性に優れ、初期から終盤までのウォームアップや持続するハイグリップを武器に各ドライバーの活躍を足元で支えた。
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