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JGC Round 8
開催日
2013年10月13日
開催場所
イオックスアローザ (富山県)
天 候
晴れ
路 面
ドライ
参加台数
155台
(ヨコハマタイヤ装着車 55台)
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今シーズンもついに全日本ジムカーナ選手権最終戦を迎えることになった。舞台はここ数年、最終戦として恒例となっている富山県西部に位置するイオックス・アローザ・スポーツランドだ。広大な駐車場を利用したこのコースは、全日本戦の中では唯一のフルパイロンコースとして知られている。

冬はスキー場の駐車場として使われているため、サーキットなどの専用舗装と違い、路面には一般的な舗装が施されている。部分的に舗装を補修しているため、その部分にタイヤが乗るとグリップが変化するうえ、コース全体が傾斜していて、雨水を排水するための側溝がコースを横切る格好で設けられているなど、攻略が非常に難しいコースでもある。

コース設定は、その側溝を境に前半と後半にセクションを分けるのが通常で、今回も前半部分はハイスピードセクション、後半はテクニカルセクションを中心のレイアウトとなっていた。勝負所は、前半セクションの540度ターンと後半セクションの「の」の字ターン。この難易度の高い2カ所のターンが勝負を分ける鬼門となり、ギャラリーも非常に見応えのある最終戦となった。

全8戦が組まれている今シーズンの全日本ジムカーナは13クラスが設定されているが、第7戦までにすでに8クラスでタイトルが決定している。その8クラスのうち、PN4、N3、SA1、SA2、SA3、Dの6クラスでヨコハマタイヤ装着車がタイトルを獲得するという活躍を見せた。そして、この最終戦でさらにタイトルを獲得することとなったのがN1クラスだ。

来シーズンより全日本ジムカーナのクラス区分が変わるため、実質的に現行のクラス区分としては今年がラストシーズンとなるN1クラス(排気量1000cc以下のN車両)だが、そのなかで「ぜひ最後のタイトルを獲りたい」とチャンピオンを目指しているのが昨年、一昨年と2年連続N1クラスのタイトルを獲得している平田裕三選手だ。

今年の前半戦は「2連覇したことで、走りがやや守りに入ってしまいました」と精彩を欠いた平田だが、「逆に後半戦は目が覚めました。とにかく集中して攻めました」と言うように第6戦、第7戦で連勝を飾り、今回の最終戦で優勝すれば3年連続のタイトルを獲得できるところまで盛り返してきた。

ところが、その平田選手は第1ヒートでパイロンタッチのペナルティを受けてしまう。「前半の540度ターンで旋回中にパイロンを動かしてしまい、そのすぐあとに同じ場所を通る設定だったのですが、パイロンが動いたことが分からず、もともとパイロンが置いてあった場所の内側を通過してしまったためミスコース扱いとなってしまいました」と痛恨のノータイム。

まさに崖っぷちとなった平田選手だったが、第2ヒートでそれまでのベストタイムを0.05秒上まわり逆転優勝。「第2ヒートも540度で少し失敗してしまったのでもうダメかと思いましたが、なんとかそこから気持ちを切り替えて、今年で一番集中した走りができました」と平田選手。文字どおり起死回生の走りで、見事に最後のN1チャンピオンを獲得、同時に同クラス3連覇を成し遂げた。

そして、早々とタイトルを獲得し、次の大きな目標である全戦優勝を目指して最終戦に挑んできたのがSA2クラスの柴田優作選手だ。「土曜日の公開練習ではタイムがあまり奮わずに少し不安もあったのですが、決勝では運転のリズムが良くなり完璧な走りができました」とトップタイムをマーク。見事に全戦全勝という偉業を成し遂げた。

SA1クラスでは、タイトルを決めている斉藤邦夫選手が優勝候補だったが「全体的にミスの多い走りでした」とまさかの4位。だが、代わって開幕戦で自身初の全日本優勝を成し遂げた志村雅紀選手が第2ヒートでトップタイムをたたき出し、今季2勝目を獲得した。「全日本優勝はこれで2度目ですが、ゴールした時に『ベストタイム更新!』というアナウンスが聞こえて、本当にうれしかった」と志村選手。

若杉選手が7戦中5勝を挙げてチャンピオンを決めているN3クラスでは、若杉選手に二度土をつけている小林辰朗選手が、第7戦の優勝に続いて今回も好調だった。「自分はパイロンが得意なので、ここは相性が良いですし、自分自身も好きなコースです。決勝の走りも装着したADVAN A050のG/Sコンパウンドのおかげで満足いく走りができました」と今季3勝目を飾り、シリーズランキングでもしっかりと2位を堅持。若杉選手とともにシリーズでもヨコハマタイヤ勢がワン・ツー・フィニッシュを飾ることとなった。

PN1クラスでは、今季のチャンピオンを決めている喜多治人選手が「コースと装着したADVAN NEOVA AD08Rの相性が抜群に良かったのが勝因でしょう」とチャンピオンの貫禄を見せて今季5勝目を飾った。
 
Driver's Voice
喜多治人 選手
 【今回の成績 : PN1クラス 優勝】
今回はADVAN NEOVA AD08Rを4輪に装着しましたが、路面との相性も良く想像以上にしっかりとグリップしてくれました。
すでにタイトルが決まっている気楽さはありましたが、走りも最後まで集中を切らさずに走り切ることができたと思います。
平田裕三 選手
 【今回の成績 : N1クラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
第1ヒートでは自分のミスでノータイムに終わってしまいましたが、装着したADVAN A050のG/Sコンパウンドは確実にグリップしてくれました。それに、優勝を決めることができた第2ヒートでもしっかりとグリップを発揮してくれたので、思い切り攻めて走ることができました。チャンピオンを獲得できたのはタイヤのおかげだとうれしく思っています。
小林辰朗 選手
 【今回の成績 : N3クラス 優勝】
タイヤはADVAN A050を使用しましたが、決勝当日の朝の気温がかなり低かったので、低温向けのG/2Sコンパウンドにするか、高温向けのG/Sコンパウンドにするか迷いました。結局、天気も良くおそらく気温が上がると予想してG/Sコンパウンドを選びましたが、それが大正解で、第1ヒートから好タイムをマークすることができましたね。
志村雅紀 選手
 【今回の成績 : SA1クラス 優勝】
ここは昨年初めて走ったコースで、今年で2回目ですが、なんとか第2ヒートにタイムアップして逆転優勝することができました。タイヤはADVAN A050のG/Sコンパウンドを選びましたが、タイヤのしっかり感とシャープなハンドリングのおかげで、思ったとおりのドライビングができました。
柴田優作 選手
 【今回の成績 : SA2クラス 優勝 (シリーズチャンピオン確定)】
昨年は第1ヒートでドライブシャフトが折れたのですが、なんとか修復して第2ヒートで逆転優勝できたゲンのいいコースですので、今年も気合いを入れて走りました。今回はトラブルもなく、スタート前にはADVAN A050のコンパウンドをG/SにするかG/2Sにするか迷いましたが、最終的にはG/Sコンパウンドを選び、それが路面とばっちりマッチしたのが勝因だったと思います。
 
FEATURED DRIVER
■PN3クラス : 森嶋昭時 選手

これまで2008年、2009年、2011年とマツダ・RX-7を駆って3度のSA2クラスチャンピオンを獲得してきた森嶋昭時選手は、今シーズンからトヨタ・86に乗り換えてPN3クラスに挑み、最終戦までチャンピオン争いを展開した。

ジムカーナ歴が22年というベテランの森嶋選手は、2003年にMR2で全日本N3クラスに参戦して初の3位表彰台を獲得。その後'04年にRX-7に乗り換え、'06年にはエキシージでN3クラス初優勝を達成、さらにその後の全日本タイトル獲得へとつながる。今では後輪駆動車のスペシャリストとして名高い森嶋選手にとって、今年新たにチャレンジしたトヨタ86でのPN3クラス出場は、シーズンを通して「やり甲斐のある年だった」という。

「今年は開幕戦から横浜ゴムさんがADVAN NEOVA AD08Rという素晴らしいグリップ力を発揮してくれるタイヤを発売してくれたのが最大の武器になりました。自分の力量不足でタイトル獲得はなりませんでしたが、シリーズ2位という成績を納めることでき、また今シーズンを楽しく走ることができたのもADVAN AD08Rのおかげだと思っています。本当にありがとうございました」

今回の最終戦は3位。「決して勝てない試合ではなかったと思いますが、自分としてはすべてを出してやり切ったと思っています」と、清々しい表情で語ってくれた森嶋選手。ぜひ来季はチャンピオン獲得を期待したい。
 
TECHNICAL INFORMATION
スキー場の駐車場というこのコースは、比較的路面が粗くタイヤへの攻撃性が高いコースだ。決勝当日の朝の気温はやや低めで、低温向けのG/2Sコンパウンドと、中高温向けのG/Sコンパウンドで選択を迷うドライバーもいたが、多くのドライバーが、気温が上がると予想してG/Sコンパウンドを選んでいた。実際、競技が始まると好天に恵まれたことで気温が急上昇し、G/Sコンパウンドとのマッチングが良好だったようだ。
今回はADVAN NEOVA AD08Rを使用したクラスも含め5クラスを制覇することができ、改めてヨコハマタイヤの優秀性をアピールすることができた。
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