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FIA 世界ツーリングカー選手権
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日程・レポート・結果表 2013年のWTCC WTCCを戦うタイヤ
[LINK] 公式ウェブサイト 参戦車両の概要 主な参戦車種
PREVIEW
WTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)は、初開催となったロシア・モスクワでのラウンドを終えて、ポルトガルのポルトへと舞台を移す。モスクワでは思わぬハプニングもあったものの、レースそのものはスリーワイドやフォーワイドの接近戦が随所で演じられ、WTCCの魅力を十分に楽しめる一戦となった。

あれから二週間のインターバルをはさんで迎えるポルトガル戦。昨年はアルガルヴェの常設サーキットコースで開催されたが、今年は2年ぶりにポルトの市街地コースが舞台として用意された。ポルトでのWTCCは2007年、2009年、2011年に続いて4回目となる。全長4,800mと2年前に比べて7m短いコース設定となっているが、エスケイプゾーンがほぼ皆無というチャレンジングなコースであることに変わりは無い。

市街地コースの特徴といえば、パッシングポイントが限られるという点が挙げられる。過去3回行われたポルト戦の結果を振り返っても、第1レースは全てがポール・トゥ・ウィンで決着。第2レースも3番手までの上位グリッドからスタートしたドライバーが、ウィニングチェッカーを受けているのだ。
これをさらに市街地レース全体で見ると、これまでに開催されたWTCCの全190戦中、市街地レースは36戦。そのうちの20戦がポール・トゥ・ウィンで決している上、第1レースで見ると18戦中13戦がポール・トゥ・ウィンで、その率は実に72.2%にもなる。ちなみにクローズド・サーキットでの第1レースは、全77戦中49戦がポール・トゥ・ウィンで、63.63%となっている。

こうしたデータを読み解くと、やはりポルトでもポールポジションを獲得した選手が第1レースを制する確立は非常に高いと言えるだろう。つまり予選の重要性が一層高まるわけだが、今シーズンこれまでの6大会で実に4大会の予選でトップタイムをマークしているのが、シボレーのイヴァン・ミューラー選手。既に選手権争いでもダブルスコアに近い差をつけてトップを独走しているが、その背景にはRMLが持つ豊富なデータと熟成されたマシンの高い戦闘力がある。シボレーは昨年限りでマニュファクチャラーとしての活動を終えているが、WTCC発足の年からコツコツと積み上げてきた多くの財産が、圧倒的な強さを生む現在の状況を築き上げているのだ。

一方、2大会で予選トップタイムを叩き出しているのがホンダのガブリエレ・タルクィーニ選手。スロバキアリンクでは待望の初優勝も飾ったホンダだが、タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手が駆るワークスの2台は、最近少々影が薄くなってしまっている。

しかし、ポルトについてはタルクィーニ選手がセアト時代の2009年に優勝を飾っており、モンテイロ選手にとっては故郷・ポルトガルということもあって多くのファンから熱い声援が送られる。

マシンについても補正(カンペンセイト)ウェイトはシボレー・クルーズ1.6Tが+40kg、BMW 320TCが+20kgとなるのに対して、ホンダ・シビックとセアト・レオンは+10kg、ラーダ・グランタが−20kgとなり、シビックの快走が大いに期待されるところである。
このポルトガル戦では、マシンをスイッチする選手にも注目したい。
その選手とはWTCC最年少ドライバーであるペペ・オリオラ選手。WTCCには2011年から参戦を続けており、昨シーズンはYOKOHAMAトロフィーのランキング争いで2位に輝いた実績の持ち主だ。

今シーズンは2年目となるTuenti Racing Teamからの参戦。マシンはセアト・レオン一筋でここまでのWTCCを戦ってきたが、ポルトガル戦からシボレー・クルーズ1.6Tにスイッチすることとなった。
WTCC公式サイトのインタビューに対しては、レースキャリアのスタートからこれまでを共にしたセアトに対する謝意を表した上で、自分自身やチームとしての将来を考えてRMLからオファーを受けたシボレーへのスイッチを受け入れる決断をしたと語っている。

前述の通り、RMLは豊富なデータと経験をベースに、イヴァン・ミューラー選手が今シーズンの戦いを席巻。オリオラ選手は市街地レースのモロッコ戦で初の総合優勝を飾っているが、それ以外では表彰台に立つ機会を奪えない厳しい戦いが続いていた。
それだけに、シボレーへのスイッチでシーズン後半戦は大暴れしてくれることが期待されるオリオラ選手。7月9日に19歳の誕生日を迎えるが、18歳最後のレースとなるポルトガル戦で表彰台に立つ姿を見せてくれることだろう。
 
STANDINGS
 
【選手権 ドライバー部門・ポイントランキング (第12戦終了時点)】
順位 クラス No. ドライバー 車 両 ポイント
1 12 イヴァン・ミューラー シボレー・クルーズ 1.6T 246
2 3 ガブリエレ・タルクィーニ ホンダ・シビック 133
3 Y 17 ミシェル・ニュケア シボレー・クルーズ 1.6T 127
4 Y 14 ジェームス・ナッシュ シボレー・クルーズ 1.6T 113
5 1 ロブ・ハフ セアト・レオン WTCC 107
6 5 ノルベルト・ミケリス ホンダ・シビック WTCC 90
7 15 トム・コロネル BMW 320TC 88
8 23 トム・チルトン シボレー・クルーズ 1.6T 87
9 Y 9 アレックス・マクドワル シボレー・クルーズ 1.6T 73
10 74 ペペ・オリオラ セアト・レオン WTCC 67
11 18 ティアゴ・モンテイロ ホンダ・シビック 60
12 Y 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 43
13 38 マルク・バッセン セアト・レオン WTCC 28
14   10 ジェームス・トンプソン ラーダ・グランタ 13
15 Y 73 フレディ・バース BMW 320TC 9
16 Y 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 7
17 Y 55 ダリル・オーヤン BMW 320TC 6
18 Y 6 フランツ・エングストラー BMW 320TC 4
19 Y 7 チャールズ・カ・キン BMW 320TC 1
※Y : YOKOHAMAトロフィー



【YOKOHAMAトロフィー ドライバー部門・ポイントランキング (第12戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 17 ミシェル・ニュケア シボレー・クルーズ 1.6T 92
2 14 ジェームス・ナッシュ シボレー・クルーズ 1.6T 91
3 9 アレックス・マクドワル シボレー・クルーズ 1.6T 74
4 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 54
5 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 38
6 55 ダリル・オーヤン BMW 320TC 36
7 73 フレディ・バース BMW 320TC 30
8 6 フランツ・エングストラー BMW 320TC 21
9 19 フェルナンド・モンヘ セアト・レオン WTCC 19
10 7 チャールズ・カ・キン BMW 320TC 12
11 37 レネ・ミュニッヒ セアト・レオン WTCC 7
12 13 ジョン・フィリップ・ダイオー BMW 320TC 5
13 20 ヒューゴ・ヴァレンテ セアト・レオン WTCC 4
14 22 トム・ボードマン セアト・レオン WTCC 2
15 21 ニコライ・カラミショフ セアト・レオン WTCC 2
 
CIRCUIT
ポルト・市街地コース (ポルトガル)

ポルトガル北部にある同国第2の都市・ポルトは坂の多い街として知られている。その地名はポルトガルという国名の発祥でもあり、同市周辺がポルトカーレと呼ばれたことが国名の由来になっている。

コースはマカオなどと同様に両側をガードレールにはさまれたもので、ストレートにはバリアによってシケイン状の部分も設けられたとてもエキサイティングなもの。
もちろんレース開催時以外は一般公道として使用されている路面ゆえに、コンディションは厳しいものとなっている。

この地での開催は2011年以来4回目となるが、SUPER2000マシンのレコードタイムはアラン・メニュ選手がシボレー・クルーズ1.6Tを駆って2011年の公式予選でマークした2分04秒946(平均車速 138.30kph)。決勝ベストラップでは、同じ年にシボレーのロブ・ハフ選手がマークした2分05秒846(平均車速 137.31kph)がレコードとなっている。
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