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FIA 世界ツーリングカー選手権
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日程・レポート・結果表 2013年のWTCC WTCCを戦うタイヤ
[LINK] 公式ウェブサイト 参戦車両の概要 主な参戦車種
PREVIEW
3月の開幕戦・イタリアのモンツァから、6月末のポルトガル戦まで、7大会/14戦を消化したWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。北アフリカのモロッコ、そしてヨーロッパ大陸を転戦してきたシリーズは、およそ1ヶ月のインターバルをはさんで一気にその舞台を南米大陸へと移す。

第8大会・第15&16戦の舞台は、アルゼンチンのアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド。
首都・ブエノスアイレスから国内線の飛行機でおよそ2時間、直線距離で1,000kmほど離れたテルマス・デ・リオ・オンド市は、温泉も有名なアルゼンチン屈指のリゾート地として知られている。そんなロケーションの中、市外地の東およそ6kmという利便性の良い立地に設けられている常設サーキットコースが「アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド」である。

このコースは2008年5月にオープンした後、最近になって大改修が施された。2014年には二輪のMoto GPが開催される予定となっているが、今回のWTCCが初めての世界選手権イベント開催となる。
ただ、コースの改修は完成しているものの、現時点でコントロールタワーこそ最新鋭の施設になっているが、ピットガレージの建屋は出来上がっておらず今回のWTCCでは大型テントが張られて各チームに割り当てられている。観客用のスタンド席も今回は仮設となっているが、一方ではミュージアムが完成していたり、VIPルームも設けられている。
近年、サーキットに隣接するかたちで空港も設けられ、ホテルの建設も進んでいるなど、サーキットも中核施設のひとつとしてリゾート開発が進んでいるエリアという印象だ。

日本から見ると地球のちょうど反対側に位置するアルゼンチンだが、東京から片道50時間をかけて現地入りしたヨコハマタイヤのエンジニアから入ったコースに関する情報をお伝えしよう。ちなみにアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドへの行き方だが、日本からヨーロッパ、今回はドイツのフランクフルトまで約10時間半のフライトから旅ははじまる。ここでブエノスアイレス行きに乗り換えて13時間、到着したら国際空港から国内線空港にバスで移動した後に国内線で1時間50分ほど飛んで到着となる。乗り換えの待ち時間などを含めると、丸2日がかりの大旅行だ。

そんな長旅を経て現地入りしたエンジニアによると、コースは比較的平坦でコーナーのカント(傾斜)も緩やか。南米のサーキットはコンパクトで狭いことも多いが、ここはコース幅も広めとのこと。WTCCといえば縁石を厭わないアグレッシブな走りが特徴だが、縁石はそれほど高くないが内側の舗装の切れ目やグレーチングの縁にイン側のタイヤを引っかけてしまわないように注意が必要となるようだ。

さらに縁石の内側にはハンプ(突起)が設けられているが、これには2種類あってカマボコ状の高さ15cmほどのものは高さこそあれ連続しているのでそれほど問題にならないものの、5〜8cm程度の低めのもの(左写真で、黄色/黒色の突起)は何本かが一定間隔で並んでいるので、不用意に踏むと車両やタイヤ、ホイールへの入力が大きくなるため、思わぬトラブルの要因となる可能性もありそうだ。

路面そのものは目の細かい舗装で、改修から間もないこともあって傷みは少ない。ただしコーナー部分は磨かれていて、全体的にダスティでもあるため小さなドライビングミスがスピンなどにつながるかもしれない。
2013年のカレンダーも後半に入っているが、既報の通りWTCCは2014年に車両規則の大幅な変更が行われる。駆動方式が市販車そのままであったり、1,600ccターボエンジンを搭載する点は今年と同様だが、大型エアロパーツの装着による空力性能の向上や、エンジンパワーの増加などが図られ、よりハイスピード化されることになる。

この規定に沿って2014年のフル参戦を発表して話題を呼んでいるのが、フランスのシトロエン。WRC(FIA世界ラリー選手権)の王者としても知られるセバスチャン・ローブ選手を擁することが公になっているが、続いて参戦するマシンについての発表が7月24日に公開された(右イラスト)。

ベースとなるモデルは「Cエリーゼ」。日本市場には導入されていない4ドア・ノッチバックセダンであり、主に新興国市場をターゲットとしている。市販車のボディサイズは全長4,430mm×全幅1,770mmで、シボレー・クルーズ1.6T(4,630mm×1,860mm)やBMW320TC(4,540mm×1,860mm)よりもコンパクト。駆動方式はFF(前輪駆動)となるが、公開されたイラストはなかなかアグレッシブな表情が印象的だ。
ローブ選手は7月末にフランスのヴァル・デ・ヴィエンヌ・サーキットでマシンのテストを行っている。WTCC公式サイトに寄せたコメントによると、ハンドリングとバランスの良さに驚いたとのこと。

また、ラーダも2014年規定にあわせたマシンのテストを、マニ-クール・サーキットで実施。ジェームス・トンプソン選手がステアリングを握ってのテストだったが、チーム責任者のヴィクター・シャポヴァーロフ氏は新しい車両はよりレーシングカーらしい見栄えとなり、より大きなパワーとスタビリティ、優れたドライバビリティを有すると評価。その上で今シーズン前半の戦いを通じて様々なサーキットを走った結果、グランタの強みと弱点の両方を確認できており、これをベースに開発プログラムを構築していくと語っている。
 
STANDINGS
 
【選手権 ドライバー部門・ポイントランキング (第14戦終了時点)】
順位 クラス No. ドライバー 車 両 ポイント
1 12 イヴァン・ミューラー シボレー・クルーズ 1.6T 282
2 Y 17 ミシェル・ニュケア シボレー・クルーズ 1.6T 160
3 Y 14 ジェームス・ナッシュ シボレー・クルーズ 1.6T 138
4 1 ロブ・ハフ セアト・レオン WTCC 135
5 3 ガブリエレ・タルクィーニ ホンダ・シビック 134
6 23 トム・チルトン シボレー・クルーズ 1.6T 111
7 15 トム・コロネル BMW 320TC 98
8 5 ノルベルト・ミケリス ホンダ・シビック WTCC 92
9 74 ペペ・オリオラ セアト・レオン WTCC 91
10 Y 9 アレックス・マクドワル シボレー・クルーズ 1.6T 73
11 18 ティアゴ・モンテイロ ホンダ・シビック 62
12 Y 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 44
13 38 マルク・バッセン セアト・レオン WTCC 39
14   10 ジェームス・トンプソン ラーダ・グランタ 29
15 Y 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 11
16 Y 73 フレディ・バース BMW 320TC 9
17 Y 55 ダリル・オーヤン BMW 320TC 6
18 Y 6 フランツ・エングストラー BMW 320TC 4
19 Y 7 チャールズ・カ・キン BMW 320TC 1
※Y : YOKOHAMAトロフィー



【YOKOHAMAトロフィー ドライバー部門・ポイントランキング (第14戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 両 ポイント
1 17 ミシェル・ニュケア シボレー・クルーズ 1.6T 112
2 14 ジェームス・ナッシュ シボレー・クルーズ 1.6T 108
3 9 アレックス・マクドワル シボレー・クルーズ 1.6T 78
4 25 メルディ・ベナニ BMW 320TC 60
5 26 ステファノ・ディアステ BMW 320TC 51
6 55 ダリル・オーヤン BMW 320TC 45
7 73 フレディ・バース BMW 320TC 30
8 6 フランツ・エングストラー BMW 320TC 21
9 19 フェルナンド・モンヘ セアト・レオン WTCC 21
10 7 チャールズ・カ・キン BMW 320TC 17
11 20 ヒューゴ・ヴァレンテ セアト・レオン WTCC 7
12 37 レネ・ミュニッヒ セアト・レオン WTCC 7
13 13 ジョン・フィリップ・ダイオー BMW 320TC 5
14 21 ニコライ・カラミショフ セアト・レオン WTCC 3
15 22 トム・ボードマン セアト・レオン WTCC 2
 
CIRCUIT
アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド (アルゼンチン)

首都・ブレノスアイレスの北東およそ1,000km、飛行機で約1時間45分ほどの位置にあるテルマス・デ・リオ・オンド市に、2008年にオープンしたサーキットコース。
近年になって全面改修が施され、グレード1の公認コースとしてF1などの誘致を目指している。

テルマス・デ・リオ・オンド市は温泉保養地として知られており、サーキット周辺には空港が開設されたりホテルの建設が進むなど、一大リゾート地としての再開発が進む。その中核施設のひとつとなるのが、このサーキットである。

比較的平坦なロケーションで、改修間もないこともあり舗装状態も良好。レイアウトとしては1コーナー右ターンから長いストレートも取ることが出来るようだが、WTCCやMotoGPでは鋭角にターンしてインフィールドに入るかたちを採用する。
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