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WTCC Race of JAPAN 記者発表会を開催! WTCCの魅力と面白さの理由を検証! 3人の日本人選手がWTCC岡山に参戦!
ADVANエンジニアと織戸選手が語る! ドライバーを知ればWTCCはより面白い! 岡山からの直前情報&周辺観光ガイド!
市販車をベースに作られたレーシングマシン、"ツーリングカー"による戦いの世界最高峰がWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。
F1、WRCと並ぶFIA世界選手権レースは2005年に発足したまだ新しいカテゴリーだが、世界中でファンを増やしている。
 
日本では2006年から横浜ゴムがワンメイクタイヤサプライヤーとなったこともあって注目が高まり、2008年には岡山国際サーキットに初上陸。
それまでテレビなどを通じて知られていたWTCCならではの迫力あるスプリント・バトルが、多くのモータースポーツファンを虜にした。
 
このページでは2回目となるWTCCの日本上陸を控えて、改めてWTCCの魅力と基礎知識をおさらいしておこう。
WTCCの魅力を知るには、このレースを構成する要素を検証してみる必要がある。その要素とは、

・WTCCを面白く、迫力ある内容にするための規則
・特徴ある4つのメーカーが送り出しているマシン
・個性豊かな顔ぶれが揃うドライバーラインナップ

という3つのポイントである。
■レース距離&時間
 
WTCCは世界中で12大会・全24戦を開催、日本ラウンドはシリーズ終盤となる第11大会にあたる。
そしてレースは各大会とも、1大会あたり2回の決勝レースが開催される。日本ラウンドで言えば、シリーズ第21戦と第22戦というカレンダーになっている。
 
レースは1戦あたりの距離が約50km、時間にしておよそ30分間。1周が3,703kmの岡山国際サーキットでは14周回で2回のレースを競うことになるが、まず「1日で2回の決勝レースを楽しめる」というのはWTCCならではの大きなポイントだ。
なおアクシデントが発生してセーフティカーが導入されると、自動的に規則に従ってレース周回数が増やされるのもWTCCの大きな特徴。これにより、ファンは例えセーフティカーが導入されたレースであっても、充分に世界トップレベルのバトルシーンを堪能することができる。



■参戦クラス
 

WTCCには世界選手権タイトルとは別に、YOKOHAMAインディペンデントトロフィーというタイトルも用意されている。
これは参戦チームの登録分類によるもので、選手権タイトルは全チームに権利があるが、さらにプライベーターチーム向けにインディペンデントトロフィーという枠が設けられているのだ。
 
事実上、選手権タイトルはマニュファクチャラー登録を行なっている自動車メーカー系チームが競い合っているが、プライベーターチームによるインディペンデントトロフィー争いも熾烈なもの。
表彰台には選手権の上位3選手とインディペンデントトロフィーの優勝者、そして優勝したマニュファクチャラーの代表者が登壇するが、時にはインディペンデントトロフィー勢が選手権の表彰台に割ってはいる事もある。
 

 
■公式予選
 
決勝前日の土曜日には公式予選が行なわれる。
予選方式は今年から新しい方式が採用され、まず最初に20分間行なわれる"Qualyfy 1"に全車が出走して、ここでのベストラップ順に上位10台が絞り込まれる。
 
"Qualify 1"が終了して上位10台が確定すると、5分間のインターバルをはさんで10台が"Qualify 2"に進出。こちらは10分間の走行時間が設けられ、ここでのベストラップ順が最終的な第1レース決勝スターティンググリッドの上位10グリッドに反映される。
11番手以下のグリッドは"Qualyfy 1"の11位以下の結果が反映されるという仕組みである。
全体的な走行時間は短く、特に"Qualify 2"はタイムアタックに使える時間がとても限られる。予選ならではのコンマ1秒を削る渾身の走りが世界トップドライバーによって次々と繰り出される様も、見逃せないポイントとなるだろう。
 

 
■スタート方式&グリッド
 
レースは前述のように、1日に2回の決勝が行なわれる。しかしWTCCでは、2回のレースのスタート方式がそれぞれ異なるという大きな特徴がある。
予選結果に基づいたグリッドから始まる第1レースは、各車がフォーメーションラップ終了後にそのまま走行状態でスタートを切る「ローリング方式」を採用。シグナルのスタート合図と同時に、随所で繰り広げられるポジションアップ合戦、そして1コーナーに向かってツーワイドはおろか、スリーワイド、フォーワイドで飛び込んでいく激しいバトルが最大の見せ場といっても良いだろう。
 
対して第2レースは制止状態からスタートする「スタンディング方式」。
こちらのグリッドは第1レースの結果に基づくが、上位8台のみは前後を入れ替える「リバース・グリッド方式」が採用されている。つまり、第1レースを優勝で終えると、第2レースは8位からスタートすることとなり、逆に第1レースで8位の場合は第2レースのポールポジションに陣取ることになる。
 
この方式より、第2レースのスタートから1コーナーにかけては、第1レース以上の激しいバトルが展開される。
特に第1レースの結果によってはインディペンデントトロフィー勢がポールポジションにつくことも珍しくなく、格上のライバルを相手に健闘を見せるシーンも珍しくない。
 

 
■補正ウェイト
 
2009年から導入された新しい制度の目玉が「補正ウェイト」。これは従来のドライバー個々の戦績に応じて個別のウェイトを搭載する「サクセス・バラスト」に代わって導入されたもので、車種の違いによる性能差の均衡を図ることを目的としている。
予選や決勝のタイムを基準として、過去3大会分のデータから基準平均タイムを割り出し、その結果を基にしてウェイト搭載量を調整するという仕組みである。
これにより、4つのメーカーから参戦するマシンの性能差を、それぞれの特性を大きく削ぐ事のない範囲で均衡化しており、さらにガソリンとディーゼルターボという異なるエンジンを搭載するマシン同士による接近戦を実現している。
世界各地のツーリングカーレースで活躍を見せているBMW。
WTCCにはE90系の3シリーズで参戦しているが、他のマシンに対する最大の特徴は駆動方式が唯一のFR(後輪駆動)であるということに尽きるだろう。
FRのメリットはいくつか挙げられるが、中でも制止状態からのスタートで後輪にトラクションがかかりやすいことはWTCCでメリットとなる。スタンディング方式でスタートする第2レースでは、この強みを活かしてホールショットを決める選手も少なくないからだ。
なおマニュファクチャラー勢としてイギリス、ドイツ、イタリア-スペインの3チームが参戦しているほか、その素性のよさから多くのインディペンデントトロフィー勢もBMWを選択している。

 【SPEC (アウグスト・ファルファス選手車)】
全長×全幅×ホイルベース : 4539mm × 1845mm × 2763mm
最低重量 : 1170kg
エンジン : 水冷直列4気筒 DOHC 16バルブ・ガソリンエンジン
総排気量 : 1999cc (ボア×ストローク 86mm×86mm、圧縮比 11:1)
最高出力 : 280 bhp/8300 rpm   最大トルク : 245 Nm/7250 rpm
フォルクスワーゲングループの一員であるスペインの自動車メーカー・セアトは、WTCCに5ドアハッチバックのレオンで参戦している。日本では未発売のため馴染みが薄いかもしれないが、ゴルフとコンポーネンツを一部共用していると聞けば、その完成度や性能の高さも想像がつくことだろう。
WTCCにマニュファクチャラー勢はディーゼルターボエンジンを搭載したマシンを投入、SEAT Sportが5台体制で参戦している。
その実力は昨年のドライバー/マニュファクチャラータイトルを、それまで独占していたBMWから奪い取ったことでも既に折り紙付き。
ややフロントヘビーという特性ゆえに、テクニカルコースが苦手だったりタイヤライフに厳しいものがありそうに思えるが、そこはスプリントのWTCC、ディーゼルパワーにものを言わせてライバル勢を圧倒する。
"イエロー・トレイン"と称される黄色いセアトのマシンが上位グループで隊列を組んで走る光景が、果たして岡山の地でも見られることになるか注目だ。

 【SPEC (ガブリエレ・タルクィーニ選手車)】
全長×全幅×ホイルベース : 4330mm × 1849mm × 2600mm
最低重量 : 1170kg
エンジン : 水冷直列4気筒 DOHC 16バルブ・ディーゼルターボエンジン
総排気量 : 2000cc (ボア×ストローク 81mm×95.5mm、圧縮比 16:1)
最高出力 : 262 bhp/3800 rpm   最大トルク : 450 Nm/2500 rpm
GM(ゼネラル・モーターズ)の世界戦略車として、WTCC開幕と同時に発売され、かつ参戦を開始したのがニューモデルのクルーズ。昨年まで参戦していたラセッティと同様にオーソドックスなセダンボディだが、全体的にマッチョなテイストのデザインで仕上げられているためか、コース上での存在感が大いに高まった。
このマシンが他車と比べて特徴的な点はやや大柄でホイールベースの長いボディ。タイトコーナーはやや苦手とするが、長いストレートなどでの安定感は抜群。
さらにエンジンはショートストロークタイプで、BMWと比べるとより低い回転域から大きなトルクを発生させるキャラクター。連続するコーナーでの断続的な加速では、なかなか粘りのあるバトルを演じてくれる。

 【SPEC (ロブ・ハフ選手車)】
全長×全幅×ホイルベース : 4633mm × 1852mm × 2709mm
最低重量 : 1170kg
エンジン : 水冷直列4気筒 DOHC 16バルブ・ガソリンエンジン
総排気量 : 1998cc (ボア×ストローク 88mm×82mm、圧縮比 11:1)
最高出力 : 280 bhp/8500 rpm   最大トルク : 260 Nm/5800 rpm
ロシアのAutovaz社の輸出ブランドがラーダ。経済発展を続けるロシア、自動車産業の振興と歩調を合わせてモータースポーツも盛り上がりの気運が高まってきている。
そんな中で参戦しているラーダは、今年からマシンをニューモデルのプリオラにスイッチ。昨年まで110が見せていたスクエアなスタイルから比べれば近代的に洗練されたプリオラだが、まだどこか懐かしさを感じさせる雰囲気も漂わせている。やはりベースとなった市販モデルはライバル車よりサイズ的に小さいため、善くも悪くも後付け感も強いオーバーフェンダーが、ノスタルジックな感じを生む要因か。
しかしながら実力は110時代より飛躍的に高まり、先のイモラ戦では2戦連続で入賞を飾って悲願の初・世界選手権ポイントをラーダは獲得した。ジェームス・トンプソン選手は岡山で連続ポイント獲得を目指してくるだろうから、その走りに期待するファンも多いことだろう。

 【SPEC (ジェームス・トンプソン選手車)】
全長×全幅×ホイルベース : 4350mm × 1809mm × 2540mm
最低重量 : 1170kg
エンジン : 水冷直列4気筒 DOHC 16バルブ・ガソリンエンジン
総排気量 : 1998cc (ボア×ストローク 88mm×82mm、圧縮比 11:1)
最高出力 : 270 bhp/8500 rpm   最大トルク : 265 Nm/6500 rpm
 
 
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