Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.87 News Index
ひとつ前に戻る
奴田原文雄 選手
>> 公式サイト
こんにちは、ラリードライバーの奴田原文雄です。
2010年のFIAアジア・パシフィック・ラリー選手権(APRC)、その開幕の地となるマレーシアへとやって来ました。

日本でも来る5月21日から23日にかけて、北海道の十勝地方を舞台に「Rally Hokkaido」が開催され、この大会は全日本ラリー選手権の第3戦であると同時に、APRCの第2戦というタイトルも賭けられています。

そこで「Rally Hokkaido」観戦に向けての予備知識として、今回はAPRCの概要と開幕戦のマレーシアに参戦したADVANユーザーをご紹介しましょう。
FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権(APRC)を戦うには、事前にシリーズ登録を行なわなくてはなりません。全7戦のうち、参戦する6戦をノミネートしてFIAに申請登録します。
どのラリーを選ぶかもチーム戦略のひとつなのですが、開催日程の都合から今年はどのチームも同じような選択になっているようです。
もちろん、APRCに参加登録しなくても各ラリーには出場できます。ただし上位に入賞してもAPRCのシリーズポイントは貰えません。

また昨年からはAPRCのなかに、アジア・カップとパシフィック・カップという、2つのタイトルが設けられました。
アジア・カップは、マレーシア、北海道、インドネシア、中国の4戦のうち、3つを事前ノミネートします。パシフィック・カップは、ニュージーランド、オーストラリア、ニューカレドニアの3戦です。
これにより、APRC全戦への参戦を金銭的に躊躇していたプライベーターなどにも目標となるタイトルができ、より多くの参加台数が見込まれています。
FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権のマレーシア・ラリーに参戦したADVANユーザーをご紹介しましょう。

「クスコ・レーシング」は、柳澤宏至選手/中原祥雅選手のコンビと、炭山裕矢選手/加勢直毅選手のコンビが出場する2台体制で、車両は昨シーズンから引き続き、三菱ランサー・エボリューション]を投入しています。

柳澤選手はAPRCに参戦を始めて4年目。 マレーシア・ラリーの印象と、今年の抱負を語ってもらいました。
「目標はAPRCシリーズチャンピオンです。今までもう少しのところで優勝を逃すというラリーが多かったので、まずは確実に1勝をあげていきたいですね。
マレーシアの特徴は気合を入れてアタックすると危険なコースです。トリッキーでジャンクション(分かれ道)も多く、またプランテーションの中は狭くて木の間をすり抜けるような場所があったり、道幅も狭く、また側溝もあるので要注意です。
コンスタントにタイムを出しながら、ミスをせずに走りきれる者が勝つというラリーになるでしょう。また過去のリザルトを見ていてもそうですよね。
車両は昨シーズンに引き続きランサーエボリューション]です。いろいろと細かい詰めも行ない、良い仕上がり具合です
今シーズンから車両規定が変更になり、エンジンのターボ・リストリクター径がφ32からφ33へと拡大されましたが、おかげでトルクもパワーもより厚くなり、全体的なボリュームも増えた感じです。走らせ方自体は今までと変わっていないかな。」

スタート前日に行なわれたシェークダウン走行では、さっそくベストタイムを出すなど、マレーシアとの相性も良いようでした。

チームメイトの炭山選手は、アジアカップを狙っています。
「目標はコンスタントに上位争いをしたいですね。特に次の北海道ではトップ争いに加わりたいので、そのためにも今回のマレーシアでは、気分よく、いい流れでラリーをフィニッシュできればと思います。
でもマレーシアでは何があるかわからないので、油断せずに、そして北海道へとつなげて行きたいです。」

APRCに登録はせず、アジアカップに照準を合わせての参戦だそうです。
地元マレーシアからは「GSR PENNZOIL Racing Team」のカラムジット・シン選手が、APRCに戻ってきました。
彼は2001年、2002年、さらに2004年と、3度ものAPRCタイトルを獲得していますし、2002年にはFIAプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)のチャンピオンにも輝いている、アジアを代表するラリードライバーです。
また今回はマレーシアの国内選手権も併催されていましたが、彼は10回の国内タイトルを獲得しています。

カラムジット選手とは、APRCやPWRCで何度も一緒に戦ったことがありますが、紳士的でとても好感の持てる選手です。今回、久し振りに再会しましたが、「ヌタハラ、ラリーにエントリーしていなのに、なぜここにいるんだい?」と聞かれて、ちょっと返答に困りました。ドライバーの身としては、観戦だけのラリーはやはりつまらないものです(苦笑)。
私は、「あなた(カラムジット)にインタビューをする為にわざわざやって来たんだ。ADVANのA053はどんなフィーリングだい?」と聞きました。
彼は今回、初めてADVAN A053をラリーで使うのです。
「A053のトラクションがとても良く驚いている。またハンドリングの応答も素直でいい感じだ。」と、ファーストインプレッションを語ってくれました。


「ハセプロ・ワールドラリーチーム」からは、マジカルカーボンを施工した特長あるラリーカーで、ハセプロの社長である長谷川智秀選手がマレーシア・ラリーに初参戦です。

「アジアカップを目標としています。もちろん自社製品のPRも兼ねていますが、APRCを盛り上げていければ、と思っています」
と語っていました。
写真をクリックすると拡大画像を別ウィンドゥで表示します。
 
   
 
   
 
           
 
ひとつ前に戻る