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KONDO RACING
 
2000年からフォーミュラ・ニッポンを舞台にレース活動を行っていたKONDO RACINGが、横浜ゴムとのタッグでSUPER GTへの参戦を始めたのは2006年のこと。

近藤真彦監督のモータースポーツへの熱い思いが結集し、参戦2年目、2007年のセパンではフェアレディZでチーム初勝利を挙げた。さらに2008年のセパンでも優勝し、暑さが厳しく過酷なマレーシアを舞台に活躍を見せた。

そして2009年、開幕戦・岡山を制覇してファン待望の国内初優勝を飾った。2010年開幕戦・鈴鹿ではタイヤ無交換作戦を敢行して優勝を挙げ、毎年着実に勝ち星を重ねてきている。
またチーム独自にエコ・イベントを開催するなど、環境保護へのかかわりを明確に打ち出すチームカラーを持っている。

レースカーは現在はGT-Rで、メンテナンスも自社で行う。ドライバーは昨年GT500にステップアップした安田裕信選手がファーストドライバーに昇格。他陣営から移籍してきた元国際F3000チャンピオン、ビヨン・ビルドハイム選手と組むことになった。
■安田 裕信 選手
「昨年末にビヨン(・ビルドハイム選手)と組むという新体制を知らされましたが、いろいろな経験を持つドライバーですしライバルの中でも速いドライバーでしたので、一緒に組むことについては全く心配はしていませんでした。
それで年末年始のマレーシアでのテストをこなした後に、監督から『Aドライバーをやってくれ』と言われたんです。開幕戦・富士での予選でようやくAドライバーとして自信がついた気がしますし、クルマは走れば走るほど速くなっています。

ビヨン(・ビルドハイム選手)とのコンビですが、彼とはクルマやタイヤに対するフィーリングが非常に似ていて近い距離で仕事ができる感じですね。
ですから早く結果を出したいし、結果を求めて充実したレースウィークを過ごすことができています。去年は予選の最高位が7〜8番手だったので、それは上回っていきたいです。

チーム、ヨコハマタイヤとのコンビも2年目ですから去年に比べて仕事も非常にやりやすくなりました。
例年だと開幕時にはチャンピオンを獲ると言っていますが、今年は速さを見せたい。リタイアはあっても速い24号車を見せたいです。チャンスは十分にあると思っています」
■ビヨン・ビルドハイム 選手
「チームに初めて合流したのは昨年末のセパン・テストです。大きな変化でしたね。チーム、自動車メーカー、クルマ、チームメイト、スタッフ・・・ すべてが完全に違うんですから。
年明けもセパン・テストへ行き、2月には岡山でテストと、月イチペースでチームと合流していたので、なかなかチームスタッフの名前も覚えられなかったんですが、富士のレース以降はもう大丈夫です。日産、近藤監督、ヨコハマタイヤからいろんなインフォメーションが入ってきて全体的にチームに溶け込めていると思うし居心地もいいですよ。

特にヨコハマタイヤとは初めて組むんですが、自分自身は学習曲線の途中にいるという感じでしょうか。コンパウンドや構造など、タイヤのキャラクターが昨年まで乗っていたメーカーのタイヤとは全然異なっていますよね、そんな情報を頭の中に入れて理解しています。

開幕前のテストは少なかったのですが、富士のレースは勝てるという感触があっただけに残念な結果でした。レースシリーズは毎戦少しずつクルマのパフォーマンスを上げていきます。そして個人的にお気に入りのSUGOでいい結果を残したいですね。まずはひとつ勝ちたいです」
■近藤 真彦 監督
「今年は、最終戦までチャンピオン争いのできるくらいのチームになりたいですね。GTは新米として加わって6年目。メリットもデメリットもないし、チーム全体のレベルアップを狙いたいです。
しかし開幕戦の富士ではトラブルで勝てるレースを落としました。今年のGT-Rは僕らがダメになっても他のGT-Rが上を狙えるという布陣を敷きました。そういう意味で日産勢のチーム力は強いと思いますよ。特にヨコハマのタイヤは夏場に強いから、暑いセパンや鈴鹿は狙っていきますよ!

今年新たにチームに加わったビルドハイム選手は、ミスをしないドライバー。リスクのある外国人ドライバーが多いなか珍しいタイプですね。
それに彼は耐久レース向きな性格を持っていると思います。長丁場となるレースではいい結果を残してくれそうな気がしますし期待しています。
安田選手はGTドライバーとしてまだまだ伸びしろを持っていると思います。彼を生かすも殺すもチーム力次第。あいつのためにもいい仕事をしなければならないなぁ。実は開幕前に彼を呼びだして『今年のAドライバーはお前だ』と言ったのね。すると目がキラッと光ったんですよ。あれで気合い入ったみたい。
タイヤ開発もできるし横浜ゴムも信頼を寄せていると思うし、もっともっと伸びていってほしいです。

チームは順調に来ていると思います。まずは日産でチャンピオン奪回。そこに僕らが残れるよう頑張りたいです」
GT500クラス・ADVANタイヤエンジニアの声
 
■荒川 淳 (横浜ゴム・MST開発部 技術開発1グループ リーダー)

「今年はGT500クラスでは3年ぶりに2台にタイヤを供給することになりました。参加車両が増えるということは収集データも増えるわけで、開発のペースも上げられると期待していますしありがたいです。
GT-RとSC430、クルマは異なりますからクルマに合わせてタイヤのマイナーチェンジはありますが、基本的な方向性は同じですね。

台数が増えたことでGT500のスタッフも若干増えました。台数が増えたということは勝つチャンスが増えるということですが、チームによって作戦の違いがありますね。
KONDO RACINGは慎重派、RP BANDOHはチャレンジャーですから勝負優先。春のテストがほとんどできなかったので戦略はこれからという感じでしょうか。

今後は国内の合同タイヤテストが数回予定されています。これまでのテストがなかなかできなかったので、タイヤ開発や選択の難しいやっかいなシーズンになると思いますが、それはチャンスだと受け止めています。開発のコンセプトは変わっていませんし着実にシェイプアップして来れています。
これまで年に1回しか優勝できていませんから、それを2回以上に増やしチャンピオン争いに残れるようなタイヤを作っていきたいです。開幕戦ではチームによって運不運もありましたが、雨のデータもしっかり取れましたし、パフォーマンスも良かったと思います。

GT500での目標はやはりチャンピオン。GT300とでダブルタイトルを獲りたいですね。そして個人的には近い将来には『Red in Black』のADVANカラーをまとうGT500マシンを見てみたい気がします」
[UPDATE : 8.Jul.2011]
           
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