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タイヤブース ホイールブース YOKOHAMA WHEELの世界
その優れた機能美と高品質で、高い支持を集めているヨコハマタイヤのアルミホイール。そこにはタイヤと同じく、妥協無きモノづくりへのこだわりが詰まっている。
2014年の東京オートサロンでも、新商品やサイズラインナップの拡大が話題を集めたヨコハマタイヤのアルミホイール。このコーナーでは、アルミホイールの開発担当者が、その熱い思いを語る。
ヨコハマタイヤのアルミホイール、その開発におけるまとめ役をつとめるのは横浜ゴムの萩原修(右写真)。萩原については過去にもこのサイトでご紹介しているが、アルミホイールの商品企画のみならず、自らデザイナーとしてデザインを描き、開発から生産、販売までを一貫して担い、ひとつひとつのアルミホイールに“魂”を吹き込んでいる。

2014年の東京オートサロン、ヨコハマホイールブースにはフェラーリ458イタリアとポルシェボクスターSという、2台のインポートスポーツカーが展示された。前年のブースには国産スポーツカーが並んでいたので、大きく様変わりしたという印象を抱かれた方もいらっしゃるかもしれない。
萩原は、まず今年のブースコンセプトを次のように説明する。


「昨年と比べて今年はインポートカーだけの展示となったブースですが、特に今年になってヨコハマホイールのイメージがコンセプトが変わったということではありません。昨年はたまたま国産ばかり3台だったのですが、ヨコハマホイールのコンセプトはインポートカーにも国産車にも同じクオリティで最高のものを提供する、というものです。
ですから、今年については対象の一方であるインポートカーに表替えしたということなんですよ」
東京オートサロンでは、新製品やサイズラインナップの拡大を発表したヨコハマホイール。その詳細を改めて萩原に説明してもらおう。


「完全にニューデザインの新商品としては『A.V.S. MODEL F50』があります。
さらにサイズ拡大として、まずは『ADVAN Racing GT』の18インチ。もともと『ADVAN Racing GT』は20インチのR35型・日産GT-R用が大ブレイク中なのですが、18インチのADVAN A050など競技用スポーツ用ラジアルタイヤを装着してスポーツ走行を楽しまれるお客様からのご要望がとても多かったので、それにお応えするかたちでサイズを追加しました。

また『ADVAN Racing TCV』18インチのフロントデザインというものも、今回発表しています。こちらも18インチは“走るユーザー”からの熱い支持を受けているのですが、9.0J以上というサイズ設定なのでなかなか8.0Jや8.5Jの車に装着出来ない、あるいはトヨタ86のサイズが無い、といった声も届いていました。そこを解消して、より広いスポーツカーに装着していただくために、この仕様を用意してバリエーションを拡大しました」
こうして発表された商品群の中で、やはり最も注目を集めるのは完全なニューデザインの新製品である『A.V.S. MODEL F50』だろう。


「A.V.S.シリーズのツイン5本スポークとしては、『A.V.S.5』、『A.V.S. MODEL 5』、『A.V.S. MODEL T5』に続いて、今回で4世代目になります。
初代の『A.V.S.5』でツイン5本スポークを開発し、これはオリジナルだったのです。今では巷にツイン5本スポークがあふれていますけれど、オリジナルを産んだものとして、その時代時代のデザインにアップデートしていくというのは他のヨコハマホイールと同じです。
今回に関しては4代目にして初めて、ツイン5本スポークに鍛造製法を持ち込んだというのが大きなトピックですね」


皆さんもご承知のように、アルミホイールの製法には大きく分けて鍛造(たんぞう)と鋳造(ちゅうぞう)の二種類がある。大まかに一般論でいえば、鍛造はアルミニウムを高圧で成形し、鋳造は溶かしたアルミニウムを型に入れて冷やして成形する。特徴として鍛造は軽量化のメリットが大きく、一方の鋳造はデザインの自由度が高い。

鍛造でのツイン5本スポーク実現、それは決して容易なことではなかったと萩原は振り返る。



「鍛造でこのデザインを実現することは、技術的には難しくてチェレンジなのです。
特に先代にあたる『A.V.S. MODEL T5』のデザインは、スポークの途中から断面が枝分けれして複雑な造形となっているので、そういったところを鍛造で表現するのは、実は今現在も無理なんですよね。今回、それに代わるデザイン的な処理を考え、鍛造でしか出来ないような処理を加えて、シリーズとして初めて鍛造製のモデルが仕上がりました。
金型鍛造の最新技術を余すところなく取り入れ、その後の加工技術も目一杯、簡単に言うとコスト度外視で作っているので、ネーミングにもその進化を反映させました。普通なら『MODEL T5』の後だから『MODEL F5』となるのかもしれませんが、10倍以上の進歩が今回はあるということで『A.V.S. MODEL F50』というネーミングにしています」


妥協無きモノ作りが産んだ『A.V.S. MODEL F50』。そのネーミングに込められた思いの一端を、皆さんにも感じ取っていただけるのではないだろうか。
この新商品についてを中心に、ヨコハマホイールが常に持ち続けている“モノづくりの姿勢”を、この後さらに萩原に聞いてみよう。
[UPDATE : 31.Jan.2014]
             
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