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開催日 開催会場 レポート
第1回 4月 10日 (土) 名阪スポーツランド・Eコース(奈良県) >> REPORT
第2回 5月 9日 (日) スポーツランドSUGO・西コース(宮城県) >> REPORT
第3回 6月 19日 (土) 鈴鹿サーキット・南コース(三重県) >> REPORT
第4回 7月 19日 (祝) ドライビングパレット那須(栃木県) >> REPORT
第5回 8月 13日 (金) イオックスアローザ(富山県) >> REPORT
第6回 10月 9日 (土) 関越スポーツランド(群馬県) >> REPORT
【Round5 : IOX-AROSA】
開催日程 : 2010年 8月13日(金)
開催会場 : イオックスアローザ(富山県)
天候/路面 : 曇り 時々 晴れ/ドライ

講師陣 :
斉藤 邦夫 (全日本選手権 SA1クラス)
柴田 優作 (全日本選手権 N3クラス)
天 満  清 (全日本選手権 SA3クラス)
森嶋 昭時 (全日本選手権 SA2クラス)
               =敬称略・五十音順=


= MOVIE =
2010 ADVANジムカーナミーティング
第5回/イオックスアローザ
2010 ADVANジムカーナミーティング・第5回
[BROAD BAND / 700K] [NARROW BAND / 300K]


= EVENT SUMMARY =
記録的な猛暑が報告される2010年の夏。
お盆休みに入った会社も多かった8月13日、富山県砺波市にあるイオックスアローザで、今年5回目となるADVANジムカーナミーティングが開催された。

翌週末にはこの地で全日本ジムカーナ選手権の第7戦が行われるとあって、出場予定の選手たちも多く参加していた。

前日に台風4号が日本海側を通過したこともあって、台風一過の強烈な晴れかと思いきや天候は曇り。湿度は若干高めだったものの、過ごしやすい気温は走ることに集中できる中でのイベントとなった。



= LECTURE =
イオックスアローザといえば広大なスキー場の駐車場を利用した、北陸地区のジムカーナ場のメッカ。その特徴を斉藤邦夫講師に聞いてみた。

「全国のスキー場で行われているジムカーナ場に共通していえることなんですけれど、路面が非常に粗いです。冬場に使われるタイヤチェーンなどの影響で路面が荒れていて、目の粗いヤスリのようになっているんですね。
そのため、高速コーナーでグリップが良くないのに、低速のターンなどではリヤタイヤが引っかかり気味になって流れにくい。結構クセのある路面なんですよ。ですからサイドターンは難しい方に入ると思います」

様々な要素が絡むものの雨が降ってもドライの時よりタイムが上がった、なんていうエピソードもある。
今回コースを設定した斉藤講師の意図はこんなところにあった。

「今日のコースで学んで欲しかったのは、スピードコントロールですね。パイロンコースはサーキットでと違って、求められるブレーキは違います。
アローザの場合ちょっと特殊で奥に行くほど傾斜が下っている。なのでスタートから標高の低い1コーナーに向かってのブレーキング。車速もそこそこ伸びますし、どうしてもブレーキがロックしやすい傾向になるんですね。ですからそんな状況でスピードコントロールを学んでもらいたいと。
それから、私なんかは片斜面って言いますけれど、傾斜がバンクや逆バンクになって姿勢変化がとても大きいのです。だから傾斜を頭に入れてコーナリングやサイドターンということも勉強になります。
下りと上りで同じようなRのコーナーがあっても、ブレーキのかけ方やステアリングを入れるタイミングはかなり違ってますからね」



= DRIVING =
ここイオックスはホームコースということもあって、参加者のクルマを運転しまくっていた森嶋昭時講師。汗をかきながら担当車両をハシゴしていた森嶋講師に、イオックスの攻略方法を聞いてみた。

「パイロンコースは何処でも一緒なのですが、サーキットと違ってコースが仕切られてません。パイロンを立てるのも自由だしラインは自由なんです。
だけど走るライン上にはタイヤカスやホコリが乗っています。これはセオリーなんですけれど、イン側を走ることですね。
前の車が走ったラインより外を走ってしまうと、前走車が出した砂などに乗ってしまって大きくタイムダウンすることがあります。なので基本はインのラインをキープすると。
ただ全て小回りだとコーナリングスピードが落ちてしまう。だからポイントとなるところでは絶対にインを外さない。それを心がけてライン取りやブレーキングをやっています。

ブレーキングを鍛えるには、走りこむしか無いんですけれど減速感ですね。色々な方が様々なブレーキを装着して走っている。だけど減速感は街乗りでも分かるんですよ。
それをコースに当てはめて、自分だったらココでブレーキを踏めばここらあたりで止まるはずだと。それでも路面やタイヤの状態で止まる位置は変わってきますから、その時に合わせ込むブレーキが必要になってきます。強いブレーキ一辺倒でなく緩めながらステアリングを切ってゆくといったブレーキングが必要になってきますね」

加速感は覚えているのに減速感は分からないという人は多い。森嶋講師が語るように、減速感は街乗りでも十分鍛えられる。
周囲の安全に気をつけることは当たり前だが、ココに止まるという目標を定めて早速練習みては?



= ENTRANT VOICE =
■岡田 芳郎 さん  ホンダインテグラタイプR

「ジムカーナは5年やっています。去年までは北陸シリーズと中部地区戦にスポットで出てました。今年は子どもが生まれたということもあって、北陸シリーズだけなんですけれど出場しています。
ADVAN A050Aになってから、A050より、私でも分かるくらいグリップが上がっていると思うんですね。今はADVAN A050Aを本番でしか使えてないんですけれど、本番になるとグリップを余しちゃうんですよ。アレ? もうちょっと踏めたなぁっていうのが本番でもあるんで、使いきれるようにやってゆきたいなぁというのがありますね。
前の北陸シリーズの時にチラシをもらってADVANジムカーナミーティングに参加しようと思いました。いつも北陸で開催されている練習会と違って、全日本の人も参加してきてくれたのですごく参考になりました。
今日は練習クラスだったんですけど、箕輪さんにもお話を聞けてすごくいい機会になりました。来年も開催があれば是非参加したいです」



■辺城 拓郎 さん  ホンダインテグラタイプR

普段は北陸シリーズと中部地区戦のN2クラスに参加しています。ADVANジムカーナミーティングは、初めての参加になります。
ADVAN A050は、A050Aになってからすごくポテンシャルが上がって乗りやすいです。ミスしたときもタイヤに余力がある分、すごくリカバリーしやすいところがあります。
その時も雨だったんですが、先月の上旬にあった地区戦でG/2Sコンパウンドを履いて優勝することができました。ここは地元なので有利だったいうこともありますが、雨で挙動変化が大きくなってしまう中でも、コントロール性が高いっていうのは武器になりますね。すごく乗りやすくていいタイヤだと思います。
ADVANジムカーナミーティングの開催は、ホームページで知りました。地元だしお盆の時期だったので、出ようかということになりました。
講師陣が豪華だったので次はレッスンクラスにも出たいですね。来年もぜひイオックスで開催して欲しいです!」



= INSTRUCTOR VOICE =
■斉藤 邦夫 講師

今日は全車FFで7名の生徒さんを担当しました。
上手な方は地区戦で上位に入賞するレベルから、今まで走行会などで走ったことはあるけどイベントには出たことがないという方までいました。レベル的には初心者から中級レベルまでは入ってましたね。
今日のコースは、アローザではよくあるパターンなんですけれど、全日本で使われるコースを再現しました。
でもそれだけでは難しいだけのコースになってしまう。出来る出来ないだけになってしまうので、レッスンには向かないなと。なので走りやすいようにアレンジしてみました。



■柴田 優作 講師

今回の参加者はビギナーからエキスパートまで幅広い層の方を担当しました。車種もノーマルのFF車から外車のミドシップまで、結構やりがいがありましたね。
サイドターンができないので、やり方を教えてくださいという人が多かったです。でも、いざ乗ってみるとボクもできないと。できないなりの理由がクルマにあって、お客さんたちもそれに気づいていないっていう事が多かったですね。同乗はドライバーのスキルアップだけでなく、荒っぽい言い方ですけどクルマが正常かどうか判断するだけでもメリットがあると思いますよ。



■天 満  清 講師

イオックスはパイロンコースなんですが、路面がバンピーだという印象がありますね。それと舗装がつぎはぎでグリップの変化が激しい。スタートから1コーナーに向けて傾斜しているので、挙動変化が大きいという感じかな。
そんな中では路面や傾斜の変化を先読みしながら走ることが必要ですね。
セッティング的にはヘルパースプリングを入れてストローク量を増やして、少しルーズにしたりしましたね。これは路面からの入力を足で少しでも吸収させるためです。



■森嶋 昭時 講師

今日は自分でもビックリするくらいの本数参加者のクルマを運転しました。言葉では伝えきれないポイントを伝えられたんじゃないかなと。特に目から入ってきた情報ですね。
みなさん自分が運転する時と比較すると思うんですよ。ブレーキってこんなに奥でいいのかとか、ターンするときってこんなに外から入るんだとか。言葉でも伝えてるんですが、場面場面になると私が運転している方がより分かりやすいのかなと。目で見て分かってもらうため確実な操作を心がけました。
それは私自身の運転を見直すことにもつながりました。
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