第60回 マカオ・グランプリ トップページへ戻る 第60回 マカオ・グランプリ
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マカオ・グランプリの概要 開催レース・カテゴリー解説 戦いを支えるヨコハマタイヤ スペシャル・インタビュー 現地速報&総集編レポート
マカオ・グランプリの概要
毎年、11月の3週目に開催されることが恒例となっている「マカオ・グランプリ」。
香港からフェリーでおよそ1時間、南シナ海に突き出たマカオ半島と、その沖合の島から成る28.6キロ平方メートルという小さなエリアが舞台となる伝統の一戦だ。

1999年までポルトガルの租借地であったが、同年12月20日に中華人民共和国に返還され、特別行政区として現在に至っているマカオ。
この地は世界的な観光地として人気を博しており、2012年に国連世界観光機関が公表した数字で年間の観光客数は1357万人とされ、世界第20位にランキングされている。

さらにこの数字は右肩上がりに増加を続けているが、マカオの三大観光といえば「カジノ」「世界遺産」「マカオ・グランプリ」が挙げられるところだ。

カジノはいまやアメリカのラスベガスを超える売上額となり、世界最大のカジノ都市となったマカオ。もちろん合法であり、紳士・淑女の社交場といった趣もある健全なレジャーとして栄えている。
主な高級ホテルにはカジノルームを備えるところも多く、バカラやスロットマシーン、大小と呼ばれるサイコロを使ったゲームなどが人気だ。

世界遺産は中国で31番目の登録となった、マカオ歴史地区が人気だ。
この地区では特にポルトガル領時代からの東西文化が共存する美しくもユニークな町並みが残されており、その象徴的な存在とも言えるのが聖ポール天主堂跡である。日本からのツアーでも香港を主目的地とした商品のオプションとしてマカオ観光が用意されていることが多いが、その場合は必ずと言って良いほどに訪れることになるのがこの地区だ。
三つ目に挙げる「マカオ・グランプリ」。

年に一度のお祭りとして11月に開催されるエキサイティングなレースは、日頃は市民の車が行き交う一般道路を通行止めにして特設コースを戦いの舞台として用意する。
そこはコース両側をガードレールに囲まれた、エキサイティングでチャレンジングなストリートコース。路面も常設サーキットコースのようにフラットではなく、細かいワダチやカントを考慮してマシンを駆っていかなければならない。

コース全長は6,120m、スタート地点前後の海側区間は片側2車線と幅が広くハイスピードなセクションとなる。
しかし、クラッシュの名所としても知られるリスボア・ベンドからサンフランシスコ・ヒルを抜けると、一気に道幅は狭くなる。この先が山側区間と呼ばれるエリアで完全な生活道路レベルの道幅であり、さらに登り勾配のテクニカルセクションゆえにブレーキングやマシンコントロールの難易度も高い。
下りに入るとドナマリア・ベンドからメルコ・ヘアピンときつい低速コーナーが続く。そしてコースの中でもっとも幅が狭いメルコ・ヘアピンを抜けると一気に全開加速に移り、フィッシャーマンズ・ベンドで山側区間が終了し、再び道幅の広い海側区間へと入っていく。

ドライバーは、この変化に富みつつもパッシングが難しいコースを果敢に攻めていく。そこではガードレールまで数センチという領域での走りが求められ、ほんの僅かなミステイクがエスケイプゾーン皆無のストリートゆえに大きなクラッシュへとつながることもあり得るのだ。

しかし、マカオを走ったドライバーは、必ずこう口にする。「また次も、マカオを走りたい」、と。
今年で60回という、記念すべき節目の大会を迎えるマカオ・グランプリ。
このグランプリが生まれたのは1954年、日本の元号でいえば昭和29年。現在の東京モーターショーの前身にあたる第1回全日本自動車ショウが日比谷公園で開催されたが、出展車の多くが商用車だったことからもわかるように本格的なモータリゼーション時代の夜明け前というのが日本の状況だった。

そんな時代に、ポルトガル領として交易などで栄えたマカオで開催された4時間レースが、マカオ・グランプリの原点となった。15人のドライバーによる第1回大会が成功すると、年々その規模は拡大されていく。国際レースとして注目を集め、多くのレーシングドライバーがマカオで伝説を作ってきた。

現在のマカオ・グランプリは4輪/2輪の多彩なカテゴリーが開催されている。その頂点に位置するのはフォーミュラとツーリングカーのツートップだ。

フォーミュラは1983年に導入されたF3(フォーミュラ3)規定によるレースで、初年度から今日までヨコハマタイヤがワンメイクサプライヤーをつとめてきている。昨年には供給30周年という節目を迎えた。世界各地で行われているF3をはじめとしたシリーズで好成績をおさめた者たちが集い、人呼んで“F3世界一決定戦”と呼ばれる猛者たちの熱い戦いである。なによりも、F3初代ウィナーであるアイルトン・セナを筆頭に、このマカオ・グランプリをステップにF1などのトップドライバーに駆け上がっていった選手が多く、希望と実力に満ちた若手ドライバーにとっては大きな登竜門という位置づけなのである。

一方のツーリングカーは、2005年に発足したWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。こちらも2シーズン目となる2006年から今日までヨコハマタイヤがワンメイクサプライヤーであり、シリーズ最終戦ということでタイトルをかけた一戦として激しいバトルが演じられたことも数多い。

さらにこのツートップに加えて、アジア地域を転戦するFIA GT3車両によるGT ASIAもヨコハマタイヤのワンメイク。また、それ以外のコンペティション・カテゴリーにおいても多くの主力選手/チームがヨコハマタイヤを選び、表彰台を飾っている。このように、近年のマカオ・グランプリはヨコハマタイヤとともに歩んでおり、現在はトップカテゴリーがともにヨコハマタイヤのワンメイクであることから、レースウィークのマカオはヨコハマタイヤ一色に染まると言っても過言ではない。

また、60回目の今年は2週にわたってレースが行われることとなった。
開催されるレースカテゴリー数は、実に13にのぼる。これらに38の国と地域から350人ものレーシングドライバーが出場。昨年の大会出場者は221人、つまり参加者数はおよそ5割増ということだ。
主催のマカオ・グランプリ実行委員会によると、今回の開催予算総額はおよそ3億マカオパタカ(1マカオパタカ=約12.2円/2013年10月25日現在)。この予算にはレースを司るコントロールタワーの建て替えも含まれているとのことで、新しいタワーは発展するマカオ・グランプリを象徴する存在となりそうだ。
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