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HOME / MOTORSPORTS / P-WRC 2007 / Round 2 News Index
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Corona Rally Mexico
開催日程
2007年3月9日(金)〜11日(日)
開催場所
メキシコ・レオン近郊
天 候
晴れ
路 面
グラベル
総走行距離
850.95km
SS総距離
366.06km (SS1〜SS20)
>> Report (レポート)  >> Result (競技結果)  >> Detail (カテゴリー紹介)
スノー&アイスの北欧・スウェーデンで開幕した2007年のFIAプロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)。
第2戦は開幕戦とは打って変わって、メキシコの乾いた大地が戦いのフィールドとなる。
 
ADVAN-PIAAランサーを駆る奴田原選手は、得意のグラベルラリーということもあって序盤から快調な走りを見せた。
SS1を8.5秒差の3番手であがるとSS3では2番手タイムをマークして、SS4を終えた時点で38秒4差の4番手という好ポジションにつけた。
 
ところが29.66kmのSS5、トラブルで停まっていたK.ソルベルグ選手が奴田原選手の直前で競技に復帰、奴田原選手はソルベルグ選手が巻き上げる土埃に視界を阻まれて思ったようにペースアップすることを許されずにタイムロスを喫してしまう。
 
日が変わってレグ2へと競技は進む。
ここで速さを見せたのは開幕戦で3位を獲得しているソルベルグ選手。レグ1で抱えていたトラブルは完治しているため、本来の走りを取り戻したソルベルグ選手はこの日最初のSS9でトップタイムをマーク。
その後も順調に好タイムをマークし、SS11で再びステージトップタイムを叩き出すなどポジションをアップ、レグ2を3番手で終えた。
 
一方の奴田原選手はレグ2が鬼門になってしまった。
序盤こそ好タイムをマークしていたものの、午後のSS12で駆動系にトラブルが発生してマシンが後輪駆動に近い状態となり本来のパフォーマンスを発揮出来なくなってしまう。
それでも最小限のロスに留めて最終サービスまで駆け抜けた奴田原選手だったが、サービスでのミッション交換作業に時間を要してしまい止むを得ずチームはスーパーラリーの適用を申請。
 
最終日のレグ3ではトータルで10分のペナルティを受けて6位と2分差の7番手からスタートした奴田原選手、各SSで激しい追い上げを見せたが惜しくも19.2秒届かず7位でフィニッシュ。
今回からADVANを履いて参戦しているS.パブリデ選手も3日間を通じた堅実な走りで8位に入賞、両者ともに貴重なポイントを獲得した。
 
3番手から最終日のスタートを迎えたソルベルグ選手は、この日も安定した走りを披露。
開幕戦のスウェーデンに続いての3位表彰台を獲得し、シリーズランキングで単独トップに立った。
DRIVER VOICE|ドライバー・ボイス
奴田原文雄選手
[Photo]
アンラッキーなトラブルやアクシデントで厳しい戦いを強いられた奴田原文雄選手とダニエル・バリット選手のコンビ。
そのような状況の下ながら、2点というポイントを獲得出来たことは、シリーズを戦う上で大きな収穫であると言える。
今回のメキシコは、高速と低速、路盤も硬かったりルーズだったりと変化に富んだコースでの一戦でした。
また、ステージの最高地点は標高2800mというロケーションで、ラリーカーの体感パワーは気圧の関係から普段の7割程度という状況です。
そんな中、今回持ち込んだタイヤは良い手応えでした。
SS5ではトラブルで遅れた先行車に追いつき、視界がゼロになりました。メキシコは乾燥していてダストが凄く、ゆえに全車2分間隔でのスタートなのですが、自然相手のラリーではこういった事も起こるものです。
2日目の午後は、駆動系のトラブルで連続コーナーでは道の上にいるのもやっと、という感じでした。ゆっくり走れば大丈夫なのですが、それではタイムが更に落ちるので出来る範囲内で全開走行を続けていました。
トラブルなどで後退してしまったのは残念でしたが、ポイントを稼げたことはシリーズを考えると幸いでした。
次のアルゼンチンはラフで難しいステージの多いラリーですが、とにかく優勝を目指して頑張ります。
ENGINEER VOICE|エンジニア・ボイス
真崎健雄
[Photo]
ランキングトップに立ったソルベルグ選手が駆るスバルインプレッサ。ボディに描かれたイラストは「RED DEVIL」という栄養系ドリンクのキャラクター。
真っ赤なボディはサービスパークでも独特の存在感を放っている。
メキシコ戦は、過酷なラリーとして知られるキプロスラリーほどではありませんが、ラフな路面の厳しいステージが多かったようです。
今回、奴田原選手はスタートから上位グループを走行していましたが、アンラッキーが重なってしまったことは残念でした。
また、K.ソルベルグ選手は観客の置き石が道の真ん中にあったことでタイムロスの原因になりました。奴田原選手も投石でガラスを割られてしまうなどWRカーを含めて被害が多かったのですが、とても残念で悲しいことですね。
 
結果的にはK.ソルベルグ選手が2戦続けての表彰台でシリーズランキングのトップにたちました。
まだ2戦目ですから気を抜けませんが、昨年デビューさせたプロトタイプタイヤとして初めてのメキシコでも全体的に良いパフォーマンスを発揮出来ました。
これまで自分のやってきたことが少なくとも大きく外れていないことで結果が出ているのだと思っています。
奴田原選手を含め、ADVANユーザーによるトップ争いが我々の理想ですから、これからもシリーズチャンピオン獲得に向けて頑張っていきます。
 
次のアルゼンチンもラフな路面で知られていますが、同時にウェットを考慮しなければいけない一戦です。
耐パンク対策とウェットの可能性を考慮して準備を進めていきますので、ADVANへのご声援を引き続き宜しくお願いします。
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