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WTCC|FIA世界ツーリングカー選手権
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>> 日程・レポート・結果表 >> 2009年のWTCC >> WTCCを戦うタイヤ
>> 参戦車両の概要 >> 主な参戦車種
Preview|次戦のプレビュー
メキシコでの第2大会からやや長いインターバルをはさんだWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。
第3大会(シリーズ第5戦&第6戦)は、WTCC初上陸となるモロッコのマラケシュを舞台にして開催される。
モロッコでの世界選手権開催は、レースは1958年のF1グランプリ以来となるので実に半世紀ぶり。ラリーを含めても最後にWRC(世界ラリー選手権)が開催されたのは1976年なので、既に30年以上も前のことである。

WTCCとして初めての開催になるモロッコはそれだけでも大いに注目を集めるところだが、更に白熱した戦いを期待させる。
それは、このレースがマラケシュ市街に設けられた特設コースを使ってのストリートレースだからである。これまでもフランスのポーやマカオでストリートレースを行っているWTCCだが、エスケイプゾーンがほとんどないチャレンジングなコースで繰り広げられるアグレッシブなバトルは、まさにWTCCの醍醐味そのものと言えるだろう。

序盤2大会を振り返ると、4戦全てをセアト勢が制して昨年に引き続き強さを見せつけている。

しかしメキシコでは優勝にこそ届かなかったものの、BMW勢も大いに健闘。第3戦ではアウグスト・ファルファス選手が2位、アンディ・プリオール選手が3位を獲得し、続く第4戦でもアンディ・プリオール選手は2位表彰台に立っている。
なおBMWのマニュファクチャラー勢は、モロッコ大会からボンネット/フロントバンパー/ヘッドライトを新しいパーツに変更する。これは市販モデルのマイナーチェンジに伴うもので、機能的な面よりは視覚的な理由が大きいようだ。

今季からニューモデルであるクルーズを投入したシボレー勢は、マシンが熟成過程という感も否めないが、その中でもニコラ・ラリーニ選手が第3戦で8位に食い込んでクルーズで初めてのドライバーズポイントを獲得した。

さらに今季からマニュファクチャラー登録で本格参戦を開始したラーダは、地道に戦闘力を高めてきている。エース格のドライバーであるヴィクター・シャポヴァーロフ選手も「メキシコでは3台が全て完走を果たして信頼性を確認し、ポテンシャルを見せることができた。これからの進化に向けて必要なポイントも見えたので、マラケシュでの戦いを楽しみにしている。」と語っている。

3月31日にはラーダ・AUTO VAZの工場をロシア連邦のウラジミール・プーチン首相が訪問。コクピットに座るなど興味深そうにWTCCマシンも見学し、ラーダの好成績に期待する旨をコメントした。

なおラーダはモロッコ大会に先立って、話題の新型車・プリオラを7月のポルトガル大会から投入すると発表。空力性能を重点的に高めて開発されたという新車のデビューも待ち遠しいが、ちょっと懐かしい趣を感じされる現在の110の走りも今のうちにしっかりと記憶に留めておきたいところだ。


さて、今週末のモロッコ大会からは、今季から導入された「補正(カンペンセイト)ウェイト」制度が実施に移される。
 
 
第5戦&第6戦(モロッコ・マラケシュ) 補正ウェイト
車種 ラップタイム差 補正ウェイト
BMW E90 320si +0.0 40kg
BMW E90 320si GBS +1.4 -20kg
シボレー・クルーズ LT +0.9 -20kg
ラーダ・110 +3.0 -20kg
セアト・レオン TDI (ディーゼルエンジン) +0.1 40kg
セアト・レオン TFSI (ガソリンエンジン) +1.8 -20kg
※BMW E90 320si GBS : シーケンシャルギアボックス装着車。
 
 
まずは開幕2大会の結果をベースとして決定された補正ウェイトだが、ご覧の通りセアトおよびBMW(シーケンシャルギアボックス装着車を除く)は40kgを搭載するのに対して、それ以外の車種は20kgの軽減措置となる。
つまり単純に両者の間に60kgの重量差が生じるわけで、この補正が結果にどのような影響を与えるのかは気になるところだ。


モロッコでの大会を皮切りに、ここからWTCCはタイトなスケジュールでヨーロッパラウンドの転戦をスタートする。
シリーズ争いが本格化する中で、どのチーム/ドライバーにとっても初めての舞台となるモロッコを制するのは、果たして誰になるのか。

勝負の行方を予想するのは非常に難しいが、まず考えられるのは市街地レース特有の条件であるパッシングの難しさ。
そうなるとおのずから予選の重要性が増すことになるのだが、ここで補正ウェイトがセアトやBMW勢には重くのしかかってくるかもしれない。つまり、シボレーやラーダの上位進出にも大いに期待を持てる展開が予想されるのだ。
さらに第1レースの上位8台をリバースグリッドで配してスタートする第2レース。第2レースを見据えて第1レースで中位グループが8位狙いの戦略を取ってくるのかも気になるところだ。


RANKING|ランキング
【選手権ポイントランキング (第4戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 輛 ポイント
1 1 イヴァン・ミューラー セアト・レオン 2.0 TDI 30
2 3 リカルド・リデル セアト・レオン 2.0 TDI 30
3 8 アウグスト・ファルファス BMW 320si 20
4 2 ガブリエレ・タルクィーニ セアト・レオン 2.0 TDI 19
5 4 ジョルディ・ジェネ セアト・レオン 2.0 TDI 18
6 6 アンディ・プリオール BMW 320si 16
7 7 ヨルグ・ミュラー BMW 320si 8
8 10 セルジオ・ヘルナンデス BMW 320si 7
9 9 アレッサンドロ・ザナルディ BMW 320si 3
10 23 フェリックス・ポルテイロ BMW 320si 3
11 14 ニコラ・ラリーニ シボレー・クルーズ 1
11 21 トム・コロネル セアト・レオン 2.0 TFSI 1



【YOKOHAMAインディペンデントトロフィー ポイントランキング (第4戦終了時点)】
順位 No. ドライバー 車 輛 ポイント
1 23 フェリックス・ポルテイロ BMW 320si 53
2 21 トム・コロネル セアト・レオン 2.0 TFSI 30
3 25 フランツ・エングストラー BMW 320si 25
4 27 ステファノ・デ・アステ BMW 320si 18
5 22 トム・ボードマン セアト・レオン 2.0 TFSI 17
6 24 ジョージ・タネヴ BMW 320si 10
7 26 クリスチャン・ポールセン BMW 320si 7
8 28 マリン・コーラック セアト・レオン 2.0 TFSI 4

Circuit|サーキット紹介
マラケシュ
マラケシュ市街地特設コース(モロッコ)
 
マラケシュはモロッコ第三の都市。アフリカ初上陸となるWTCCが開催されるのは、市街地南部に設けられた特設ストリートコースである。

コースはホテルが多く立ち並ぶ地区に特設されており、ホテルの部屋からレース観戦を楽しむことも出来る絶好のロケーションが用意される。

距離は4,624mで2レースそれぞれ11周ずつで競われる。
そのレイアウトは直線が主体のハイスピードなもの。限られたパッシングポイントはブレーキング勝負となることが必至。
狭いストリートコース上では、世界最高峰のツーリングカーレースに相応しい繰り広げられるアグレッシブなバトルが繰り広げられることになる。
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